なぜゴミ屋敷になるのか?理由5つ
なぜゴミ屋敷になってしまうのでしょうか?
ゴミ屋敷になる理由は主に5つあります。
- よく物を買う
- 忙しくて整理整頓する時間がない
- 物が捨てられない
- 住人が認知症になっている
- 住人にアスペルガー症候群や精神疾患などの問題がある
このように、ゴミ屋敷になるには様々な理由があります。
理由によっては掃除をしてもまたゴミ屋敷になってしまうので、もし再発が見込まれる場合はゴミ屋敷を売却するのも1つの手です。
それぞれの理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
よく物を買う
よく物を買う方の家はゴミ屋敷になってしまう場合があります。
物が減るよりも早く物を買ってしまうので、どんどん物が増えていき結果的にゴミ屋敷になるからです。
また物を買いすぎてゴミ屋敷になっている場合、下記に当てはまる場合は買い物依存症になっている可能性があります。
- 以前購入した商品と同じものを買う
- ネットで購入した商品が段ボールのまま放置している
買い物依存症になる原因は日常生活のストレスで、そのストレスを解消するために買い物を繰り返してしまいます。
買い物をするとドーパミンという快楽ホルモンが分泌され、精神的な快感や満足感を得ることができます。
これが癖になってしまうことで、買い物依存症になってしまいます。
買い物依存症は根本的な原因であるストレスの問題を解決しないと、掃除してもまたゴミ屋敷になってしまいます。
忙しくて整理整頓する時間がない
整理整頓する時間がないほど忙しい方の家はゴミ屋敷になりやすいです。
例えば、
「夜遅くまで働いて朝は出社ギリギリまで寝ている」
「休日も出社して仕事を行う必要がある」
このような方々はゴミを片づける時間がなかったり、ゴミを捨てられる日に家にいられないため、どんどんゴミがたまってしまいます。
忙しくて片付ける時間がない方にはハウスクリーニングがお勧めです。
詳しくはこの記事のゴミ屋敷の対処方法にある定期的にハウスクリーニング専門家に頼るを参考にしてみてください。
物を捨てられない
物を捨てられない人の家はゴミ屋敷になってしまいます。
下記は弊社Alba Link(アルバリンク)が片付けが苦手な人500人へ取ったアンケート結果です。
アンケートから分かる通り、片づけられない理由が「物を捨てられない」という人はたくさんいらっしゃいます。
こちらのアンケート記事についての詳しい内容は下記の記事でまとめています。
【片付けられない理由ランキング】男女500人アンケート調査
物が捨てられない理由
ゴミ屋敷になるまでなぜ物が捨てられないのでしょうか?
他人から見たらゴミにしか見えないものでも家主が捨てられないのには理由があります。
以下で詳しく見ていきましょう。
例えば、
「ゴミの中に自分の大切なものが入ってたらどうしよう」「捨ててしまったらもう二度と手に入らない」と思い込んでしまい捨てられないなどの症状があります。
実際に、下記の「物を持たない暮らし」に関するアンケート調査でも、処分した後に必要性に気付き後悔するケースが多いことがわかります。
ため込み症・強迫性貯蔵症の症状を抱えている場合、物を処分することに強い抵抗感をもつ傾向にあります。
住人が認知症になっている
認知症の人が住んでいる家はゴミ屋敷になっている場合が多いです。
下記のグラフによると、認知症の方の半数の家がゴミ屋敷になっているそうです。
参照元:株式会社GoodService「【明日は我が身!?】認知症の高齢者の・」
認知症の人の家がゴミ屋敷になる理由は、認知機能が低下し他人から見たらゴミだと分かるものでも、本人にはゴミだと判断するのが難しくなっているからです。
住人が過度なストレスや精神疾患などを抱えている
住人が過度なストレスや精神疾患を抱えている場合もゴミ屋敷になることがあります。
日本都市センターの調査によると、全国のゴミ屋敷の住人757人のうち70%が、「精神疾患関連群」の問題を抱えている人だったそうです。
参照元:公益財団法人日本都市センター「自治体による【ゴミ屋敷】対策」
精神疾患や発達障害は治療が難しいため、これらが原因でゴミ屋敷になっている場合は掃除をしてもあくまで対症療法になるため、ゴミ屋敷が再発する可能性が高いです。
このような場合はその物件は売却して、家主の方を施設に入れたり、面倒を見てくれる人が周りにいる環境に変えることがおすすめです。
詳しくはこの記事のゴミ屋敷の対処方法にあるゴミ屋敷でも買い取れる業者に売却する(そのまま売却するべき)を参考にしてみてください。
ゴミ屋敷に住んでいる方の精神疾患には以下のようなものがあります。
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群は下記のような特徴があります。
・モノに対するこだわりが強い
ADHD
ADHDには下記のような特徴があります。
・回避行動(やるべきことを後回しにしてしまう)
そのため掃除に興味が持てなかったり、片づけを後回しにしてしまうのどの理由で、ゴミ屋敷にしてしまう場合があります。
うつ病
うつ病の原因は正確には分かっていませんが、ストレスが原因で脳のセロトニンのバランスが崩れることが原因だといわれています。
うつ病には下記のような特徴あります。
・体がだるい
そのため部屋の汚さが気にならなくなったり、体がだるくてゴミ捨てや整理整頓ができなくなります。
さらにうつ病の方は以前は掃除や片づけを問題なくできていたため、片付けができない自分にさらにストレスを感じ、うつ病が悪化するリスクがあります。
セルフネグレクト
セルフネグレクトには下記のような特徴あります。
自分の健康や住宅環境を守らなくなるため、体が非常に不衛生だったり自宅が普通の人には住めないようなゴミ屋敷になってしまいます。
なぜゴミ屋敷に住むのか?住人の心理4つ
なぜゴミ屋敷の人は一般人にはとても住めないような環境に住んだり、ゴミ屋敷になるまでゴミを捨てないのでしょうか?
住人の心理には色々なパターンがあるのでそれぞれ説明していきます。
ゴミ屋敷だと思っていない
ゴミ屋敷の住人の中にはそもそも自分の家をゴミ屋敷だと思っていない人がいます。
幼少期からゴミ屋敷に住んでいた方だと、そのような環境に抵抗がない事があるからです。
このような人は同棲や結婚を期に、ゴミ屋敷から脱却できる場合もあります。
孤独を感じていて物で埋めている
周りに親族や友人などがいないと話し相手がいないため、孤独を感じてゴミ屋敷になってしまうことがあります。
このような方はゴミであってもモノに囲まれることで、疎外感を薄めています。
家族や配偶者をなくしたことによる孤独感がきっかけになることがあります。
汚いものに触りたくない
潔癖症で汚いものに触れられないためにゴミ屋敷になっている人もいます。
潔癖症の方にはきれい好きのイメージがあるため矛盾していると思うのですが、実際に行き過ぎた潔癖症のためゴミ屋敷を作り出している人がいます。
このような方の中にはゴミの上にカーペットを敷いて生活している方もいます。
捨てるごみがかわいそう
モノに対して愛着心を持ちすぎるあまりゴミが捨てられない人もいます。
さらにこのような方の中には町にあるゴミをかわいそうに思い、自分の家に持って帰ってしまう人もいます。
人の手を借りたくない
ゴミ屋敷に住んでいて問題を感じていても解決できない方の中には、人の手を借りたくないと思っている人がいます。
このような方は人の手を借りることによって自分ができない人と思われたり、人に迷惑をかけたくないと考えています。
ゴミ屋敷のデメリット6つ
ゴミ屋敷を放置すると自治体からお金を請求されるなどの様々なデメリットがあります。
そのためゴミ屋敷問題はできるだけ早く解決する必要があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
火災が発生しやすい
普通の家と比べてゴミ屋敷は火事になりやすいです。
理由は2つあります。
1つ目は、「火種に気づきづらい」です。
ゴミが多すぎると火種が埋もれてしまうため、見逃してしまいます。
例えばたばこの吸い殻が落ちた場合、整理された部屋であればすぐに気づくことができますが、ゴミ屋敷の場合ゴミの隙間に落ちてしまったら気づくことができません。
2つ目は、「燃え広がりやすい」です。
ゴミには可燃性のものもあり、ゴミ屋敷にはそこら中にゴミが散らばっているため、燃え広がりやすい環境が整っています。
そのため普通の家だったら小さなボヤで済むような火事でもゴミ屋敷だと大火事になる場合もあります。
またゴミ屋敷はゴミが外にまではみ出ていることがあります。
このような場合、マッチやライターで簡単に引火させることができるため放火のターゲットになる可能性もあります。
害虫が出る
ゴミ屋敷にはゴキブリなどの害虫が大量発生します。
害虫は生ごみなどを餌としているため、ゴミ屋敷は最高の住処でしょう。
ゴキブリなどの害虫は見た目が気持ち悪いこと以外にも、様々な菌を持っているため食中毒の原因になったり、フンを吸い込むことで皮膚炎や喘息などの原因になります。
害虫駆除一般的な費用は以下の通りです。
間取り | 駆除費用 |
---|---|
1R-1K | 10,000円~30,000円 |
1DK-1LDK | 20,000円~40,000円 |
2DK-2LDK | 30,000円~50,000円 |
3DK-3LDK | 40,000円~60,000円 |
4LDK以上 | 50,000円~70,000円 |
近隣トラブルになる
ゴミ屋敷は住人だけでなく、近隣住民にも悪影響があります。
悪臭をはじめ、カラスやネズミなどの動物による被害があります。
近隣トラブルになると警察に通報されたり、自治体にクレームが届き、この後説明する行政代執行になる可能性があります。
行政代執行の対象になる
行政代執行とは自治体が指導や命令を行っても、一向に改善が見られなかった場合に強制的にゴミの処分を行うことです。
行政処分になるとかかった費用がすべて所有者負担になります。
詳しいことが知りたい方はこちらの記事を見てみてください。
行政代執行の恐れがあるゴミ屋敷の最適な対処法【5分で分かる】
ゴミ屋敷の執行にかかる費用は、ゴミや作業の状況によって異なりますが、数十万円〜数百万円かかるケースがほとんどです。
まず、一般的なゴミ屋敷の清掃費用の内訳を見ていきましょう。
間取り | 清掃費用 |
---|---|
1R-1K | 50,000円~75,000円 |
1DK-1LDK | 80,000円~200,000円 |
2DK-2LDK | 120,000円~300,000円 |
3DK-3LDK | 200,000円~500,000円 |
4LDK以上 | 350,000円~630,000円 |
執行費用の場合は、これより高額になる傾向にあります。
自分で業者に頼む場合は相見積もりを取りより安い業者を選択できるのに対し、行政代執行の場合は高くてもより早く撤去してくれる会社に依頼するからです。
孤独死しやすくなる
ゴミ屋敷に住んでいると2つの理由から孤独死のリスクが高まります。
1つ目はケガのリスクが高まるからです。
部屋の中にモノが散らばっていると、つまずく可能性が高くなるからです。
じつは高齢者が事故に遭う場所で最も多いのが自宅であり、約8割にもなるそうです。
高齢者は運動機能が落ち、骨の強度が弱まっているため転んだだけでも寝たきりになったりします。
2つ目は周囲との関わりがなくなっているからです。
ゴミ屋敷の住人は多くの場合、近隣住民とトラブルになるなどで孤立しています。
以上の2つの理由からゴミ屋敷の住人は亡くなったときに周りの人が気づかないため、孤独死しやすいと言われています。
病気になる
ゴミ屋敷に住み続けると空気中のホコリやダニのふんや死骸によって喘息を引き起こします。
またゴミの上で食事をすることによって食べ物に細菌やウイルスが付着すると、食中毒になることもあります。
特に夏場は食中毒になりやすいので注意が必要です。
ゴミ屋敷の解決方法8つ
次にゴミ屋敷の解決方法を説明していきます。
ゴミ屋敷になっている原因やシチュエーション、ゴミ屋敷のレベルによって解決方法が変わるので、自分に合った方法を選んでください。
こちらの記事でさらに詳しく説明しているので気になった方はぜひ読んでください。
片付ける習慣をつける
1つ目は片づける習慣を身に着けることです。
ゴミ屋敷は長い間片付けをしなかった積み重ねで起きている問題なので、片づける習慣を身に着ければ解決することができます。
片付ける習慣を身に着けるには物の場所を決めておくことがお勧めです。
収納場所を決めておくと使ったものを元の位置に置く必要があるので必然的に片づけることができます。
また場所が決まっていると簡単に片づけることができるので、心理的ハードルを下げることも可能です。
定期的にハウスクリーニング専門家に頼る
忙しくて片づける時間がない方は、定期的にハウスクリーニング専門家に頼るのもおすすめです。
ゴミ屋敷になってから依頼すると時間も費用もかかってしまうため、そうなる前にこまめに依頼しましょう。
料金相場は以下の通りです。
間取り | ハウスクリーニングの費用 |
---|---|
ワンルーム | 3万~5万 |
1DK、1LDK | 3万~8万 |
2DK、2LDK | 5万~9万 |
3LDK以上 | 10万~ |
コミュニケーションを取る
2つ目はコミュニケーションを取ることです。
ゴミ屋敷の住人は精神的に疲れていたり孤独感が原因の場合があるので、住人とコミュニケーションを通じて、ストレスや孤独感を解決することが大切です。
家族や親族などのゴミ屋敷に困っている場合はこの方法で解決できるかもしれません。
友人や家族が協力して片付ける
ゴミ屋敷が深刻化していない場合は自分たちで片づけることができます。
この方法は高額な費用が掛からないためおすすめです。
もし親戚などの家がゴミ屋敷化し始めていたら、すぐに掃除しましょう。
一人では気が進まない人でも友人や家族などと一緒であれば片づけることができるでしょう。
ゴミ屋敷清掃業者に任せる
ゴミ屋敷が深刻化した場合は自分たちで行うとゴミが崩れてケガをしたり、感染症にかかるリスクがあるため、無理せずにゴミ屋敷清掃業者に任せるのがおすすめです。
しかし清掃業者に依頼が必要なほどゴミ屋敷が深刻化している時は、家主に精神疾患などがある場合があります。
このような場合は業者に頼んで清掃しても、あくまで対象療法となるため高確率でゴミ屋敷に戻ってしまうでしょう。
清掃後の再発防止プログラムやフォローアップのある清掃業者もあるため相談してみるのがおすすめです。
ゴミ屋敷の真実 & 再発防止プログラム
ゴミ屋敷でも買い取れる業者に売却する(そのまま売却するべき)
ゴミ屋敷の家主に認知症があったり、ADHDなどの完治の難しい病気がある場合は清掃しても再発することが見込まれるため、施設に預けたり近くに引っ越してもらうことをお勧めします。
またゴミ屋敷に住んでいた親族が亡くなって相続したけど、ゴミ屋敷を今後も活用する予定のない方なども、放火のリスクなどを考えると元のゴミ屋敷はそのまま放置せず売却することをお勧めします。
世の中にはゴミ屋敷のままでも買い取りを行う不動産会社があり、弊社AlbaLink(アルバリンク)でも、ゴミが残っている状態の家を積極的に買い取っております。
ゴミ屋敷は清掃せず、そのまま売却したほうがお得になります。
先ほど説明した通り、ゴミ屋敷の安くない費用が掛かります。
しかし、弊社AlbaLink(アルバリンク)には提携している清掃業者があり、個人で依頼するよりも安く清掃できます。
下記の図で簡単に説明すると、
となり、ゴミ屋敷のまま売却したほうがお得になります。
そのため、売却を考えている場合は清掃せずにゴミ屋敷の状態で見積もり依頼をするのがお勧めです。
実際に弊社では以下のようなゴミ屋敷を買い取った実績があります。
(清掃前)
(清掃後)
このゴミ屋敷は590万円で買い取っています。
ゴミ屋敷の処分にお困りの方は是非一度、弊社に無料の査定依頼をしてみてください。
自治体や管理会社などに相談する
近隣にゴミ屋敷がある場合、絶対に勝手に掃除してはいけません。
ゴミには所有権があるのでそれを勝手に処分したりすると財産権を侵害したとして、法的問題に発展することがあります。
ゴミ屋敷問題を相談できる場所は自治体や、管理会社など複数あるため、ゴミ屋敷の状況に合わせて適切な場所に相談しましょう。
適切な相談先は下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
ゴミ屋敷解消に効果的な相談窓口を「状況別」で超簡単解説!
ゴミ屋敷の再発率は高い
残念ながらゴミ屋敷の再発率は高く、せっかく高額な費用を払っても元に戻ってしまうことが多いです。
その理由はゴミを撤去するだけではゴミ屋敷の原因である「物を買いすぎてしまう習慣」や、「精神的ストレス」、「認知症」「精神疾患」が解消されていないからです。
この中でも精神疾患や認知症は治療が難しいとされているため、こまめに訪問することができない場合は清掃しても再びゴミ屋敷になってしまうでしょう。
【まとめ】ゴミ屋敷の再発が見込まれる場合は売却するべき
今回の記事では、
- なぜゴミ屋敷になってしまうのか?
- ゴミ屋敷の解決方法
を中心にお伝えしました。
ゴミ屋敷になるには様々な理由があり、それぞれに合わせて適切な対処法を取る必要があります。
理由によってはせっかく掃除をしてもゴミ屋敷の原因を解決しなければ再びゴミ屋敷になってしまいます。
ゴミ屋敷には様々なデメリットがあるため、再発が見込まれる場合は売却を検討することをお勧めします。
もし売却するのであればゴミ屋敷のまま売却するほうがお得になるので是非AlbaLink(アルバリンク)に一度問い合わせてみてください。