【空き家の固定資産税は負担?】資金の捻出方法や対策を男女159人にアンケート調査

空き家の固定資産税を負担に感じる理由アンケート調査
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空き家を所有していると、住んでいなくても毎年かかる固定資産税が大きな悩みになりがちです。

「実家を相続した場合、固定資産税はいくらくらいかかるのだろう」「継続的に払っていけるだろうか」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

今回は空き家を所有する男女159人を対象に、「固定資産税の負担」についてアンケートを実施しました。

「負担を感じている理由」や「負担軽減策として検討・実施したこと」についても聞いています。

【調査概要】
  • 調査対象:空き家を所有している人
  • 調査期間:2026年2月3日~17日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:159人(女性82人/男性77人)
  • 回答者の年代:20代 13.2%/30代 33.3%/40代 28.3%/50代 17.0%/60代以上 8.2%

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空き家の固定資産税を負担に感じる人は95.0%

空き家の固定資産税を負担に感じる人の割合

空き家を所有している159人に「空き家の固定資産税を負担に感じるか」を聞いたところ、「とても感じる(53.5%)」「やや感じる(41.5%)」が合わせて95.0%にのぼりました。

「あまり感じない」という人はわずか5.0%、「全く感じない」という人はいませんでした。

多くの人が空き家の固定資産税を負担に感じている状況が、浮き彫りになっています。

「とても感じる」と答えた人だけで半数を超えているのも特徴で、固定資産税が大きな負担となっていることもわかりました。

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空き家の固定資産税を負担に感じる理由1位は「活用していないのに払う」

空き家の固定資産税を負担に感じる理由

「空き家の固定資産税を負担に感じる理由」の圧倒的1位は「活用していないのに払う(52.2%)」で、半数以上の人が挙げました。

2位は「維持費の負担もある(24.5%)」、3位「税額が大きい(12.6%)」、4位「払い続けるのがしんどい(6.3%)」、5位「管理の手間もかかる(4.4%)」という結果でした。

「維持費も含めた負担金額」「税額が大きい」「払い続ける」といった回答を抑えて、「活用していないのに払う」が1位に。

金額はもちろん実際的な負担となりますが、「納得感の薄さ」がより負担感につながりやすいとわかりました。

また空き家を維持するためには、固定資産税以外にも「リフォーム費用や水道光熱費」といったお金がかかるうえ、掃除や換気の手間もかかります。

固定資産税以外の負担が掛け合わさることで、負担感が増しやすいことも考えられます。

1位 活用していないのに払う

  • もう何年も誰も住んでいないし、今後住む予定もない。田舎の戸建で築年数もかなり古いので賃貸にも出せない。活用のしようがないのに毎年必ず固定でかかる費用。何のための費用なのか、正直負担でしかない(30代 男性)
  • 誰も住んでいないのに、固定資産税を払う必要がある。住んでいた親には本当に申し訳ないですが、苦痛です(50代 女性)
  • 実際に住んでおらず活用もできていないのに、毎年必ず税金だけはかかる点が負担に感じます(60代以上 男性)

1位は「活用していないのに払う」でした。

誰も住んでおらず、事業用として貸すこともできていない空き家に対して固定資産税がかかることは、お金の無駄という感覚を生んでいます。

「親族が住んでいる」「家賃収入がある」など活用できていれば、対価として納得しやすい支出でも、何の役にも立っていないと感じていると納得できません。

利益やメリットを生んでいない不動産は、資産ではなく「負担だけを生むもの」と捉えられています。

2位 維持費の負担もある

  • 老朽化で維持費がかかる(20代 女性)
  • 土地を管理するだけでもお金がかかり、さらに固定資産税まで支払うのはとても負担に感じます(50代 女性)
  • 家を維持するために修繕費もかかるうえに、固定資産税は役所から請求書同様に納付書が届き、金銭的にも精神的にも負担(50代 男性)

2位は「維持費の負担もある」でした。

空き家の維持費としてかかるのは、固定資産税だけではありません。

修繕費や、ライフラインを維持する場合には水道光熱費の基本料金がかかります。

分譲マンションなら管理費や修繕積立金なども必要ですね。

固定資産税の他にも維持費がかかることで、負担感は大きくなります。

老朽化した空き家だと修繕費もかかりやすく、トータルの維持費が高くなってしまいます。

3位 税額が大きい

  • それなりに高い値段であり、困っています(20代 女性)
  • 土地の評価額のせいか、思っていたよりも税額が高くて、毎年の通知書を見るたびに暗い気持ちになります(30代 男性)
  • イベント毎に親戚で集まる場所にしているので親戚で折半しているが、まだ負担が大きいと思う(30代 男性)

3位は「税額が大きい」でした。

実際に支払う金額が大きくて、経済的な負担になっているパターンです。

土地の評価額が高かったり、土地や建物が広かったりすると、固定資産税が高くなります。

また「古くて立地も良くない割に税額が高いと感じる」といった声もあり、自分が思う家の価値と税額が見合っていないために、高いと感じられることもわかりました。

支払う側が、税額が高いか低いかを評価する際にも、納得感が重要になっています。

4位 払い続けるのがしんどい

  • あまり額は高くないが、積もり積もると大きな金額にはなるので少し負担に感じる(30代 女性)
  • 月日が経つにつれて家の価値も下がるのに、固定資産税の支払いは続く(40代 男性)
  • 遺産分割がまとまらず、実家が放置されており、いつまで固定資産税がかかるかわからない(50代 女性)

4位は「払い続けるのがしんどい」です。

固定資産税は不動産を所有し続けている間は、ずっとかかり続けます。

そのため一年あたりの税額が高くなくても、ずっと支払いが続く状況が心理的な負担となりますし、所有年数が延びるほど支払いの総額も増えます。

とくに相続や遺産分割がまとまらず、処分や活用の見通しが立たないケースでは、「出口が見えないまま支払いだけが続く」という、かなり不安な状態に。

終わりが見えず、総額が見積もりできない支出は、一年ごとの金額以上に重く受け止められると考えられます。

5位 管理の手間もかかる

  • 実家が空き家状態です。庭の維持が大変なのに税額が高いので、負担に感じます(50代 女性)
  • 管理する手間もあるし、建物の修理などがあり、固定資産税を払うに見合わない(50代 女性)

5位は「管理の手間もかかる」でした。

空き家を維持するにあたっては、費用だけではなく手間もかかります。

具体的には「庭の手入れ」「建物の点検」「定期的な換気や掃除」などです。

管理を怠ると老朽化が進みやすくなり、近隣にも迷惑をかけてしまう可能性があります。

手間や時間がかかるうえに、修理費や固定資産税まで支払う必要があると、「労力とお金の両方を負担するのは、しんどすぎる」という感覚が強まると考えられます。

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空き家の固定資産税を捻出する方法は「給料をあてる」

空き家の固定資産税を捻出する方法

「空き家の固定資産税をどのように捻出しているか」を聞いたところ、1位は「給料をあてる(45.9%)」、2位は「貯蓄から払う(39.6%)」でした。

給料と貯蓄が主な捻出方法となっています。

  • 給料から支払っています。ボーナス時にまとめて確保することもありますが、基本的には生活費とは別に少しずつ積み立てる形です。空き家からの収入はないため、家計の一部として固定費のように考え、他の支出を調整しながらやりくりしています(30代 女性)
  • 基本的には毎月の給料からです。ボーナス月や余裕があるときに、固定資産税の支払い分として少しずつ貯金から取りわけていますが、やはり家計を圧迫しているのは間違いありません。貯金をしたいのに活用できていない空き家の税金に消えていくのは、精神的にもあまり良いものではないなと毎回思います(30代 男性)
  • 相続した金銭はほとんどなかったので、自分の収入から払っています。年金からの支出になるので辛いです(60代以上 男性)
  • 月々の生活費からは出せないので、過去に貯めた貯金を取り崩して支払いにあてています。貯金が減っていくのは不安なので、早く何とかしたいと思っています(30代 男性)
  • 主に貯金から支払っていますが、他の出費もあるため、毎年の負担が大きく感じます(50代 女性)

給料・年金や貯蓄を固定資産税の支払いにあてている人からは、「本来は自分の生活に使えるお金を、空き家の固定資産税にあてているのはもったいない」といった声が寄せられています。

ただ、親から引き継いだ資産を支払いにあてている人も、支払いについては「負担をとても感じる」「やや感じる」と答えていて、「あまり負担を感じない」という人はいませんでした。

親が不動産とともに維持費を遺したとしても、子ども世代は負担を感じるとわかります。

背景には、空き家がなければ、引き継いだ財産を別のことに使えるという思いがあると推測できます。

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空き家の固定資産税の負担を減らすための対策は「売却する」

空き家の固定資産税の負担を減らすための対策

「空き家の固定資産税の負担を減らすための対策」を聞いたところ、1位は「売却する(50.9%)」で全体の半数を超えました。

2位「考えられていない(30.8%)」、3位「賃貸に出す(21.4%)」が続きます。

「空き家を手放して負担そのものをなくしたい人」と、「所有したまま活用して負担を軽くしたい人」にわかれています。

もっとも多いのは売却を検討する人で、空き家を手放す方向で考える人が多いとわかりました。

一方で「賃貸」や「駐車場」など、空き家を持ち続けて活用する選択肢もあります。

ただ「考えられていない」と答えた人も3割を超えたのも特徴です。

固定資産税の負担は感じているものの、具体的に考えたり動いたりできていない状況にある人も多いことが読み取れます。

1位 売却する

  • 一番現実的な方法として、不動産業者に査定を依頼して売却を検討したことがあります。ただ、地方で立地が良くないこともあり、なかなか希望する価格での売却は難しいのが現状です(30代 男性)
  • 売却を検討しているが、片付けが進んでいないので、具体的には何もできていない(40代 女性)
  • 売却を検討しましたが、建物が古く解体して土地のみしか売れないと言われました。解体費用を準備できず断念して以降、何もしていません(40代 男性)

1位は「売却する」でした。

空き家を売却すると空き家を手放せるので、固定資産税の負担もなくなります。

固定資産税の負担を根本からなくせる、もっともわかりやすい解決策です。

不動産会社へ査定を依頼したり売却について相談したりなど、具体的な行動に移した人も多く見られました。

ただ検討したものの、「地方で需要が少ない」「希望価格に届かない」「解体前提になる」といった現実に直面し、断念したケースも少なくありません。

「売りにくい家を、安くてもいいから解体せずそのまま売りたい」「とにかく手放したい」という希望の場合は、買取業者などに相談してみるのもおすすめです。

2位 考えられていない

  • とくに何もしていませんが、今後考えていこうと思っています(20代 女性)
  • 田舎すぎて売るに売れず、周りにもどんどん空き家が出てきて、誰も借りようとも思ってくれない。観光地でもなく、ビジネスで来るような人やインバウンドもいないので、民泊などにすることすらできない。ただただ悩みのタネで、重荷でしかありません(40代 女性)
  • 何もしていません。固定資産税が跳ね上がるので、壊すこともできません(60代以上 男性)

2位は「考えられていない」でした。

まだ考えていないけど、今後考えるという前向きな人もいます。

ただ、対策を考えたい気持ちはあるものの、八方ふさがりのような状況でどう動けばよいのかわからないという人も。

「売ったり貸したりしようにも、需要が見込めない」「収入を生みそうな活用方法が見当たらない」という状況では、手詰まりに感じられ、考えることも止めてしまうのですね。

問題意識や負担感は抱えていても、実際には動けない人も多いとわかりました。

3位 賃貸に出す

  • 大工経験があるため、自分でリフォームして賃貸に出そうと検討した(20代 男性)
  • 固定資産税の軽減を狙って、まずは賃貸に出せないか不動産会社に相談したことがあります(40代 女性)
  • 賃貸に出すことは検討しているが、いつどうなるかわからないのでまだ何もしていない。家族との思い出があるので、売却は考えていない(40代 女性)

3位は「賃貸に出す」でした。

空き家を手放さずに固定資産税の支払い負担を軽くする方法としては、賃貸物件として使う方法があります。

家賃収入が入ってくれば固定資産税の支払いに回せますし、家賃を高く設定できれば固定資産税を支払っても手元にお金が残り、プラスになる可能性も。

実家など思い入れのある不動産が空き家になり、手放す気になれない場合には、魅力的な手段です。

ただ契約内容にもよりますが、基本的に一度入居者が入ってしまうと、大家さんの都合で「すぐ退去してください」とは言えません。

そのため「近い将来自分や親族が住むかも」「売るかも」といった選択肢がある場合、どうするか決めきれず、踏み出せてない人もいるとわかりました。

4位 自治体に頼る

  • 自治体に寄付(30代 男性)
  • 近所や自治体への相談をした(30代 女性)
  • 自治体の空き家対策制度や減税制度を確認して、負担を軽減できる方法がないか調べている(30代 女性)

4位は「自治体に頼る」です。

自治体に相談したり、自治体の制度利用を考えたりした人もいました。

具体的には「自治体への寄付の相談」「空き家に関する制度がないかの確認」などです。

自分だけでは解決できないと思った場合に、相談先として空き家の所在する自治体を選ぶ人もいるのですね。

自治体によっては「空き家解体の費用助成」「空き家解体後の固定資産税減免」などを行っていることもあるからです。

ただ、自治体への寄付については、使い道のない土地建物の場合には、実現しないことも多くなっています。

5位 駐車場にする

  • 月極の駐車場にした(40代 男性)
  • 「賃貸」「売却」「駐車場などへの変更」など、いろいろ検討しているものの、実施までには踏み出せていません(50代 男性)
  • 建物がふたつあるので、老朽化が激しいほうを潰して駐車場にし、収入を得たいと考えている(60代以上 男性)

5位は「駐車場にする」でした。

空き家を手放さずに収益を得る方法としては、駐車場への転用もあります。

ただ建物を残して賃貸物件化するのは違い、駐車場化する場合には基本的に建物は壊すことになります。

そのため解体費用がかかりますし、解体後には固定資産税の特例を受けられなくなり税額が高くなってしまうことも。

駐車場への転用を判断する場合には、駐車場化に詳しい不動産会社への相談をおすすめします。

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まとめ

空き家の固定資産税は、多くの空き家所有者にとって負担となっています。

純粋に金額そのものが高い場合も負担になりますが、払う意義を感じられないという納得感のなさが、負担感につながりやすいとわかりました。

固定資産税の支払いを楽にする方法としては、大きくわけて「売却して空き家を手放す」と「賃貸や駐車場にして収入を得る」があります。

ただ「地域条件」「費用」「気持ちの整理がつかず、方針を決められない」などを理由に、具体的な行動に踏み出せていない人も目立ちました。

負担を感じつつ動けていない人も多いことは、空き家問題にはさまざまな制約や困難があり、解決が難しいケースも多いことを示唆しています。

ただ立ち止まっている間にも、固定資産税の支払いはまたやってきます。

ひとつの不動産会社・買取業者に売却や活用を断られても、別の業者だと道が開けることもありますので、セカンドオピニオンを求めるようなかたちで動いてみるのもおすすめです。

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