あなたは不動産サイトで賃貸物件を探すとき、どんな物件をまず除外しますか?
「家賃」「築年数」「セキュリティ設備の有無」など、優先順位はさまざまかと思います。
今回は不動産サイトを利用したことがある504人にアンケートを実施。
「不動産サイトでスルーしてしまう物件の特徴」や「住んでみたら意外に良かったポイント」について聞きました。
- 調査対象:不動産サイトを利用したことがある人
- 調査期間:2025年4月23日~5月5日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:504人(女性338人/男性166人)
- 回答者の年代:20代 19.6%/30代 41.1%/40代 21.8%/50代以上 17.5%
不動産サイトでスルーしてしまう物件の条件は「家賃が高い」
「不動産サイトでスルーしてしまう物件の条件」を聞いたところ、圧倒的1位は「家賃が高い(43.3%)」でした。
2位「ユニットバス(24.8%)」、3位「古すぎる(19.4%)」、4位「駅から遠い(15.3%)」と続きます。
「経済性」「快適性」「利便性」で足切りを行う人が多いとわかります。
1位 家賃が高い
- 家賃が予算を大きく上回っていると、いい物件だなと思っても当然「ナシだな」と評価する(20代 女性)
- 近隣相場より家賃が高額(40代 男性)
1位は「家賃が高い」です。
不動産サイトで最もスルーされる条件は、家賃が高いことでした。
どれだけ素敵な物件でも、大幅に予算をオーバーする場合には住めないですよね。
無理をすると収支のバランスが崩れ、生活が厳しくなってしまいます。
単に予算オーバーというだけではなく、「近隣の相場に比べて高く感じる」といった場合にもスルーされてしまう傾向にあるとわかりました。
また「駅から遠いのに高い」「古いのに高い」という回答もあり、建物・内装のスペックに見合っていないと受け取られた場合も敬遠されてしまいがちです。
2位 ユニットバス
- トイレが独立していない部屋はスルーしています。ユニットバスやアメリカンセパレートの部屋は、せっかく身体を清潔にしたのに、トイレのある部屋を通らないといけないので、避けるようにしています(20代 男性)
- お風呂場に洗面台がある物件(30代 女性)
- ユニットバス。お風呂入ったあとにトイレットペーパーがふにゃふにゃになるし、便座が結露するのが嫌なのでナシ(40代 女性)
2位は「ユニットバス」でした。
ユニットバスには「トイレ」「風呂」「洗面台」が一体化している3点ユニットと、「トイレは別で、風呂と洗面台が一体化している」2点ユニットがあります。
とくにお風呂とトイレが一緒になっている物件について、避けたいと考えている人が多くいました。
「入浴後に湿気でトイレットペーパーが濡れたり便座が結露したりして気持ち悪い」「なんとなく不潔な感じがする」など、快適性が損なわれると考えている人が多いようです。
3位 古すぎる
- 古くて暗い雰囲気が写真から伝わるときです。実際に住んでみて、設備が壊れやすかったり、壊れるたびに不動産屋に連絡したり業者にお願いしたりなど、大変な思いをしたことがあります(30代 女性)
- 築35年以上。耐震性が不安なので(30代 女性)
3位は「古すぎる」です。
築年数が古いと、外観や内装にももちろん古さが出てきます。
設備などが古いと、不具合や故障も起こりやすいというデメリットがあり、修繕対応を頼むのもストレスになります。
また築年数が古いことにより耐震性にも不安が出てくるので、安心感という点で避けている人も。
ただし、築年数が経っていても建物のリフォーム状況によっては除外しない人もいます。
4位 駅から遠い
- 最寄りの駅から徒歩15分以上(20代 女性)
- 駅から徒歩10分以上で、職場まで乗り換えが多い(30代 男性)
- 一番重要なのは、駅からの距離です。あまりにも交通が不便だとスルーします(50代以上 女性)
4位は「駅から遠い」でした。
駅から遠いことは、電車通勤・通学する人にとっては、利便性や時間効率を考えるうえで大きなマイナスポイントになります。
そのため最初からスルーしてしまう人も多数。
ただし、具体的に避ける徒歩の時間は「20分以上」「15分以上」「10分以上」など、人によってさまざまです。
5位 低層階にある部屋
- 鉄筋コンクリートなら階数は気にしない。ただ木造物件で探す場合は、1階の部屋は上の階からの騒音などが心配なのでスルーして、最上階のみで探している(30代 男性)
- 1階の物件は除外します。防犯面で2階以上だと安心度が高いことのほか、以前賃貸物件の1階に住んでいたときには湿気に悩まされたので(40代 女性)
「低層階にある部屋」が5位となりました。
1階含む低層階をスルーする人も多くなっています。
理由としては「防犯性」「間取りや周辺環境によってはプライバシーを守りにくい」「日当たりが悪く、湿気がこもりやすい」などが挙げられました。
セキュリティやプライバシーだけではなく、湿気などの快適性の面でも問題があると考えている人もいるのですね。
イメージだけではなく、1階に住んで後悔した体験をもとにスルーしている人もいます。
6位 物件写真が少ない
- 写真が1~2枚だけなど、内装がまったくわからない物件は信用できないので、スルーする(30代 女性)
- 写真が少なく、外観や内装が不明な物件はスルーしがちです。また間取り図が不明瞭だったり、周辺環境の情報が一切ない場合も、不安要素が多くなるので敬遠します(40代 男性)
- 写真が少なかったり内観が載っていなかったりする物件は、不安で避けがちです(50代以上 男性)
6位は「物件写真が少ない」でした。
物件写真は、物件情報を視覚的に確認できるための重要な要素です。
そのためサイトの中で「間取りだけで物件そのものの写真がない」「外観写真だけで内観がわからない」といった物件は、スルーされてしまう傾向にあるとわかります。
「間取り図や写真の画質が悪かったり、あまりに暗かったりする場合には、スルーする」という人もいて、数だけではなく画質も重要です。
実際に見てみると「いい物件だな」と思ってもらえるような物件であっても、写真が少ないだけで最初からはじかれてしまい、機会損失につながるケースがあるとわかります。
7位 洗濯機置き場が屋外
- 洗濯機置き場がベランダ(30代 女性)
- 洗濯機が室外設置(40代 女性)
7位は「洗濯機置き場が屋外」です。
洗濯機置き場が室外にあることのデメリットは、「洗濯機が風雨や紫外線にさらされ、劣化しやすい」「屋外対応の機種が限られる」などがあります。
洗濯するときにはベランダへ出る必要があり、雨の日や寒い日には辛さを感じることも。
また室内に洗濯機置き場があっても、キッチンなど変な場所にあるのは嫌という声もありました。
8位 駐車場がない
- 地方在住のため駐車場は必須(30代 女性)
- 駐車場がない。あるいは離れた場所にある(30代 女性)
8位は「駐車場がない」でした。
車社会の地域に住んでいたり、車通勤したりしている人にとっては、駐車場がないことは大きなデメリットです。
そのため車所有者は、駐車場のない物件をスルーしやすいことがわかりました。
駐車場があっても、物件から遠く離れている場合も避けられやすくなっています。
なお駐車場については「1台しかない物件はスルー」「駐車場代が高すぎるとスルー」という意見も寄せられました。
他が良くても即NGな物件条件は「周囲に騒音を出すものがある」
「他が良くても即NGな物件条件」を聞いたところ、最も多かった回答は「周囲に騒音を出すものがある(19.6%)」でした。
2位「ユニットバス(15.5%)」、3位「心理的瑕疵物件(9.7%)」が続きます。
致命的なNG条件を備える物件については、最初から不動産サイトで除外する人も多いことから、「不動産サイトでスルーしてしまう物件の条件」と重複する内容も多くなっています。
一方「騒音」「心理的瑕疵物件」など、不動産サイトの情報や絞り込み機能だけではわかりにくい条件も上位になりました。
ランクインした条件の特徴は、大きく「暮らすうえで不便やストレスがある」「感情・文化的な拒否感がある」に分けられます。
1位 周囲に騒音を出すものがある
- 線路沿いや学校のそばは嫌です。音が響くというか、うるさいイメージがあります(30代 女性)
- いくら駅近くでも、線路沿いは音がひどいのでやめておきます(50代以上 男性)
1位は「周囲に騒音を出すものがある」でした。
具体的には「線路沿い」「交通量の多い道路沿い」「夜まで影響する店舗の近く」「学校や公園など、子どもが集まる場所の近く」などが挙げられました。
就寝する時間帯にも電車や車が走ったり人が集まったりする場所の近くなら、睡眠に支障をきたす可能性も考えられます。
そのため、どれだけ他の条件が良くても、避けられる傾向にあるのですね。
「駅近物件であっても、線路が近い物件は避ける」という声もありました。
2位 ユニットバス
- トイレとお風呂は別々でないと嫌(30代 女性)
- バストイレが1つになっているユニットバスは、それ以外の条件が良くても避けてしまいます(40代 女性)
2位は「ユニットバス」です。
「衛生面」「リラックス感」などの観点から、家賃が安かったり立地が良かったりしても、どうしてもユニットバスを許容できない層もいるようです。
オーナーや管理会社の立場としては、ユニットバスをバストイレ別や独立洗面台にすることにより、入居希望者増が見込めるとも言えます。
3位 心理的瑕疵物件
- 致命的なNG物件は心理的瑕疵物件です。どれだけ条件が良くても、どんなに理想的でも、NGになってしまいます。もともと怖がりなので、事件があったと考えるだけでゾッとしてしまい、住むことがまったく想像できないからです(30代 男性)
- 裏がお墓だったり事故物件だったりするところは絶対無理です。過去に心霊体験をしてしまって、後で聞いたら事故物件だったこともあり、入居前に必ず部屋の空気感などチェックして、ネットで事件の情報なども調べます(50代以上 女性)
3位は「心理的瑕疵物件である」です。
心理的瑕疵物件とは、「過去に人の死に関わる出来事があった物件(事故物件)」や「墓地などの嫌悪施設の近くに建っている物件」のことを指します。
心理的瑕疵物件では価格が安く設定されているケースも多いですが、「安くても嫌だ」と敬遠する人も多くいました。
部屋や建物自体はきれいだったとしても、心理的な抵抗感を拭えないのですね。
実際の住み心地よりも「イメージ」が大きな影響を及ぼしているパターンです。
4位 日当たりが悪い
- 洗濯物を外に干すため、日当たりが悪い物件は無理(20代 女性)
- どれだけ条件が良くても、日当たりが極端に悪い物件は絶対に無理です。昼間でも暗い部屋は気分が落ち込みますし、湿気やカビのリスクも高いので健康面でも不安です(40代 男性)
- どれだけ設備や間取りが良くても、日当たりが絶望的に悪い部屋だけは無理。朝から夕方までずっと暗いのは精神的にきつい(50代以上 男性)
4位は「日当たりが悪い」です。
日当たりの悪い部屋を避けたい理由としては、「部屋の中が暗くなりがち」といった精神面でのデメリットのほか、「洗濯物が乾きにくい」「カビが生えやすい」などの実害も挙げられました。
日当たりの悪さは、家の中で気持ちよく過ごしたい人にとっては大きなマイナス要素となり、敬遠されがちです。
最初から日当たりのせいで候補から外すことはないとしても、内見時に除外されてしまう可能性が高くなります。
5位 駅から遠い
- 駅から20分以上歩くところ(20代 女性)
- 駅から遠い。バス停から遠い(50代以上 男性)
5位は「駅から遠い」でした。
公共交通機関を利用しにくい物件については、致命的にNGだと考えている人も多数。
日常的に公共交通機関を使う人にとっては、駅やバス停までの距離が遠いと、移動の負担が大きくなり、ストレスが増すからです。
とくに「暑さ」「寒さ」「悪天候」などを考えると、駅からの距離は近いほうが嬉しいというのが本音でしょう。
ただし「遠さ」や「徒歩圏内」の感じ方は人それぞれ。
体力や「駅までの道のりが平坦か坂道か」「交通量や街灯の数」などによって、負担感は変わってくるからだと考えられます。
6位 ベランダがない
- ベランダがないのは致命的です。洗濯物は外で干したいです(30代 女性)
- ベランダがない。冬物のスコップやダンプが置けないので(40代 男性)
6位は「ベランダがない」でした。
ベランダは洗濯物を干したり、ちょっとしたものを置いたりするスペースとして、日常生活に欠かせないと考える人が多いとわかります。
「乾燥機能付きの洗濯機」「浴室乾燥設備などの室内物干しスペース」も普及しつつありますが、室内干しを好まない人もいます。
ベランダの実用性を評価している人が多いことの表れです。
7位 古すぎる
- 築年数が古く、耐震性を満たしていない(20代 女性)
- 築年が昭和のものは、どんなにリフォームしていてもNGです(30代 男性)
- 建物が古すぎる。下水の流れが悪そうだから(40代 女性)
「築年数が古すぎる」が7位となりました。
築年数が古い物件については「耐震性に対する不安」「配管や設備の老朽化についての不安」などが挙げられています。
単純に古いから嫌というわけではなく、古いがゆえに発生する不具合や不安に目を向けている人が多くなりました。
またリフォームされていない古い物件だと、「現在のライフスタイルに合わない間取り」「和式トイレなど古い水回り設備」が残っていることもあり、生活の質が低下することも懸念されます。
古い物件は広さや立地のわりに家賃が安いことも多いですが、安さよりも安全性や快適性を重視する人も多いとわかります。
8位 洗濯機置き場が屋外
- 室内に洗濯機置き場がない(20代 男性)
- 洗濯機置き場がベランダなど外にある(30代 女性)
「洗濯機置き場が屋外」が8位です。
室内に洗濯機が置けない物件は、洗濯機の劣化や使い勝手などの面で致命的なNGとなることがあります。
多くの世帯でほぼ毎日使用する家電なので、天候に関わらず使用できる室内に設置されているかどうかは、生活の快適さに直結するからです。
なおベランダなどの屋外に洗濯機を設置する物件は、室内洗濯機置き場が一般的でなかった時代につくられているケースも多いため、比較的築年数が古い傾向にあります。
「古いうえに洗濯機置き場が屋外」と、ネガティブな条件がふたつ揃っていることも、NGとされる要因である可能性があります。
見た目ではわからない物件の意外な魅力1位は「古くても内装はきれい」
「見た目ではわからない物件の意外な魅力」を聞いたところ、1位は「古くても内装はきれい(20.8%)」でした。
外観の見た目からではわからない、内装のきれいさを挙げた人が多数。
2位以降は内装を見ても、実際に住んでみるまではなかなかわからない「防音性」「和室の使いやすさ」などが入っています。
また「閑静な環境」といった周辺環境も、建物の見た目だけではわかりません。
1位 古くても内装はきれい
- オートロックがなく築年数も古いので「ボロボロの物件かも」と不安だったが、リノベーションされて内装は新しくなっていて、鍵は厳重でチェーンもついていたので良かった(20代 女性)
- 古くても中が水回りや壁紙がリフォーム済みだと、とても快適でした(30代 女性)
1位は「古くても内装はきれい」です。
築年数が古くても、リノベーションや内装の手入れが行き届いていれば、見た目以上に快適に過ごせます。
賃貸物件を選ぶ際には「水回りの古さや清潔感」「セキュリティ」を気にする人が多いため、ポイントを押さえてリフォーム・リノベーションされている物件の印象はアップ。
実際に、快適に過ごせたという人も多くなりました。
「古すぎる物件は致命的にNG」と答えた人は5.8%だったので、築年数は古くてもリフォーム・リノベーションで清潔感や設備の快適性を保つことで、入居希望者が増えることも期待できます。
部屋探しをしている人からすると、築年数は古いがリノベ済みの物件を候補に加えることで、家賃は抑えつつきれいな部屋に住める可能性が高まります。
2位 防音性が高い
- 築40年近く経過した木造物件だったが、隣から聞こえてくる生活音がほとんどないくらい防音対策が徹底されていた(30代 女性)
- 見た目は普通だったけど、壁が分厚くて音が全然聞こえない物件は最高だった。静かなだけで住み心地が格段に良く感じられた(50代以上 男性)
2位は「防音性が高い」でした。
防音性の高い住まいでは、周辺の騒音に悩まされないだけではなく、自分が出す音も気にしなくて済みます。
外観や築年数が古かったり、木造建築だったりしても、壁の厚さなどの防音対策がしっかりしていて、快適に暮らせたという人も多くなりました。
実際に住んでみないとわかりにくい部分ではあるので、「見た目ではわからなかった」という人も多くなりました。
3位 きちんと管理されている
- 古めの物件でしたが、毎月外の掃除に来てくれたり監視カメラをつけてくれたりと、安心快適に過ごせた(20代 女性)
- 築年数は30年以上だが、管理会社が定期的に清掃や補修工事をしていて、清潔さや安全性の高い建物だとわかった(30代 女性)
3位は「きちんと管理されている」です。
清掃・補修や故障対応など、賃貸物件の管理が行き届いていると、安心して暮らせます。
また管理会社が入居者からの要望や相談に対し迅速に対応してくれると、困り事があった場合もストレスが少なくなると考えられます。
実際にオーナーや管理会社の対応を確認できるのは入居後が多いため、見た目だけではわからなかったと答えた人が多くなりました。
4位 収納が使いやすい
- ウォークインクローゼットの存在。いざ住んでみてから、物置としての利用用途に長けていることに感動した(30代 男性)
- 収納が押し入れだったこと。「クローゼットがいいな」と思っていたが、案外たくさん収納できて良かった(40代 女性)
4位は「収納が使いやすい」でした。
収納は外観からはわかりませんが、内装の写真がある不動産サイトや、現地の内見では確認できます。
ただパッと見て「使いにくいかも」と思っていた収納や印象に残らなかった収納でも、実際に住んで使ってみると、意外に使い勝手が良かったというケースもあるとわかりました。
収納スペースの使い勝手が良いと、部屋も片付きやすく、生活が快適になります。
5位 日当たりがいい
- 最初は「まあ普通かな?」という印象の物件だったけど、実際に住んでみると日当たりが抜群で快適でした。内見のときは時間帯的に気づかなかったけど、朝から自然光がたっぷり入って、気持ちよく1日が始まります(20代 男性)
- 窓の位置と風の通りです。内見のときは地味で印象に残らなかったのに、住んでみると風が気持ちよく通り抜けて、エアコンに頼らず快適に過ごせました。朝も自然光がふんわり入って、思っていた以上に心地よい空間に。見た目ではわからない「暮らしやすさ」って確かにあるんだと実感しました(40代 女性)
「日当たりがいい」が5位となりました。
「1階」などの条件から日当たりが悪そうだと思っていたものの、住んでみると意外に日当たりが良いというケースもあります。
また内見の時間帯によっては、実際に物件の中に入ってみても日当たりの良さに気づけないことも。
そのため住んでみてから、「朝の時間帯の日当たりが気持ちいい」などと実感して、魅力を感じた人も多くなりました。
6位 閑静な環境
- 道路際だけど、夜は交通量がないためかなり静かだった(20代 女性)
- 大通りから少し入った場所にある物件なので昼間は騒がしいイメージがあったのに、夜は静かでぐっすり眠れます(50代以上 男性)
6位は「閑静な環境」でした。
周辺環境の閑静さも、建物の外観や内装からはわかりません。
内見の時間帯と、静かであってほしい夜間帯は静けさが違うこともあるので、住んでみてから気づいた人も多くなりました。
道路に近い場所や都会でも、イメージと違って静かだったケースもあります。
7位 和室が使いやすい
- できれば全室フローリングが良かったと思っていましたが、畳の和室が一部屋あるとリビング兼寝室として落ち着いて過ごせて、意外と良いです。湿度が上がりやすく除湿器は必須ですが、防カビシートやダニ対策グッズなども活用して、快適に過ごしています(30代 女性)
- 和室があって契約を迷ったが、寝室として利用したら居心地が良かったです(40代 女性)
7位は「和室が使いやすい」です。
和室が採用されている賃貸物件は、比較的古い傾向があります。
そのため内観写真などを見て「古臭い」「フローリングがいいな」と敬遠する人も多いですが、実際に住み始めてみると便利だったという人も多くなりました。
「落ち着く」「寝室にも家族団らんの部屋にもなる」といった理由からです。
まさに、実際に住んでみないとわからない魅力と言えます。
同率7位 狭くても快適に過ごせる
- 5畳ワンルームとかなり狭い物件だったが、なれると移動する範囲が狭く快適だった(20代 男性)
- 家賃を抑えたくてかなり狭い部屋になってしまったけど、案外居心地が良いと感じました。真夏や真冬はエアコンだけでもしっかり暖まって、節電にもなりました(30代 女性)
「狭くても快適に過ごせる」も7位となりました。
狭い部屋でも、空間の使い方や荷物の量などによっては、快適に過ごせます。
納戸や廊下をワークスペースとして活用することで、狭い部屋を有効に活用しているという体験談も寄せられました。
また少ない部屋で生活を完結できれば、掃除や移動の手間が省けるメリットもあります。
まとめ
不動産サイトで賃貸物件を探す際には、「家賃」「ユニットバスやバストイレ別か」「築年数」「駅からの距離」「階数」でまず物件を絞り込む人が多いとわかりました。
多くの不動産サイトでも、上記のようなニーズに応じて絞り込み検索機能が用意されています。
また外観・内装だけではわからない「騒音」「心理的瑕疵の有無」なども、物件を絞り込んでいく際の重要なポイントになることがわかりました。
なお実際に賃貸物件に住んだ人からは、「古くても内装はきれいだった」「木造だったり古かったりしても、防音性能は高かった」などの体験談が寄せられています。
リノベーションや適切な管理などで築年数によるデメリットを減らしている物件もあるので、「克服できそうな悪条件は緩和してみる」という姿勢をもつことで、部屋探しの選択肢が広がる可能性もあります。