窓の結露に悩んでいる人は77.2%
全国の男女499人に「窓の結露に悩んでいますか」と聞いたところ、「とても悩んでいる」「やや悩んでいる」と答えた人が合わせて77.2%となりました。
近年は、住宅の断熱性能や窓の性能も向上していますが、結露に悩んでいる人はまだまだ多いようですね。
窓の結露が気になる部屋は「寝室」
次に「窓の結露が気になる部屋」を聞きました。
その結果、1位「寝室(231人)」、2位「リビング(192人)」が突出して多くなりました。
結露は、暖かい空間と寒い空間の間に発生します。
そのため「人が寝ている暖かい寝室や、暖房をつけて人が集まっているリビング」と「寒い屋外」の間にある窓に結露ができるのですね。
また夏は「冷房がついている部屋」と「暑い屋外」の温度差で、壁の中に結露ができやすくなります。
浴室や洗面所など、湿度が高くなりがちな水回りの結露に悩んでいる人も多くなりました。
窓の結露で困っていること1位は「カビの発生」
続いて「窓の結露で困っていること」を聞いたところ、圧倒的1位は「カビの発生(322人)」でした。
2位「対策・対処が手間(48人)」、3位「カーテンが濡れる(36人)」、4位「窓枠や床の木材が傷む(35人)」と続きます。
結露に気づかなかったり放置したりすると、水分が原因でパッキンやカーテンにカビが発生します。
また「カビなどの不具合が起きないように、毎日対処するのが手間」という声も多く寄せられています。
対応が追いつかず、壁紙や木材が傷んでしまった人もいました。
1位 カビの発生
- レースカーテンが結露で濡れて、カビが生えてしまう(36歳 女性)
- カーテンがカビで汚れる(44歳 男性)
- 周辺にカビが発生する(58歳 女性)
1位は「カビの発生」でした。
とくに、カーテンや窓のパッキンにカビが生えてしまうという声が多数。
カビが発生すると見た目が悪いだけでなく、臭いが発生したり、カビの胞子がアレルギーの原因になったりもします。
なお夏型の内部結露では、目に見えない部分である断熱材や梁にカビが発生するケースがあります。
2位 対策・対処が手間
- 結露のたびにカーテンが湿るため、日々のケアが大変(46歳 女性)
- 毎朝拭くのが面倒(51歳 女性)
2位は「対策・対処が手間」です。
「冬は毎日結露してしまうため、窓を拭いたりカーテンを乾かしたりするのが大変」という声が多数。
タオルなどで拭いている場合、「結露が冷たいので、手も冷たくなって嫌だな」と感じることもありますね。
「1日に何度も拭かないといけない」という声もありました。
3位 カーテンが濡れる
- 窓の結露のせいで、カーテンがビショビショになる(22歳 男性)
- カーテンに水滴がつくこと(56歳 女性)
3位は「カーテンが濡れる」でした。
結露がカーテンについて濡れてしまうことに困っている人も多数。
朝すぐに出かけないといけない人だと、窓を開けっぱなしにして乾かすわけにもいかず、対処に困りそうですね。
4位 窓枠や床の木材が傷む
- フローリングが濡れてしまって、剥がれてきた(25歳 女性)
- 窓枠が木なので湿ってボロボロになってきている(35歳 女性)
- 結露が続くと、窓周辺の床が腐ってきたり傷んできたりする(53歳 男性)
「窓枠や床の木材が傷む」が4位でした。
結露が垂れて木製の窓枠や床が濡れ、木材が変色することもあります。
ひび割れ、剥がれ、腐食などの体験談も寄せられました。
簡単に取り換えたり修理したりできない部分なので、傷んでしまうと困りますね。
5位 窓・窓下が濡れる
- サッシ付近が濡れるのに困っています(28歳 女性)
- 窓に水滴が溜まる(61歳 女性)
5位は「窓・窓下が濡れる」でした。
朝起きて窓が濡れているのを見て「また結露してる!」と、イライラした気持ちになってしまう人も多いでしょう。
とくに窓サッシの溝に水が溜まってしまうと、拭きとりにくくて困りますよね。
6位 畳・床が濡れる
- 床に水滴が落ちる(31歳 女性)
- 南側の部屋に敷いている絨毯が湿る(59歳 男性)
6位は「畳・床が濡れる」でした。
窓の結露が垂れ、畳や床を濡らしてしまうこともあります。
早めに拭いておかないと畳や床が傷んでしまいます。
とくに畳だと水滴がしみ込んでしまうので、「腐らないかな」と心配になってしまいますね。
7位 壁紙が傷む
- 壁紙にダメージが入り、傷んでいる(42歳 男性)
- 壁紙がはがれている(57歳 女性)
7位は「壁紙が傷む」でした。
窓近くの壁紙が、結露のせいで浮いたりはがれたりすることも少なくありません。
壁紙は湿度が高いと伸び、乾燥すると縮みます。
そのため結露によって伸び縮むを繰り返していると、はがれやすくなってしまいます。
窓の結露対策1位は「結露を拭きとる」
最後に「窓の結露対策」を聞きました。
1位は「結露を拭きとる(238人)」、2位は「換気する(175人)」。
基本的な対策を毎日続けている人が多いとわかります。
全体的には、できてしまった結露に対処する方法が多くランクインしています。
一方で、3位「結露対策シート・テープを貼る(117人)」、4位「除湿器・除湿剤を使う(54人)」、5位「窓まわりを断熱する(32人)」など、そもそも結露しないように対策している人もいました。
1位 結露を拭きとる
- ワイパーで水分をとってます(29歳 女性)
- 朝起きてから、窓やサッシを吸水タオルで拭くようにしています(46歳 女性)
1位は「結露を拭きとる」でした。
タイミングは「朝起きたら」「気づいたとき」が多かったものの、1日に複数回拭くという人もいました。
使っているアイテムは吸水性の高いタオルや雑巾、ワイパー、スクイージーなど。
100円ショップなどでも、結露を簡単に集められるアイテムが売られています。
雑巾だと手が濡れて嫌な人は、ワイパーやスクイージーがおすすめです。
2位 換気する
- 24時間換気扇を回す(35歳 女性)
- 定期的に窓をあけて換気する(65歳 男性)
2位は「換気する」です。
窓を開けて定期的に換気している人が多数。
窓を開けられず、洗濯物を部屋干しする梅雨の時期は、換気扇やサーキュレーター・扇風機などで風の流れを作って湿気がたまらないようにしましょう。
3位 結露対策シート・テープを貼る
- 結露吸水テープをガラスに貼っている(21歳 男性)
- 結露防止シートを貼る(25歳 女性)
3位は「結露対策シート・テープを貼る」でした。
結露対策シート・テープには、大きく分けて2種類あります。
「吸水性が高く、できてしまった結露を吸い取るもの」と「断熱して結露を防ぐもの」です。
100円ショップやホームセンターで購入できるので、気になる方は探してみてください。
4位 除湿器・除湿剤を使う
- 性能のいい除湿器を購入しました(25歳 女性)
- 除湿器を24時間使い続ける(42歳 女性)
- 窓枠に除湿剤や乾燥剤を置く(52歳 男性)
「除湿器・除湿剤を使う」が4位でした。
湿度を下げるために除湿器や除湿剤を使っている人も多くなっています。
除湿器の中には、湿度をコントロールしてくれる機種もあります。
ただ除湿器を使っている人からは、「電気代が気になるので、こまめにふき取る方法に変えたい」という声もありました。
5位 窓周りを断熱する
- 窓に断熱シートを貼ったら、結露はほぼなくなった(45歳 女性)
- 二重窓に変えて、問題解決しました(56歳 女性)
5位は「窓周りを断熱する」でした。
「窓に断熱フィルムやプチプチを貼る」「二重窓にリフォーム」といった断熱対策で、結露問題を解決した人も多いようです。
二重窓へのリフォームはまとまった費用がかかる一方、断熱フィルムなどは低コストで試せます。
6位 タオルを敷いて吸水させる
- 夜はバスタオルを床に敷く(36歳 女性)
- 窓の下に雑巾を挟んで、水が外に流れないようにしています(41歳 女性)
- バスタオルを窓の内側に敷く(59歳 男性)
6位は「タオルを敷いて吸水させる」でした。
結露の水が窓枠や床に垂れて困っている場合に有効な方法ですね。
垂れてしまう水をタオルに吸水させれば、窓枠や床へのダメージを軽減できます。
7位 結露防止スプレーを使う
- 結露防止スプレー(37歳 男性)
- 結露防止液のスプレーをまく(52歳 女性)
7位は「結露防止スプレーを使う」でした。
結露防止スプレーは、撥水剤と吸水ポリマーを含むスプレーのこと。
窓の表面に膜をつくって、結露をはじいたり吸水したりします。
シートを貼る必要がないので、部屋のイメージを損ねたくない人におすすめです。
「防カビ」「洗浄」「断熱」といった効果がプラスされている商品もあるので、気になる方は通販サイトやホームセンターで探してみてください。
まとめ
窓の結露に困っている人は8割近くにのぼり、多くの人が結露に悩まされていることがわかりました。
結露を放置するとカビが発生したり、壁紙や床が傷んだりするので、効果的な対策を知りたいですよね。
できてしまった結露に対しては、「こまめに拭く」「換気する」という方法で対処している人が多数。
また結露を予防する方法としては、断熱や予防スプレーなどが挙がっています。
アンケートでは、二重窓などの断熱リフォームによる結露予防効果を高く評価している人が目立ちました。
DIYでも断熱対策はできますので、結露の悩みを解消したい方はぜひ試してみてください。