冬場のエアコン使用のタイミングは「在宅中ずっと」が20.4%
冬場のエアコンをいつ・どのようなタイミングで使っているかを聞いたところ、1位は「在宅中ずっと(20.4%)」、2位は「就寝時以外ずっと(19.2%)」でした。
「24時間・一日中(4.2%)」も合わせると、長時間エアコンを使っている人が4割以上にのぼることがわかりました。
一方で「朝晩だけ」「夕方~就寝前だけ」「とくに寒いと感じたとき」など、特定のタイミングでエアコンを使う人もいました。
比較的温暖な地域で、かつ高気密・高断熱のマンションにお住まいの場合、天気の良い日中は暖房なしで過ごせることも。
エアコンの使い方は、「戸建てかマンションか」にも影響されると考えられます。
冬場のエアコン使用における不満1位は「乾燥する」
「冬場のエアコン使用における不満」でもっとも多かった回答は「乾燥する(223人)」でした。
2位は「暖まり方にムラがある(151人)」、3位は「暖かくなるまで時間がかかる(76人)」でした。
エアコンは温風で部屋を暖めるため、「湿度」が下がり乾燥しやすいのがデメリット。
また、「暖まり方にムラがある」「使っても暖かく感じない」など、十分な暖房効果を感じられていない人も多いようです。
1位 乾燥する
- 乾燥する。目が乾いたり、起きたときに喉が痛くなったりする(20代 女性)
- 空気が乾燥して喉がカラカラになる(30代 男性)
- エアコンを使うと部屋が乾燥して、肌がカサカサしてくる(40代 女性)
1位は「乾燥する」でした。
エアコン暖房では、空気中の水分量は増えないまま温度だけが上昇し、湿度が低下します。
そのため乾燥に悩んでいる人が多くなりました。
「エアコンが効いた部屋にいると、肌が乾燥してかゆくなる」「喉が痛くなってしまう」という人も多いのではないでしょうか。
対処法は加湿器の利用ですが、「加湿器をつけていても追いつかない」という声も寄せられています。
2位 暖まり方にムラがある
- 足元が寒い。暖かいところと、あまり暖かくないところがある(30代 女性)
- 部屋全体が暖まらない(40代 男性)
- 足は冷えたままで、顔はほてる(50代以上 女性)
2位は「暖まり方にムラがある」でした。
暖かい空気は冷たい空気より軽いため、エアコンから出てきた暖かい空気は部屋の上部に滞留します。
そのため「足元が寒いのに、顔はほてる」といったことが起こります。
上下のムラを防ぐためには、サーキュレーターなどで空気を循環させるのがおすすめです。
3位 暖かくなるまで時間がかかる
- 設定温度になるまで時間がかかる(30代 女性)
- 暖かいと感じるまでに時間がかかる(40代 女性)
3位は「暖かくなるまで時間がかかる」です。
エアコン暖房では、スイッチを入れてすぐには温風が出てきません。
通常ですと温風が出るまでに3~5分程度かかり、寒い日だと10分程度かかることもあります。
暖房器具がエアコンしかない場合は寒い状態で待つ必要があり、辛いですね。
対処法としては、「起床時間や帰宅時間に合わせてタイマーをセットしておく」「ストーブなど、すぐ暖かくなる暖房器具と併用する」などがあります。
4位 電気代が高い
- 雪国なので、冬場のエアコン代が高い(30代 女性)
- 夏より電気代がかかる(40代 男性)
- ずっとエアコンをつけていると電気代が心配(50代以上 女性)
4位は「電気代が高い」でした。
冬のエアコン暖房は、夏の冷房より電気代がかかります。
冬の方が「設定温度と外気温の差」が大きくなるからですね。
電気代を節約するコツとしては、「自動運転にする」「カーテンなどで断熱する」「頻繁にオンオフしない」などがあります。
5位 使っても暖かく感じない
- ストーブに比べて暖まらない(40代 男性)
- あまり暖かい感じがしない(50代以上 女性)
5位は「使っても暖かく感じない」でした。
エアコン暖房の効果をあまり感じられない人も多いようです。
原因としては「外から冷気やすきま風が入る」「暖かい空気が部屋の上部にたまっている」などが考えられます。
「ストーブやこたつと比べて、しっかり身体が温まる感じがしない」というコメントもありました。
6位 風があたるのが不快
- 風を下向きにしていると、冷たい風があたるのが不満です(40代 女性)
- 風が顔にあたるのが嫌です(50代以上 女性)
「風があたるのが不快」が6位でした。
足元に温風を送ろうとエアコンの風向を下げると、風が体にあたってしまうことも。
身体に直接風があたると体感温度が低くなりますし、顔にあたると肌の乾燥が気になりますよね。
7位 空気が悪くなりそう
- 空気の入れ替えをしないと、部屋の空気が悪くなること(20代 男性)
- 空気が淀む(30代 女性)
- 部屋のホコリが舞っているような気がする(40代 男性)
「空気が悪くなりそう」が7位にランクインしました。
風量が強いと、室内のホコリが舞いやすくなります。
また一般的なエアコンには換気機能がないので、「エアコンをつけているから」と部屋を締め切っていると、換気できていない状態になります。
リフレッシュも兼ねて、ときどき換気しましょう。
エアコン以外に使っている暖房器具は「こたつ」
「エアコン以外に使っている暖房器具」を聞いたところ、1位は「こたつ(104人)」、2位は「ホットカーペット(92人)」でした。
エアコンには「足元が寒くなりやすい」という弱点があります。
そのため、こたつやホットカーペットなどの足元を暖められる暖房器具と併用している人が多いと考えられます。
また、エアコンの「暖まるまでに時間がかかる」というデメリットを補うために、ヒーターやストーブといった即暖性の高い暖房器具を使う人も多いようです。
1位 こたつ
- エアコンだけでは足元が冷えるから(30代 女性)
- エアコンを使用しても、足元までしっかりあたためることはできないので(40代 男性)
- エアコンを使うと電気代がかかるから(50代以上 女性)
1位は「こたつ」でした。
こたつはエアコンに比べて電気代が安く済むので、節約としてこたつを使っている人もいます。
足元などの下半身をしっかり温められるのも、こたつの良さですね。
換気してもこたつ内の空気は逃げないので、こまめに換気しても暖かさをキープできるメリットもあります。
2位 ホットカーペット
- 足元を暖めたいから。ワンルームの部屋で、床に座ることも多いから(20代 女性)
- 足が寒いので(40代 男性)
- 足元を暖めるため。部屋の中が乾燥しないようにするため(50代以上 女性)
2位は「ホットカーペット」でした。
足元を暖めるためにホットカーペットを活用している人が多数。
また子育て中の家庭では、「ストーブやヒーターよりも安全」という理由でホットカーペットを選ぶこともあるでしょう。
ただし、小さな子どもがずっとホットカーペットの上にいると、低温やけどする可能性もあるので注意が必要です。
3位 電気式ヒーター
- オイルヒーターだとエアコンほど乾燥しないので。ただ電気代がかかるのはネック(30代 女性)
- テレワーク中はデスクで仕事するので、足元をあたためるためにパネルヒーターを購入しました(40代 女性)
- お風呂場などが寒いときに使っています。持ち運びできるので使いやすいです(50代以上 男性)
3位は「電気式ヒーター」です。
「セラミックヒーター」「パネルヒーター」「オイルヒーター」など、電気を使うヒーターをまとめて集計しました。
コンパクトな電気式ヒーターなら、コンセントさえあればどこにでも持っていって使えるので、デスク下や脱衣所などで使っている人も多いようです。
なおオイルヒーターを使っている人からは「乾燥しにくいから」という声が多く寄せられました。
4位 電気毛布
- 乾燥しないし1人だと電気代も安いし、十分あたたかい(20代 女性)
- 寝るときはエアコンをつけたくないので(30代 女性)
- 電気毛布は電気代が安い。布団の中で使うことで、就寝時の冷え対策になる(50代以上 男性)
4位は「電気毛布」でした。
電気毛布は電気代が安く暖かいため、「コストパフォーマンスが良い」と言われます。
寝るときに使う人もいれば、日中にブランケットとして使っている人もいました。
就寝中にエアコンをつけていると喉が乾燥する人は、電気毛布を試してみてはいかがでしょうか。
5位 石油ファンヒーター
- エアコンだけでは乗り切れないくらい寒い日、両方使うとあたたまる。「エアコンは家全体用」「ヒーターはヒーターの近くにいる人用」という感じ(30代 女性)
- 早く部屋を暖めたいときに使う(40代 女性)
- 部屋が暖かくなりやすい。消火してもしばらく部屋が暖かい(50代以上 男性)
5位は「石油ファンヒーター」でした。
石油ファンヒーターはパワフルな暖房器具で、点火後すぐに部屋が暖まります。
そのため「すぐ部屋を暖めたいときに使う」「エアコンだけでは寒いときに使う」という人が多くなりました。
加湿効果があるので、乾燥対策にもなります。
一方で換気と給油の手間がある点はデメリットです。
6位 電気ストーブ
- 「エアコンの設定温度を上げるほどではないけれども、少し寒い」と感じるときがあるので(20代 女性)
- エアコンだけでは手足が冷えてしまうから(30代 男性)
- エアコンで部屋全体が暖まったらエアコンを消して、電気ストーブをつけることが多い。エアコンを一日中つけていると部屋の乾燥が気になるので(50代以上 女性)
「電気ストーブ」が6位でした。
「足元を暖めるため」「エアコンのない部屋で使うため」といった回答が寄せられました。
電気式のヒーター同様、電気ストーブはコンセントのある場所ならどこでも設置できます。
すぐに暖かさが欲しいときに、エアコンと併用している人も多いようです。
7位 床暖房
- 下からの熱がないと足元が寒いから(20代 女性)
- 床が冷たくて寒いので、床暖房を使用しています(30代 男性)
- 風が起こらないので快適(50代以上 女性)
「床暖房」が7位にランクインしました。
エアコンだけでは寒くなりがちな床を暖めてくれるのが、床暖房の魅力です。
風がなく、掃除がラクなのもメリット。
ただし導入するのにコストがかかり、電気式の場合は電気代が高くなりがちです。
8位 石油ストーブ
- エアコンでは足元まであたたまらないから(30代 男性)
- エアコンだけではすぐに暖かくならないので、追加で使っている。加湿にもなる(40代 女性)
- やかんを乗せたら乾燥防止になるし、お湯を沸かさなくていいので節約にもなるから(50代以上 女性)
「石油ストーブ」が8位にランクインしました。
「すぐに暖かくなる」「加湿できる」といった回答が寄せられています。
石油ストーブも石油ファンヒーター同様、すぐに部屋を暖められるのがメリット。
電源不要の石油ストーブなら、停電時の備えにもなります。
まとめ
冬のエアコンに関する不満としては、「乾燥する」「暖まり方にムラがあり、足元が寒い」という意見が多くなりました。
長時間エアコンをつけっぱなしにしていると、肌が乾燥したり喉が痛くなったりすることもあります。
加湿器を使うなどして対策しましょう。
足元が寒い場合には、サーキュレーターや足元用のヒーター・ストーブと併用するのがおすすめです。
またエアコンの運転モードを見直したり、他の暖房器具などを併用することで、効率的にエアコン暖房を活用できるようになります。
こまめなフィルター掃除も暖房効率アップに効果的なので、ぜひ試してみてください。