家を買った平均年齢は33.3歳
「家を購入した年齢」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
平均年齢は33.3歳です。
またグラフから分かるように、多くの人が30代前半までに購入しています。
住宅ローンの中には「完済年齢が80歳まで」などと決まっているものがあります。
そのため、決められた完済年齢や定年退職までにローンが終わるように、30代までに購入に踏み切る人が多いのではないでしょうか。
家を買ったタイミング1位は「妊娠・出産」
次に「家を購入したタイミング」について聞きました。
上位7位までの回答を紹介します。
家を購入したタイミング第1位は「妊娠・出産」。
2位以下は「子どもの入園・入学」「結婚・婚約」と続きます。
ライフステージの変化をきっかけに購入する人が多いとわかりました。
なお8位以下には「災害」「増税」「社宅からの退去」「年齢の節目(40歳など)」なども入っています。
50代以上で購入した人からは「老後を考えて」「退職がきっかけ」という声もありました。
ではそれぞれのタイミングで家を購入した理由について、具体的な回答を紹介します。
1位 妊娠・出産
- 子どもが生まれると車の移動が増えるので、駐車場が敷地内に欲しかった。また子ども部屋やお風呂に十分な広さがないと狭いため(20代女性)
- アパートだと子どもの泣き声や足音などで迷惑になってしまうと思い、一戸建てに住みたかった(30代女性)
- アパート暮らしだったため、将来の子ども部屋の必要性を感じて(50代男性)
1位は「妊娠・出産」です。
「子育てするならアパートでは狭いと思った」「騒音が気になった」「子育てで実家のサポートを得たかったから、実家の近くに家を建てた」などの回答が寄せられています。
子育てしやすい環境を求めて家を購入する人が多いようです。
なお、第1子ではなく、第2子・第3子の妊娠・出産をきっかけに購入した人も多数いました。
第2子以降の誕生をきっかけに家を買った人からは「子どもは2人ほしいと思っていて、家族構成が決まり間取りを考えやすくなった」などの回答がありました。
第1子出産時に家を購入するなら「この先子どもが増えても快適に過ごせるか」という視点も大切になりそうです。
2位 子どもの入園・入学
- 小学校入学後の引っ越しは子どもにとって可哀想だと感じたため、入学前に購入しました(30代女性)
- のんびりした子どもだったので、評判のいい公立小学校に通わせたかったから(40代女性)
- 中学校から私立に行くため、交通機関が便利なところにしました(50代男性)
2位は「子どもの入園・入学」でした。
「園・学校に通いやすいように」「勉強部屋をつくるため」などの回答が寄せられています。
また「入学後に転校しなくていいように」という意見も目立ちました。
転校すると子どもが大変なのはもちろん、親も保護者間の人間関係を一から作り直す必要があって大変ですよね。
なお、小学校の「就学時健康診断」や「入学通知」のあとに引っ越すと、役所での手続きが必要になることも。
スムーズな入学準備のためには、引っ越しのタイミングも重要です。
実際「入園・入学の1年ほど前にマイホームを購入して引っ越した」という人もいました。
3位 結婚・婚約
- 心機一転、2人で新しいところに引っ越したかったから(20代女性)
- 結婚し、2人でローンを組めたので(30代女性)
- 結婚したときに、今後子どもができたときのことを考えて戸建て住宅を購入しました(40代男性)
3位に入ったのは「結婚・婚約」です。
結婚は、夫婦でライフプランとマイホーム購入について考えるよい機会ですよね。
「若いうちにローンを組むほうがいい」と考え、結婚と同時に購入したという体験談も寄せられました。
ただ、子どもが生まれたあとに「子育てに向いていない間取り・立地だった」と気づくケースもあります。
結婚のタイミングで購入する場合は、「将来の家族構成」や「住み替えの可能性」についても考慮することをおすすめします。
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4位 子どもが大きくなった
- 子どもが大きくなってきて当時住んでいたアパートでは狭くなり、ストレスを感じていたから(30代女性)
- 子どもが大きくなり、プライベート空間を必要としたので(50代男性)
- 独立した子ども部屋が必要だったから(60代以上男性)
「子どもが大きくなった」が4位に入りました。
「入園・入学」など学齢に合わせてというよりも、「子どもが動き回るようになった」「プライベートスペースを必要とする年齢になった」などのケースです。
「子ども部屋をつくりたい」「庭で遊ばせたい」などの思いが生まれて家を購入したという回答が寄せられました。
具体的な子どもの年齢としては、活発に動き始める「1歳前後」や、学習机を置くスペースが必要になる「小学生」などが挙げられています。
いずれにしろ共通するのは「子どもにとってよい住環境を与えてあげたい」という親心のようです。
5位 購入資金の目処がついた
- 目標額が貯金できたので。ある程度お金の余裕があるときに、思いきって購入しようと思った(30代女性)
- お金に少し余裕ができたとき。そろそろかと思ったから(40代男性)
- お給料が上がったとき。ローンを払っていく自信ができた(50代女性)
「購入資金の目処がついた」が5位に入りました。
「頭金が用意できたから」「事業・仕事が安定してきたから」などの回答が寄せられています。
家を買うときにはやはり、頭金やローン返済の見通しを立ててから実行に移したいですよね。
頭金なしでローンを組むこともできますが、金利の負担が増えて総支払額が大きくなってしまいますし、ローン審査も厳しくなることには注意が必要です。
6位 いい物件を見つけた
- 希望のエリアに物件が出たタイミングで。あまり物件が出ないうえに人気エリアなので、早い者勝ちだからです(30代女性)
- 賃貸派だったのですが、「しばらくは住んで、そのあと貸したり売ったりできそうな物件だ」と思ったから(40代女性)
- いい物件を見つけて「この先そうそう出てこない」と思ったので(50代男性)
6位は「いい物件を見つけた」でした。
「たまたまいい物件を見つけた」「5~6年かかって物件を探した」などの回答が寄せられています。
「家が手狭になったタイミングと合っていた」など、他の理由と合わせて購入を決意した人も多くいました。
物件に納得した理由として、間取りや価格などが挙げられたなか、とくに目立ったのは「立地」。
「実家に近いから」「小学校が近かった」「周辺環境がいいエリアだった」などのコメントがありました。
7位 賃貸の契約更新
- 契約更新すると2年変えられないし、途中解約は違約金を取られてしまう。家賃と別に駐車場代がかかることもあり、早く住宅を購入してローンを払った方がいいと思った(20代女性)
- 結婚してから安い賃貸に住んで貯金しました。2年間で頭金が貯まり、賃貸の更新時期に購入に踏み切りました(30代男性)
- 契約更新料が高く家賃も値上がりしたから(40代女性)
7位は「賃貸の契約更新」。
賃貸の契約更新をきっかけに家族で今後について話し合い、購入に踏み切った人も多くなりました。
契約更新時に「家賃を払い続けるより、ローン返済したほうがいいのでは」という思いになるようです。
もともと「次の契約更新までに貯金して家を買う」と決めていた人もいました。
賃貸の契約更新は、今後のライフプランを考えるよいきっかけになるようです。
家の購入を検討してから買うまでの期間は平均1年
「購入の検討を始めてから、実際に購入するまでの期間」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
平均は12.45ヶ月で、ほぼ1年という結果に。
ただグラフを見ると、16.8%の人が3ヶ月以内、29.2%の人が3ヶ月~半年以内に購入しています。
半数近くの人が、検討から半年以内で購入していることがわかります。
一方で、「2年かかった」「検討開始から購入まで10年くらい」など、購入までにかなり長い時間がかかった人も。
そこで、半年より長くかかった人に「時間がかかった理由」について聞きました。
上位3位までを紹介します。
購入までに時間がかかった理由の第1位は、ダントツで「物件が見つからなかった」です。
2位には「比較・検討に時間がかかった」、3位は「資金面の問題」が入りました。
「条件面」「資金面」が原因となったケースが多いとわかります。
また、1~2年ほどかかったものの「注文住宅だから1年くらいはかかる」「スムーズで早かったと思う」など、長くかかったと思っていない人も多数いました。
では1位から3位までについて、具体的な回答を紹介します。
1位 物件が見つからなかった
- 自分たちが求める理想の土地がなかなか見つからなかった(30代男性、検討~購入まで2年)
- 希望エリアにマンションが少なく、見つかるまでに時間がかかりました(40代男性、検討~購入まで1年)
- 気に入ったエリアに自分の思う物件がなかったので、不動産情報を探しながら知り合いなどにも声をかけて、じっくり探していました(50代女性、検討~購入まで3年)
1位は「物件が見つからなかった」です。
希望に合う家・土地が見つからなかったため「新築も中古も探すようになった」「建売やマンションを探していたが、注文住宅に切り替えた」など、条件を変えた人も。
また「注文住宅を建てるための土地が見つからなかった」という回答も目立ちました。
土地がなかなか見つからない場合、「複数の不動産屋さんから情報をもらう」「実際に希望エリアにいき、売土地の看板を探す」などの方法があります。
2位 比較・検討に時間がかかった
- 周辺環境を念入りに調べたから(20代女性、検討~購入まで8ヶ月)
- 「理想の住まいが何か」を考えるのに時間がかかったから(30代男性、検討~購入まで3年)
- いろいろなモデルハウスを見学しすぎて、決めるのに迷ったため(40代女性、検討~購入まで1年)
2位に入ったのは「比較・検討に時間がかかった」。
とくに、エリアやハウスメーカーを選ぶのに時間がかかった人が多いようです。
ハウスメーカーや工務店によって「工法や工期」「デザイン」「費用」などが違いますので、住宅展示場などで見比べるほどに迷ってしまいますよね。
家に求める条件(機能、デザインなど)と優先順位を決め、希望が叶うメーカーを選びましょう。
3位 資金面の問題
- 転職してローンが組めるまで時間がかかったため(30代男性、検討~購入まで2年)
- 当初の予算内で希望に近い設計ができなかったから(40代女性、検討~購入まで2年)
- なかなか頭金が貯まらず、長くかかりました(50代女性、検討~購入まで3年)
3位は「資金面の問題」です。
「頭金を貯めるのに時間がかかった」「ローンを組むのに苦労した」などの回答が寄せられました。
マイホーム購入後の生活費を切り詰めるのはツライですから、多少時間がかかっても購入前にじっくりと返済計画などを検討しておきたいですね。
まとめ
男女500人を対象に「家を買った年齢」を調査したところ、マイホーム購入の平均年齢は33.3歳でした。
「家を買ったタイミング」としては「妊娠・出産」を挙げた人がダントツで1位。
「子どもの入園・入学」「子どもが大きくなった」も上位にランクインし、子育てを考えて家を購入する人が多いという結果に。
検討開始~購入までは「半年以内」という人が半数近かったですが、中には「2年」「3年」など長い期間かかった人もいました。
検討から購入まで長い時間がかかった人からは「希望する物件がなかなか見つからなかった」「比較検討に時間がかかった」などの理由が寄せられています。
夫婦や家族だけで家や土地を探していると、思うように進められないこともあります。
状況に合わせて、信頼できる不動産業者やハウスメーカー・工務店の力を借りましょう。