【入社1年以内に会社を辞めた理由ランキング】男女333人アンケート調査

入社1年以内に会社を辞めた理由 アンケート調査

入社して1年以内に退職を考え始める人も少なくありません。

理由としては「社風や人間関係になじめない」「向いていない部署に配属された」などが考えられます。

ただ実際に退職・転職するとなると「短期で離職して後悔しないか」と不安になる方もいるでしょう。

そこで今回は、入社1年以内に会社を辞めた経験がある333人にアンケートを実施。

「入社1年以内に会社を辞めた理由」や「1年以内で辞めたことを後悔しているか」について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:入社1年以内に会社を辞めた経験がある方
  • 調査期間:2023年3月4日~18日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:333人(女性167人/男性166人)
  • 回答者の年代:20代 23.4%/30代 37.3%/40代 28.2%/50代 9.3%/60代以上 1.8%
調査や調査データについて

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入社1年以内に会社を辞めた理由1位は「人間関係が悪い」

入社1年以内に会社を辞めた経験がある333名に「辞めた理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

入社1年以内に会社を辞めた理由

1位になったのは「人間関係が悪い(107人)」です。

2位「仕事内容が合わなかった(67人)」、3位「求人票と実際の条件が違った(43人)」、4位「ハラスメントがあった(30人)」と続きます。

「人間関係」を挙げた人が圧倒的多数。

また「求人票と実際の条件が違った」「ハラスメント」「残業未払い」など、コンプライアンス意識の低さに失望して退職した人も目立ちました。

1位 人間関係が悪い

  • 直属の上司に恵まれなかったため(29歳 男性)
  • 人間関係が悪い職場だったからです。いつも空気が重たく、マネージャーが事務所にいるときは心なしかみんな緊張しているようでした(31歳 女性)
  • 指導してくれる人と合わなかった。また仕事中にプライベートな話をしつこく聞かれ、嫌気がさしたため(43歳 女性)

1位は「人間関係が悪い」でした。

職場の人間関係がうまくいかないと、孤独やストレスを感じるだけではありません。

「わからないことがあっても質問しにくい」「仕事を手伝ってほしいときに頼めない」など、業務にも支障が出てしまいます。

合わない相手が上司・指導係だったり、職場全体の雰囲気が悪かったりする場合には、大きなストレスになります。

2位 仕事内容が合わなかった

  • アパレルショップの販売員をしていましたが、カフェやブライダルでの接客とは違って「服を買ってもらうように接客する」のが自分とは合わなくて辞めました(23歳 女性)
  • 最も行きたくない部署に配属されたため(39歳 男性)
  • 事務希望で入社したがテレアポの担当になり、「どうしてもできない」と思って辞めた(40歳 女性)

2位は「仕事内容が合わなかった」でした。

「入社したら希望と違う部署に配属された」「実際に働きだしてみたら職種が合わなかった」などの理由で退職した人も多数。

能力やスキルに合っていない職種だと、力が発揮できず成果もあがりにくいので、自信をなくしてしまう人もいます。

当然やりがいも感じにくいので「部署異動できないなら退職しよう」と考える人も多いのでしょう。

3位 求人票と実際の条件が違った

  • 求人では「月給」と出ていたのに、最初は未経験だからと業務委託で働くことになったため(27歳 女性)
  • 面接では「出張がない」と言われたのに、実際には出張があったから(36歳 男性)
  • 入社前に聞いていた条件とあまりにも違っていたため(45歳 女性)

3位は「求人票と実際の条件が違った」でした。

違った条件は「雇用形態」「給与」「仕事内容」「勤務時間」などです。

求人票の内容を実際の条件が違っていると、「騙された」と感じ、会社に不信感をもってしまう人もいるでしょう。

4位 ハラスメントがあった

  • 入社前に「母親の看病があるので過度な残業はできない」といったら、上司にパワハラされた(23歳 男性)
  • パワハラが横行していたため(32歳 男性)
  • 入社間もない頃から経営層や先輩から言葉のパワハラを受け、精神的にしんどくなった(46歳 女性)

「ハラスメントがあった」が4位でした。

パワハラやセクハラに悩んで退職した人も多いとわかります。

「ハラスメントを止める人がいない」「ハラスメントの通報窓口が機能していない」という職場もあるのでしょう。

5位 長時間労働がツラい

  • 仕事が遅くまで続き、終電で帰れないことが多かった。会社で寝泊まりすることがあり、体を壊してしまった(27歳 男性)
  • 仕事の拘束時間が長く睡眠時間も取れず、心身ともに疲れたからです(34歳 男性)
  • 残業が多く、私生活が楽しめなくなったから(51歳 女性)

5位は「長時間労働がツラい」でした。

長時間労働が続くと、体力的にも精神的にもツラくなってきます。

休日出勤もあるとさらにプライベートの時間がとりにくくなるため、リフレッシュもままなりません。

ワークライフバランスがよくないため、退職を決意した人も多いとわかります。

6位 教育・研修体制が手薄

  • 指導員がおらず、初日からひとりにされて不信感があった。また何も教えてもらっていないのに、「わからない」と言ったら怒られた(23歳 女性)
  • スキルが活かされない研修をさせられるなど、人事の在り方に疑問を感じたため(31歳 男性)
  • 研修指導がなかった。辞めていく先輩からの引き継ぎノートのみで業務にあたるのは限界があった(41歳 女性)

6位は「教育・研修体制が手薄」でした。

十分な教育や指導がないまま現場に配置され、不安な思いをした人も多いようです。

知識や経験がないためにミスしたにもかかわらず、理不尽に叱責されて自信とやる気を失ってしまった人もいました。

人手不足で社員・スタッフに余裕のない職場だと、しっかりと指導してもらえない可能性が高いです。

7位 残業代・給与の未払い

  • サービス残業が多かった(25歳 男性)
  • 残業代が満額支払われなかったから。「入社3年未満の人は会社に利益をもたらしていない」という謎の理由から、会社に報告する残業時間を上長のさじ加減で決められていました(30歳 男性)
  • サービス残業が当たり前だったため(37歳 女性)

7位は「残業代・給与の未払い」です。

法定労働時間を超えた場合は残業代が支給されると決まっており、管理職ではないのに残業代が出ないのは労働基準法違反です。

みなし残業(固定残業)の場合でも、想定される時間を超えて残業した場合には、残業代が支給されます。

「頑張っても見返りがない」「会社のコンプライアンス意識が低い」などの理由で、退職を決意した人も多いのでしょう。

入社1年以内に会社を辞めた人に聞いた退職時期

入社1年以内に会社を辞めた333名に「退職時期」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

入社後どれくらいで退職したか

平均は5.5ヶ月で、もっとも多かった回答は「6ヶ月」でした。

入社から半年経って「人間関係・労働環境の悪さが改善されたり、希望の仕事内容に変わったりする気配がない」とわかり、退職を決意するパターンも多いのではないでしょうか。

また1ヶ月以内に辞めた人や「試用期間の3ヶ月で辞めた」という人も多く、早めに見切りをつけた人が多い印象です。

給料の未払いなど会社のコンプライアンス意識が著しく低い場合には、すぐに辞める人も多いのかもしれません。

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入社1年以内に会社を辞めたことを後悔していない人が約9割

最後に「入社1年以内に会社を辞めたことを後悔しているか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

入社1年以内に退職したことを後悔しているか

「全く後悔していない」「あまり後悔していない」と答えた人が合わせて89.2%と全体の9割近くに。

1年以内に辞めたことを後悔している人は1割ほどにとどまり、後悔していない人の方が圧倒的に多いとわかりました。

1年以内に退職する場合、仕事内容や労働環境によって、短期間でかなりのストレスを受けていることが推測されます。

そのため「早めに辞めてよかった」と考える人が多いのでしょう。

では「後悔している理由」「後悔していない理由」について、具体的な回答をもとに紹介します。

入社1年以内に会社を辞めたことを後悔している理由

  • 給料は良く、続けていれば専門知識やスキルが身についていたかもしれないから(27歳 男性)
  • 「辞める判断をするのが早かったのかな」と後悔しています。もう少し続けていたらなじめた可能性もあるので(33歳 女性)
  • 1年足らずで辞めてしまうのは転職活動ではマイナス要素で、転職活動でかなり苦戦したため(47歳 女性)

「辞める判断が早かった」「転職活動で苦労した」などの回答が多く寄せられています。

短期間で離職した場合、退職理由によっては転職活動が不利になります。

また人間関係で辞めた人からは「合わない人はどの会社にもいるので、もう少し我慢すればよかった」という声も。

衝動的に退職するのではなく、「退職・転職は自分のためになるのか」「転職すれば問題は解決するのか」を冷静に考える必要があります。

入社1年以内に会社を辞めたことを後悔していない理由

  • 転職して、前の会社が本当にひどい会社だったと実感したから。もっと早く辞めればよかったと思う(23歳 女性)
  • 続けていたら心身を壊していたと思うからです。「疲れているのに眠れない」「食欲不振」などの症状が出ていたので、自分を守るための最善の判断だったと思います(30歳 男性)
  • 在籍していても自分のプラスにならず、時間の無駄になるから(50歳 男性)

「自分を守るために必要だった」「転職先が自分に合っていた」などの回答が寄せられています。

退職や転職をしてワークライフバランスや健康を取り戻し、満足している人も多数。

心身の調子を崩してしまうと、回復するまでに時間がかかることも考えられます。

「続けていたら身体や心がおかしくなりそう」と感じたら、早めに職場を離れるべきでしょう。

まとめ

入社1年目で辞めた理由としては「人間関係」が多く挙げられました。

また「残業代の未払い」「ハラスメント」など、コンプライアンス意識の低さに愛想をつかした人も多くなっています。

よく「短期離職は不利になるから、ツラくても3年は我慢するべき」と言われます。

しかし法令違反が常態化している企業でハラスメントを受けながら働いていると、心身に大きなダメージを受ける可能性も。

衝動的に辞めてしまうのはよくありませんが、自分を守るために短期離職するのは間違っていません。

実際に今回のアンケートでは、1年以内に辞めて「よりよい職場が見つかった」という体験談も多く寄せられました。

「もう耐えられない」と思っているなら、転職エージェントなどに相談しながら転職の準備をしてみてはいかがでしょうか。

また、「勤怠管理、人事・労務管理、経費、サイン、ワークフローなど」に関する情報収集を行うなら、ジンジャー(jinjer)のサイトが充実していますので、参考にしてみてください。

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