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シロアリに家をやられたら建物は壊れるのか?2つの事例
結論から申し上げると、シロアリ被害にあったからといって、家がその瞬間に壊れるわけではありません。
しかし、被害を放置すれば建物の倒壊リスクは確実に高まります。
なぜなら、シロアリは家を支える「構造材」を好んで食べるからです。
具体的には、建物の骨組みとなる土台や柱といった、家の強度に関わる部分です。
さらにシロアリは木材の表面を残し、内部から食い荒らす習性があります。
そのため、外見上は変化がなくても、気づいたときには中身がスカスカになっているケースは後を絶ちません。

また、鉄筋コンクリート造(RC造)なら安心というわけでもありません。
シロアリはコンクリートのわずかな亀裂から侵入し、通り道を広げながら内装の木材や畳を食害するからです。
構造体がスカスカになり強度が低下した家は、台風や地震などの外部からの衝撃に耐えられなくなります。
ここでは、実際にシロアリ被害が原因で家が壊れてしまった以下の事例を紹介しましょう。
シロアリ被害にあった家が台風で倒壊した事例
まずは、台風による強風で住宅が倒壊した事例を紹介しましょう。
国土交通省所管の国立研究開発法人建築研究所が発表した、2019年の台風15号(房総半島台風)に関する調査資料です。
この台風により、千葉県館山市では最大瞬間風速50m/sを超える暴風が記録されました。
被害調査の結果、2棟並んで建っている木造2階建て住宅のうち、屋根と外壁の一部が飛散した1棟(写真左側)でシロアリによる食害が確認されています。
壊れた住宅では木材が腐食した部分とは別にシロアリの食害を受けたため、構造体全体の強度が著しく低下したものとみられています。
この研究結果は、自然災害で同じ条件に晒されても、シロアリ被害の有無によって家屋の損壊や倒壊の程度に大きな差が出ることを示した事例です。
シロアリ被害にあった家が地震で倒壊した事例
次に、地震によって住宅が全壊した事例を紹介しましょう。
ミサワホーム総合研究所がまとめた、1995年の阪神・淡路大震災における調査結果です。
兵庫県南部ではM7.2の大地震に見舞われ、木造家屋の全半壊が20万棟以上の甚大な被害が発生しました。
この調査では、神戸市東灘区周辺の木造住宅を対象に「シロアリ被害・腐朽(腐り)」と「倒壊率」の関係を分析しています。
倒壊家屋のデータを見ると、シロアリ被害や腐朽がなかった家の全壊率は約20~30%にとどまっています。
一方で、シロアリ被害などがあった家の全壊率は約80%に達していることがわかりました(別の調査機関では約90%との報告もあります)。
地震による倒壊率とシロアリ被害の関係性は、2024年1月の能登半島震災のデータからもわかります。
生物劣化(シロアリ被害)のない家屋の倒壊は13.5%にとどまっていたのに対し、生物劣化のある木造家屋の28.2%が倒壊していたのです。
この数字は、シロアリ被害が耐震性を著しく低下させることを証明しています。
シロアリ被害を示す6つのサイン
災害による被害を甚大化させるシロアリ問題は、その特殊な生態により早期発見が難しいことにあります。
シロアリは光と乾燥を極端に嫌うため、普段は湿気が多くて暗い土や木材の内部に潜んで生活しています。
土の中に巣を作り、土のトンネル(蟻道)を作って家の床下や柱の中に侵入してくるので、外からはシロアリがいることが分かりにくいのです。
また、彼らは光を避けるために木材の表面だけを薄く残し、内側の柔らかい部分を食い進んでいく特徴があります。
結果として、私たちが目視で異変に気づいた頃には、すでに内部の侵食がかなり進んでいるケースが大半です。
家が手遅れの状態になるのを防ぐため、以下の6つのサインを見逃さないようにしましょう。
| シロアリのサイン | 概要と注意点 |
|---|---|
| 羽アリを家の中や周辺で見かけた | ・個体が増え新しい巣を作るために飛び立つ(成熟した巣が近くにある証拠) ・ヤマトシロアリは4〜5月の昼間、イエシロアリは6〜7月の夕方〜夜に発生 ・照明付近に大量発生したら家屋に巣がある可能性 ※殺虫剤で駆除しても巣の中のシロアリは残る |
| 基礎部分に蟻道がある | ・茶色い土のトンネル状の線=「蟻道」 ・乾燥に弱いシロアリが移動のために作る道 ・見つけても壊すと分散して被害拡大の恐れ ※自分で除去せずプロに点検・除去を依頼すべき |
| 木材の周辺に砂粒のようなものが落ちている | ・アメリカカンザイシロアリのフン ・乾いた木材の内部に巣を作り、砂粒状のフンを外へ排出 ・フンがある位置の上部に巣がある可能性が高い ※屋根裏や家具など乾燥した木材全般が食害される恐れ |
| 扉や窓の開閉がしにくくなる | ・柱や鴨居を食われ、家がわずかに歪むことで発生 ・シロアリが運ぶ水分で木材が膨張し、建具が圧迫される場合も ※経年劣化と間違えやすい(他のサインと併発していたら危険) |
| 床がフワフワと沈む感覚がある | ・床下の「根太」「大引」などが食害されている可能性 ・キッチン・洗面所・浴室入口など湿気の多い場所で発生しやすい ※空洞化が進むと床抜け事故のリスクが高まる |
| 壁や柱を叩くと空洞音がする | ・健全な木材は「コンコン」、食害された木材は「ポコポコ」と空洞音 ・表面だけ残り内部がスポンジ状になりやすい ※構造部が弱り地震の揺れに耐えられない危険な状態 |
上記のチェックでシロアリ被害の兆候はなかったものの、「では自宅はあと何年持つのか?」「どれくらいの確率で被害に遭うのか」が気になる方は次項の「築年数別シロアリ被害発生率」へお進みください。
シロアリ被害が判明した方は「シロアリにやられた家が壊れる前にできる4つの対処法」で最適な対処方法を見つけてください。
もし、当てはまる項目が複数あり生活にも支障が出始めている場合は、家を現状のまま専門の買取業者に売却し、その資金で住み替える方法もあります。
弊社AlbaLink(アルバリンク)では、シロアリにやられた家でもそのままの状態で買い取ることが可能です。
ご相談・査定は無料で実施しておりますので、以下からお気軽にお問い合わせください。
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築年数別シロアリ被害発生率
シロアリ被害は、築年数が経過するごとに加速度的に増加するため、現時点でシロアリがいなくても油断は禁物です。
ここで、国土交通省の補助事業として行われた「シロアリ被害実態調査報告書」をもとに、木造在来工法における築年数ごとの被害発生率を見ていきましょう。
築年数ごとの被害の特徴と、なぜリスクが高まるのかについても解説します。
築5年以下は「2%未満」
木造在来工法の住宅において、築5年以下のシロアリ被害発生率は2%未満と非常に低い数値です。
これには、建築基準法に基づく防蟻措置が大きく関係しています。
新築住宅を建てる際、地面から1m以内の主要な木材には、薬剤散布などの防腐・防蟻措置を行うことが義務付けられているため、新しい家ではシロアリが侵入しにくい環境が整っているのです(建築基準法施行令第49条)。
ただし、防蟻薬剤には有効期限があります。
環境への配慮などから、現在使用されている一般的なシロアリ予防の薬剤効果は約5年で切れるように作られているためです。
築5年を過ぎた瞬間から、家は無防備な状態になると認識しておきましょう。
築10年で「10%以上」
築10年を超えると、シロアリ被害発生率は10%台へと跳ね上がります。
築5年以下と比較すると、被害率は5倍以上に急増していることがわかります。
この時期に被害が増える最大の要因は、前述した新築時の薬剤効果が完全に失われていることです。
加えて、新築から10年も経てば、床下の湿気や配管周りの結露など、シロアリが好む環境ができあがっている可能性も高くなります。
築10年で羽アリが飛び、シロアリ被害がありました!
予防工事をやっていなかったので被害に遭ってしまいました💦
予防は大切ですね😅
築10年未満の家でシロアリ⁉️
よく言われますが、ぜんぜん珍しくありません。
むしろ、最近の家は断熱材が効いてる分、
湿気がこもって被害が進みやすいパターンも多いです。
「まだ新しいから大丈夫」と思っている間に、見えない床下で侵入を許してしまうケースが多いのが築10年代の特徴です。
築20年以上で「30%以上」
築20年を経過すると、被害発生率は30%を超えてきます。
およそ3軒に1軒がシロアリ被害にあっている計算となり、もはや「運が悪かった」では済まされない確率です。
この頃になると、建物自体にも外壁のひび割れやコーキングの劣化など、隙間が生じるケースが増えてきます。
そこから雨水が浸入して壁内の木材が腐食し、シロアリを呼び寄せやすくなるのがこの時期の特徴です。
特に、新築時から20年まで一度もメンテナンスをしていない場合、シロアリ被害が床下に留まらず、柱や天井裏まで広がっているリスクが高まります。
築40年以上で「50%以上」
築40年以上になると、シロアリ被害発生率は50%を超えます。
実に2軒に1軒という高確率で、シロアリに侵食されているのが実態です。
建築士も築40年の建物のリスクを以下のように指摘しています。
タイル風呂の解体で、柱がほぼ消えるほどのシロアリ被害が出ました。
築40年クラスのご実家・中古住宅では珍しくありません。タイルのお風呂を直すなら、シロアリの駆除・予防・補修まで含めた見積りを最初から作ってもらってください。
築40年を超える物件は現行の耐震基準を満たしていないものも多く、シロアリ被害が加わることで倒壊リスクが極めて高くなります。
ここまでくると、単なる薬剤散布だけでは対処しきれず、腐食した土台や柱の交換といった大規模な改修工事が必要になるケースがほとんどです。
もし、築40年までシロアリ対策を放置していて被害が発覚し、修繕費用を捻出できそうにない場合は、家をそのままの状態で専門の買取業者へ売却し、その資金で住み替える選択肢もあります。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、訳あり物件専門の買取業者として、シロアリ被害の家でも問題なく買い取っております。
シロアリ駆除や修繕も弊社で実施しますので、依頼者様で費用をご負担いただく必要はありません。
以下の無料相談・無料査定からお気軽に弊社へお問い合わせください。
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以下の記事では、築40年の家をリフォームする場合の費用を解説しているので、目安を知りたい方は参考にしてください。

シロアリにやられた家が壊れる前にできる4つの対処法
シロアリ被害の兆候があったり、築年数が経過していたりする場合は、一刻も早い対策が必要です。
家が本当に壊れて取り返しのつかない事態になる前に、以下の4つの方法でリスクを回避しましょう。
基本的には1~3の順で対策を進めていきます。
ただし、現時点でシロアリ被害が明らかな場合は、4の「専門の買取業者」に現状のまま売却するのがもっとも負担の少ない方法です。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、訳あり物件専門の買取業者としてシロアリ被害に遭った家を積極的に買い取っております。
家の売却に当たってシロアリ駆除や修繕も不要ですので、シロアリ対策が負担に感じられる方は、一度弊社までお気軽にご相談ください。
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以下の記事では、シロアリ被害で手遅れにならないための対策を解説しているので参考にしてください。

専門業者に検査を依頼する
まずは、被害があるのかないのか、プロの目で現状を正確に把握するために、専門業者へ床下検査を依頼しましょう。

この際に、市販の薬を使って自分で駆除することは避けてください。
専門知識がないまま床下に潜るのは危険なうえ、被害の範囲を見誤り根本的な解決にならないケースが多いからです。
シロアリは一度巣を作ると繁殖を続け、自然に消えることはありません。
目に見える所だけ駆除しても意味がなく、むしろシロアリが防衛本能で他の箇所へ移動し、被害が広がる可能性が高いです。
そのため、シロアリ駆除は生態に精通している専門業者に依頼するのが確実です。
多くの業者は、見積もり前の簡易調査を無料で行っているので、まずは無料調査を依頼しましょう。
簡易調査の結果、より詳細な調査が必要な場合の費用相場は以下の通りです。
- 床下点検(目視のみ):無料〜3万円程度
- 精密検査(機材使用):5万円〜10万円程度
また、一部の悪徳業者から法外な料金を請求されたり、不要な工事を持ちかけたりする可能性もあるので、業者選びは慎重に行いましょう。
「日本しろあり対策協会」「日本ペストコントロール協会」などの業界団体に加盟しているかチェックするのも一つの目安です。
シロアリがいたら駆除・補修を依頼する
検査でシロアリが見つかった場合は、直ちに駆除と建物の補修工事を依頼してください。
シロアリを駆除しても食害で強度が落ちた柱や土台を補修しなければ、家の倒壊リスクは消えないからです。
シロアリ駆除と補修工事の一般的な費用相場は以下の通りです。
- シロアリ駆除費用:1坪あたり5,000円〜1万円前後・一軒で約18万〜50万円
- 基礎・柱の補修費用:数十万円〜数百万円(被害規模による)
特に被害が進行し、耐震補強工事が必要になった場合は、300万円以上の高額な費用がかかるケースもあります。
もし、シロアリ被害で基礎の改修工事の費用を払えない場合は、家をそのままの状態で専門の買取業者へ売却し、新しい家へ引っ越すことも一つの方法です。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、シロアリ被害の家や構造が傾いた家などの訳あり物件を積極的に買い取っている専門の買取業者です。
被害が進行して大規模な改修が必要な家でも、そのままの状態で買い取ることが可能です。
以下の無料相談・無料査定からお気軽にお問い合わせください。
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シロアリ駆除後も定期的な点検を依頼する
シロアリから家を守るためには、一度駆除した後も定期的な点検、メンテナンスが不可欠です。
一度駆除をしたからといって、もう二度とシロアリが来ないわけではありません。
前述の通り、防蟻薬剤の効果は約5年で消失するため、5年ごとの定期的な再消毒と点検を継続する必要があります。
前の「シロアリ被害実態調査報告書」によると、築40年でのシロアリ発生率が全体で50.2%なのに対し、定期的に防蟻処理している家では2.6%にまで抑えられています。
逆にメンテナンスを怠れば再びシロアリが侵入し、経年劣化した木材が食い荒らされることにもなりかねません。
シロアリ対策は「一度やれば終わり」ではなく、その家に住み続ける限り「永遠にかかり続ける固定費」と覚悟してください。
もし、メンテナンス費用の支払いが難しいのであれば、次項の「専門の買取業者」へ売却することも検討しましょう。
専門の買取業者にそのまま売却する
「高額な修繕費用を払いたくない」「点検の手間が面倒だ」という場合は、専門の買取業者へそのまま売却することも一つの手です。
買取とは、物件を業者が直接買い取る不動産取引形態です。
買主を探してもらう一般的な不動産仲介では、シロアリ被害がある家は「欠陥住宅」とみなされ、買い手がつきません。
仮に売れたとしても、売却後に欠陥が見つかれば「契約不適合責任」を問われ、補修や損害賠償などの責任を負うリスクがあります。
しかし、訳あり物件を専門とする買取業者であれば、シロアリ被害がある状態のまま、業者の責任で買い取ります。
売主が修繕費を負担する必要もなければ、売却後の責任を負う必要もありません。
さらに業者が直接買い取るので、スピーディーな決済・現金化が可能です。
このように精神的、金銭的な負担を抑えて家を手放せるのが買取業者に売却する最大のメリットです。
以下の記事ではシロアリ被害に遭った家を売却するコツを紹介しているので、こちらも参考にしてください。

アルバリンクが築53年のシロアリにやられた家を330万円で買い取った事例
ここで、実際に弊社AlbaLink(アルバリンク)がシロアリ被害のある物件を買い取った事例を紹介しましょう。
引用元:AlbaLink「買取事例」
【物件概要と買取結果】
- 場所:長野県上田市
- 築年数:築53年(木造戸建て)
- 状況:5年以上空き家、荷物が残っている、シロアリ被害、ネズミ被害
- 買取価格:330万円
この物件は、5年以上誰も住んでおらず、まったく管理がされていない状態でした。
具体的には、家の中には荷物が残されたままで、さらにシロアリに柱の一部を食べられているだけでなく、ネズミまで住み着いているという複合的なトラブルを抱えていたのです。
通常、このような状態では売却を断られることがほとんどで、ご依頼者様も「こんなボロボロの家、売れるわけがない」と諦めていたそうです。
しかし、弊社で現地調査を行った結果、建物の再生が可能であると判断し、現状のままで330万円の査定額を提示、所有者様も金額にご納得いただき買取に至りました。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、どのような状態の家でも積極的に買い取っております。
今回の事例に限らず、例えば「10年以上放置されたボロボロの空き家」「雨漏りと傾きのあるプロパンガスの家」なども問題なく買い取ってきた実績があります。
「シロアリ被害があるから売れない」と諦める前に、まずは一度、弊社の無料査定からご相談ください。
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シロアリにやられた家を放置する5つのリスク
シロアリ被害を放置すれば、以下のリスクに晒され続けることになります。
時間とともに建物の内部は蝕まれ、金銭的な損失だけでなく、ご自身の命や近隣住民まで巻き込む深刻なトラブルに発展しかねません。
そうなる前に、一度弊社AlbaLink(アルバリンク)へご相談ください。
弊社ではシロアリにやられて壊れかけた家でも、そのままの状態で価格を付けて買い取らせていただいております。
家の補修費用や倒壊リスク、責任問題が心配な方は、以下からお気軽にお問い合わせください。
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家の資産価値が大きく下がる
家のシロアリ被害を放置すれば、資産価値が下がり続け、売りたいときに売れにくくなります。
不動産市場において、シロアリ被害歴がある物件は「欠陥住宅」として扱われます。
一般の買い手は今すぐ住めるマイホームを探していることが一般的なため、シロアリ被害のある家は「見えない部分もボロボロではないか」「住んでからトラブルが起きないか」と強い警戒心を抱くからです。
そのため、シロアリ被害のある家は一般的な中古物件と同じ相場価格ではまず売れません。
たとえ立地が良くても買い手がつかず、大幅な値下げを余儀なくされます。
最悪の場合、土地の価格から建物の解体費用を差し引いた金額、つまり「ほぼゼロ円」に近い査定額になるケースもあります。
資産として持っていたはずの家が、価値のない「負動産」に変わってしまうのです。
以下の記事では、家の資産価値が10年後にどれくらいになるのかを解説しているので、シロアリ被害がない場合の目安として参考にしてください。

修繕・リフォーム費用が高額になる
シロアリ被害が進むと、修繕・リフォーム費用が高額になります。
被害が初期段階であれば、薬剤散布などの駆除費用だけで数万円から十数万円程度で済みますが、放置して柱や土台の内部まで食い荒らされると、話は別です。
家を支える構造材そのものを交換しなければならず、壁を剥がし、床をすべてめくっての大規模な工事が必要となり、工事費用は数百万円単位に膨れ上がります。
さらに、お風呂場やキッチンなどの水回りもセットでリフォームが必要になる場合が多く、経済的な負担は計り知れません。
「あのとき対処しておけばよかった」と後悔しても、失ったお金と家の強度は戻ってこないのです。
以下の記事では、家を直すお金がないときの対処法を解説しているので、こちらも参考にしてください。

倒壊リスクで家族の安全が脅かされる
シロアリ放置の最大のデメリットは、倒壊のリスクが増してそこに住む家族の命に関わる点です。
前述した事例の通り、シロアリは家を支える骨組みを集中的に破壊します。
強度が落ちた家は、震度5程度の地震や大型台風の風圧に耐えられず、あっけなく倒壊する恐れがあります。
家が壊れるだけでなく、就寝中の家族が倒れてきた柱や屋根の下敷きになり、命を落とす最悪の事態も想定しなければなりません。
安心して暮らすための場所であるはずの家が、家族を傷つける凶器に変わってしまうのです。
地震で倒壊しやすい家の特徴を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

近隣トラブルで損害賠償を請求される
シロアリが近隣にも被害を及ぼせば、損害賠償を請求される恐れがあります。
放置された家で繁殖したシロアリが羽アリとなって飛び立ち、隣の家に侵入すれば、被害は自分の家だけでは済みません。
放置した家が空き家の場合はさらに深刻な事態を招きます。
シロアリによって強度が低下した家屋は、倒壊して隣家を破壊したり、屋根瓦が落下して通行人に怪我をさせたりする恐れがあるからです。
所有する空き家が原因で事故が起きた場合、所有者は「工作物責任(民法第717条)」を問われ、数千万円単位の損害賠償を請求されるケースもあります。
空き家のシロアリ被害を放置した結果、多額の賠償金が発生する恐れがあるだけでなく、他人の人生まで狂わせてしまうリスクがあることを認識しましょう。
以下の記事では、空き家を放置した場合に起こり得るトラブルや損害賠償請求について詳しく解説しています。

売却後に契約不適合責任を問われる
売却後に床下の腐食やシロアリ被害が発覚すれば、契約不適合責任※を問われ、買主から多額の修繕費用や損害賠償を請求される可能性があります。
引き渡された目的物が、契約で定められた種類・品質・数量に適合しない場合に、売主が負う責任のこと。
買主は補修や代金減額、損害賠償、契約解除を請求できる。

民法では、契約内容と異なるものを売った場合、売主が以下の責任を負うと定められています。
最悪の場合、売買契約そのものを白紙解除され、代金の返還を求められるケースも少なくありません。
「バレなければいい」とシロアリ被害を隠して個人に売却するのは絶対にやめましょう。
家を手放して安心するどころか、売却後も長期間にわたって法的なトラブルに怯える日々が続くことになります。
もし、法的な問題を抱えた家をトラブルなく売却したい場合は、専門の買取業者へ相談しましょう。
プロの業者ならシロアリ被害の状況やリスクを把握したうえで買い取れるため、売主の契約不適合責任が免除になることがほとんどです。

弊社AlbaLink(アルバリンク)は訳あり物件専門の買取業者として、シロアリ被害に遭った家でも契約不適合責任免除での買取を実施しております。
シロアリ被害で契約後のトラブルに遭いたくない方は、弊社までお気軽にご相談ください。
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まとめ
シロアリ被害は、目に見えない場所で静かに進行し、気づいたときには家の構造そのものを破壊していることが少なくありません。
自然災害の多い日本において、強度が低下した家に住み続けることは、ご自身やご家族の命を危険に晒すことを意味します。
羽アリや床の軋みといった小さなサインを見逃さず、早急な対処が必要です。
しかし、被害状況によっては数百万円規模の修繕費用がかかるケースもあります。
もし「お金をかけて直しても、あと何年住めるかわからない」「高額な費用を出してまで維持したくない」と悩まれる場合は、無理に直そうとせず、専門の買取業者へそのまま売却するのが賢明な選択肢です。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、シロアリ被害にあっている物件や、ボロボロになった空き家でも、現状のままで問題なく買取が可能です。
売主様が修繕費用を負担する必要はなく、売却後の契約不適合責任も免責となります。
「シロアリだらけの家なんて売れない」と諦めてしまう前に、まずは弊社の無料査定からお気軽にご相談ください。
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