【高齢者が住みやすい家の特徴ランキング】男女500人アンケート調査

高齢者が住みやすい家の特徴 アンケート調査

高齢になると階段や段差の上り下りが辛くなり、自宅で転倒などの事故が起きるリスクも増えます。

「快適」「住みやすい」と感じる環境も、若いころや子育て中とは変わってくるでしょう。

今回は持ち家にお住まいの500人にアンケートを実施。

「高齢者が住みやすい家の特徴」について調査しました。

【調査概要】

  • 調査対象:持ち家にお住まいの人
  • 調査期間:2024年4月29日~5月3日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性317人/男性183人)
  • 回答者の年代:10代 0.2%/20代 10.8%/30代 35.0%/40代 29.2%/50代以上 24.8%
調査や調査データについて

データご利用の際の注意点

出典元を明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
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高齢者が住みやすい家の特徴1位は「バリアフリー化されている」

高齢者が住みやすい家の特徴

持ち家にお住まいの500人に「高齢者が住みやすい家の特徴」を聞いたところ、1位は「バリアフリー化されている(401人)」で、8割以上の人から票を集めました。

2位「ワンフロアで生活可能(199人)」も全体の4割近くの票を集めています。

高齢になると自宅内での転倒リスクがあるため、バリアフリー化やワンフロア生活でケガを予防したいと考える人が多いとわかります。

また高齢になると体力も落ちることから、メンテナンスしやすいコンパクトな家なら暮らしやすいでしょう。

なお「動線が使いやすい」「水回りが広い」などは、「子育てしやすい家」の特徴としても挙げられることが多い項目です。

動線が使いやすくお風呂やトイレなどの水回りが広い家は、子育て期も老後も過ごしやすい家だと言えそうです。

1位 バリアフリー化されている

  • 段差がないか、少ない。手すりがある。玄関は段差が高いと上がりにくいし、降りるときも怖い(40代 女性)
  • 滑りにくく、バリアフリーな家(50代以上 女性)
  • 段差がなく、階段がカーブになっていて傾斜が緩やかで、手すりもある。トイレや浴室に手すりが付いている(50代以上 男性)

1位は「バリアフリー化されている」でした。

高齢になると自宅内でつまずいて転倒し、回復に時間がかかることも少なくありません。

そのため、段差や階段を気にしている人が目立ちました。

階段がある場合には、「緩やかな階段」「踏板が広い」「手すりが付いている」などの工夫があると安心できるでしょう。

またお風呂場の床などが滑りにくい素材だと、転倒防止につながります。

段差ができやすい玄関についても、「スロープがあるといい」「上がり框(あがりかまち)の段差をできるだけ小さくしたい」などの意見が寄せられました。

2位 ワンフロアで生活可能

  • 1階だけで生活できる間取り(20代 女性)
  • いざとなれば1階部分のみで生活が完結する間取り。1階に「キッチン」「寝られる場所」「トイレ」「お風呂」があれば、上階に上がれなくなっても大丈夫なので(30代 女性)
  • 「1階部分で生活が完結できる家」が良いと思います(50代以上 男性)

2位は「ワンフロアで生活可能」です。

具体的には「平屋やマンション」「1階部分に水回りや寝室がある戸建て」などがあります。

ワンフロアで生活すると階段の上り下りがなくなるため、膝への負担が少ないですし、階段での転倒事故も防げます。

ワンフロアで快適に生活するためには、1階部分に十分な居住スペースが必要です。

3位 使いやすい動線

  • トイレと玄関が近い(30代 女性)
  • なるべく少しの動線で終わるようにできていると良いと思う(40代 女性)
  • 生活に必要な寝室と水回りの設備が近接した設計(50代以上 男性)

3位は「使いやすい動線」でした。

具体的には「玄関からリビングまで直線移動できる」「水回りがまとまっている」「トイレと寝室が近い」などが挙げられました。

生活動線や家事動線が考えられた家だと、移動や家事が楽で、快適に暮らせます。

高齢になると、夜間にトイレへ行きたくなることも増えるので、寝室とトイレが近いと安心です。

また事故の起こりやすい浴室がリビング近くにあると、家族に異変を知らせやすくなるメリットもあります。

4位 高断熱で室温が快適

  • ヒートショックが起きにくい、冬でも暖かい家(30代 女性)
  • 断熱性が高い(40代 女性)
  • 年間通して室内温度がほぼ一定に保てて、24時間空調を完備している部屋(50代以上 男性)

4位は「高断熱で室温が快適」でした。

室内の寒暖差で起きる「ヒートショック」は若い世代でも起こります。

ただ65歳以上で持病がある人は、とくに警戒すべきだとされています。

そのため老後に住む家は、室温を快適に保てる家がいいと考えている人も多数。

ヒートショック防止には「浴室暖房」といった住宅設備のほか、「高気密」「高断熱」といった住宅そのものの性能も効果的です。

5位 コンパクトな間取り

  • 部屋はあまり広すぎないほうが良いと思います(20代 女性)
  • 少し小さめの間取り(30代 女性)
  • 広くなくコンパクトにまとまっていれば良い(40代 男性)

「コンパクトな間取り」が5位でした。

コンパクトな間取りには「移動しやすい」「掃除しやすい」といったメリットがあります。

家や部屋が狭いと認識していれば、物の増やしすぎも予防できそうですね。

物が減ると、「動線が物で塞がれて転倒につながる」「災害時に危険」といったことも回避できます。

子どもが独立したら「コンパクトな家に住み替えたい」「家を減築したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

6位 メンテナンスしやすい

  • 水回りを掃除しやすい(30代 男性)
  • 庭に雑草が生えない(40代 女性)
  • 手入れが楽(50代以上 男性)

「メンテナンスしやすい」が6位でした。

体力がなくなってくると、日々の掃除や庭の手入れがおっくうになります。

無理をして庭木の手入れをしていると、脚立からの転落などの事故につながることもあるでしょう。

そのため楽にキレイな環境を維持できるように、メンテナンス性の高さを重視する人も多くなりました。

とくに手間がかかるのは水回りや庭なので、維持管理しやすいかはしっかり考えておきたいところです。

また「外壁や内装に汚れにくい素材を使うことで、将来かかるメンテナンス費用を安くしたい」という意見も寄せられています。

7位 住宅設備が充実している

  • お風呂と冷暖房はスイッチひとつで完結。キッチンは、ガスが非常時にすぐ消える(30代 男性)
  • 給湯器などの住宅設備が壊れにくい家(40代 女性)
  • 設備・水回りは、リノベーションしてあるもの(50代以上 男性)

「住宅設備が充実している」が7位でした。

お風呂やキッチンなどの水回り設備が充実していると、快適に家事ができます。

高齢になると「うっかり」が増えると考えられるので、コンロの消し忘れを防ぐ自動消火装置などもあると安心ですね。

「布団の中からスマートスピーカーを使ってリビングのエアコンをつける」など、「スマートスピーカーとIoT家電」の組み合わせもおすすめです。

8位 水回りが広い

  • トイレやお風呂が広め(30代 女性)
  • トイレが広く引き戸だと、車椅子でも使いやすいと思います(40代 女性)
  • 広いトイレで、車椅子のままで入れる(50代以上 男性)

8位は「水回りが広い」です。

お風呂やトイレが広いと、介護が必要になったときに福祉用具を入れやすかったり介助者が入りやすかったりします。

「車椅子のままで入れるトイレ」という回答も多くなりました。

水回りのドアを引き戸にすることで、スペースをとりやすくなります。

9位 廊下が広い

  • 車椅子でも移動しやすい広めの廊下(30代 女性)
  • 車椅子が通れる幅のある廊下(50代以上 男性)

「廊下が広い」が9位。

「車椅子でも移動しやすいように」と答えた人が目立ちました。

車椅子で廊下を通る場合、幅の目安は90cm以上です。

誰かに支えてもらいながら歩く場合も、廊下が広いと歩きやすいでしょう。

ただし廊下を広くとると、部屋が狭くなってしまう可能性も。

廊下と部屋のバランスに注意が必要です。

10位 エレベーターがついている

  • エレベーターなどの環境整備ができているところ(20代 女性)
  • マンションの場合は、エレベーター付きなら住みやすいです(50代以上 男性)
  • 「エレベーターがついている」が10位でした。

    集合住宅で2階以上に住む場合は、エレベーターがあると安心です。

    高齢になってから集合住宅に住み替える場合は、エレベーターが「シニアカー」や「車椅子」でも乗り降りしやすい広さかどうか確認しておくといいでしょう。

    ただしエレベーター付きマンションでも、エントランスから道路に出る際に階段があることも。

    階段部分にスロープや車いす用の昇降機などがあると安心です。

    現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思う人は49.6%

    現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思う

    「現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思うか」という質問には、「住みやすい」「まあ住みやすい」と答えたが合わせて49.6%でした。

    ほぼ半数の人は、持ち家であっても「終の棲家」とするには不安を感じているとわかります。

    現在の自宅が高齢者になっても住みやすい理由

    • 水回りや洗濯などの家事が1階で完結するから(20代 女性)
    • 高断熱で段差のない家にしたので、将来も住みやすいと思っています(30代 女性)
    • マンションで階段がなく、段差も少ないため(40代 男性)
    • 広い家屋でゆったりと暮らせる。介護が必要になっても介護者に入ってもらいやすい。トイレ・風呂・階段などは手すり付き。庭があるので外構工事をすれば庭で散歩も可能(40代 女性)
    • 必要なところには手すりが付いている。段差もあまりないので、足腰が弱くなっても移動しやすいと思う(50代以上 女性)

    「段差がない」「1階だけで生活可能」などの回答が多く寄せられました。

    「住みやすいだろうな」という予想としての意見だけではなく、「現在、高齢の親が住みやすそうにしている」という体験談も寄せられています。

    また「老後を見据えてバリアフリー化された家を購入した」という人も複数いました。

    高齢になってからの住み替えも可能ですが、やはり長く住んでいる家やエリアには愛着が湧きます。

    高齢になってから引越しすると、急激な環境の変化で強いストレスを感じることもあるので、老後を見越して「長く住める家」を購入しておくメリットは大きいと言えるでしょう。

    現在の自宅が高齢者になったら住みにくい理由

    • マンションの高層階だから。エレベーターはあるが、例えば災害とか点検中で使用できない場合を考えると、高層階は良くないと思う(30代 男性)
    • 田舎にある昔ながらの家で、段差だらけ。また無駄に広く、各部屋まで行くのに歩き回らないといけない(40代 女性)
    • 土地が狭いので3階建てで、リビングや水回りが2階にあります。毎日昇降するのは大変ですし、車椅子移動も無理なので不便だと思います(40代 女性)
    • 庭に樹木が多く、手入れが大変(50代以上 女性)
    • 2階建てで、1階だけで生活するにはかなり狭い。水回りが狭く介助しにくい(50代以上 男性)

    「段差・階段が多い」「狭い」などの回答が多く寄せられています。

    段差や階段についてはリフォームやリノベーションで改善できます。

    家のつくりが古くてリフォームが難しいなら、建替えも検討してみましょう。

    ただし、土地そのものが狭い場合は、ワンフロアで生活するための十分なスペースがとれないかもしれません。

    リフォームや建替えでの改善が難しい場合は、住み替えが選択肢に入ってきます。

    またワンフロアで生活できるマンションであっても、立地や階数によっては不安を感じることもあるとわかりました。

    まとめ

    高齢になると、若いころには思いもよらなかった「物につまずいての転倒」「階段からの転落」「お風呂で溺れる」といった自宅内での事故が起こります。

    そのため高齢になっても住みやすい家は「事故を防げる安心安全な家」と言えます。

    具体的には「バリアフリー化された平屋やマンション」などが挙げられました。

    2階建て以上の住宅で住み替えを考えていない場合は、「階段を緩やかにする」「1階だけで生活できるようにする」などのリフォームを検討してみるのもいいですね。

    またランキング上位には入りませんでしたが、防犯対策も重要。

    とくに高齢者の一人暮らしは、空き巣などに狙われやすいからです。

    「防犯カメラ」「電動シャッター」「センサーライト」などの住宅設備を導入することも検討してみはいかがでしょうか。

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