日本一の事故物件サイト「大島てる」はなぜ生まれ、どう運営されているのか?

oshimateru_10 特集記事

 

大島さん
どうしてそこまで
続けるの

 

日本一の事故物件情報共有サイト「大島てる」。

※事故物件情報共有サイト「大島てる(おおしまてる)」とは?

住民が自殺、殺人、火災死などで死亡した、いわゆる「事故物件」の情報を提供するサイト。なお、サイトの運営代表者とサイト運営会社の名前も同じく「大島てる」である。

その管理人である大島てる氏に事故物件を「借りる側」と「貸す側」両方の視点から、実際に役立つ情報を教えていただいた本シリーズ。

後編となる本記事では、

  • 大島てる開設のきっかけ
  • サイトの運営やチェック体制
  • 今後の展望

などをお伺いしてきました。

きっかけは「無いなら自分で作ろう」だった

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まずは事故物件情報共有サイト「大島てる」を開設されたきっかけを教えていただけますか?

私の家は祖母の代から不動産業をしてたのですが、当時は「事故物件の情報がほとんどない」という状況でした。

 

そんな中で「ないなら自分で作ろう」と思ったのがきっかけでしたね。

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事業家っぽい考えですね。

 

サイトは大島さん1人で運営されているんですか?

いいえ。法人化して複数のスタッフで運営しています。

 

私自身はパソコンを使いこなせないこともあり、こうして主に広報活動をしています。

 

あと、現在は不動産業はしておりません。

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えっ、そうなんですか!てっきりお一人で運営されているかと思っていました。

 

事業は業務内容によって役割分担しているんですね。

 

ちなみに事故物件の情報はどのようのして集めているのでしょうか?

開設当初は自分たちだけで集めていましたが、そのやり方ではどうしても限界がありました。

 

そのため、平成23年にユーザーからの投稿制に移行しました。

 

全国各地に事故物件の情報提供をしてくれる現地ボランティアの方々がいらっしゃるのです

もし間違いだった場合はどうするのか?「大島てる」のチェック体制

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投稿制にすると、デマや誤った情報も投稿される恐れがあると思いますが、どのような体制でチェックされているのでしょうか?

例えば「この大家は意地が悪い」「事件はどうせ痴話喧嘩がきっかけだろう」といった余計な記述は、指摘があれば「○○年○月○日、自殺」といった風に編集されます。

 

また、よくある駅や公園、樹海などの投稿ですが、大島てるはあくまで一般に取引される不動産を掲載対象にしています。

 

残念ながら、誤情報が掲載されることはあります

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なるほど、基本的に投稿は問題がなければ公開されるようになっているんですね。

 

ただ、大家からすれば誤った情報が掲載された場合のダメージはかなり大きいかと思います。

 

もし掲載されている情報が誤っていた場合、他のユーザーが指摘すれば削除してもらえるのでしょうか……?

はい。指摘を受ければ基本的には一旦削除するようにしています

 

もちろん、そのあと事故物件であることが判明した場合は再度掲載しています。

 

また、一番問題なのが「誤った情報が掲載されているにも関わらず、大家が大島てるの存在を知らずにそのままになっている状況」です。

 

私が広報活動に力を入れているのは、こうした状況をなくしたいからです。

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(この記事もたくさん拡散されるといいな…)

「情報は全部出して判断はユーザーにゆだねる」のがポリシー

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「大島てる」では、不動産業者だと告知しない自然死や孤独死があった物件も事故物件として公開していますよね

 

これには何か理由があるのでしょうか?

私のポリシーは「情報は全部出して、あとはユーザーにゆだねる」です。

 

例えば、いくら自然死だからといって「腐敗が進みウジが大量に沸いていた部屋」と聞けば、あまり住みたいとは思いませんよね?

 

前編でもお話した通り、ハンコを押すか押さないかに影響するような情報を隠してはいけないのです。

 

大島てるに孤独死の物件も掲載されているのはそのためです。

 

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そういった理由があるんですね。

 

ただ、一般の不動産業者が事故物件として告知していないにも関わらず、大島てるで事故物件として公開されていると、大家から「営業妨害だ!」と恨まれそうですが……。

もちろん、そういったクレームが寄せられることもあります。ただ、それで削除するようなことはありません

 

誤解してほしくないのは、私たちは別に大家を陥れようとか、営業妨害しようとか、そういう気持ちは一切ないということです。

 

繰り返しになりますが「情報は全部出して、あとはユーザーにゆだねる」。このポリシーに則って運営しているにすぎません。

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この流れでお聞きしたいのですが、運営している中でアンチによる嫌がらせのようなものはあるのでしょうか?

 

例えば、平成29年4月にはTwitterで殺害予告を受けていますよね(犯人福寿洋輔は同年10月に逮捕)。

 

サイトで扱っている内容が内容だけに「恨みを買うことも多いのでは?」と思ったのですが。

令和2年9月でサイトを開設してから15年たちますが、大きなところで言えばこれまで

 

  • 脅迫事件:1件 ※ツイッターで殺害予告
  • 民事訴訟:1件 ※マンション地権者から名誉毀損の訴え

 

の2件しかありません。民事についても完全勝訴しています。

 

もちろん、最初は知名度がなかったこともあるでしょうが、もし脅されたり訴えられたりした場合はすべてサイトで晒し者にしているため、それが抑止力として働いているのかもしれません。

 

脅迫事件についても犯人は粘着なアンチというよりは、酒によった勢いで調子に乗ってやったようですし。

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(意外と戦闘民族)

1日数十万アクセス?実は海外にも展開している「大島てる」

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素朴な疑問なんですが、「大島てる」にはどのくらいのアクセスがあるのでしょうか?

うちは地図サイトなので、数え方が難しいのですが1日当たり約60〜80万ページビューはあります。

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えっ、そんなにあるんですか!!

はい。あと、あまり知られていませんが、実はニューヨーク、パリなど海外の事故物件情報も公開しています

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英語版は「Oshima land」

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えっ!海外展開(?)もされてたんですね。

 

これは海外に住んでいたり旅行していたりする日本人が投稿しているんでしょうか?

どうなんでしょうかね。

 

日本語で投稿されることもあれば、現地の言葉で投稿されることもあります。知らない言語のときは翻訳が大変です(笑)。

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世界の大島てる

今やめたら困る人がいる。「事故物件情報のインフラ」として

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今年9月でサイトを開設されてから15年経つとのことですが、ここまで長い期間運営されているサイトはかなり珍しいと思います。

 

15年間続けこられた秘訣のようなものはあるのでしょうか?

 

正直な話、「惰性」ですかね(笑)。

 

私も41才ですし、会社には従業員もいます。今この事業をやめたら困る人もいるでしょう。続けるのが「当たり前」というか。

 

あと、私には「これを達成できたらやめる」「お金をもらえたらやめる」といった考えはありません

 

事故物件情報を消したい人からすれば、そうした部分が逆にやりづらいのかなとは思います。

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たしかに、お金で動かない人を相手に回すと厄介ですね。

あと、ひとつ言っておきたいのが「本来、こうした仕事(=事故物件情報の公示)は国がしたいはず」ということです。

 

もし国が「大島てる」と同じ事業をするというなら、私は喜んで身を引き別の仕事をします。

 

そういう意味では、ある種「自分たちは情報インフラの一部を担っている。公平性を意識していかなくてはいけない」という意識はありますね。

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本当に重要なインフラになっていると思います。

 

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今回は全3回に渡りありがとうございました!!

最後にひとつだけ質問です。

 

ぶっちゃけた話、現在サイトの収益はどれくらいあるんでしょうか……?

いや、そんなに儲かってはいませんよ(笑)。

アドセンス (=Googleが提供している広告)には「不適切なサイト」扱いされて審査通りませんでしたし(笑)。

 

そのため、今は他の会社の広告を貼っています。

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(仮に1日70万PVだとして月に換算すると2,100万PV。1PVあたり0.1円でも○○○万円0.3円だと○○○万円。(……ゴクリ)恐ろしく稼ぐ不適切サイトやで…!)

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大島さん、もう一度お伺いします。

具体的にはどれくらいの収益があるのでしょうか?

 

 

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大島さん!

 

 

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大島さん!!!

 

 

 

 

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ワシの負けじゃ

 

まとめ

事故物件情報共有サイトとして、唯一無二の確固たる地位を築いた「大島てる」。

後編となる今回は、サイト開設のキッカケや運営体制、今後の展望などについてお伺いしました。

これまでの記事を読めば、事故物件の見抜き方はもちろん、事故物件の貸し方や売り出し方の参考になるです。ぜひ、これからのお部屋探しや大家業に活かしてみてください。

僕も、タコ部屋から抜け出せるよう日々精一杯生き抜きます。

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