空き家の電気代は月々数百円から2000円くらいかかる
空き家にかかる電気代は、地域によって異なりますが、数百円から2,000円ほどが相場です。
たとえば、東京電力では、「アンペア制」の電気料金プランを採用しており、契約したアンペア数によって、電気の基本料金が変わります。
契約するアンペア数が低いほど、使用できる電気量が小さくなるため、以下のように電気の基本料金が安くなります。
アンペア数 | 基本料金(税込) |
---|---|
10A | 約311円 |
15A | 約467円 |
20A | 約623円 |
30A | 約935円 |
40A | 約1,247円 |
50A | 約1,558円 |
60A | 約1,870円 |
参照元:東京電力エナジーパートナー株式会社|従量電灯B・C 電気料金プラン
空き家であっても「スタンダードS」プランを選択すれば、一番安い10アンペアから契約が可能です。
空き家の掃除などで使用する照明は2アンペア、掃除機は10アンペア必要なため、掃除機を使用する場合は、最低でも15アンペアで契約しましょう。
上記の料金は基本料金になるため、以下の使用した電力量料金がプラスでかかることになります。
電力量 | 料金(税込) |
---|---|
最初の120kWhまで(第1段階料金) | 約29円/1kWh |
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 約36円/1kWh |
上記超過(第3段階料金) | 約40円/1kWh |
参照元:東京電力エナジーパートナー株式会社|従量電灯B・C 電気料金プラン
空き家の掃除で、どのくらいの電力を使用するかによって電気代は変わりますが、月々数百円から2000円程の料金となります。
空き家の電気代を節約する方法4選
空き家の電気代を節約するための具体的な方法は、以下の4つです。
- コンセントを抜いておく
- 契約を変更する
- ブレーカーを落とす
- 電気を解約する
それぞれ詳しく解説します。
コンセントを抜いておく
空き家の電気代を節約する方法として、コンセントを抜いておくことが挙げられます。
たとえ使用していなくても、コンセントに接続されているだけで待機電力が発生してしまうため電気代がかかるのです。
たとえば、次回の掃除のために掃除機をコンセントに差しっぱなしにしていると電気代が発生していることになります。
待機電力なので、わずかな電気代になりますが、基本的にはすべてのコンセントを抜いておくことをおすすめします。
契約を変更する
電力会社の契約を変更することも、空き家の電気代を節約する方法の1つです。
先述のとおり、契約する電気料金プランによって毎月の電気料金が変わります。
たとえば、相続によって空き家を所有することになった場合などは、高い電気料金プランで契約したままになっているケースが多いです。
東京電力を契約していて空き家の管理で掃除機を使用しない場合は、10アンペアを選択することで、かなりの電気代を抑えることができるでしょう。
ブレーカーを落とす
ブレーカーを落とすことも、空き家の電気代を節約する方法といえます。
空き家を掃除するとき以外、電気を使わないのであれば、ブレーカーを落としておきましょう。
ただし、防犯のために空き家管理サービスを利用したり、センサーライトを使用したりする場合には、ブレーカーは落とせません。
電気を解約する
空き家の電気代を節約する方法として、一番わかりやすいのは電気を解約することです。
ただし、以下の2つのデメリットがあるため、理解したうえで解約することをおすすめします。
- 掃除しようとしたときに掃除機が使えない
- 空き家の管理サービスなどが利用できなくなる
掃除しようとしたときに掃除機が使えない
空き家の電気を解約するデメリットとして、掃除機が使えないことが挙げられます。
掃除機の代わりとして、ほうきとちりとりで掃除することも可能ですが、効率は悪くなるでしょう。
また、電気を解約すると照明も使えなくなります。
昼間であっても日当たりが悪い場所や雨の日には、掃除がしづらくなるでしょう。
年に1、2回しか空き家の掃除をしない場合は、ホコリが溜まっている可能性が高いため、時間がかかることは覚悟しておく必要があります。
空き家の管理サービスなどが利用できなくなる
空き家管理代行サービスが利用できなくなることも空き家の電気を解約するデメリットといえます。
空き家管理代行サービスとは、その名のとおり、空き家を維持・管理するために有料で代行するサービスのことです。
依頼する会社によって、空き家管理代行サービスの内容は異なりますが、基本的には電気を使用するため、解約できません。
とくに所有する空き家が遠方にある場合は、先々空き家管理代行サービスを利用する可能性もあるため、電気の解約は慎重に検討することをおすすめします。
空き家には電気代の他にも様々なコストがかかる
空き家を維持するためには、以下のような電気代以外のコストがかかります。
- 固定資産税・都市計画税
- 火災保険料・地震保険料
- 光熱費
- 建物の修繕費用
- 交通費、宿泊費
- 管理委託料
空き家であっても固定資産税・都市計画税は、毎年納税しなければならず、倒壊しないように修繕する必要があります。
また、空き家を掃除するためには、電気代以外に水道費もかかり、遠方にある場合は交通費や宿泊などの経費もかかるでしょう。
空き家の状態によっても異なりますが、年間で数十万円以上維持費用がかかるケースもあります。
なお、空き家の維持費については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
空き家を保持するコスト以外のデメリット
空き家を所有し続ける場合は、先述したコスト以外にも、以下のようなデメリットがあります。
- 定期的に管理する必要がある
- 老朽化が進み、資産価値が下がる
- 犯罪に利用される可能性がある
- 害虫や害獣が発生する恐れがある
- 倒壊によって損害賠償される恐れがある
- 自治体から特定空き家に指定される可能性がある
- 固定資産税が最大6倍になる可能性がある
空き家は定期的に管理する必要があり、長期間になると時間も手間もかかるため、負担が大きくなります。
住宅などの建物は人が住んでいないと老朽化が早くなり、自治体から特定空き家に指定され固定資産税が最大6倍になる可能性があります。
参照元:国土交通省|固定資産税等の住宅用地特例に係る空き家対策上の措置
また、空き家は老朽化が進むと倒壊の恐れがあり、損害が発生した場合は、所有者に責任があります。
実際に日本住宅総合センターは、空き家倒壊によって隣接した住宅で死亡事故が起きた場合に、2億円以上の損害賠償を請求される恐れがあると試算しています。
参照元:日本住宅総合センター|空き家発生による外部不経済の損害額の試算結果
なお、放置した空き家でのトラブルの実例と解決策については、以下の記事で詳しく解説しています。
空き家の電気代を払い続けたくない人は売却するべき
空き家を維持するためには、基本的に電気代を支払う必要があり、ほかにも費用がかかります。
また、空き家を所有し続ける場合は、コスト以外にもデメリットが多いため、電気代を払い続けたくない人は売却することをおすすめします。
空き家の売却は買い取り専門業者に任せるべき
空き家は、立地条件がよく、築20年以内の建物であれば、仲介業者に依頼して売却することが可能です。
ただし、仲介業者に依頼して売却できる空き家は少なく、田舎にあって築年数が古い建物が多いでしょう。
そのため、空き家は、買い取り専門業者に売却することをおすすめします。
仲介業者に売却を依頼する場合は一般の買い手を探す必要があるため売却まで時間がかかります。
一方で、買い取り専門業者であれば、空き家をそのままの状態で買い取ってくれるので、1週間から1ヶ月で現金化することが可能です。
また、空き家の買い取り専門業者は、契約不適合責任を免責して契約できます。
売買契約書に記載のない欠陥や不具合が発覚した場合に負う責任のこと
仲介業者に売却を依頼する場合は、一般の買い手が対象となるため、契約不適合責任を負う必要がありますが、不動産のプロである空き家の買い取り専門業者に売却する場合は免責できるのです。
なお、仲介と買取の違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
弊社アルバリンクも契約不適合責任を免責して空き家を買い取っている業者で、「フジテレビ」を始めとする各メディアにも取り上げられた実績があります。
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また、空き家を高く売却する方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
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その結果、弊社で物件を買い取らせていただいたお客様からは、以下のような感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)。
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まとめ
今回は、空き家の電気代を節約する方法を詳しく解説しました。
空き家を管理するためには電気が必要なため、解約して電気代をゼロにするのは難しいといえます。
そのため、空き家の電気代に困っている人は売却することをおすすめします。
ただし、仲介業者に売却してもらうには、条件の良い空き家に限られるため、築年数が古く、立地が悪い場合は専門の買取業者に売却しましょう。
なお、弊社アルバリンクも空き家を積極的に買い取っている業者です。
無料相談・無料査定のみの問い合わせも歓迎しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。