あって良かった住宅設備1位は「浴室乾燥暖房機」
持ち家にお住まいの500人に「あって良かった住宅設備」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「浴室乾燥暖房機(78人)」です。
2位「床暖房(76人)」、3位「食洗機(75人)」、4位「IHクッキングヒーター(72人)」と続きます。
上位4つは僅差で、「浴室乾燥暖房機」「床暖房」「食洗機」「IHクッキングヒーター」が 『導入してよかった設備四天王』と言えそうです。
大きくジャンル分けすると、「水回り設備」「暖房」「収納」「エコ・節約」についての回答が多くなりました。
収納については、床下収納やクローゼットのほか、8位に「玄関収納・シューズクローク(19人)」、10位に「小屋裏収納(11人)」、11位に「パントリー(10人)」が入っています。
収納関連の票が分散したものの、「家庭にマッチした収納設備が快適さにつながっている」と感じている人も多いとわかります。
エコ・節約関連としては「複層ガラス・二重窓」のほか、「太陽光発電・蓄電池(14人)」も9位でした。
では具体的な回答をもとに「それぞれの設備があってよかったと思う理由」を紹介します。
1位 浴室乾燥暖房機
- 天候が悪い日や夜間でも洗濯物が乾かせる(20代 女性)
- 浴室乾燥を使うとカビが生えにくいので導入してよかった(30代 女性)
- 冬の寒い風呂場から解放される(40代 男性)
1位は「浴室乾燥暖房機」でした。
乾燥機能は「洗濯物を乾かしたり、浴室のカビを防いだりするのに便利」というコメントが多数。
暖房機能については「寒い時期のお風呂場が快適になった」という人が多くなっています。
毎日長時間使うと光熱費がかさむものの、便利さを実感している人が多いようです。
2位 床暖房
- 足元から暖かく、部屋全体が温まります。エアコンに比べて乾燥しにくいのもいいです(30代 女性)
- 暖房機器を出したり片付けたりする手間がなく、ボタンひとつで暖かくなる。小さい子どもがいても安全に使える(40代 女性)
- 足元が暖かいから、寒さをあまり感じない(50代 男性)
「床暖房」が2位。
「足元が冷える」「小さな子どもがいる」という人にとっては、メリットが大きいとわかります。
暖房器具を出し入れする手間がないうえ、部屋がスッキリして広く使えるのも助かりますね。
石油ストーブやヒーターのように、小さな子が触ったりぶつかったりする危険もありません。
「費用をかけてでも導入してよかった」と感じている人が多いとわかります。
3位 食洗機
- 家事が断然ラクになった。食器洗いがなくなるだけで家事の効率が良くなった(20代 女性)
- 最初は不要だと思っていましたが、「友達や親戚が大勢遊びに来たとき」や「仕事で忙しいとき」などに便利だなと感じました(40代 女性)
- 単純に洗う手間がなくなるほか、手荒れがなくなります(50代 男性)
3位は「食洗機」。
「とにかくラク」という声が多数。
手で洗っていると手間も時間もかかりますが、食洗機を導入すれば時短になります。
手荒れがなくなるという声も多いため、「肌が弱い人」や「洗い物で手が荒れてしまう人」にもおすすめできます。
4位 IHクッキングヒーター
- 時間設定して調理できるし、炎が出ないので安心(30代 女性)
- フラットなので、掃除がとてもラクになった。またキッチン周りがスッキリする(40代 男性)
- 煮込み料理の温度設定がしやすい(50代 男性)
4位は「IHクッキングヒーター」。
IHクッキングヒーターだと五徳(ごとく)がなく、さっと拭き取るだけで簡単に日々の掃除ができます。
また火を使わずセンサー機能などもついているため安心。
「子どもが小さいから」「両親が高齢だから」という理由でIHクッキングヒーターを導入する人も多いですね。
また「時間指定できる」「温度設定が簡単」など、調理そのものがラクになるという声もありました。
5位 床下収納
- うちではまとめ買いをするので、冷蔵庫に入りきらない調味料やレトルト食品を収納するのに便利(20代 男性)
- 収納がたくさんできるので、人に見られたくないものなどはなんでも床下収納にしまっています(30代 女性)
- 子どもに触ってほしくない洗剤のストックなどをしまっておける。フタがとても重いので、小さい子どもの力では簡単に開けられないので(40代 女性)
5位は「床下収納」です。
キッチンや洗面所などに床下収納をつける人が多いですね。
「ストックに便利」「見える場所がスッキリする」という声が多数寄せられました。
「週末や特売日に洗剤や調味料をまとめ買いする」という人にとっては、かなり便利な設備です。
キッチンに床下収納があれば、めったに使わない調理器具なども収納しておけます。
6位 複層ガラス・二重窓
- 二重窓がある部屋とない部屋では、冬の寒さが違います(30代 女性)
- 樹脂サッシのペアガラスは思っていた以上に遮熱性に優れていて快適だった(40代 男性)
- 二重窓は防音になるので、車の通る音などを気にせず過ごせるようになりました(50代 女性)
6位は「複層ガラス・二重窓」でした。
複層ガラスはガラスとガラスの間に空気層をつくったもので、窓自体はひとつです。
一方二重窓は、既存の窓の内側に新たに窓を設置することで、「二重サッシ」「内窓」ともいいます。
どちらも断熱効果があるため、冷暖房効果が高まり省エネになります。
とくに戸建て住宅の場合はマンションに比べて気密性が低いため、気密性を高める目的で複層ガラスの導入を推奨されることが多いです。
また防音効果も期待できるので、周辺の騒音が気になるご家庭にもおすすめです。
7位 クローゼット
- なにかと物が増えてしまうので、とりあえず物をしまっておけるのは助かる(40代 女性)
- 収納スペースが広いとモノがあふれないし、不必要な家具による部屋の圧迫感がない(50代 女性)
- 衣服の数が多いので、収納しやすいスペースはありがたい(60代以上 男性)
7位は「クローゼット」でした。
40代以上の回答者が多いことから、家族が多いと物が多くなりクローゼットの重要性が増すことが推測されます。
欲しいところに欲しい容量のクローゼットがあると、部屋が散らからず気分よく過ごせますよね。
最近では家族の荷物をまとめて収納する「ファミリークローゼット」や、通り抜けタイプのクローゼットも人気です。
今後欲しい住宅設備1位は「床暖房」
持ち家にお住まいの方500人に「今後欲しい住宅設備」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「床暖房(104人)」です。
2位「太陽光発電・蓄電池(58人)」、3位「食洗機(37人)」、4位「サンルーム・室内干し設備(26人)」と続きます。
「床暖房」が圧倒的多数となっています。
住宅購入時には導入しなかったものの、「戸建ての床は想像以上に冷たい」「子どもが生まれたので安全な暖房に変えたい」などと思う人もいるのかもしれません。
その他ランクインした項目は「水回り」「エコ・節電」に関するものが多くなりました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 床暖房
- 子どもが生まれるにあたり、フローリングだと冷たいと思うから。カーペットを敷くとゴミがたまりやすく、誤飲したり掃除が大変だったりするから(30代 女性)
- エアコンやヒーターは使いますが、どうしても足元が冷えてしまうため(40代 女性)
- 戸建てなので冬は寒くてヒーターだと乾燥する。購入当時はオプションでしたが、床暖房は必要だったと思います(60代以上 男性)
1位は「床暖房」でした。
「冬場のフローリングはかなり冷たい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
大人なら「靴下を重ね履きする」「あったかスリッパを履く」などの対策もできますが、子どもには難しいもの。
そのため床暖房があれば、大人も子どもも快適に過ごせます。
「知り合いの家に行ったときに床暖房の良さを知り、羨ましくなった」という回答も目立ちました。
2位 太陽光発電・蓄電池
- 住宅購入時に蓄電池の案内はされたが、予算の関係でつけなかった。夜間電力を買ってその電力を昼間に使えるので、他の予算を削ってでもつけるべきだった(20代 女性)
- 電気代が浮きそうだから(30代 男性)
- 災害への備えやエネルギー価格高騰への対応として(40代 男性)
「太陽光発電・蓄電池」が2位。
「電気代の節約になる」「エコだから」「災害への備えとして」という回答が多数。
自家発電ができれば、電気代の急上昇時や停電時も安心ですよね。
既存の住宅に太陽光発電システムを後付けする場合は、「屋根の耐荷重」「周辺の住宅に反射光などで迷惑をかけないか」などに注意してください。
3位 食洗機
- 冬の手荒れを気にする必要がなく、節水にもなる。また時短にもなるので、是非欲しいと思っています(20代 男性)
- 水道管の関係でつけられなかったのですが、手洗いの時間や手間を減らせるのならつけておけばよかったと後悔しています(30代 女性)
- 建築時には不要だと思っていました。しかし汚れをしっかり洗浄できると知り、家事の負担を軽減するために購入したら良かったと思いました(40代 女性)
3位は「食洗機」。
「住宅購入時にはつけなかったが、メリットが大きいのでつけておけばよかった」という後悔コメントも多くなりました。
住宅購入時よりも家族が増えた場合、洗い物も増えるので「食洗機があれば…」と思うこともありそうですね。
加齢や体質の変化で肌が弱くなり、手荒れを防ぐために食洗機が欲しいという人も。
また置き型を購入したものの、「キッチンが狭くなるためビルトインタイプに変えたい」という声もありました。
4位 サンルーム・室内干し設備
- 部屋干しするときは子ども部屋を半分使っているが、子どもが大きくなって自分の部屋を使うようになった時に、部屋干しできる場所がないから(30代 女性)
- 家族全員が花粉症なので室内干ししています。そのためサンルームが欲しかったなと思います(40代 女性)
- 天気が悪い日は浴室乾燥機を使って洗濯物を乾かしているが、日が差さず湿気もこもりやすく、乾燥に時間がかかるので。また浴室にカビが発生する原因にもなるため(50代 男性)
4位は「サンルーム・室内干し設備」。
最近は、「花粉」「PM2.5」「害虫」「紫外線による色あせ」などを避け、部屋干しする人が増えているようです。
部屋干しであれば、急な雨で洗濯物が濡れる心配もありません。
共働きやシングルで、日中家に誰もいないご家庭には助かりますね。
浴室乾燥機も部屋干しに使えますが、「乾きにくい」「臭いが気になる」「電気代が不安」と感じる人も。
また入浴中は洗濯物を干せないので、サンルームや室内干し設備がほしいという人が多くなりました。
5位 ディスポーザー
- 生ゴミの処理が面倒だから(20代 女性)
- シンクに生ごみ用のゴミ袋を設置せずに済んで、清潔を保てるから(30代 女性)
- 生ゴミの匂いから解放されたい(40代 男性)
5位は「ディスポーザー」です。
ディスポーザーとは「排水口と一体化している、生ゴミを粉砕する装置」のことで、近年人気が高まっています。
最近の新築マンションでは標準装備されているところもあります。
生ゴミ処理がラクにでき、臭いも気になりにくくなることから「欲しい」と感じている人も多いようです。
ただ排水処理システムのないマンションだと後付けが禁止されているなど、後付けのハードルはやや高め。
後付けできない場合は置き型の「生ゴミ処理機」を検討してみてはいかがでしょうか。
6位 浴室乾燥暖房機
- 冬の寒い季節は入浴時にヒートショックが起こりやすいと聞くので(30代 女性)
- 浴室にカビがよく生えてしまうので、あったらいいなと思う(40代 女性)
- 冬でも寒くなくお風呂に入れる。雨の日は浴室乾燥もできる(50代 男性)
6位は「浴室乾燥暖房機」でした。
「冬も快適にお風呂に入れる」「梅雨時の洗濯時に助かる」という回答が多く寄せられました。
また入浴後に乾燥・換気機能を利用することで、カビの発生も防ぎやすくなります。
マンションなどで窓のない浴室であれば、ぜひほしい機能といえるでしょう。
なお浴室を乾きやすい環境にしたいなら、「乾きやすい風呂床」も同時に導入することをおすすめします。
7位 複層ガラス・二重窓
- 冬の結露がひどく、毎年苦労しているからです(40代 女性)
- 冷暖房の効率は、断熱効果によって決まってくるので(60代以上 男性)
7位は「複層ガラス・二重窓」でした。
「複層ガラスや二重窓にして、家の断熱性能を高めたい」という意見が多数。
窓によって冷暖房の効率があがれば快適に過ごせますし、節電にもつながってエコですよね。
また「断熱性能が高い家では室内での活動量が増え、高齢者の健康リスク低減につながる」という実験結果もあります。
長く住むつもりで家を買ったりリフォームしたりするなら、断熱性能にはこだわったほうが良さそうですね。
同率7位 床下収納
- 床に置いているものがあって見栄えが悪いので、スッキリさせたい(30代 男性)
- 荷物を隠したいから(40代 女性)
同率7位は「床下収納」でした。
「子どものものが増えてきて、収納が足りない」「物を隠したい」という声が多数。
部屋の広さは変わらず収納スペースを確保できるのが床下収納のメリットですよね。
床下なので、持ち上げるのが難しい重いものも出し入れしやすいでしょう。
マンションだと床下収納の後付けは難しいケースが多いものの、戸建てであれば後付け工事可能です。
まとめ
家を建てる・購入する際にさまざまなオプションが用意されている「住宅設備」。
実際持ち家にお住まいの方に聞いたところ、あって良かった設備として「浴室乾燥暖房機」「床暖房」「食洗機」「IHクッキングヒーター」を挙げた人が多数となりました。
「床暖房」「食洗機」については、住宅新築時・購入時に導入せずに後悔しているという声も多くなっています。
ただ欲しい設備をすべて導入すると、予算オーバーしてしまうことも考えられますよね。
アンケートを参考にし、「家事の負担が減らせるか」「長い目で見て、家族が快適かつ健康に過ごせるか」を基準に優先順位をつけてみるのもいいでしょう。