空き家の水道は使わなくても放置は厳禁
空き家の水道を使わないからといって、そのまま放置するのは禁物です。
水道管に水が流れていないと家の寿命を縮める恐れがあるからです。
空き家の水道管理に大切な以下のポイントを押さえておきましょう。
なお、差し当たって水道管の修理が必要かどうかを知りたいという方は、「空き家の水道に修理が必要かどうかの判断基準」へ、このまま放置した場合のリスクが気になる方は「壊れた空き家の水道を放置する7つのリスク」へとお進みください。
修理が難しい場合の対処法を知りたい方は「水道の修理や管理が難しい場合は空き家の「売却」も一つの選択肢」をご覧ください。
通水しない水道管は劣化しやすい
空き家の水道を放置してはいけない最大の理由は、通水を止めてしまうと水道管の内部が急速に劣化することです。
家は人が住まなくなると老朽化が早まる傾向にありますが、水道管も例外ではありません。
空き家の水道管には以下のような変化が生じます。
- 水道管内部にサビが発生し、詰まりや赤水の原因になる
- ゴムパッキン等の接続部品が乾燥し、ひび割れて水漏れを起こす
- 排水トラップの「封水」が蒸発し、下水の悪臭や害虫が室内に侵入する
本来、水道管の中は水(封水)で満たされていますが、長期間水が流れていないと配管内部が空気に触れて酸化しやすくなります。
サビによって一度細くなった配管は通水の圧力に耐えられなくなり、そうなると破裂するのも時間の問題です。
さらに水道管と下水道の間で蓋の役割を果たしていた封水が蒸発すると、下水管から悪臭や害虫が上がってきて、室内環境まで悪化させてしまいます。
空き家の水道管の劣化を防ぎたいなら、定期的に訪れて通水することが大切です。
なお、家に住まなくなると傷みが進む理由については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

空き家の水道が壊れる要因
空き家の水道が使っていないにもかかわらず壊れる要因は以下の2つです。
経年劣化
1つ目の要因は経年劣化です。
水道管とパッキンの概ねの寿命は以下の通りです。
- パッキン:10年〜20年程度
- 鉄管:約40年
- 硬質ポリ塩化ビニル管:30~40年
- 鋼管:30~40年
- ステンレス鋼管:50年~
- 鉛管(古い建物に残存):15~20年
蛇口に使われているパッキンは乾燥すると劣化が早まりひび割れが生じやすく、ひび割れた状態で急に蛇口をひねると、接合部から水が漏れ出し家屋の浸水にもつながります。
なお、水道管の寿命は設置環境や材質によって大きく左右されます。
特に、昭和50年代以前に建てられた家屋では、サビやすい鉄管(亜鉛メッキ鋼管)が多く使われているため、内部で腐食が進行して突然穴が開くリスクが高いです。
壁の中や床下の見えない配管も、時間の経過とともに腐食が進みます。
蛇口から出る水の色や水圧の変動、水道料金の増加などに留意し、異変を感じている場合は専門家による検査や修理を手配することをおすすめします。
凍結による破裂
冬場、気温が-4℃以下になると水道管内の水が凍結して膨張し、管の破裂を引き起こすことがあります。
特に以下の場所にある配管は凍結による破裂のリスクが高いです。
- 寒冷地
- 北向きの日陰
- 風当たりが強く露出した場所
水道管が破裂すると水流をコントロールできなくなり、多量の水が流出し続ける恐れがあります。
実際、2023年1月の新潟県では空き家の水道管凍結・破裂による漏水が多発した結果、地域の水道水使用量が激増し、計画断水の危機に陥った事例がありました。
引用元:BSNメディアホールディングス「雪に埋もる止水栓を探せ!! 人知れず続く“空き家”の漏水 新潟の水道管凍結対策」
こうした水道管の破裂が家屋の浸水被害を引き起こし、高額な修理費用が発生するケースも少なくありません。
ここまで読んで「冬場の管理が困難」「すでに配管が古くて破裂しそう」と心配になられた方は、トラブルが起きる前に水道管の壊れた家を売却して手放すことも一つの選択肢です。
空き家を専門に買い取る不動産買取業者に相談すれば、水道の壊れた空き家でもそのままの状態で買い取ってもらえるので、相談してみましょう。
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例えば「ベランダが剥がれ床下浸水した家」「シロアリに柱を食べられネズミが住み着いた家」といったボロボロの空き家も買い取ってきた実績のある弊社なら、水道管の壊れた家でもそのままの状態で買い取ることが可能です。
老朽化した空き家の無料相談にも対応しておりますので、空き家の管理にお悩みの方は一度弊社までお気軽にお問合せください。
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空き家の水道契約を継続すべきかの判断基準
前述したように、空き家の水道は使わなくても維持管理のために通水が必要です。
ただし、どうしても空き家を管理できない場合には水道契約を停止しても差し支えないケースもあるので、ここでは水道の契約を残すべきか、解約(停止)すべきかの判断基準を解説します。
まめに管理できるなら継続する
少なくとも1~3カ月に1回程度、空き家を訪問できるなら、水道の契約を続けることがおすすめです。
新鮮な水を流すことで配管内のサビを防げるだけでなく、排水トラップに水を溜めれば悪臭や害虫の侵入も防げます(作業のポイントは「最低でも3カ月に1回は通水する」で解説します)。
空き家に定期的に通えるなら、夏場の悪臭対策や冬場の凍結対策にも対応できるでしょう。
ただし、水道を使用しなくても「基本料金」はかかり続けます。
東京都水道局を例に挙げると、呼び径20mmの基本料金は1,170円/月です(2025年12月現在・お住まいの地域により異なります)。
また、管理を続けるなら通水作業のたびに、どこかで漏水が発生していないか、水道メーターが回っていないかなど、以下のチェックリストで確認が必要です。
もし管理が負担であれば、水道の壊れた空き家を売却して手放すことを視野に入れても良いでしょう。
管理できそうになければ停止も検討
遠方に住んでいるなどの理由で、空き家の定期的な訪問が難しい場合は、水道の利用停止を検討しましょう。
この際に、水が入ったまま放置すると冬場に凍結して破裂するリスクがあるため、契約を停止する際は「水抜き」の作業をセットで行ってください。
ただし 一度水道を止めると再開する際に手数料がかかるほか、配管の点検が必要になることが多いため、契約停止は当面空き家を利用する予定がない場合に限り有効な方法といえます。
もし、空き家を将来的に活用する予定がないのであれば、漏水などの問題が発生する前に売却して手放すことも方法の一つです。
空き家専門の買取業者なら、家の水道が壊れていてもそのままの状態で買い取ってもらえます。
訳あり物件専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)は、設備の壊れた空き家や家屋がボロボロの空き家を積極的に買い取っております。
すぐに売却する予定でなくでも構いませんので、一度以下の無料査定で所有する空き家の評価額を確かめてみてはいかがでしょうか。
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壊れた空き家の水道を放置する7つのリスク
空き家の壊れた水道を放置していると、単なる設備の不具合以上の深刻な問題に発展しかねません。
所有者が巻き込まれる恐れのあるトラブルは以下の通りです。
上記のリスク対策に不安がある場合は、水道が故障した空き家ごと売却して手放すことも一つの選択肢です。
空き家専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)では、設備が故障した家の売却相談にも対応しております。
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ある日突然水道料金が跳ね上がる
使用していない空き家の水道料金が突然跳ね上がったら、水道管が破裂し漏水している可能性が高いです。
室内を確認する機会が少ない空き家は、水道の異常の発覚が遅れやすく、特に地中や床下などの目に見えない場所で配管が破損していても簡単には気付けません。
水道メーターを見て初めて異常に気づくときには、数十万円単位の請求が届いている可能性が高いです。
自治体によっては漏水時の料金減免制度もありますが、すべてのケースで適用されるわけではないため、全額自己負担する覚悟が必要です。
自分で管理が難しい場合には「空き家管理サービス」を利用するか、「漏水検知器・遠隔監視ツール」の導入を検討しましょう。
サビや腐食により水道管が劣化する
長期間水を使用しない水道管は、使用している管よりも劣化のスピードが早まります。
水道水に含まれる塩素には防錆効果がありますが、水が流れないと塩素が抜け、管内部でサビが急速に進行してしまうのです。
引用元:REPCO「給水管の劣化調査」
特に築年数が古い家屋で使用されている「鉄管」はサビやすく、腐食により管が詰まったり、もろくなって穴が開いたりすることがあります。
水道を使おうとした際に赤い水が出る場合は、水圧ですぐに破裂するリスクが高いです。
一度腐食した配管は部分的な修理だけでは足りず、家全体の水道管の引き直し(10万~30万円以上)を余儀なくされることが少なくありません。
水道管の劣化を防ぐためには定期的な管理が欠かせません。
もし自分で管理ができない場合は「空き家管理サービス」を利用することも一つの手です。
給湯器やボイラーが故障する
水道の故障が給湯器やボイラーの故障を招くこともあります。
水道管が破裂した際に、機器の防水されていない箇所が浸水してしまうことがあるからです。
また、給湯器やボイラー自体が放置されたことによって内部の水で精密部品がサビたり、沈殿物で器具が詰またりするケースも少なくありません。
これらの機器を交換する場合には20万~50万円程度の費用がかかります。
将来空き家を活用する予定がなければまだ良いですが、空き家に住んだり賃貸に出したりする場合には、莫大な初期費用が避けられません。
給湯器やボイラーも水道管と同様、放置は禁物です。
自分で管理するのが難しい場合は「空き家管理サービス」などの利用も検討しましょう。
大がかりな水道工事が必要になる
空き家の水道を放置すると、地中に埋設された配管の大がかりな工事が必要になる可能性があります。
特に地中に埋設された水道管が破裂した場合は、漏水箇所を特定するために庭を掘り返す、コンクリートを剥がすといった作業が必要となるため、部品の交換とは比較にならない高額な工賃が発生します。
以下に水道の修理費用相場を工事規模・種類別にまとめました。
【水道管修理工事の費用相場(作業内容別)】
| 作業・工事の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 止水栓・排水管の調整・交換 | 6,000円~15,000円 |
| 給水管・排水管の部品交換 | 20,000円~30,000円 |
| 壁内・床下配管の修理 | 20,000円~80,000円(床板撤去・復旧費含む) |
| 屋外配管の修理(掘削含む) | 50,000円~150,000円 |
| 水道管の交換(引き直し) | 10万円~30万円以上 |
上記の表からもわかる通り、軽微な不具合を放置し続けると、百万円規模の修繕費を突きつけられることにもなりかねません。
もし空き家の水道料金が跳ね上がったら、どこかで漏水しているサインなので、被害が大きくなる前に漏水箇所の特定と修繕が必要です。
家を直すお金がないときの資金調達法・対処法を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

水漏れで家屋が損傷する
壁の中や天井裏を通る水道管が破裂すると、漏れ出した水が家屋の構造部を破損する恐れがあります。
漏水を発端として、家の構造部は以下のプロセスで徐々に浸食されていきます。
- 水を吸った断熱材が腐敗する
- 腐敗した断熱材が原因で、柱や梁といった構造上重要な木材にカビや腐食が発生する
- 湿った木材をシロアリがエサにして繁殖する
- 住宅全体の耐震性が失われる
一度構造部が損傷した家を元通りにするには、解体に近い規模の改修工事が必要です。
もし、空き家の水道を放置した結果、大がかりな工事が必要となり費用を捻出できそうにない場合は、空き家を売却することも検討しましょう。
空き家専門の買取業者に相談すれば、水道の壊れた空き家でも買い取ってもらえます。
空き家専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)は、水道の壊れた空き家や老朽化した空き家でもそのままの状態で買い取ることが可能です。
相談・査定は無料で実施していますので、空き家の維持管理や修繕の負担を免れたい方は、一度弊社までお気軽にお問合せください。
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害虫や悪臭が発生し近隣トラブルの原因になる
水道を使わずに放置すると、害虫や悪臭が発生し近隣トラブルの原因になります。
先述したように、使われなくなった水道管からは下水の悪臭やゴキブリ、ネズミなどが侵入し、害虫・害獣が繁殖しやすくなります。
悪臭や害虫が近隣住宅にまで及べば、苦情や損害賠償といった深刻なトラブルに発展しかねません。
空き家に対する近隣住民の目は厳しく、ちょっとした異変でも噂になりやすいため、家の資産価値の下落にもつながってしまうでしょう。
悪臭防止のためには水道管のこまめな監視が不可欠です。
定期的な管理が難しい場合は「空き家管理サービス」の利用も検討しましょう。
行政指導を受ける可能性がある
水道トラブルを放置し、悪臭や衛生環境の悪化を招くと、自治体から厳しい処分を受ける可能性があります。
空き家が衛生上有害な状態にあると自治体から判断されれば、「特定空き家※1」や「管理不全空き家※2」に指定される恐れがあるのです。
※1 特定空き家とは
放置すると倒壊の危険性がある、衛生上有害、著しく景観を損ねる、または周辺の生活環境を悪化させる状態にあると認められた空き家のこと。
※2 管理不全空き家とは
そのまま放置すると特定空き家になるおそれがある状態の空き家のこと。


特定空き家・管理不全空き家に指定されると、自治体からの改善の助言・指導・勧告の対象となります。
指導に従わない場合は勧告を受け、同時に住宅用地の特例(家が建っている土地だけに認められる固定資産税減額措置)が解除されるため、税金が最大6倍に跳ね上がりかねません。
さらには氏名の公表や過料、最悪の場合は行政代執行による強制解体(費用は所有者に請求)を受けてしまいます。
こうした行政指導や高額な修理費用に頭を悩ませる前に、物件を売却して手放すことも一つの選択肢です。
空き家専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)は、水道が壊れたままの物件や、腐食が進んでしまった空き家を積極的に買い取っております。
管理不全空き家に指定されるような老朽化した空き家でも、売主様で修繕することなく現状のまま買取が可能です。
空き家の無料相談・無料査定も実施していますので、「これ以上空き家の管理や修理にお金をかけたくない」とお悩みの方は、弊社までお気軽にお問い合せください。
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なお、以下の記事では空き家を放置した場合の罰則について解説しているので、参考にしてください。

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空き家の水道に修理が必要かどうかの判断基準
ここまで空き家の水道故障を放置してはいけない理由を解説してきましたが、緊急で修理すべきかどうかは今後その家をどう活用するかによって異なります。
以下の2つのケースを参考に、今の状況を照らし合わせて判断してください。
早急に修理すべきケース
空き家が以下に該当するケースでは、水道を早急に修理すべきです。
- 他者へ貸し出す予定がある
- 自分たちが近いうちに移り住む予定がある
- 水道料金が跳ね上がっている
生活インフラが整っていない家は、賃貸物件として入居者を募集できないため、貸出前に修繕が必要です。
また、水道料金が跳ね上がっている場合も、漏水している可能性が高いため、すぐに専門業者に点検・工事を依頼する必要があります。
もし、床下や壁の中で漏水していることがわかった場合には、土台の腐食やシロアリ被害を招きかねません。
構造部の被害は建物の耐震性を著しく低下させ、災害時の倒壊リスクが高まります。
時間とともに劣化が進み修理費用も膨らんでしまうため、すぐに修理が難しければ家自体を売却して手放すといったリスク回避も検討しましょう。
家屋の腐食が心配な方は、以下の記事で倒壊しやすい家の特徴を解説しているので、こちらも参考にしてください。

定期的な管理で様子見できるケース
一方で、直ちに修理をしなくても、適切な処置を行えば様子見ができるケースもあります。
具体的には以下のようなケースです。
- 元栓(止水栓)を閉めれば水漏れが止まる
- 数年以内に建物を取り壊して更地にする予定がある
水道の元栓を閉めることで水漏れが完全に止まり、建物や近隣への被害がない状態であれば、緊急の修理は不要です。
また、数年以内に建物を取り壊して更地にする予定があるなら、大がかりな修理をせず様子見してもよいでしょう。
ただし、元栓を閉めても配管内に残った水が腐敗したり、排水トラップが乾いて悪臭が発生したりするリスクは残るため、こまめな監視が必要です。
以下の管理を徹底しましょう。
- 長期で空き家を離れる場合は水道メーターの元栓を閉める
- 月に一度は現地を訪れ、バケツで水を運んで排水口に注ぐ
もし「管理のために通うこと自体が難しい」「管理の手間から解放されたい」と感じるなら、空き家を手放すタイミングかもしれません。
その場合は、空き家専門の買取業者に相談してみましょう。
当サイトを運営する弊社AlbaLink(アルバリンク)は空き家専門の買取業者として、家屋や設備が壊れた物件を含め、多数の空き家を買い取ってきた実績があります。
水道が故障している空き家でも、修繕不要でそのまま買い取ることが可能ですので、空き家の管理が負担になっている方は、一度弊社までお気軽にご相談ください。
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空き家の水道管を修理する手順
空き家の水道管を修理する際には専門的な知識が必要なため、プロの業者に任せるのが原則です。
水道の異常を見つけた際に慌てずに済むよう、修理を依頼する手順を確認しておきましょう。
早急に止水する
水漏れを発見したら、被害を最小限に食い止めるために水道メーターの横にある「元栓(止水栓)」を閉めてください。
元栓の場所は、玄関先や駐車場付近にある「量水器」と書かれた青いボックスの中が一般的です。
ハンドルを時計回り(右回り)に回すことで、家全体への水の供給を遮断でき、業者が到着するまでの間被害の拡大を防げます。
もしハンドルが固くて回らない場合は、無理に力を入れると破損する恐れがあるため、そのまま業者を待ちましょう。
専門業者へ連絡し被害状況を見てもらう
止水ができたら、空き家のある地域の「指定給水装置工事事業者」へ連絡して調査を依頼します。
自治体の指定を受けていない業者には、給水管の新設・変更といった専門的な配管工事が認められていないため、指定の業者から選択しましょう(水道法第25条の4)。
空き家の場合は漏水箇所の特定が困難なため、調査に費用がかかる場合がほとんどです。
後から水道料金の減免制度を申請するときのために、被害状況の確認と合わせて、正確な見積もりを提示してもらうようにしましょう。
不当な高額請求などのトラブルを避けるためには、2〜3社から相見積もりを取るのが賢明です。
被害状況に応じて修理・交換する
見積もりを確認し、予算や今後の活用計画に見合うなら修理・交換作業を依頼します。
部分的な応急処置に留めるか、全体を改修するかは、将来的にその家をどう活用するかによって判断しましょう。
蛇口のパッキン交換といった軽微な作業であれば数千円で済みますが、壁や床を壊して配管をやり直す場合は数十万円の出費を覚悟しましょう。
老朽化で水道管全体が腐食している場合は、配管の引き直し工事が必要です(費用詳細は「水道管の修理費用相場」をご覧ください)。
また、修理が終わった後は「通水テスト」を行い、他の箇所から二次的な漏水が発生していないかチェックしてもらいましょう。
水道局に連絡する
修理が完了したら、管轄の水道局へ連絡を入れましょう。
地下のような発見が困難な場所での漏水は、漏水分の水道料金を減額してもらえる「減免制度」が利用できる場合があります。
ただし、この制度を利用するには一般的に以下の条件を満たす必要があります。
- 指定工事店(指定給水装置工事事業者)が修理を行っていること
- 故意や過失(蛇口の閉め忘れなど)が原因でないこと
- 「修繕証明書」などの必要書類を提出すること
申請には施工業者が発行した「修繕証明書」や写真記録(自治体による)などが必要です。
管轄の水道局へ問い合わせて、適用要件や申請期限を確認しましょう。
水道管の修理費用相場
水道修理にかかる費用は、被害箇所や工事の規模によって大きく異なります。
一般的な目安は以下の通りです。
| 修理内容 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| パッキン等の部品交換 | 5,000円 〜 1.5万円 | 出張費・作業工賃含む |
| 蛇口本体の交換 | 1.5万円 〜 5万円 | 機器のグレードによる |
| 露出配管の部分修理 | 3万円 〜 10万円 | 漏水箇所の特定が容易な場合 |
| 埋設配管の全面引き直し | 20万円 〜 100万円以上 | 床や壁の解体・復旧が必要な場合 |
※上記は一戸建ての場合の概算であり、壁や床の解体・復旧工事が必要な場合は別途費用が加算されます。
上記からもわかるように、水道管の劣化が思いの外激しく、全面引き直しが必要になった場合は家屋の一部解体が必要となるため、100万円以上の費用がかかる可能性があります。
もし、「数十万円もの修理費を払いたくない」「直しても空き家を活用する予定がない」という場合は、修理をせずにそのまま売却するのが得策です。
専門の買取業者であれば、壊れた水道管を直すことなく、現状のまま買い取ってくれるからです。
空き家専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)なら、水道管が破裂したままの空き家でも、一切の修理不要で買い取ります。
水道管の維持管理や修理費負担から解放されたい方は、弊社までお気軽にご相談ください。
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空き家の水道故障を未然に防ぐ管理の4つのポイント
空き家の水道故障は、定期的なメンテナンスによって未然に防ぐことが可能です。
住宅の価値を維持し、将来の大きな修繕出費を抑えるために、今日から実践できる4つの管理ポイントを詳しく解説します。
最低でも3カ月に1回は通水する
水道管の劣化を防ぐためには、定期的に家中の蛇口をひねり、新鮮な水を流すことが不可欠です。
理想は1カ月に1回ですが、難しい場合は最低3カ月に1回は現地を訪れて通水作業を行ってください。
1つの蛇口につき1分〜2分ほど水を流し続けることで、配管内のサビの発生を抑え、溜まった汚れを洗い流せます。
このとき、トイレの水を流したり、お風呂場や洗面所の排水口にも水を注いだりして、排水トラップの封水を維持するようにしましょう。
もし1~3ヶ月に1回の訪問が難しい場合には、空き家管理サービスを利用するか、売却して手放すことも検討してみてください。
漏水・凍結防止対策を施す
冬場の凍結や予期せぬ漏水を防ぐために、水道管自体を保護する対策を施しておきましょう。
物理的な保護や水抜きを行うことで、故障のリスクを大幅に低減できます。
具体的な方法は以下の通りです。
- 露出している配管に断熱材や保温テープを巻く
- 水抜栓を操作して蛇口やタンク内の水を抜く
- 外壁にある配管の通気口を閉じて冷気の侵入を防ぐ
- 厳冬期はキッチンや洗面台の蛇口から少量の水を出し続ける
特に氷点下になる地域では、配管内に水が残っているだけで破裂の危険があるため、水抜き作業を徹底してください。
空き家管理サービスを活用する
自分で管理に通うのが難しい場合は、専門の空き家管理サービスを活用する方法もあります。
空き家管理サービスは、月額5,000円〜1万円程度の費用でスタッフが定期的に巡回し、通水や漏水の有無を確認してくれるサービスです。
プロの目でチェックしてもらえるため、小さな異変を早期に発見でき、大規模な故障に発展する前に処置できることがメリットです。
空き家が遠方にある場合は、交通費や手間をかけて通うよりもコストパフォーマンスが高い可能性があります。
ただし、水道以外に多くの管理を依頼すると費用が高額になりやすいです。
もし、使わない空き家に長期間の費用をかけたくない場合は、次項のツールを導入するか、空き家を売却して手放すことも視野に入れてみてください。
空き家の維持費の総額がどれくらいか知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

漏水検知器や遠隔監視ツールを導入する
空き家をこまめに管理できない場合には、漏水検知器や遠隔監視ツールを導入することも手です。
最近では、現地に行かなくても水道の異常を察知できるITツールが登場しています。
スマート水道メーターや漏水検知器を設置すれば、水流の異常が検知されるとスマートフォンへ通知が届きます。
また、Wi-Fi環境があれば遠隔で操作できる止水栓も導入可能です。
初期費用として数万円程度かかりますが、空き家が遠隔地にある場合は頼りになるでしょう。
ただし、ツールからの通知で水道の異常を知った時、所有者が最終的に現地へ駆けつけなければならず、ツールのメンテナンスも必要です。
もし、通知を受けても現地までの移動が困難な場合は、空き家管理サービスを利用するか、空き家を売却して手放すことも検討しましょう。
例えば、空き家専門の買取業者なら、水道の壊れた空き家をそのまますぐに買い取ってくれます。
専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)なら、空き家の買取実績が豊富なため、水道管が壊れた空き家でも現状のまま買い取ることが可能です。
水道管の修理は弊社で買い取った後に実施するので、売主様が費用をご負担する必要はありません。
空き家の維持管理にお悩みの方は、弊社までお気軽にご相談ください。
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水道の修理や管理が難しい場合は空き家の「売却」も一つの選択肢
水道設備の修理費用が高額で支払えない、あるいは管理の手間が負担なら、空き家を手放す選択肢もあります。
不動産の売却方法は、大きく分けて「仲介」と「買取」の2種類です。
- 仲介:不動産会社が購入希望者(一般の個人)を探す
- 買取:不動産会社が直接その物件を買い取る
「仲介」は、チラシやネット広告で購入者を募り、居住用として家を探している一般の方へ売却するのが一般的です。
広く買主を募集するため、物件の条件が良い場合には需要に応じた高値で売れる可能性があります。
一方の「買取」は、業者が買主となるため、広告活動などは行われません。
買取業者は事業用など幅広い用途を想定して、最適なリフォームを施し再販する前提で物件を仕入れるため、居住用としては需要の低い「訳あり物件」でもそのまま買い取ることが特徴です。
水道の壊れた家は仲介、買取どちらで売却するのが適しているのか、このあと見ていきましょう。
仲介と買取の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

仲介で水道の壊れた家を売却するのは困難
もし家の立地が良く水道以外の設備や家屋の状態が良好なら、水道の壊れた家を仲介で売り出す方法もあります。
ただし結論から申し上げると、仲介を利用して水道が壊れたままの家を売却するのは、極めて難しいのが現実です。
仲介の主な買主は「すぐに住める家」を探している一般個人であるため、内覧時に水が出ない、トイレが使えないといったインフラが壊れている物件は検討対象から外れてしまうことが一般的です。
仮に購入希望者が現れたとしても、売主の負担で水道を完全に直すよう要求されるか、多額の値下げを迫られることがほとんどです。
買主は購入後に自費でリフォーム工事をしなければならず、その費用と手間を売買価格から差し引くよう要求されるからです。
さらに、売却後に隠れた配管の故障が見つかれば「契約不適合責任」を問われ、損害賠償や修繕を請求される恐れもあります。
契約不適合責任とは、売却後に契約書にない不具合(隠れた欠陥)が見つかった場合、売主が修理費用の負担や損害賠償を負う責任のことです(民法第562条など)。
買主は「欠陥のない家」として売買契約を結んでいるため、家に欠陥が見つかった場合は売主に以下の責任を追及できるのです。
履行の追完請求
修補、代替品の引き渡し、不足分の引き渡しを請求。
代金減額請求
不適合の程度に応じて代金を減額させる。
損害賠償請求
損害(例:家具の損傷など)の賠償を請求。
契約解除
契約そのものを解除する。
そのため、仲介で家を売却するには、欠陥のない状態に修繕したうえで売却活動を始めることが基本です。仲介では売却のために修繕などで数十万~数百万円単位の持ち出しが発生することが多いため、水道トラブルを抱えた物件の売却には次項で紹介する専門の買取業者が適しています。
専門の買取業者なら水道の壊れた家でもそのまま売却可能
水道の壊れた家を修理せずに売却したい場合は、専門の買取業者がおすすめです。
専門の買取業者であれば、水道が故障している空き家でも現状のまま、スピーディーに買い取れます。
買取業者は物件を買い取った後に、自社でリフォームや配管の引き直しを行うため、売主が高額な修理費用を支払う必要もありません。
また、多くの買取業者は契約不適合責任を免除する条件で売買契約を結ぶため、売却後に配管の不具合が発覚しても売主が責任を追及されることはありません。

また、優良な買取業者は豊富な資金を持っているため、購入希望者のローン審査待ちといった時間のロスもなく、最短数日で現金化できることもメリットです。
手間や費用をかけずに、将来のトラブルリスクを手放したい場合は、買取業者へ売却するのが賢明です。
水道の壊れた空き家の売却はアルバリンクへご相談ください
水道の壊れた空き家の売却なら、年間相談件数14,000件以上・年間買取実績1,500件以上の実績を持つ弊社AlbaLink(アルバリンク)へお任せください。
弊社は、全国の訳あり物件を専門に取り扱う買取業者として、水道管が破裂している物件や長年放置してボロボロの家でも、適正価格で買い取ってきた豊富な実績があります。
たとえば下記の「20年以上放置されて老朽化が進んだ空き家」や「不用品で室内があふれてしまっている空き家」もその一例です。
【20年以上放置された空き家の買取事例】
【不用品で室内があふれてしまっている空き家の買取事例】
引用元:Albalinkの空き家買取事例
20年以上放置された空き家については780万円で買取らせていただき、売主様には「雨漏りもしていたのに、思ったより高い金額で買い取ってもらえた」と、金額についても満足していただけました。
また、不用品で室内が溢れている空き家の売主様は、他社から「不用品の回収だけで100万円近くかかる」と言われ、途方に暮れていたそうです。
それだけに「(弊社に)そのまま買い取ってもらえて大変助かりました」と言っていただけました。
他にも弊社で買取させていただいたお客様からは「シロアリ被害の家が売れて安心した」「手続きが多すぎて不安だったがサポートいただいたおかげで売却できた」といった感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミも参照)
また、弊社は不動産買取業者としては数少ない上場企業として高い社会的信用も得ています。
信頼できる会社に空き家を売却したい方は、ぜひ以下の無料査定からご相談ください。
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まとめ
空き家の水道は、使っていなくても経年劣化や凍結によって刻一刻と傷んでいきます。
故障を放置すれば、突然水道代が跳ね上がったり、建物が浸水して腐食したり、さらには行政指導を受けるといった事態を招きかねません。
将来的に住む予定があるなら、早急に修理し、定期的な通水や管理を続ける意義もありますが、使う予定がない空き家に高額な修理費用や手間をかけ続けるのは、合理的ではないかもしれません。
もし定期的な通水管理が難しい、あるいは高額な修理費用を払いたくないとお考えなら、大きな被害が出る前に売却して手放すことも検討しましょう。
専門の買取業者なら、水道が壊れた家でも現状のまま買い取ってもらえます。
空き家専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)では、水道の故障や建物の老朽化が進んだ空き家でも、現状のままスピーディーに買い取ることが可能です。
契約不適合責任も免責されますので、売主様が売却後のトラブルを心配する必要もありません。
「他社で断られた」「修理見積もりが高すぎて途方に暮れている」という場合も、ぜひ一度弊社へご相談ください。
誠心誠意サポートさせていただきます。
株式会社AlbaLinkは東証グロース市場に上場している不動産会社です。






【不用品で室内があふれてしまっている空き家の買取事例】 




