同棲を始めたきっかけは「結婚を意識したから」
同棲経験のある500人に「同棲を始めたきっかけ」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
圧倒的1位は「結婚を意識したから(168人)」でした。
2位「一緒にいたかったから(65人)」、3位「節約のため(56人)」と続きます。
結婚を意識し、一緒に暮らしてお互いをより深く知るために同棲を開始したカップルが多いとわかります。
では具体的な回答を紹介します。
1位 結婚を意識したから
- 結婚を意識し始めたときに、パートナーと一緒に住んで生活スタイルを理解する必要があったため(26歳 男性)
- 結婚を意識し始めたため、結婚前提のお試し感覚で(28歳 女性)
- 婚約したことがきっかけです(30歳 男性)
1位は「結婚を意識したから」でした。
結婚後に価値観や生活スタイルの違いで問題が起こらないか確認するため、同棲を始めた人が多くなっています。
同棲していれば、結婚式や新婚旅行の相談・準備がしやすいというメリットもあります。
2位 一緒にいたかったから
- 彼女と過ごす時間を増やしたくて(22歳 男性)
- 仕事の休みが合わずすれ違いも多かったため、できるだけ会えるように物理的な距離を縮めた(25歳 女性)
- 仕事が忙しくてなかなか会えないから(34歳 男性)
2位は「一緒にいたかったから」でした。
仕事が忙しかったり休日が合わなかったりすると、恋人と過ごす時間を確保しにくくなります。
そのため、一緒にいる時間を増やすために同棲を開始したカップルも多くなりました。
3位 節約のため
- 家賃が安くなると思ったから(20歳 女性)
- 節約になるから(26歳 男性)
- お互い一人暮らしをしていて、家賃がもったいないから(36歳 女性)
3位は「節約のため」でした。
二人でお金を出し合えば、広めの部屋を一人暮らしよりも少ない負担で借りられる可能性が高いです。
そのため「一緒に住めば家賃や生活費の負担が少なくなる」という理由で同棲に踏み切ったカップルも多くなりました。
二人とも一人暮らししている場合に多いパターンだと考えられます。
4位 よく行き来していたから
- お互いに一人暮らしをしており、相手が自分のアパートに帰ってくることが多くなったため(22歳 女性)
- お互いの家にほぼ毎日行き来していたので、「どうせなら一緒に住もうか」と同棲を始めた(32歳 女性)
「よく行き来していたから」が4位でした。
恋人の家へ遊びに行ったり泊まったりする回数が増え、同棲を考え始めたカップルも多くなっています。
頻繁に行き来していると、「毎回荷物を持って移動するのが面倒」「自宅と相手の家の行き来が大変」と感じやすいのでしょう。
5位 引っ越しのタイミングで
- 当時付き合っていた彼氏が転勤になったので、「一緒に住もう」という話になり、ついていった(24歳 女性)
- 付き合った時期がちょうど相手の社員寮の退寮と重なったため(26歳 女性)
- 私が引っ越しすることになり、誘ったのがきっかけです(38歳 男性)
5位は「引っ越しのタイミングで」でした。
転勤や退寮にともなう引っ越しを機に、恋人と新生活を始めた人も多いとわかります。
新しい住まいを探すときなら、住まいに関して恋人の意見も聞けるので、「一緒に住んでみない?」と誘いやすいのかもしれません。
以前から同棲に興味があり、引っ越しを機に恋人を誘った人もいました。
6位 実家を出たかったから
- お互いに実家の居心地があまり良くなかったので(23歳 男性)
- 私の実家で揉め事があり、逃げ込むように彼の実家にお邪魔しました。途中でお義母様が引っ越し、本格的に同棲を開始しました(28歳 女性)
6位は「実家を出たかったから」でした。
「実家を出て暮らしたいけれど、一人暮らしは不安」「経済力がない」といった場合に、恋人と一緒に住むことを考える人もいるようです。
恋人と実家を出たいタイミングが合った場合や、実家を出たいときに恋人が一人暮らししている場合だと、同棲に踏み切りやすそうですね。
同率6位 お互いの家が遠かったから
- 遠距離恋愛に終止符をうつため(28歳 女性)
- 遠距離だったため、彼が私の地元へ引っ越してきてくれた(32歳 女性)
同率6位は「お互いの家が遠かったから」です。
遠距離恋愛がツラくて、同棲することで解消しようとしたカップルも多いとわかります。
会えない時間が長かった分、同棲して一緒に過ごしたいという思いも強くなりそうですね。
遠距離とまではいかなくても、頻繁に会うのがしんどく感じられる距離感のため、同棲を考えた人もいました。
8位 相手の希望で
- 彼氏に「一緒に住もう」と言われ、新しい家の鍵を渡されてしまったから(20歳 女性)
- 交際2年目の記念日に「同棲したい」と提案されたのがきっかけでした(24歳 女性)
8位は「相手の希望で」でした。
相手から提案されて「やってみるか」と思ったり、断る勇気が出なかったりして同棲を始めた人もいるとわかりました。
本音では「他人と暮らすのは苦手」と思っている人でも、大好きな恋人に誘われたら断りにくいでしょう。
また「結婚したいと言われたがまだ結婚までは考えられなかったので、同棲で妥協してもらった」という体験談もありました。
同棲時の揉め事1位は「家事分担がうまくいかない」
「同棲時の揉め事」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「家事分担がうまくいかない(166人)」です。
2位「生活リズム・スタイルの違い(75人)」、3位「家事のやり方が違う(74人)」、4位「生活費の負担割合・管理方法(72人)」と続きます。
家事や生活費の負担が不公平になってしまったせいで揉めるカップルが多いとわかります。
不公平感があるとストレスが溜まりますし、相手のことが嫌になってしまうこともあるでしょう。
また「生活リズム」「家事のやり方」「価値観」が違うことからすれ違いに発展してしまうケースもあります。
では具体的な回答を紹介します。
1位 家事分担がうまくいかない
- 相手が仕事終わりにジムに行ったりして、夜ご飯作りや風呂掃除をしなくなって揉めました(22歳 女性)
- 仕事で帰りが遅く、家事を相手にすべて任せていたため、手伝うように言われて揉めました(23歳 男性)
- 同棲前に家事の分担を決めておらず、気づいた方がやる方式にしていたところ、私が先に気づくことが多くて家事の負担が増えたこと(30歳 女性)
1位は「家事分担がうまくいかない」でした。
家事負担がどちらか一方に偏ると、負担の大きい方にストレスが溜まります。
とくに2人とも働いていて生活費を同額負担している場合には、「同じだけお金を払っているのに、なぜ自分だけが家事をしないといけなのか」と不満が溜まりやすいでしょう。
「役割分担を決めたのに相手が守らない」という場合には、怒りを覚える人も多いです。
2位 生活リズム・スタイルの違い
- 私は帰宅後すぐお風呂に入りたいのですが、彼女は寝る前に入りたいタイプだったので揉めました。お風呂を沸かしてすぐに入らないと、ガス代がもったいないからです(26歳 男性)
- お互いの生活リズム。相手は不規則勤務なので、休日や帰宅後はほぼ寝ている。話したいことがあるのにしっかり話せず、すれ違った(28歳 女性)
- 生活サイクルや時間帯の違い(35歳 男性)
2位は「生活リズム・スタイルの違い」でした。
生活リズムが合わないと、「もっと寝ていたいのに起こされる」「早く寝たいのに、相手に付き合って起きていないといけない」などの問題が起こります。
睡眠が十分にとれないと、体調にも影響しますね。
「節電・節水の意識」など、小さな生活スタイルの違いが積もり積もって揉め事に発展したカップルもいました。
3位 家事のやり方が違う
- 洗濯物の干し方。彼の干し方が雑で、私のストッキングが破れたため(23歳 女性)
- 家事のやり方。「洗い物の汚れが落ちていない」「洗濯物を干すときにシワを伸ばしていない」など(34歳 女性)
3位は「家事のやり方が違う」でした。
「掃除の徹底具合」「洗濯物の干し方や畳み方」などで揉めたカップルも多いとわかりました。
とくに、洗濯に関する揉め事が多い印象です。
服を大切にしていて洗濯にこだわりをもっている人の場合には、前もって恋人にこだわりを伝えておくか、自分が洗濯を担当する必要がありそうですね。
4位 生活費の負担割合・管理方法
- 「食費や家賃などをどっちが払うか」などが一番多かったと思います(19歳 女性)
- お金の負担。電気代などの変動費は、払っていない方が無駄遣いしているのを見て揉めることが多かった(26歳 男性)
- 一番揉めたのはお金の管理です(30歳 男性)
「生活費の負担割合・管理方法」が4位でした。
生活費の負担が不公平になると、不満が溜まりやすいです。
そのため同棲前には、生活費の負担割合や管理方法をきちんと決めておくのがおすすめ。
またルールを決めたのに、払い忘れなどがあるとケンカの原因になります。
払い忘れのないよう、口座振替やクレジットカード払いなどを利用するのもいいですね。
5位 片付けしない
- 彼は「服を脱ぎっぱなしにする」「ゴミを捨てずに机に放置する」などだらしないところが多くて、文句を言って喧嘩になることがありました(20歳 女性)
- 私がだらしない性格なので、片づけられないことで彼女の方から不満が出ていました(22歳 男性)
- 部屋の片づけで揉めました。「ゴミをすぐ捨てない」「モノが出しっぱなし」など(26歳 女性)
5位は「片付けしない」でした。
どちらかの「片付けられない性格」のために揉めたという人も。
片づけができていない家は、清潔を保ちたい人にとってリラックスできない空間になってしまいます。
一方片付けられない側の人からも「相手がきっちりしすぎていて息が詰まった」という声が寄せられています。
6位 価値観・金銭感覚が違う
- 生活における価値観の違いでよく揉めました(22歳 男性)
- お互いの金銭感覚が違うので、些細なことですぐケンカになりました(26歳 女性)
- 価値観の違い。私が時間にルーズになりがちなので揉めた(27歳 女性)
6位は「価値観・金銭感覚が違う」でした。
一緒に生活してみると、価値観や金銭感覚の違いを痛感する機会が多くあります。
例えば「毎月の食費や趣味にどれくらいかけるか」「生活用品は価格優先か品質優先か」などですね。
借金や浪費癖といった大きな違いでなくても、小さな価値観の違いがモヤモヤや揉め事につながるケースも多いようです。
7位 食事の好みが違う
- 彼の実家では外食やコンビニ弁当はなしでした。私はこだわりがなく状況に応じて済ませていたため、疲れたとき夕食を買って帰ったりすると必ず揉めました(20歳 女性)
- 料理で揉めました。例えば私はもつ鍋にはキャベツを入れますが、彼女は白菜を入れるなど(26歳 男性)
- 嫌いな食材を使ったため、作った料理に文句を言われた(28歳 女性)
7位は「食事の好みが違う」です。
好き嫌いのほか、「欲しい品数」「外食や中食を許容できるか」といった違いで揉めたケースもありました。
大好きな恋人と一緒にご飯を食べるのも同棲の楽しみなので、お互いに歩み寄って楽しい食卓にしたいですね。
同棲時に揉めたときの解決方法は「ルールを決める」
最後に「同棲時に揉めたときの解決方法」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「ルールを決める(165人)」です。
2位「よく話し合う(145人)」、3位「解決できず別れた(71人)」、4位「妥協する(50人)」と続きます。
話し合ってルールを決めたり妥協点を探ったりするカップルが多くなっています。
どちらか一方が妥協してばかりでは不満が溜まりやすいため、長く同棲を続けるには「話し合い」や「お互いが納得できる解決策」が必要です。
では具体的な回答を紹介します。
1位 ルールを決める
- お金に関するルールをきちんと決めました(26歳 女性)
- 洗濯物だけは洗濯かごに入れるよう約束させた(27歳 女性)
- いつ誰がどこを掃除するかルールを決めました。私は仕事が忙しかったのでお風呂ぐらいで、他は休日に少し掃除するくらいで許してもらいました(34歳 男性)
1位は「ルールを決める」でした。
ただ守るのが難しいルールだと、「せっかくルールを決めたのに守っていない!」と新たなケンカの元になる可能性もあります。
またどちらかが一方的に決めたルールだと、ルールを押し付けられた方が不満を抱きやすいものです。
そのため守りやすくお互いが納得できるルールを設定しましょう。
同棲開始前にルールを決めておけば、揉め事が少なくなると期待できます。
2位 よく話し合う
- ルールを決めたりはしなかったが、価値観のすり合わせをするために、よりコミュニケーションをとるようになった(26歳 男性)
- 話し合いを何回も重ねました(28歳 女性)
- お互い「絶対に守ってほしいこと」「気になっていること」を包み隠さず話し合いました(31歳 男性)
2位は「よく話し合う」でした。
付き合いが長いと「言わなくてもわかってくれるはず」と思いがちですが、言葉にして伝えないとお互いに理解できないこともあります。
そのためコミュニケーションを密にし、不満や困っていることを共有することで解決したというカップルも多くなりました。
話し合うことで、お互いへの理解も深まりそうですね。
3位 解決できず別れた
- 家事などを頑張っても彼氏を甘やかしただけだったので、同棲を解消しました(21歳 女性)
- お金の価値観が合わず、「結婚する前に気づいてよかった」とお互い合意して別れた(26歳 男性)
- しっかり話し合わなかったこともあり、徐々に愛情表現が乏しくなって彼から振られ、同棲解消となりました(27歳 女性)
3位は「解決できず別れた」でした。
「解決方法がなかったので別れた」というカップルも多数。
「話し合ってルールを決めたものの、結局お互いにしんどくなった」というコメントも多く寄せられています。
話し合いやルールでは揉め事や不満が解消できないケースも多いようです。
ただ「結婚前に気づけてよかった」と、同棲解消を前向きに捉えている人もいました。
4位 妥協する
- お互いに妥協して、譲歩した(19歳 女性)
- 彼は一度決めたら譲らない人なので、彼の意見に合わせることが多かった(31歳 女性)
- 私が我慢し、以前の習慣を改めた(35歳 男性)
4位は「妥協する」でした。
どちらか一方が妥協するパターンもあれば、お互いに譲歩したパターンもありました。
「一緒に暮らすなら、ある程度の妥協は必要」「雰囲気が悪くなるくらいなら、妥協したほうがいい」と考える人も多いのでしょう。
「同じ人がいつも譲歩している」という状態だと不満が溜まりやすいので、お互いに譲れるところは譲ってバランスがとれるといいですね。
5位 謝る
- 基本的には謝って済ませていました(25歳 男性)
- 当日中に謝って、長引かせない(26歳 女性)
- とにかく謝った。「来てもらった」という負い目があり、強気に出られなかった(32歳 女性)
「謝る」が5位でした。
「ルール違反」などでどちらかに非があり、謝って仲直りできるのであれば、「とにかく謝る」のも解決方法となります。
ただ謝るだけで行動に改善が見られないと、また揉める可能性も。
そのため謝るのと同時に、ルールを決めたり話し合ったりした人も多くなりました。
6位 距離をとる
- 一人で外出して、互いに落ち着く(21歳 男性)
- 実家に帰り、距離をとった(22歳 女性)
- 別の部屋に行ったり外に出たりと、物理的に離れることによって怒りの感情を抑えられました(27歳 女性)
6位は「距離をとる」でした。
「いったんケンカしている場から離れる」という短時間のケースもあれば、「実家に帰る」というパターンもありました。
つい感情的になってしまうカップルの場合、「いったん距離をとり、冷静になってから話し合う」のもおすすめです。
怒りに任せて同棲解消してしまった場合、後悔することも考えられます。
同棲しているのが「将来を考えている大切な相手」なら、一旦冷静になってから話し合ってみてはいかがでしょうか。
7位 気分転換する
- 一日「何もしない日」をつくってストレス発散した(26歳 女性)
- ときどき「仕事」と称して遊びに行って気分転換した(27歳 男性)
- 友人と会って愚痴を聞いてもらいました。またときどき相手に帰省してもらい、ひとりになる機会を増やしてリフレッシュする時間をもつようにしました(34歳 女性)
7位は「気分転換する」です。
「ひとりの時間をもつ」「友達と遊ぶ」など、好きなことをしてリフレッシュしていた人も多数。
「他人を生活するのは息が詰まる」と感じるタイプの人なら、とくに息抜きの時間は重要になるでしょう。
「運動する」「カフェでゆっくりする」など、手軽な方法でも息抜きになります。
まとめ
同棲時の揉め事として多かったのは「家事分担がうまくいかない」でした。
同棲前によく話し合って家事分担や生活費のルールを決めておけば、揉め事が少なくなると期待できます。
また生活リズムが違うカップルの場合は、2LDKや2DKの部屋を借り、思い切って寝室を別にすることで「早朝や夜に帰宅して相手を起こしてしまう」といった問題を予防可能です。
「同棲してわかった価値観のズレ」などについては、話し合って妥協点を探っていくしかありません。
どちらかが我慢を続けていると急に感情が爆発して大きなケンカに発展し、別れてしまう可能性も。
同棲を快適に長く続けたいなら、お互い気になることは都度機会を見つけて話し合うのがおすすめです。