【空き家を手放した理由は?】放置期間や手放した方法を経験者101人にアンケート調査

空き家を手放した理由アンケート調査
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空き家を相続し、悩んだ結果、手放す人も少なくありません。

では手放した理由やきっかけは、どういったことなのでしょうか。

今回は実家などの空き家を手放した経験がある101人を対象に、「空き家を手放した理由」についてのアンケート調査を実施しました。

「どのくらい放置したのか」「どのような方法で手放したのか」についても聞いています。

【調査概要】
  • 調査対象:実家などの空き家を手放した経験がある人
  • 調査期間:2026年6月2日~15日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:101人(男性52人/女性49人)
  • 回答者の年代:20代 10.9%/30代 21.8%/40代 30.6%/50代 22.8%/60代以上 13.9%

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空き家を手放した理由は「金銭的な負担」

空き家を手放した理由

空き家を手放した理由の圧倒的1位は「金銭的な負担(51.5%)」で全体の5割を占めました。

2位「管理の手間(29.7%)」、3位「使い道のなさ(19.8%)」が続きます。

以下、4位「近隣からのクレーム(9.9%)」、5位「老朽化の進行(7.9%)」、6位「近隣への配慮(5.9%)」、7位「防犯上の懸念(5.0%)」でした。

空き家を手放す理由としては、「金銭的」「時間的・労力的」「精神的」な負担の大きさが挙げられています。

具体的には「固定資産税や維持費の負担」「管理にかかる手間」、そして「クレームを受けるストレス」などです。

とくに使う予定がない場合には、負担を感じてまで空き家を保有し続ける意味を見いだしにくくなると考えられます。

1位 金銭的な負担

  • 固定資産税の負担がとても大きかった(20代 男性)
  • 維持管理費が無駄にかさむことを避けるため(40代 男性)
  • 維持費や固定資産税の負担が年々重くなってきたこと(40代 女性)

1位は「金銭的な負担」でした。

空き家の維持には「毎年の固定資産税」「古くなった部分の修繕費」「庭の手入れ費用」「火災保険」など、さまざまなお金がかかり続けます。

そして空き家を活用できていない場合には、維持管理費を無駄と感じやすくなります。

建物は時間が経つほど劣化するため、修繕費が増えていくケースも少なくありません。

そのため、維持管理費の負担が年々重くなってきたと感じた人も複数いました。

2位 管理の手間

  • 遠方に住んでいたため、掃除や草刈りのために帰省する手間が重く感じるようになった(40代 女性)
  • 年に数回の草むしりや、空き家の点検が面倒なので(50代 女性)
  • 実家を相続しましたが遠方に住んでおり、定期的な管理や草刈りの負担が大きくなったためです(60代以上 男性)

2位は「管理の手間」でした。

空き家を放置すると老朽化が進みやすくなりますし、庭木が茂って周辺に影響を及ぼすこともあります。

そのため所有者による定期的な見回りや、換気、掃除、庭木の剪定、草刈りなどの管理が欠かせません。

しかし実家を相続したケースなど、所有する空き家から離れたところに住んでいる人だと、管理が大変です。

そのため空き家を管理するためだけにお金と時間をかけて帰省するのが負担となり、手放すことを決意した人も多くなりました。

とくに年齢を重ねると、空き家の管理にかかる体力的な負担も増してくると考えられます。

3位 使い道のなさ

  • 自分では有効活用できなかったから(20代 女性)
  • 兄弟の誰も住む予定がない(30代 女性)
  • 遠方で、私自身は地元に帰るつもりもなく、兄弟姉妹などもいません。そのため母が亡くなって空き家になったら、早く売却しようと考えていました。母とも生前から話していました(50代 女性)

「使い道のなさ」が3位となりました。

ひとまず空き家を所有し続けようと思う理由のひとつとしては、「将来自分や親族が住むかもしれない」という期待があります。

将来的に使う見込みがあるなら、維持費をかけてでも所有し続けようと思えます。

しかし自分も兄弟姉妹も住む予定がない場合には、税金や管理の負担だけがかかって、持っている意味がないと感じかねません。

そのため利用する予定がない空き家については、親の生前に相談して売却を決めていた人もいました。

4位 近隣からのクレーム

  • 近隣から雑草についてのクレームが来たため(40代 男性)
  • 隣家からクレームが来た。管理をしに行った際に「崩れそう」「ハチの巣がある」などと言われた(50代 女性)
  • 空き家周辺の人から、「野良猫が住み着いて繁殖している。捕まえて不妊手術してほしい」と強く言われた。消防署に「いたずらの放火が心配だ」という通報もされ、地元の不動産会社から売ってほしいと何度も連絡がきて、心底疲れた(60代以上 男性)

「近隣からのクレーム」が4位でした。

空き家について、近隣住民からクレームが入ることもあります。

クレームの内容は、例えば「雑草や庭木が、隣家まで侵入している」「害獣や害虫が空き家で繁殖している」「防犯面での不安がある」などです。

所有者が遠方で暮らしていると、日常的な管理や見回りができないので、建物や敷地内の異常に気付きにくくなります。

そのため知らず知らずのうちに周囲の住民に迷惑をかけてしまい、苦情や相談が寄せられることもあるのですね。

クレームへの対応は労力的にも精神的にも大きな負担になるので、クレームをきっかけに空き家を手放そうと決意した人も多くなりました。

5位 老朽化の進行

  • 「新しい家でも、住まないと劣化が激しい」と聞いたため、少しでも早いほうが買い手は見つかりやすいと思ったから(30代 女性)
  • 老朽化で安全面が心配だったから(40代 男性)
  • 老朽化も進み、維持するよりも早めに手放したほうがいいと判断しました(40代 男性)

「老朽化の進行」が5位です。

人が住まなくなった空き家は、「換気が行われず、湿気がこもる」「設備が使われないまま放置される」などの理由で、劣化スピードが速まるとされています。

上記のような情報を聞き、今以上に老朽化が進む前に早く手放そうと考えた人もいます。

老朽化が進むと建物の価値は下がるわけですから、買い手が見つかりにくくなる可能性もあるからです。

また「老朽化からの倒壊」や「老朽化によって修繕費が高額になる」といったリスクも考えられます。

6位 近隣への配慮

  • 家の破損などで、ご近所にご迷惑をかけないか心配だったため(50代 男性)
  • 近隣への迷惑も心配になったため、早めに手放して安心したいと思うようになり、売却を決断しました(50代 男性)
  • 近所迷惑になると思ったので(60代以上 男性)

「近隣への配慮」が6位でした。

空き家は、建物の破損や雑草・害虫の発生などによって、周辺の住環境にも影響を及ぼす可能性があります。

そのため実際にクレームは発生していなくても、近隣住民への配慮から、空き家の処分を決断した人もいます。

アンケートでは「遠方に住んでいるため定期的な換気や草むしりなどの管理が難しく、放置すると近隣に迷惑をかけるリスクがあったから」という声もありました。

自分で十分に手入れできないから怖いという気持ちがあるとわかります。

早めに手放せば、近隣への不安や気遣いから解放されます。

7位 防犯上の懸念

  • 無許可で勝手に住み着く人がいるから(20代 女性)
  • 荒れると治安が悪いから(50代 女性)
  • 不用心なので(60代以上 男性)

「防犯上の懸念」が7位です。

空き家は「空き巣など不審者の侵入」「不法投棄」「放火」などのリスクを抱えやすいとされています。

人の目がないので、犯罪やいたずらの標的にされやすいのですね。

早めに家を手放しておけば、防犯上のリスクも手放せます。

また「放火されたらどうしよう」「掃除しに行ったときに、侵入者と鉢合わせたら」といった心配もなくなります。

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空き家になってから手放すまでに要した期間は平均約2.6年

空き家になってから手放すまでに要した期間

空き家になってから手放すまでに要した期間の平均値は約2.6年。

ボリュームゾーンは「半年超1年(28.7%)」でした。

長く時間がかかった人からは、「親族間での合意形成や室内の荷物整理に時間がかかった」などの声が寄せられています。

売却したくても、荷物が残っていたり、家族との話し合いが難航したりすることもあります。

売却を念頭に置いているなら、売りたいときにすぐ動けるよう、早めの準備が必要です。

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空き家を手放した方法1位は「不動産買取」

空き家を手放した方法

空き家を手放した方法を聞いたところ、1位は「不動産買取(37.6%)」、2位は「不動産仲介(31.7%)」でした。

3位は「更地にして売却(14.9%)」となっています。

不動産買取には「売却までが比較的早い」、不動産仲介には「売却価格が比較的高い」という特徴があります。

スピードを重視する人もいれば、売却条件の良さを重視する人も多いとわかります。

なかなか売れそうにない空き家であれば「できるだけ早く手放したい」と思いますし、立地や状態がいいなら「高く売りたい」と思うからです。

状況に応じて、自分に合った方法を選んでいる人が多いと考えられます。

1位 不動産買取

  • 手続きなどに詳しいから(20代 男性)
  • 建物がかなり古く、一般の買い手を見つけるための仲介ではいつ売れるかわからず、長引くほど管理費がかさむと考えたからです。多少安くなっても、現状のまま契約不適合責任なしで早期に確実に現金化し、管理の手間から解放されたかったため買取を選びました(30代 女性)
  • すぐに手放して自分が楽になりたかったから、すべてお任せしました(40代 男性)

1位は「不動産買取」でした。

不動産買取とは、空き家を不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。

一般の人ではなく不動産会社に売るので、「早く空き家を手放せる」「相手がプロなので、一般的には契約不適合責任を問われない」といったメリットがあります。

契約不適合責任とは、契約書に記載のない瑕疵(雨漏りなど)について売主が負う責任のことで、中古住宅を売買するときには、心配する人も少なくありません。

そのため、買取だと売却価格が低めというデメリットはあるものの、「早く現金化したい」「家が古くて、売却後に瑕疵が見つかるかも」といった人には、買取が選ばれていました。

少しでも高く売りたい人には不向きですが、スピードや手間の軽減、安心感を重視する人にはおすすめできる方法です。

2位 不動産仲介

  • 築年数は古かったものの、立地が悪くなかったため、買取よりも市場価格に近い高値で売却できる仲介の可能性に賭けたいと考えたからです。信頼できる不動産会社が親身に売却活動を行ってくれたおかげで、想定より早く、希望に近い価格で一般の買い手に引き渡せました(20代 女性)
  • 資産価値を少しでも高く評価してもらいたかったためです。急いで現金化する必要はなかったので、複数の買い手候補から条件を比較できる仲介にしました(40代 男性)
  • 建物の状態が悪くなかったので、「仲介のほうが価格はつきやすい」と言われたからです。時間はかかりましたが、納得できる条件で売れました(50代 女性)

2位は「不動産仲介」でした。

不動産仲介は、不動産会社に売買の仲介を依頼して、一般の買い手を探す方法です。

少しでも高く売りたいという理由で、不動産仲介を選んだ人も多くなりました。

「立地の良い空き家」や「建物の状態が比較的良い空き家」であれば、買取よりも仲介のほうが、高い価格で売却できる可能性があるためです。

急いで現金化する必要がなく、高く売りたい人にとっては、有力な選択肢となります。

一方でアンケート回答にあるように、買い手が見つかるまでには時間がかかる場合もあります。

売却活動が長引くと、維持管理費の負担も続いてしまうのはデメリットです。

3位 更地にして売却

  • 古い建物で、売れそうになかったから(30代 女性)
  • 古い建物で売れないので更地にして管理していたところ、売却することになった(50代 女性)
  • 「更地にしたら購入したい」との近隣住民の要望だったので、更地にして売却しました(60代以上 男性)

「更地にして売却」が3位となりました。

更地にして売却した理由としては、「老朽化した建物は魅力が少なく、更地のほうが売れやすい」という事情があります。

使えない古い家が残ったままで売ると、買い手の解体の負担がかかってしまうからです。

近隣住民から「更地にしてくれたら買うよ」という条件交渉があったケースも見られました。

また更地化しておくことで、建物の倒壊といった心配はなくなります。

ただし解体費用がかかるのはデメリットです。

また建物を取り壊すと一般的に固定資産税の軽減措置は受けられなくなるため、売却までの期間によっては税負担が増える可能性もあります。

空き家を更地化した場合に固定資産税の減免を行っている自治体もあるので、更地化を検討する際には、自治体独自の制度について調べてみることをおすすめします。

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まとめ

空き家を手放した理由としては「金銭的な負担」や「管理の手間」が多くなりました。

空き家を管理するうえでのさまざまな負担を実感し、手放した人が多いとわかります。

手放す方法については、不動産買取や不動産仲介がいずれも多くなっていて、「少しでも早く手放したい人は買取」「高く売りたい人は仲介」など、状況に応じて選んでいる様子がうかがえました。

売却価格を重視する人もいれば、早く負担から解放されることを優先する人もいて、どちらが正解ということはありません。

買取と仲介のどちらにも対応できる不動産会社もあるので、どちらがいいか迷っている場合には不動産会社への相談をおすすめします。

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