ボロボロに老朽化した家を直す費用相場
まずボロボロに老朽化した家を直すためにかかる費用を把握する目安に、築40年の戸建てとマンションをフルリフォームした場合の費用相場を紹介します。
築40年戸建てフルリフォーム相場は500〜2,000万円
戸建て住宅は築40年ともなると、一般に耐震性や気密性、水回りなどの大幅なリフォームが必要となるため、費用相場は500~2,000万円くらいかかります。
工事の必要個所によってトータル費用は変わってくるので、以下のリフォーム箇所ごとの費用相場を参考に試算してみてください。
リフォーム箇所 | 費用相場 |
---|---|
耐震 | 耐震診:20万~40万円 耐震工事:25万~200万円 |
間取り変更 | 20万~350万円 |
断熱 | 天井・壁・床:0.5万~3万円 窓:9万~30万円 |
外壁 | 50万~350万円 |
屋根 | 50万~350万円 |
風呂 | 既存からユニットバスへの交換:100万~150万円 交換:50万~150万円 |
トイレ | 和式⇒洋式:15万~60万円 洋式⇒洋式:15万~50万円 |
キッチン | 50万~100万円 |
バリアフリー化 | 段差解消・手すり設置・廊下拡張など:1万~60万円 |
上記は目安で、実際の家の状態や交換部分、工事内容などによっても費用は異なります。
特に1981年の建築基準法改正前に建てられた家の場合は、耐震性能が低い可能性があるため、基準を満たしていない場合は耐震性を強化するほうがよいでしょう。
「旧耐震基準」※1981年5月31日まで適用
=震度5強程度の中規模地震で建物がほとんど損傷しないレベルの設計
「新耐震基準」※1981年6月1日から適用
=震度6強~7程度の大規模地震でも建物が倒壊しないレベルの設計
旧耐震基準では、震度5を超えると「倒壊しない」という保証がないため注意が必要です。
築40年マンションフルリフォーム相場は300〜1,000万円
築40年のマンションは、少なくとも水回り設備や配管のリフォームは必須で、トータル300~1,000万円程度かかるのが一般的です。
リフォーム箇所 | 費用相場 |
---|---|
風呂 | 63万~97万円 |
トイレ | 22万~33万円 |
キッチン | 64万~111万円 |
洗面所 | 22万~36万円 |
和室の模様替え | 23万~43万円
(畳替え、フローリング化、クローゼット化など) |
洋室の模様替え | 22万~43万円
(カーペットのフローリング化、部屋の分割など) |
クロス | 9万~13万円 |
玄関 | 14万~24万円 |
築年数の古いマンションも戸建てと同様に耐震基準の確認が必要です。
旧耐震基準で建てられたマンションの場合は「建築確認済証(確認通知書)」の有無を確認し、耐震補強工事が済んでいるかチェックしましょう。
さらに築40年のマンションの場合、改修工事の前にアスベストが工事箇所に含まれていないかどうかの事前調査も必要です。
かつては接着剤や断熱材などにアスベストが多く使用されていたため、築40年以上となると使われていた可能性が高いです。
従ってリフォーム費用のほかに、アスベストの事前調査費用が数万円~十数万円程度かかり、使用されていたらアスベストの除去・廃棄などの費用が追加でかかると考えましょう。
ボロボロの家を直すお金がないときの7つの資金調達法
家が古なればなるほど、リフォームには多額のお金がかかります。
ここでボロボロの家を直すお金がないときに使える資金調達法を紹介します。
火災保険を申請する
1つ目のリフォーム資金調達法は、火災保険を申請することです。
もし火災保険に加入しているのであれば、傷んだ家を保険金で修理できるかもしれません。
加入しているプランによっては、台風のような火災以外の災害などにも対応しているケースがあるので、保険証券などで契約内容をチェックしてみましょう。
火災保険で補償される可能性がある火災以外の災害は以下のとおりです。
- 火災、落雷、破裂・爆発
- 風災・雹(ひょう)災・雪災
- 建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突や倒壊
- 群衆の暴動や労働争議にともなう暴力行為や破壊行為
- 盗難によって生じた損傷
- 不測の突発的な事故による破損
参照元:日本損害保険協会「損害保険Q&A-すまいの保険‐問51火災保険」
経年劣化と思っていた家の損傷が、実は過去の自然災害によるものだった可能性もあるため、保険会社に申請だけはしてみることをおすすめします。
ただし修繕必要箇所の損傷が、保険給付事項に該当すると保険会社が認めなければ、支払いの対象とならない点には注意しましょう。
補助金を申請する
2つ目のリフォーム資金調達法は、補助金の申請です。
劣化対策や耐震性強化、省エネルギー対策の性能基準を満たすための工事を行う場合は、以下の国の補助金の対象となるケースがあります。
補助事業の目的 | 補助事業名 | 概要と補助限度額 |
---|---|---|
耐震性・断熱 | 長期優良住宅化リフォーム推進事業 | ・劣化対策や省エネ対策などの基準を満たす必要あり ・事前に住宅診断が必要 ・補助限度額80万~210万円 |
断熱・省エネ | 既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | ・トータル断熱と居間だけ断熱の2種類 ・補助限度額120万円 |
次世代省エネ建材の実証支援事業 | 補助上限額 ・窓断熱:150万円 ・内張り断熱:200万円 ・外張り断熱:300万~400万円 |
|
子育てエコホーム支援事業 | 補助限度額 ・子育て世帯・若者夫婦世帯:60万円 ・上記以外:20万円 |
実際の申請には、さまざまな要件を満たす必要があるので、各制度の公式サイトでチェックする必要があります。
上記のほか自治体によっては、ボロボロの家を修繕する際に使える補助金を設けている可能性もあるので、確認してみましょう。
たとえば伝統的な木造建築技術で建てられた家に対しては、自治体が「古民家再生」のための補助金・助成金を用意している場合もあります。
ただし自治体の補助金・助成金は毎年募集しているとは限らず、また締め切り前に募集枠が埋まるケースもあるので注意が必要です。
以下の記事では、古い家を活用する場合に使える補助金を紹介しています。
銀行のリフォームローンを利用する
3つ目のリフォーム資金調達法は、リフォームローンを利用することです。
リフォームローンとは、家の修繕や増改築、設備交換をするときに利用できるローンのことで、大手都銀や地銀、信金などほとんどの民間金融機関で取り扱っています。
リフォームローンは少額から借りられる点がメリットで、住宅ローン返済中でも申し込みできます。
借入金額は数十万円~1,500万円まで(一般に1,000万円までは無担保で借りられる)、返済期間は通常10〜15年です。
ただし審査があるため「他の借り入れが多すぎる」などの理由で審査に通らない場合は利用できません。
また金利が住宅ローンより高い点にも注意しましょう。
フリーローンやカードローンを利用する
4つ目のリフォーム資金調達法は、フリーローンやカードローンです。
以下に2つの概要をまとめました。
フリーローン | カードローン | |
---|---|---|
提供会社 | ・銀行 ・信販 ・クレジット会社 など |
・銀行 ・消費者金融 ・信販 ・クレジット会社 など |
目的 | ・自由(ただし、事業用・投資用資金は不可) ・使い道を申告する必要あり |
自由(ただし、事業用・投資用資金は不可) |
担保 | 有担保、無担保 | 担保不要 |
借入限度額 | 有担保:最大1億円※
無担保:最大300万円※ |
最大800万円※ |
借り入れできる回数 | 1回 | 利用限度枠内で繰り返し借り入れ可 |
返済期間 | 契約時に決定 | 利用者によって異なる |
返済計画 | 返済計画表どおり | 自分で決められる |
借入までの期間 | 数日~数週間 | 最短即日 |
カード発行の有無 | なし | あり(カードレスの場合もあり) |
※金融機関や審査による
フリーローンとは、主に銀行や信用金庫が提供する目的別ローンのことです。
審査は比較的通りやすく、カードローンよりは金利が低いこと、月々返済していくため返済管理がしやすい点がメリットです。
ただし金利が低い分、返済能力の審査基準が厳しい(属性や信用情報)ことはデメリットといえます。
一方のカードローンは、銀行や消費者金融などが提供する使途自由の個人向け融資サービスです。
担保なし・保証人なしで利用でき、コンビニのATMでも時間を問わず借り入れ・返済ができるなどのメリットがあります。
ただしフリーローンなど他のローン商品と比べて上限金利が高く、返済総額が多くなりやすい点はデメリットです。
数百万円のリフォーム資金が必要であれば、借入限度額の高いフリーローンのほうが向いているでしょう。
とはいえ、どちらもリフォームローンよりは金利が高いため、リフォームローンの審査に通らなかった場合の受け皿と考えたほうがよさそうです。
不用品を売却してリフォーム資金に充てる
5つ目のリフォーム資金調達法は、家にある不用品を売却する方法です。
使っていない家具や家電、洋服などは、フリマアプリやリサイクルショップ、公園や歩行者天国のフリーマーケットなどで売却できる場合があります。
さらにブランド品や未使用品、コアなマニアに人気のあるグッズなどは、高い金額で売却できる可能性もあります。
ただしフリマアプリの場合、販売にはそれなりにコツが必要なうえ、商品1つ出品するにしても以下の面倒な作業が必要です。
- 商品撮影、登録
- 商品の詳細設定
- 商品名・説明の入力
- 配送設定
- 価格設定
フリマアプリでは商品写真や説明でよほど商品を魅力的に見せないと売れない可能性があるので注意しましょう。
また、出品後も購入者からの問い合わせに対応したり、商品を梱包して発送作業をしたりと、時間と労力を費やすだけの覚悟も必要です。
質屋で借りる
6つ目のリフォーム資金調達法は、家にある物品を質に入れて質屋からお金を借りることです。
質屋とは、品物を預けてお金を融資してもらう店舗のことです。
品物を質に入れると、一般的に買取査定額から2~4割程度差し引いた金額が借りられます。
返済期限までに元金と利息を返せば、預かられた品物は返ってきますが、もし返済できなければ品物は「質流れ」として質屋に売却されてしまいます。
質預かりの保管期限はおおむね3か月間です。
なお、質屋はなんでも預かってくれるわけではなく、以下の品物では融資してもらえないので注意しましょう。
- ノーブランドの商品
- 電子化された株券
- 固定電話の加入権
- バージョンが古すぎるパソコン
- 動物
- 食品
- 植物
- 動かない電子機器
もっとも「返済できなくなっても品物を失うだけ」と考えれば、銀行や消費者金融でお金を借りるよりもダメージは少ないかもしれません。
親族からリフォーム資金を借りる
売却できる物も質に入れる物もない場合、最後の砦は親族からの援助です。
リフォーム資金を親族から借りるのであれば、万が一返済が遅れた場合でも信用情報に傷がつくことはありません。
事情を話せば利息なしで貸してくれる可能性も高く、他の借入方法よりリスクは低いといえるでしょう。
ただしお金の貸し借りが原因で、親族との信頼関係を壊してしまう可能性があるため注意が必要です。
たとえ親しくても身内であっても、正式な契約書を交わし、返済計画を明確に示しましょう。
ボロボロの家のリフォーム費用を抑える5つのポイント
資金を調達できず、それでもボロボロの家をリフォームしたい場合は、費用を抑えるしかありません。
ここではお金がない場合に家のリフォーム費用を抑えるポイントを紹介します。
修繕箇所の優先順位を決める
リフォーム費用を抑える1つ目のポイントは、修繕箇所の優先順位を決めることです。
お金がなくてもリフォームしたいなら、本当に必要な箇所だけを直すことを考えましょう。
具体的には、以下のような命や健康に関わる箇所、緊急性が高い箇所を優先してリフォームすることをおすすめします。
- 耐震や断熱性能
- 雨漏りや窓の破損
- 給湯器の故障
- 老朽化した水回り
まず、耐震や断熱性能は健康や命に直結するため優先する必要があります。
また給湯器や雨漏り、毎日使う水回りも緊急性が高いため、優先すべきです。
放置すると安全や快適性に支障が出る場所から着手し、無駄な工事を省けば費用を抑えられるでしょう。
とはいえお金がない場合は「耐震性」か「日常の快適性」か、究極の選択を迫られることになりそうです。このような方は、ボロボロの家を売却するのも1つの対処法です。
詳しくはこちらの章で解説しているので読んでみてください。
なるべくお金のかからない機材を選ぶ
リフォーム費用を抑える2つ目のポイントは、なるべくお金のかからない機材や方法を選んでリフォームすることです。
具体的には、以下のような方法があります。
- 既存の使える設備はそのまま利用する
- 型落ちの製品を購入する
- 設備を指定せずリフォーム会社におまかせにする
たとえば、キッチンを丸ごと替えるのではなく、ガスコンロ・換気扇のみ交換すれば費用を抑えられます。
水回りもメーカーを指定せず、リフォーム会社の得意先から仕入れるほうが価格が安く、品質も良い可能性が高いです。
年式や型番も1つ古いからといって、性能がそれほど劣るわけではないので、型落ち製品もおすすめです。
とはいえ、既存の設備の寿命や新しい機器との互換性については、素人が判断するのは難しいので、専門業者と相談しながら決めましょう。
相見積もりを行って安いリフォーム業者を探す
リフォーム費用を抑える3つ目のポイントは、相見積もりを行って少しでも安いリフォーム業者を見つけることです。
相見積もりを取ればリフォーム料金の相場がわかるので、業者の提示金額が適正かどうかを判断できるだけでなく、値引き交渉の材料にもなります。
また業者同士を比較できるので、自分の家に最適な業者を選べるでしょう。
リフォームを依頼できる業者を一覧にまとめたので、参考にしてください。
メリット | デメリット | |
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リフォーム専門会社 |
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ハウスメーカー |
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費用が高い |
設計事務所 | 大規模工事が得意 | 設計費用が別にかかる場合がある |
工務店 |
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家電量販店・ ホームセンター |
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|
ボロボロの家に必要な修繕箇所に合わせて、コスパの良い業者を選びましょう。
ただし安さだけで業者を選ぶと、後々トラブルになる可能性があります。
信頼できる業者かどうかを見極めるために、以下のポイントをチェックしてください。
- 実績や経験が豊富か
- 口コミや評判は良いか
- 要望に応じた提案をしてくれるか
- 工事の品質が高いか
- 保証やアフターフォローがあるか
- 建設業許可やリフォーム資格を持っているか
契約前に工事内容と費用、保証内容や解約条件など、契約書の記載内容をきちんと理解してから署名・捺印することも大切です。
リフォーム業者に分割払いが可能か確認する
リフォーム費用を抑える4つ目のポイントは、リフォーム業者に分割払いが可能かどうか確認してみることです。
リフォーム業者によっては分割払いが可能な場合があるため、一括払いをしなくてよいか聞いてみるとよいでしょう。
とはいえ、分割払いとはいっても最終的にはすべて支払うことになるので、資金の用意は必要です。
そもそもリフォーム業者の分割払いとは、契約時と工事の段階ごとに支払う方式であって、いわゆる月々の支払いでない点に注意しましょう。
DIYでリフォームする
リフォーム費用を抑える5つ目のポイントは、DIYでリフォームすることです。
もし業者にリフォームを依頼すると、工事費や人件費、業者の広告費、下請け業者へ委託すれば仲介手数料までかかってしまうでしょう。
しかし自分でリフォームを行えば、ほぼ材料・資材費のみのため費用を安く抑えられます。
たとえば以下はDIYでもリフォームが可能です。
- 壁紙の張り替えや塗装
- フロアマットの交換
- 家具の塗装
- ドアノブ交換
- 収納棚の改修
- ベランダや庭の改修
一方、以下の工事には専門性や資格が必要なため、専門家に依頼する必要があります。
- 間取り変更をともなうリフォーム
- 電気やガス、水道工事などの専門工事
雨漏りがある場合は屋根や構造体の修理が必要(100万円前後)になるため、専門家を頼まなければなりません。
天井に染みがあったり、壁紙が浮き上がっていたりする場合は、雨漏りがあると判断してよいでしょう。
また耐震工事もセルフリノベーションでは行えないため、100万円ほどの工事費用がかかります。
間仕切りを撤去する作業も、耐震強度に影響を与える恐れがあるため、専門家へ工事を依頼するほうが無難です。
お金がなくボロボロの家を放置した場合の3つのリスク
お金がないためにボロボロの家をリフォームせず、かといって手放すこともなく放置し続けると以下のリスクが発生し、家の老朽化とともにリスクが増大するため注意しましょう。
お金以外にも事情はあるかもしれませんが、家の老朽化は待ってはくれません。
なるべく早急にリフォーム・売却いずれかの手を打ちましょう。
生活環境がますます悪化する
お金がないからといって家を直さず放置すると、家の生活環境はますます悪化します。
屋根や外壁、バルコニー、サッシの老朽化は雨漏りの原因となります。
雨漏りで家屋の湿度が上がると木材が腐食し、害虫や害獣が住み着きやすくなると、以下の被害が生じる恐れがあるので注意が必要です。
- ネズミが断熱材に巣を作る
- シロアリ、ネズミによる木材の食害が起こる
- ネズミ、ゴキブリのフンにより衛生環境が悪化する
- カビが発生し、アレルギーなどの健康被害が起こる
経年劣化で扉や窓枠が歪めばすきま風が入りやすくなり、熱効率も悪化するでしょう。
さらに、ここまで家がボロボロになると「恥ずかしくて家に人を呼べない、来てほしくない」と、精神的にも悪影響を及ぼす場合が多いです。
家の老朽化を放置して良いことは何一つありません。
以下の記事では築古の家がもたらすストレスについて解説しているので、参考にしてください。
倒壊の危険が増す
家がボロボロにもかかわらず、お金がないからといって何の手も打たなければ、家の倒壊リスクが増します。
家は老朽化が進むほど耐久性が低下するためです。
今までは無事でも、ひとたび地震や台風などの自然災害に見舞われれば、家屋にイレギュラーな力が働くために倒壊のリスクが高まります。
特に近年は想定を超えた自然災害が増えているので、今後も大丈夫という保証はありません。
もし家が倒壊すると、自分と家族の命が危険にさらされるだけでなく、近隣に被害を与えれば、高額な損害賠償請求を受ける可能性があります。
日本住宅総合センターによれば、家屋倒壊による物件・人身被害の損害額は最大2億円にのぼるとの試算もあるので、老朽化した家屋を放置するリスクを甘く見てはいけません。
参照元:日本住宅総合センター
以下の記事では、地震で倒壊しそうな家の特徴を解説しているので、参考にしてください。
資産価値が下がって売りたくても売れなくなる
ボロボロの家を修繕せず放置すると、家の資産価値が下がり、売りたくなったときに売れなくなってしまいます。
以下の中古戸建住宅の売買成約率を築年数ごとに表したグラフを見てみましょう。
グラフからは築年数を追うごとに売買成約率が下がり、築40年を過ぎると売りに出された物件の約10%しか売却できないことがわかります。
老朽化した家は資産価値が低下することに加え、将来高額な修繕費がかかることが予想されるため、一般の購入希望者には敬遠されてしまい、売れにくいのです。
実際、弊社AlbaLinkが実施したアンケートで「どのような中古住宅なら買いたいと思うか」の問いに対する回答でも、以下ような結果が出ていました。
中古住宅を買うなら「キレイ/状態がよい」が半数近くを占め、2位の「築年数が浅い」と合計すると、4分の3以上の人がきれいな築浅物件を購入したいと考えていることがわかります。
なおボロボロの家を解体し、更地で売却することもできますが、たとえ150万~250万円の高額な解体費用をかけたとしても、必ず売れるとは限りません。
もしボロボロの家を直すお金も、解体するお金もないのであれば、専門の買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。
弊社AlbaLinkは、築年数の古い家やボロボロの家などを専門に買い取る不動産買取業者です。
これまでどんなに老朽化した家でも価格を付けて買い取っているので、もしリフォーム費用が出せずにお悩みなら、弊社の不動産買取も検討してみてください。
ボロボロの家を直すお金がなければ売却するのも方法の1つ
ボロボロの家をリフォームするお金を調達できず、費用を抑えたリフォームも難しい場合は、家を売却するのも方法の1つです。
ボロボロの家を売却できる方法には以下の2種類があります。
どちらへ依頼するとよいかは、家の立地その他の条件によって異なるので、このあと詳しく解説します。
仲介業者にボロボロの家の売却を依頼する
ボロボロの家の立地条件が良いのであれば、仲介業者に売却を依頼しましょう。
不動産仲介とは、不動産を売りたい人と買いたい人をマッチングすることを指し、業者に家の売却を依頼すると広告などの売却活動を行い、家をもっとも高く買ってくれる買主を探してくれます。
一般の購入希望者はすぐに住める家を探しているので、特に立地の良い家は人気があり、仲介で高く売却できる可能性があります。
なお「立地の良い家」とは具体的には、以下の条件のことです。
- 学校や商店が近い
- 駅近(徒歩5~10分)
- 日当たりが良い
「駅近」とは、都市部なら複数の交通機関が通る駅、郊外なら電車の快速や急行の停車駅の近くを意味します。
上記を満たした立地条件の良い家、または築浅の家を少しでも高く売りたい場合は、仲介業者へ売却を依頼するのがおすすめです。
逆に立地が良くない家や築古の家は、仲介業者にとって収益になりにくいため、仲介を断られる可能性が高いでしょう。
仲介業者は売買価格に応じた仲介手数料を受け取るため、一般買主に不人気で売れる見込みのない物件や、売れても大きく値引きされそうな物件は扱いたくないのです。
仲介で家が売れそうにない場合は、次項で紹介する方法で売却しましょう。
仲介がおすすめな家の特徴は、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
専門の買取業者にボロボロの家の買取を依頼する
ボロボロの家の立地が良くない場合や、仲介で家が売れなかった場合には、専門の買取業者に依頼することをおすすめします。
買取業者なら買い取った物件をリフォームして再販するノウハウがあるため、ボロボロの家をそのままの状態で買い取ってもらえます。
なぜなら築古物件専門の優良な買取業者は、買い取った物件を最低限のコストでリフォームしてから、独自のネットワークを通じて再販し、収益化できるノウハウがあるためです。
また通常、家を売却するためには境界線画定やリフォーム、仲介手数料を売主が負担しなければなりませんが、買取業者へ売却すれば、家を売るための費用がほぼゼロであることもメリットです。
なおボロボロの家を確実に売却する方法は、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
AlbaLInkならボロボロの家でもそのまま売却できる!
弊社AlbaLinkなら、築年数の古い家やボロボロの家でも、リフォームせずにそのまま売却できます。
実際、弊社はこれまで仲介業者や他の買取業者に断られたようなボロボロの家でも、積極的に買い取ってきました。
たとえば下記のように「20年以上放置されて老朽化が進んだ空き家」でも買い取った実績があります。
【20年以上放置された空き家の買取事例】
引用元:Albalinkの空き家買取事例
20年以上放置された空き家を780万円で買取らせていただき、所有者には「雨漏りもするようなボロボロの家だったが、思いがけず高い金額で買い取ってもらえた」と、金額についても満足していただけました。
上記の方だけでなく、弊社に買取依頼をしていただいたお客様からは「肩の荷が下りた」「色々不安だったがスムーズに売却できた」といった感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)
また、弊社はお客様からの評価が高いだけでなく、不動産買取業者としては数少ない上場企業でもあり、社会的信用も得ています。
豊富な買い取り実績と再販ノウハウにより、買取物件を効率的に収益化できるため、他社より高い買取価格を設定することも可能です。
信頼できる買取業者に安心して家を売却したい方は、ぜひ一度弊社の無料買取査定をご利用ください(査定依頼をしたからといって、無理な営業などは行いませんのでご安心ください)。
まとめ
ボロボロの家をリフォームするには、数百万~数千万円ものお金がかかります。
お金がないのにリフォームしようとすれば、火災保険やローン、不用品売却などの方法で資金調達するしかありません。
しかし利用条件が厳しく、使えない方も多いでしょう。
リフォーム費用を極力抑える方法もありますが、出費をゼロにできるわけではありません。
そうかといってボロボロの家を修繕もリフォームもせず放置した場合、生活環境が悪化するだけでなく、ますます資産価値が下がり、さらには倒壊の危機まで招いてしまいます。
倒壊して周辺被害による損害賠償を被るよりは、解体して更地で売却するほうが一見よさそうですが、更地が売れる保証がないうえに高額な解体費用が必要です。
お金がなくてリフォームも解体もできないボロボロの家は、専門の買取業者へ買い取ってもらうのがもっとも得策です。
専門の買取業者なら、売却条件の悪い中古物件をリフォームして再販できるノウハウを持っているので、どんな築古でボロボロの家でも問題なく買い取ってくれます。
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無料相談・無料査定だけでも歓迎しておりますので、修繕やリフォームをするお金がないとお悩みの方は、ぜひ弊社へご相談ください。