愛知県の住みたい街ランキング1位は「名古屋市中区」
全国の男女501人に「愛知県内で住んでみたい市区町村」を聞きました。
その結果1位は、名古屋随一の繁華街である栄を抱える「名古屋市中区(86人)」でした。
2位「岡崎市(53人)」、3位「長久手市(38人)」、4位「名古屋市中村区」と続きます。
名古屋市の中区、中村区といった都会的な街が上位にランクインした一方、岡崎市や長久手市などの郊外も人気であるとわかりました。
ではそれぞれの街を選んだ理由について、具体的な回答を紹介します。
1位 名古屋市中区
- 過去に住んでいたことがあり、公共交通機関や飲食店、コンビニなどが便利だったため(27歳 女性)
- 中区の大須に住んで、ごちゃっとした街を隅々まで探索してみたい。普段は遊びに行く街ですが、一度は生活の拠点として住んでみたいです(39歳 女性)
- 繁華街で夜中まで楽しそうだから(49歳 男性)
1位は「名古屋市中区」でした。
中区には名古屋随一の繁華街である「栄」や、歓楽街の「錦」、大きな商店街で観光客にも人気の「大須」などがあります。
にぎやかでショッピングにも便利な街なので、住んでみたいという人が多くなりました。
中区にある伏見駅周辺はビジネス街でもあるので、伏見周辺で働くなら職場にも近く便利でしょう。
テレビ塔を中心とした久屋大通周辺は街並みも美しく整備されており、気分良く住めそうです。
2位 岡崎市
- 自分の好きなYouTuberが住んでおり、会えるかもしれないから。YouTubeで紹介されているのを見ていると、田舎でも都会でもなく程よいと思ったので、生活するのに便利だと思いました(27歳 女性)
- 名古屋にも公共機関でスムーズにも移動できるため(42歳 女性)
- 伝統があり、街自体はコンパクトにまとめられているが、必要なものはすべてそろっている。地元グルメも豊富で無料の遊園地や動物園もあり、子育て世代にも人気の高い街だと思います(53歳 男性)
2位は「岡崎市」です。
10~30代の若い世代を中心に、「人気YouTuberの活動拠点だから」「YouTubeを見て興味をもった」というコメントが多数寄せられました。
徳川家康生誕の地であることから「歴史」「伝統」というキーワードを挙げた人も多く、歴史に興味がある人も岡崎に魅力を感じているとわかりました。
またJR岡崎駅から名古屋までは30~40分程度なので、名古屋への通勤・通学にも、しんどさを感じない距離といえるでしょう。
市内にショッピングモールもいくつかあるので、不便を感じずに暮らせそうです。
3位 長久手市
- 緑が残りつつも、ショッピングモールや大型家具店があり生活しやすいため(26歳 女性)
- 子育て世帯に人気があると聞くから。適度に自然があり、お店がたくさんあり、遊ぶ場所も多そうだから(36歳 女性)
- 昔と比べてとても発展しており、テーマパークや大型家具店もあるので、住んでみたいなと思った(44歳 男性)
3位は「長久手市」でした。
長久手市は全国版の「住みやすさランキング」で上位にランクインする人気の街です。
人口流入が続く「平均年齢が若い街」としても知られています。
人気の商業施設や大型の公園があり、おしゃれな店舗も増えているため、若い子育て世代が魅力を感じるのも納得です。
市内を東西に走る「リニモ」と地下鉄東山線を使って、名古屋市内にも簡単に出られます。
4位 名古屋市中村区
- 名古屋駅があり徒歩圏内で何でも揃う立地の良さがあり、駅の西側はそれほど家賃も高くない印象があるため(30歳 男性)
- 名古屋駅から近くて通勤や子どもたちの通学に便利だからです(48歳 女性)
「名古屋市中村区」が4位でした。
東海圏の鉄道の中心である名古屋駅は、中村区にあります。
「JR」「あおなみ線」「近鉄」「名鉄」「地下鉄」など複数の路線が使えるので、交通アクセスの良さを挙げた人が多くなりました。
名古屋駅やささしまライブ駅周辺は街並みがモダンで都会的。
一方、地下鉄で名古屋駅からひと駅の太閤通駅(旧中村区役所駅)周辺は、昔ながらの雰囲気も残した街となっています。
5位 名古屋市千種区
- 緑と都会と閑静なエリアがあり、住みやすいと感じているからです。文教地区でもあり、教育機関が充実しています(26歳 女性)
- とくに「千種」「今池」「池下」「覚王山」エリアに住みたい。治安が安心。静かだし覚王山にはお洒落な店がたくさんある(39歳 女性)
- 名古屋駅へのアクセスが良く、ショッピングセンターが建ち並んでいるため利便性は抜群。東山動物園など家族で楽しめるレジャースポットが点在していて住みやすそう(57歳 男性)
5位は「名古屋市千種区」でした。
千種にある「覚王山」「星ヶ丘」などは、若い世代にも人気の高級住宅地として知られています。
また千種区には名古屋大学をはじめ複数の大学がキャンパスを構えており、文教地区としての顔ももっています。
上記のことから「治安がよさそう」「若い人も多く活気がありそう」と感じている人が多いのではないでしょうか。
有名なゴリラがいる東山動植物園も千種区にあるので、子育て世代も休日のお出かけに困らないでしょう。
6位 一宮市
- 駅が充実しており、名鉄・JRともに利用できるためです(27歳 男性)
- バランスが取れた街だと感じます。通勤通学に便利で雇用もあり、物価も極端に高くないので、暮らしやすいと思います(36歳 女性)
- 中心部は年々栄えてきており、生活していくうえで利便性が高い。市の市民に対する取り組みがよく、対応も早いと感じます(47歳 女性)
6位は「一宮市」でした。
一宮市は岐阜県との県境に位置する市で、名古屋駅にも岐阜駅にも、JRの快速を使って10分程度で出られます。
また名鉄本線の「名鉄一宮駅」には中部国際空港行きの特急も停車するので、空港へのアクセスにも優れています。
高速道路のインターチェンジもいくつかあるので、車を使う方にとっても便利な立地です。
市内には複数のショッピングモールがあるほか、駅ビルでも生鮮食材や総菜が買えるので、日常の買い物にも困らないでしょう。
7位 豊橋市
- 新幹線をよく使いますし、都会すぎず田舎すぎないところに住みたいと思っているからです。また豊橋市は大きな道路が多いので、車所有者にとっても住みやすいと思っています(24歳 女性)
- 新幹線が停まる。また名古屋ほど人が密集していなくて適度に自然があって、住みやすそうだから(39歳 女性)
- 少し車で走れば静岡県内に行ける。名古屋に行くにも、車で高速を使えば1時間くらいで行ける(46歳 男性)
7位は「豊橋市」でした。
豊橋市は東三河地方の中心都市と位置付けられていて、愛知県内でも人気の高い街です。
「実際に住んでみて気に入った」「住んでいる友達にすすめられた」というコメントもありました。
「海沿いは工業地帯」「東部は自然豊かなエリア」などエリアごとに特徴があり、都会すぎず自然も楽しめる環境となっています。
名古屋までは新幹線で30分弱、在来線だと1時間弱です。
同率7位 名古屋市東区
- バンテリンドームの近くに住みたいです(38歳 男性)
- 生活水準が高く安全そうだから(47歳 女性)
- 東区白壁は日本屈指の高級住宅街。街並みも綺麗だし、利便性にも優れていて、昔から憧れている場所だから(54歳 女性)
同率7位は「名古屋市東区」でした。
名古屋市東区には、武家屋敷街から高級住宅地へと発展した「白壁エリア」があります。
白壁に憧れて「東区」を選んだ人も多いようです。
またプロ野球チームの本拠地があるため、野球好きの人からも多くの票を集めました。
名古屋市役所や繁華街である中区栄にも近いため、生活する上での利便性も高いです。
愛知県の魅力1位は「食文化の独自性」
続いて「愛知県の魅力」を聞いたところ、1位は「食文化の独自性(200人)」でした。
名古屋観光や出張の際には、グルメを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
また2位「交通アクセスがよい(128人)」、3位「都会と田舎のバランスがいい(102人)」など、住みやすさや快適さに惹かれている人が多いこともわかりました。
1位 食文化の独自性
- 名古屋コーチンや味噌カツが美味しすぎる。おかげで年に1~2度は愛知県へ遊びに行く(38歳 男性)
- 独自の飲食店が多く、メニューが豊富で大変おいしいところだと思います(40歳 男性)
- 食べ物が独特であること(53歳 女性)
1位は「食文化の独自性」でした。
「名古屋めし」という言葉があるように、愛知県には独特の食文化があります。
「味噌カツ」「きしめん」などの料理はもちろん、モーニングなどのサービス面にも特徴がありますね。
2位 交通アクセスがいい
- 東京や大阪へのアクセスが良い。国際空港がある(22歳 女性)
- 日本の真ん中に位置しているので、旅行や出張の移動に便利な場所だと感じます(36歳 女性)
- 「鉄道」「車」「飛行機」すべてにおいて交通アクセスが良い(57歳 男性)
2位は「交通アクセスがいい」です。
愛知は東京と大阪の中間に位置していることから「東京にも大阪にも行きやすい」という声が目立ちました。
今後リニア新幹線が開通すれば、東京方面への移動はますます便利になるでしょう。
また常滑市には中部国際空港セントレアがあるため、飛行機での移動にも便利です。
3位 都会と田舎のバランスがいい
- 「都会でもあり田舎でもあるハイブリッドな県」というイメージ(27歳 女性)
- 都会と田舎のよいところが両方楽しめるところです(48歳 女性)
- 田舎でもなく、東京のような都会でもなく、知多半島などの自然もたくさんある(57歳 男性)
3位は「都会と田舎のバランスがいい」でした。
「都会すぎず田舎すぎない」「都会と田舎・自然がどちらもある」などのコメントが多く寄せられています。
「都会すぎると人が多くてせわしなく、田舎すぎると不便」と考え、ほどよい都会を求める人も多いとわかります。
都会と郊外・田舎との距離が近く、行き来しやすいのも愛知のメリットでしょう。
4位 観光・レジャースポットが多い
- 繁華街があり、アニメのコラボカフェや展示会などもある。ライブなどもよく実施されている(27歳 女性)
- テーマパークがたくさんあるところだと思います(31歳 女性)
- 観光スポットがたくさんある(41歳 男性)
「観光・レジャースポットが多い」が4位でした。
愛知県民に「愛知でおすすめの観光スポットは?」と聞くと、「なにもない」と答えることが多いと言われます。
しかし実際には、愛知には「水族館」「テーマパーク」「歴史的な建造物」が豊富です。
コンサートやイベントなども頻繁に行われています。
5位 経済・工業が発展している
- 日本の工業の中心地であること(36歳 女性)
- 自動車をはじめとする産業がある(43歳 男性)
- 産業が発達していて、経済的に豊かである(65歳 女性)
5位は「経済・工業が発展している」でした。
愛知といえば「自動車をはじめとする製造業が盛ん」とイメージする方も多いでしょう。
実際に愛知県には大手自動車メーカーを中心として、部品メーカーや関連工場が多く立地しています。
「大手企業が多いので、収入もよさそう」という意見もありました。
6位 歴史がある街
- 歴史的偉人が多い(29歳 女性)
- 岡崎城や名古屋城など、歴史的建造物が数多くあるところです(32歳 男性)
- 名古屋城と織田信長の歴史に魅力を感じます(50歳 男性)
6位は「歴史がある街」でした。
愛知は「三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)」を生んだ地として有名で、三英傑や尾張徳川家関連の場所や建物が残っています。
熱田神宮など歴史ある寺社仏閣や伝統の祭りも残っているため、歴史や文化に惹かれている人も多くなりました。
歴史好きな人なら、訪れてみたいスポットがたくさん見つかりそうですね。
7位 都会的な雰囲気がある
- 商業施設や会社の看板が大きくて、活気に溢れている感じが好きです。見ているだけで楽しいし元気になれる気がしました(48歳 女性)
- 愛知県の都市機能は、東京や大阪に負けないほど発達している(59歳 男性)
7位は「都会的な雰囲気がある」でした。
名古屋は東海地方一の都会で、商業施設が多くて便利です。
東京などに比べるとコンパクトな街ではありますが、ショッピングにも日常生活にも困らないでしょう。
名古屋は街の整備も進んでいるので、近代的でキレイな都会ならではの街並みも楽しめます。
8位 自然が豊か
- 海や山の自然(28歳 女性)
- 海と山が近くにあること(36歳 女性)
8位は「自然が豊か」でした。
愛知県は海に面しており、知多半島や渥美半島などで海のレジャーが楽しめます。
一方で茶臼山など山の自然も豊かです。
自然を感じられる環境で暮らしたい人にとっても、愛知県は魅力的な県といえます。
9位 便利で住みやすい
- 観光に特化しすぎていないので、地元民が住みやすい(36歳 女性)
- 隣の岐阜県に住んでいて愛知にもなじみがあり、住みやすそうに感じます。衣食住のすべてがいい感じにそろっています(54歳 男性)
- のんびりとして住みやすそう(56歳 女性)
9位は「便利で住みやすい」でした。
商業施設や医療機関が充実していることや、少しのんびりした雰囲気がある点に「住みやすさ」を感じている人が多いようです。
交通の便がよいことも、住みやすさの要因となるでしょう。
10位 求人が多い
- 工場がたくさんあるので、求人が多く(29歳 男性)
- 自動車工業など製造業に活気があるので、働き口に困らなさそう(32歳 女性)
10位は「求人が多い」でした。
「愛知県は製造業が盛んで工場も多いため、働き口が多そう」と感じている人が多いようです。
また名古屋は都会で人が集まるため、仕事も見つけやすいでしょう。
実際、2023年1~3月期における愛知県の完全失業率は2.0%で、全国平均の2.6%を下回っていました。
まとめ
愛知県内の住みたい街を調査したところ、繁華街である「名古屋市中区」が1位になった一方で、郊外を挙げた人も多くなりました。
長久手や一宮など名古屋近郊の街であれば、名古屋に出やすくて便利なうえに、郊外ならではのゆったりした雰囲気も味わえます。
まさに「ほどよい都会」が楽しめるでしょう。
名古屋や中部国際空港に出やすい街であれば、出張や旅行にも便利です。
「愛知生まれの人は愛知を離れたがらない」とよく聞きます。
地元が好きになる環境こそが、愛知の魅力なのかもしれません。