学習机を選ぶ際に重視したことは「デザイン・色」
小学生以上のお子さんがいる親御さん258人に「学習机を選ぶ際に重視したこと」を聞いたところ、1位は「デザイン・色(128人)」でした。
2位「価格(95人)」、3位「サイズ(63人)」が続きます。
半数近くの人が複数の重視ポイントを挙げており、いくつかの条件で絞り込んでいくご家庭も多いとわかりました。
例えば「子どもの好みと、長く使えるデザインやサイズ」「サイズと値段」などです。
1位 デザイン・色
- インテリアに合うシンプルなデザインを選びました(30代 女性)
- 大人になっても使えるような、子どもっぽくないデザインであること(40代 男性)
- デザインがシンプルか。長い期間使用するので、中高生になっても恥ずかしくないことが重要でした(40代 女性)
1位は「デザイン・色」でした。
「おしゃれか」「好みか」などよりも、年齢が高くなっても飽きないようなシンプルデザインを重視した人が多くなっています。
具体的には「キャラクターのデザインではないこと」といった例が挙げられました。
年齢が小さいうちはリビングに学習机を置くご家庭もあるため、リビングの雰囲気に合うことを重視した人もいました。
2位 価格
- 一番の重視ポイントは価格です。予算内で、デザインや機能を厳選していきます(30代 男性)
- 価格は高すぎず、安すぎず(40代 女性)
- 最終的には価格。お財布と相談しつつ、できるだけいい物を選ぶようにしました(50代以上 男性)
2位は「価格」です。
各ご家庭に予算がありますから、当然価格は重要ですね。
まず予算を設定して、「予算内でできるだけいい物を」と検討する人もいます。
ただし「安く買いたい」という人もいれば、「安すぎないこと」と答えた人もいました。
学習机は長く使うことが前提と考えると、安すぎると耐久性などの面で不安を感じる人もいるのでしょう。
反対に「年齢に応じて買い替えたので、今考えるともっと安い物でもよかった」という意見もありました。
3位 サイズ
- 部屋のサイズに合わせた適切なサイズでしょうか。机の広さや高さ、収納スペースも考慮し、使い勝手のいいサイズを選びます(30代 女性)
- なるべくコンパクトであること(40代 男性)
- パソコンや参考書を広げられるスペース(50代以上 男性)
3位は「サイズ」でした。
「部屋に収まる」「コンパクトサイズがいい」「天板が広い」など、さまざまなサイズ選びの基準が寄せられました。
学習机でのパソコン使用を想定し、天板が広いことを重視した人も複数いました。
一方でリビング学習用に学習机を購入した人からは、「コンパクトサイズを重視」という回答が寄せられています。
どこでいつまで使うかによって、適切なサイズは変わると言えます。
4位 収納・引き出しの充実度
- 大容量の収納力(20代 男性)
- 本棚付きであることと収納です(40代 女性)
- 引き出しの数や、本や教科書をしっかり収納できること(40代 女性)
「収納・引き出しの充実度」が4位でした。
学齢が上がるとともに教科書や学用品も増えることから、収納を重視した人も多数。
デスクはシンプルにして、別途本棚や収納用品を購入する方法もあります。
しかし学習机購入にあたっては、机に収納が付属していることを重視した人が多くなりました。
5位 使いやすさ・機能性
- 兄弟で繋げて使える(30代 女性)
- 組み替えできる機能性など(30代 女性)
- 実用的であること(40代 女性)
5位は「使いやすさ・機能性」でした。
せっかく買ったのに使いにくくてほとんど物置状態になってしまうと残念なので、使いやすさにこだわった人も多くなりました。
具体的には「成長や間取りに使い方に合わせて、組み替えができる」「高さを変えられる」などです。
収納に関しても、単に収納量が多いかだけではなく、使いやすいかまで考えた人もいます。
6位 子どもの希望
- 一番は、子どもの意見を尊重(30代 女性)
- 子どもが好きかどうか(40代 女性)
- 子どもに好きな物を選ばせました(50代以上 男性)
「子どもの希望」が6位です。
「子どもが喜んで座りたがるように」という声もあったため、積極的に勉強してほしいためにお子さんが好きな机を選んだ人が多いと考えられます。
ただお子さんの意見だけで決めてしまうと、「サイズが大きすぎる」「予算オーバー」などの問題が出てくることも。
そのためお子さんの意見を聞きつつも、さりげなく親御さん側が誘導したり意見を伝えたりしながら、親子で相談して決めたご家庭もありました。
7位 丈夫さ
- 耐久性と安定性です。長く使える丈夫な素材で作られていることや、安定した構造であることを重視しました(30代 男性)
- 丈夫なこと(50代以上 男性)
7位は「丈夫さ」です。
学習机は長く使うことが前提となるので、耐久性を重視した人もいます。
実際「乱暴に扱って、収納や付属の照明が壊れてしまった」という体験談もあり、お子さんの性格や机の使い方によって、丈夫さの重要度は増すと考えられます。
「自分で組み立てると壊れやすい」という声もあったので、組み立て式を買うときは、家具店のスタッフに組み立てを任せるなどの工夫が必要かもしれません。
学習机を選ぶ際に参考にした情報源は「口コミ」
「学習机を選ぶ際、何を情報源にしたか」という問いには、「口コミ(91人)」と答えた人がもっとも多くなりました。
ネットの口コミを参考にした人が多く、ネットやSNSで情報収集するのが主流だとわかります。
ただネットだけではなく、実際に店頭へ商品を見に行った人も多数。
「実物をチェックしなかったら、意外に使いにくくて後悔した」という体験談もあったので、実物を触ってみるのは重要です。
学習机の購入先は「家具店」
学習机の購入先でもっとも多かったのは「家具店(160人)」でした。
地元の家具店や家具職人のお店で購入した人もいましたが、全体では大型家具店やチェーン店を挙げた人が多くなっています。
2位「ネットショップ(45人)」、3位「ショッピングモール(24人)」が続きます。
家具店ならたくさんの学習机が展示されているので、実物を確かめてから購入可能です。
一方のネットショップは「同一商品をより安く買える販売店」を探しやすいメリットがあります。
学習机の購入後に後悔したことは「大きすぎた」
学習机の購入後に後悔したことを聞いたところ、票が割れたなか1位になったのは「大きすぎた(40人)」です。
2位「あまり使っていない(37人)」、3位「シンプルなデザインにすればよかった(35人)」、4位「収納が使いにくい・足りない(33人)」が続きます。
そして5位は「小さすぎた(27人)」でした。
デザインとサイズを重視して選んだ人が多いはずなのに、実際にはデザインとサイズで後悔している人が多い結果になりました。
また「大きすぎた」も「小さすぎた」も上位5位以内にランクインすしていて、学習机のサイズ選びは難しいことがわかります。
1位 大きすぎた
- 部屋に対して机が大きすぎた(30代 女性)
- 思っていたよりサイズが大きくて、少し邪魔に感じました(40代 男性)
- ベッドと一体型の学習机にしたら、場所をとって部屋が狭くなりました(40代 女性)
1位は「大きすぎた」でした。
机が大きいことで、「スペースに対して収まりが悪い」「模様替えしたいときに動かすのが大変」などの問題が起こったご家庭も。
また大きい学習机は重いことも多く、「床が傷む」という意見もありました。
「店頭ではいい感じの大きさに見えたが、いざ部屋に置くと圧迫感が出た」という意見もあり、置く場所によって印象が変わることにも注意が必要です。
2位 あまり使っていない
- 親の意見を優先してしまったので、子どもがあまり学習机で勉強しないことです(30代 女性)
- 小学生になるタイミングで机を買ったが、結局リビングで宿題をするので今のところまったく使用していない。小学3年生くらいで買ってもよかったかなと思う(40代 女性)
- 子どもが二人ともリビングで勉強するので、学習机をまったく使わない(50代以上 男性)
2位は「あまり使っていない」です。
小学生低学年のうちは、音読や計算カードなど親と一緒にやるタイプの宿題が多いため、リビング学習することも多いです。
そのため、学習机で勉強しないという意見が多数。
「小学校入学に合わせて購入するのではなく、小学校中学年や中学生になってから買ってもよかった」という声もありました。
一方で「大きくなってから購入したが、リビング学習がすっかり定着してしまい、学習机は使わない」というコメントも寄せられています。
学習机を購入する前には、リビング学習が多くなるかを考えておいたほうがよさそうです。
3位 シンプルなデザインにすればよかった
- よくある学習机を購入したのですが、シンプルなデスクのほうがよかったのかもしれないと感じました。収納があればあるだけ詰め込んでしまいますし、大学生となった今では使いづらく、持て余しています(30代 女性)
- 本人の希望を無視してもっとシンプルなデザインにして、大きくなっても長く使えるようにすればよかったなと後悔しました(30代 男性)
- キャラクターの机を選んだのですが、高学年になったら飽きてました(50代以上 男性)
3位は「シンプルなデザインにすればよかった」でした。
子どもが好きなデザインを選んだ人からは、「高学年になったら嫌がる」「子どもっぽいと言い始める」といった意見が寄せられています。
購入時に子どもの希望を優先しすぎて失敗するパターンですね。
シンプルなデザインでないと長く使いにくいと感じた人が多いとわかります。
本棚や収納を取り外せるタイプなら、机本体はシンプルなデスクとして使うことも可能です。
4位 収納が使いにくい・足りない
- 物を散らかしやすい子なので、収まりきらない物が多く、机の上に物が散乱して学習机の役目を果たせず、単なる荷物置き場になってしまった。もっと収納できるタイプにすればよかった(40代 男性)
- 机に引き出しが付いていないタイプを購入してしまいました。子どもに「とても不便だ」と言われています(40代 女性)
- 引き出しの使い勝手が悪かった。文房具や本などがピッタリはまらないサイズだった(50代以上 女性)
「収納が使いにくい・足りない」が4位でした。
学齢が上がると本や学用品が増えるため、収納が少ないと物が散乱してしまうケースもあります。
お子さん本人も、物を片付ける場所がなくて使いにくいと感じるようです。
また収納があっても、「引き出しに入れた物が下の段に落ちてしまいやすいので、紛失が多い」「収納のサイズが使いにくい」といった意見も。
どこに何をどれだけ入れるかを想像しながら購入を検討することが大切だとわかります。
5位 小さすぎた
- 子ども部屋が狭いのでコンパクトなサイズの机を選んだが、高学年になってきて、本などを広げるのに少し狭くなってきた(40代 女性)
- 「どうせ大きくなったら使わなくなり、物置きみたいになりそうなので、大きくなくてもいい」と考えていたが、高学年になっても使っているので、もっと大きいのを買えばよかった(40代 男性)
- もっと大きいほうがよかった。子どもが「PCを置くと少し狭い」と言う(50代以上 男性)
5位は「小さすぎた」でした。
「大きすぎた」という意見も多かった一方で、「小さすぎた」と感じている人も。
40代や50代以上からの回答が多かったことから、「お子さんが大きくなってきて、机が小さく感じるようになった人も多い」と想像できます。
小さく感じる原因としては、「参考書を広げて勉強するようになる」「PCを置くようになる」などが挙げられました。
まとめ
学習机は「デザイン」「価格」「サイズ」を重視して選ぶ人が多いとわかりました。
しかし後悔したポイントとしても「デザイン」「サイズ」が上位にランクイン。
学習机は小学生から長く使う物なので、年齢によって求めるデザインやサイズが変わりやすいからだと考えられます。
デザインやサイズに問題が出てきて、結局机を買い替えたご家庭もありました。
また小学生低学年のうちはリビング学習する機会も多いため、「小学校入学時に買うのではなく、少し待ってから購入すればよかった」という後悔も。
そのため「小学校入学までに学習机を買わないと」と焦って購入を決める必要はないかもしれません。
リビング学習が定着して、せっかく購入した学習机を活用できていないご家庭もあります。
処分にも手間がかかるので、子どもにとって本当に必要かどうかを周りに流されず考えてみることも重要です。