【家を購入する際に優先したことと妥協したこと】経験者493人アンケート調査

アンケート調査

マイホームを選ぶときには、どのような条件を優先すればいいのでしょうか。

「いろんな物件を比較しているうちに、優先したい条件を見失ってしまった」「そもそも考慮すべきポイントがわからない」という人もいるかもしれません。

そこで今回は家を購入した経験がある男女493人にアンケートを実施。

「家の購入で優先した条件」と「妥協した条件」について聞きました。

マイホーム購入の優先順位をつける際の参考にしていただけたら幸いです。

【調査概要】

  • 調査対象:家を買った経験がある方
  • 調査日:2021年11月9日~23日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:493人(女性332人/男性161人)

家の購入で妥協したこと 属性

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家の購入で優先したこと1位は「立地」

家を購入した経験のある493人に「最も優先した条件は何ですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

上位7位までをランキング形式で紹介します。

家を購入する際に優先したこと

ダントツの1位は「立地」です。

「立地か建物かで悩んだら、立地を優先するべき」とよく言われますので、納得の結果です。

かなり差が開いて、2位は「価格」。

3位以下は「間取り・広さ」「向き・日当たり」と続きます。

では具体的な回答を紹介します。

1位 立地

  • なるべく水害などの災害が発生しにくい場所をハザードマップで確認しながら選んだ(30代女性)
  • 子育てに適した土地であること。治安が良くて自然が多く、都会すぎない場所を選びました(40代女性)
  • 立地条件。具体的には、電車の駅に近く買い物に便利なこと(60代以上男性)

ダントツの1位は「立地」となりました。

ただ一口に「立地」といっても、重視する条件は人それぞれです。

挙げられた優先条件を見てみると、重視されているのは主に「便利さ」と「安心・安全」に分かれます。

便利さは、「交通アクセスの良さ」「周辺施設が充実している」など。

安心・安全は、「治安がよい」「災害の心配が少ない」などです。

正直に言えば「交通アクセス良好で商業施設が充実していて、災害に強くて、ほどよく自然もあって子育てしやすい」という土地が理想でしょう。

しかし現実には条件を満たしている土地ばかりではない以上、「重視したい立地条件」を明確にしておく必要がありますね。

2位 価格

  • 頭金を総額の30%ぐらい用意できる範囲内の購入価格(30代男性)
  • 一番は価格です。価格を無理するとのちのちローンの支払いが苦しくなるので(40代女性)
  • 予算に合わない物件はたとえ気に入ったとしても手が出ないので、価格が最優先(60代以上男性)

2位は「価格」でした。

いくら条件のよい家でも、予算オーバーだと手が出ませんよね。

「マイホームを購入することで生活が苦しくなるのは嫌だった」などの回答が寄せられています。

「2,000万円まで」「毎月の返済額8万円まで」「購入価格の3割を頭金として用意できる額まで」などの具体的な上限額を決めていた人も目立ちました。

借りられる上限額ギリギリでローンを組んでしまうと、子どもの教育費が多くなる時期に返済に困ることも。

余裕をもって返済できる額で収めたいですね。

3位 間取り・広さ

  • 間取り。いかに家事動線がよくなるかを考え、設計士の方に何度も修正してもらった(20代女性)
  • 荷物が多いため、デットスペースを活用した収納場所が多いことを優先した(30代男性)
  • 二世帯住宅にするため、土地の広さ(40代男性)

3位に入ったのは「間取り・広さ」です。

「1人1部屋ほしかった」「二世帯住宅なので広さが必要だった」などの回答が寄せられました。

家族の人数やライフスタイルに合わない間取りだと、「使いにくい」「朝、トイレや洗面台が足りなくなる」などの失敗につながります。

単に部屋数や居室の広さだけで決めるのではなく、家事動線や収納も考慮したいですね。

4位 向き・日当たり

  • 日当たりがいいこと(30代男性)
  • 家の向き。絶対にリビングが南に面していないと嫌だった(40代女性)
  • 南に面していて、もし南側に家が建っても日当たりが妨げられないこと(50代女性)

「向き・日当たり」が4位に入りました。

日本は方角にこだわる人がとくに多いと言われます。

日当たりを巡って隣家とトラブルになったり、日当たりが悪いからと引っ越す人もいるほどです。

ただ方角を重視する人が多いわりに4位なのは、「できれば南向きがいいけど、最優先ではない」という人も多いからでしょう。

なお「向き・日当たり」を挙げた人は、全員30代以上でした。

5位 設備

  • 室内の設備です。在宅勤務で家にいる時間が長いため、気持ちよく快適に過ごせる室内が必須条件でした(20代女性)
  • 使いやすいキッチンであること(30代女性)

「設備」が5位にランクイン。

具体的な設備として「キッチン」「食洗機」「24時間換気システム」「太陽光発電」「防音室」「床暖房」などが挙げられました。

シンク・コンロや浴槽など、日常生活でよく使う設備の性能は、住み心地に大きく影響します。

毎日使う部分については、ちょっとした不便でもストレスになりやすいため、設備にこだわる人も多いのだと推測できます。

また太陽光発電や蓄電池など、環境に配慮した設備を挙げた人もいました。

同率5位 駐車場

  • 車2台を並列駐車できること(40代男性)
  • 車を3台くらい置ける駐車場。車2台所有かつ来客も多いので、3台分のスペースが条件でした(50代女性)

「駐車場」が同率5位に入りました。

具体的には駐車場の広さ(台数)や位置などです。

駐車場の台数が足りず外に借りるとなると、月々の駐車場代がかかってしまいます。

そのため車を所有している人には、駐車場は大切なポイントですね。

希望する駐車場の広さについては、「1人1台車を所有するのが当たり前の地域なら2~3台分は必要」など、地域差もありそうです。

7位 住宅性能

  • 地震に強いハウスメーカーを選びました(30代女性)
  • 冬暖かい(40代男性)

「住宅性能」が7位となりました。

具体的には「断熱・機密性」「耐震性能」などです。

室内で快適・安心に過ごせることを重視している回答と言えるでしょう。

高気密・高断熱の住宅には「冷暖房費が節約できる」「ヒートショックのリスクが低減する」などのメリットがあります。

ただ一口に「高気密・高断熱」を謳っていても、工法や職人の技術により、発揮される断熱効果には差が出ます。

採用されている工法や断熱材をチェックして選びましょう。

同率7位 デザイン

  • アメリカの郊外によくあるような雰囲気の一戸建てであること(30代女性)
  • 自分の好みに合わせて造っていただけるかどうか(50代男性)

同率7位になったのは「デザイン」です。

立地がよく価格に納得できても、家の外観や内装が好みに合わないと気分が上がらない人もいるのではないでしょうか。

好みのデザインだと、一層我が家への愛着が湧くという効果もありそうですね。

一方で、デザインにこだわるあまり生活動線をおろそかにすると、のちのち不満が出てくる可能性も。

デザインと住みやすさの両立を目指すなら、とことん相談に乗ってくれる設計士や建築家への依頼がおすすめです。

家の購入で妥協した点がある人は79.7%

「家を購入でする際、妥協した条件はありますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

家の購入で妥協したことはある?

79.7%が「妥協した条件がある」と答えています。

約8割の人は、完璧に条件を満たす家には出会えなかったということになります。

完璧な物件を探すのは難しいという前提で、マイホーム購入に臨むべきなのかもしれません。

家の購入で妥協したこと1位は「間取り・広さ」

家を購入する際に妥協した条件を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

上位7位までをランキング形式で紹介します。

家を購入する際に妥協したこと

1位は「間取り・広さ」です。

そして2位には意外にも「立地」が入りました。

立地を最優先条件として挙げつつ、実際には立地を妥協した人も多数。

その理由は「高台であることを優先し、駅からの距離を妥協した」など、立地条件の中にも優先順位があるからです。

なお、2位の「立地」と3位の「価格」「設備」はかなり差が開いており、「間取り・広さ」と「立地」が妥協されやすい条件の2トップだとわかりました。

では具体的な回答を紹介します。

1位 間取り・広さ

  • 間取りです。本当はウォークインクローゼットが欲しかったです(20代女性)
  • 広さ。値段や立地を優先して妥協した(30代女性)
  • 予算をおさえるために、2階のバルコニーを諦めました(50代男性)

1位は「間取り・広さ」です。

「予算や立地を優先すると、間取りや広さは妥協せざるを得ない」というのは致し方ないかもしれません。

予算の関係で広さを諦めた人が多かったものの、中には「工務店側のルールにより、希望通りの間取りが叶わなかった」「風水を意識すると生活動線と合わない」というケースも。

ただ妥協したからと言って、家に満足していないわけではありません。

「キッチンは狭いが、慣れたので問題ない」「収納が狭いと思ったが、断舎離したので今は満足している」という意見もありました。

2位 立地

  • 立地。駅徒歩圏内かつ予算内で戸建を優先するため、主要な駅から2駅ほど離れた駅を選んだ(20代男性)
  • 立地です。子どもの学区内で購入したかったのですが、予算を考えると妥協せざるを得ませんでした(30代男性)
  • 駅までの距離は妥協しました。駅まで歩いて30分近くかかります(40代女性)

2位は「立地」でした。

希望していた土地の価格が高かったため、立地を妥協したという人が多数。

また家族内で「実家の近くか駅チカか」で意見がわかれ、配偶者の意見に添うかたちで妥協した人もいました。

「立地は妥協しましたが、結果的にはよかった。他の優先条件に当てはまる住宅を購入でき、予算内で新車を買えたので」という意見も。

立地を諦めたからといって、必ず不満足なわけではないことがわかります。

3位 価格

  • 立地や通勤距離などを考えた結果、少し予算オーバーした(20代女性)
  • 金額です。駅チカなので想定金額より300万ほど高かったです(30代男性)
  • 坪単価が希望する金額よりも高くなった(50代男性)

「価格」が3位に入りました。

「予算オーバーしたが、立地優先で購入を決めた」という声が多数寄せられています。

予算オーバーについてファイナンシャルプランナーに相談し、問題ないことを確認したうえで購入したという人も。

当初予算を超えるとローン返済が心配になりますから、過度な負担なく返済していけるかをシミュレーションしておきたいですね。

同率3位 設備

  • ドアをスライドにしたかったが、デザインの関係で普通の縦開きになった(20代女性)
  • 土地に予算を割いたので、水回りのオプションはあまり付けないようにして金額を調整しました(30代女性)
  • 設計段階で高額になってしまったので、玄関ドアやバスユニットなどを安価な物に変更しました(50代男性)

同率3位に入ったのは「設備」です。

「水回リ関係のオプションを削除した」「グレードを下げた」という回答が目立ちました。

他には「床暖房」「ドア」「太陽光発電」を諦めたという人も。

確かにコストカットは大切ですが、水回り設備のグレードを下げすぎると「掃除しにくい」など、使い勝手が悪くなる可能性も。

まずはグレードを下げてもいい設備と、下げたくない設備を明確にしましょう。

例えば「1階のトイレは最新式希望だが、2階のトイレは使用頻度が低いのでグレードを下げてもいい」などです。

また設備のグレードを下げるのではなく「無駄なオプションを省く」「費用が安くなる配置にする」という方法もありますよ。

5位 向き・日当たり

  • 南向き駅チカはなかったため、東向きバルコニーにした(30代女性)
  • 本当は南向きが良かったけれど、無理のない価格を選んで東向きに妥協しました(40代女性)
  • 角地か南玄関を希望していたが、北向きの土地しかなかった(60代以上男性)

「向き・日当たり」が5位にランクイン。

「南向き希望だったが、東向きや西向きに妥協した」という人が多くなりました。

日中、仕事や学校で家族が不在であれば、日当たりは妥協点として考えられそうです。

一方で「方位には強いこだわりがあったけれど、『今はあまり気にしない人が多い』と営業担当者から言われた」という体験談もありました。

6位 駐車場

  • マンション内の駐車場が埋まってしまい、近くの月極駐車場を借りる必要があったこと(30代女性)
  • 駐車場の面積に余裕がないこと(50代男性)

「駐車場」が6位となりました。

「駐車場が縦列になった」「予算の関係上、車3台分から2台分に変更」などの回答が寄せられています。

またマンションを購入した人から「戸数分の駐車場が確保されていなかった」という体験談も目立ちました。

近隣に駐車場を借りられるなら、駐車場については妥協はできそうですね。

ただ駐車場が見つからない場合は車を手放す必要があるので、苦渋の決断となりそうです。

「車移動が普通の地域で駐車場が1台分しかないと、家を売ろうと思っても買い手がつきにくい」というデメリットもあります。

7位 築年数

  • 築年数が経っていることです。建物の構造がしっかりしており、地盤も問題がなかったので妥協できました(20代女性)
  • 築年数の浅さはあきらめた(30代男性)
  • 本当は新築を建てたかったが、予算の関係で中古物件を購入しました(40代女性)

「築年数」が7位に入りました。

「新築希望だったが中古にした」「築年数が古くなった」といった回答が寄せられています。

妥協した理由は予算や立地。

「駅チカには土地が余っていないので新築住宅が少なく、あっても価格が高くなる」という事情があるからでしょう。

まとめ

マイホーム購入経験がある男女493人にアンケートを行ったところ、マイホーム購入の最優先条件1位は「立地」でした。

「建物は変えられるが土地は動かせないため、最も優先すべきは立地」とよく言われますよね。

なお立地に求める内容は、交通アクセス・商業施設の近さ・学区など、人によりさまざまだとわかりました。

またマイホーム購入で妥協した条件がある人は79.2%。

妥協した条件1位は「間取り・広さ」でした。

立地や予算を優先した結果、間取りは妥協したという回答が多く寄せられています。

ただ「妥協はしたものの、購入した家や今の生活に満足している」という人も。

優先したい条件と妥協できる条件のバランスが大切です。

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