空き家ゲートウェイとは100円で買える空き家のマッチングサイト
空き家ゲートウェイは、世界中のタイニーハウスやモバイルハウスのメディア運営を行うYADOKARI株式会社と、全ての人が空き家を楽しめるプラットフォーム「カリアゲJAPAN」を運営する株式会社あきやカンパニーがタッグを組んで、2019年につくられた空き家のマッチングサイトです。
空き家の情報を掲載し、購入したい人に届けるサービスで、掲載手数料、契約手数料ともに無料となります。
空き家ゲートウェイは、空き家の100均物件として、100円物件と100万円物件の2つの金額帯に絞り、物件情報を掲載していることが特徴といえるでしょう。
参照元:空き家ゲートウェイ
運営会社について
空き家ゲートウェイは、以下の2社で共同運営しています。
会社名 | YADOKARI株式会社 |
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所在地 | 〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町2-166先 Tinys Yokohama Hinodecho |
代表取締役 | 共同代表取締役 さわだいっせい 共同代表取締役 ウエスギセイタ |
事業内容 | ・メディア・出版物の企画制作・運営 ・建築企画プロデュース・設計施工 ・イベントワークショップ企画・運営 ・宿泊施設・飲食店開発・運営 |
会社名 | 株式会社あきやカンパニー |
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所在地 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-9-13 ミナガワビレッジⅣ |
代表取締役 | 嶋田洋平 |
事業内容 | ・不動産賃貸業(サブリース、自社カリアゲ) ・サイト運営(物件紹介、広告事業) ・不動産管理業(管理業、PM) |
参照元:空き家ゲートウェイ|運営会社
空き家ゲートウェイの仕組み【利用手順】
空き家ゲートウェイの利用手順は、以下のとおりです。
- 空き家のオーナーがサイトで物件査定を依頼する
- 追加情報を登録し、物件が掲載される
- 購入希望者から問い合わせが入る
- 購入希望者と交渉する
- 契約手続きを行う
- 物件の引渡しを行う
それぞれ解説します。
空き家のオーナーがサイトで物件査定を依頼する
まずは、サイト内の物件査定で、掲載したい空き家の郵便番号又は地名を入力し、簡易査定を受けます。
引用元:空き家ゲートウェイ|物件査定
所在地で資産価値がありそうな場所と判断された場合は、以下のような表示になり、掲載することはできません。
100均物件と認められれば、以下のような画面が表示されます。
追加情報を登録する
物件査定依頼で100均物件と認められた場合、以下のような追加情報を送るフォームが表示されます。
入力する主な情報は、以下のとおりです。
- 空き家所有者の氏名、連絡先
- 希望掲載価格(100円or100万円)
- 建物構造
- 階数
- 築年数
- 建物面積
- 土地面積
- 間取り
- 交通アクセス
- 現在の改修状況
- 物件の写真(最低5枚以上)
- 空き家への想いやエピソード、推しポイントなど
入力が終われば、空き家ゲートウェイにて訴求内容をまとめ、サイトに掲載されます。
購入希望者から問い合わせが入る
ゲートウェイ入札期間は30日間のみ可能で、その期間の問い合わせは空き家ゲートウェイよりオーナーに送られます。
購入希望者と交渉する
問い合わせした購入希望者の中から、空き家のオーナーが選別し、電話やメールで交渉します。
契約手続きを行う
交渉がまとまったら、売買契約を締結します。
民法上では口頭での合意だけでも契約は成立となりますが、トラブルを避けるためにも売買契約書を作成しましょう。
なお、契約書を作成する場合は、宅地建物取引士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
物件の引き渡しを行う
所有権の移転登記を行い、物件を引渡します。
登記手続きは自分ですることも可能ですが、専門的な知識が必要となるため司法書士に依頼しましょう。
なお、空き家ゲートウェイは、あくまで空き家マッチングサービスであるため、物件の情報をサイトに掲載し、問い合わせした購入希望者とオーナーをつなぐことまでしかできません。
オーナーと購入希望者間における交渉から物件の引渡しまでは、自分たちで進める必要があります。
空き家ゲートウェイの4つの特徴
空き家ゲートウェイには、以下の4つの特徴があります。
- 売れない物件や値段がつかない物件を掲載している
- 様々な種類の空き家を掲載している
- 紹介文がユニーク
- リアルマッチングイベントも開催している
空き家のマッチングサイトは、空き家バンクなど、ほかにもありますが、空き家ゲートウェイの特徴を解説します。
売れない物件や値段がつかない物件を掲載している
空き家ゲートウェイへの掲載基準は、空き家のオーナーが手放したいけど値段がつかない物件、もしくは売れない物件かどうかです。
物件によって、100円物件か100万円物件に分けられます。
ある程度の金額で売れる資産価値のある物件は、空き家ゲートウェイでは掲載されません。
空き家ゲートウェイに掲載されている空き家の事例
2024年3月11日現在の空き家ゲートウェイのサイトでは、「温泉湧き出る別荘地!能登半島のワンコイン土地物件」「駅徒歩1秒!!中野市の駅前店舗付き物件」「THE暮らしやすい一軒家!福島田村の日当たり良好物件」といった物件が掲載されています。
引用元:空き家ゲートウェイ|物件情報
たとえば、「駅徒歩1秒!!中野市の駅前店舗付き物件」は、空き家ゲートウェイ史上最も駅に近い物件で、ファミリーでも暮らせる2階建て住宅と、店舗スペースまで併設された物件です。
物件所在エリア | 長野県中野市 |
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売却価格 | 100万円 |
建物構造・地上階 | 店舗併用一般・木造・亜鉛メッキ鋼板葺・2階建て |
築年数 | 昭和31年新築(昭和56年増築) |
建物面積 | 1階76.85㎡、2階69.09㎡ |
階数 | 2階 |
間取り | 4LK |
土地面積 | 108.95㎡(約33坪) |
交通 | JR飯山線替佐駅から徒歩1秒 信州中野インターから車で10分 |
サイト内では、実際に物件を訪れたライターが、上記のような間取りや外観、内装などの多数の写真とともに詳細に物件情報を解説しています。
さらに、注意点まで詳しく記載があり、購入希望者にはわかりやすい内容となっています。
なお、この物件では、以下のような注意点がありました。
- 物件北側の屋根と南側の植栽が越境しているため改修が必要になること
- トイレが汲み取り式なので下水道接続工事をすると買主様に負担金が発生すること
- 残置物含め現状渡しとなること
参照元:空き家ゲートウェイ|駅徒歩1秒!!中野市の駅前店舗付き物件
上記の他にも、様々な空き家が紹介されています。
ご自身の空き家が空き家ゲートウェイの対象となるか確認するためにも、一度のぞいてみてください。
様々な種類の空き家を掲載している
様々な種類の空き家を掲載していることも空き家ゲートウェイの特徴といえます。
物件の掲載依頼は150件を超えており、自宅、別荘、店舗付き物件、畑付き物件、土蔵・倉庫付き物件、元診療所&住宅など多種多様な空き家が掲載されています。
通常の住宅だけでなく、事業用としても活用できる物件も豊富に掲載されていることもうれしいメリットだといえるでしょう。
紹介文がユニーク
空き家ゲートウェイの特徴として、紹介文がユニークなところも挙げられます。
「今日からキミも農家!和歌山・紀の川市の1,000平米超え農地物件」「秀吉も悶絶の広さ!滋賀・余呉町の約7000㎡物件」「飼う?買う?宮城県のスケールビッグな牛舎付き物件」
など空き家がもつネガティブな要素を消すために、購入意欲をかきたてるワクワクする紹介文になっています。
物件の紹介文だけで、どんな物件なのかすぐに想像できることも空き家ゲートウェイの魅力といえます。
リアルマッチングイベントも開催している
空き家の情報をわかりやすく伝えるイベントも開催していることも空き家ゲートウェイの特徴の1つです。
インターネット上のマッチングサービスだけでなく、東京、神奈川近郊にて空き家マッチングイベントを開催し、リアルな場に集まった人が理想の空き家に出会う場を提供しています。
リアルマッチングイベントに参加すれば、実際に対面で空き家についての詳しい話が聞けたり、相談できるため、利用者にとっては特別なメリットといえるでしょう。
空き家ゲートウェイの掲載料は無料!その他の費用は?
空き家ゲートウェイのサイトに物件情報を掲載する費用はかかりませんが、ほかにかかる費用を物件の売却者(オーナー)と購入者に分けて解説します。
売却者(オーナー)にかかる費用
物件の売却者は、空き家ゲートウェイのサイトを利用して商談がまとまり、契約しても成約手数料がかかりません。
物件のオーナーは負担がゼロで空き家を売却することが可能です。
購入者にかかる費用
物件の購入者も、空き家ゲートウェイを利用しても、負担するのは基本的に100円か100万円の物件自体の購入費用だけです。
ただし、空き家の購入者は、ほかの空き家のマッチングサイトと同様に、契約書作成や登記手続きにかかる費用や不動産取得税や登録免許税などの税金がかかります。
司法書士などの専門家に依頼する場合は別途報酬も必要となります。
また、空き家ゲートウェイで扱う物件は、オーナーが手放したいけど値段がつかないか、売れない空き家のため、修繕に多額の費用がかかるでしょう。
購入後の空き家の用途にもよりますが、時間がある場合は、コツコツ自分で直すことも選択肢の1つといえます。
空き家ゲートウェイの評判や口コミを紹介
空き家ゲートウェイでは、以下のような評判や口コミが見つかりました。
引用元:X|空き家ゲートウェイ口コミ
引用元:X|空き家ゲートウェイ口コミ
引用元:X|空き家ゲートウェイ口コミ
2024年3月11日時点では、実際に空き家を売却した人や購入した人の口コミは見つけられませんでしたが、空き家ゲートウェイ自体の評判は良いものばかりでした。
たとえば、100円や100万円の100均物件の価格に対しての好意的なものや、多種多様な空き家の活用で全国の空き家を有効的に再利用できそうなどの意見があります。
また、自分が欲しいエリアで空き家が掲載されれば購入したいという声も多数あり、人気の高さが伺えましたが、サイト自体に検索機能がなく使いづらいという意見も見られました。
空き家ゲートウェイを利用して購入したい方は、根気強く探す必要があるでしょう。
空き家ゲートウェイ以外で空き家を売却する3つの方法
これまでは、空き家ゲートウェイについて詳しく解説しましたが、エリアによっては物件査定で100均物件と認められず、あなたの空き家を掲載できない可能性があります。
そこで、この章では空き家ゲートウェイ以外で売却する方法を3つ紹介します。
- 空き家バンクに登録する
- 仲介業者に売却を依頼する
- 専門の買取業者に売却する
なお、空き家を売却する方法については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
空き家バンクに登録する
空き家ゲートウェイ以外で空き家を売却する方法として、空き家バンクに登録することが挙げられます。
空き家の所有者と購入希望者を自治体が運営するサイト上でマッチングさせるシステム
空き家バンクは自治体が運営しているため、居住している市区町村のホームページで確認しましょう。
ただし、自治体によっては、空き家バンク制度を設けていないところもあるため注意が必要です。
また、空き家バンクに登録しても、購入希望者が現れるとは限りません。
交渉や契約も利用者同士で行うため、トラブルが多く、スムーズに取引できない可能性が高いでしょう。
運営しているのは自治体であるため、不動産に関しての専門的な知識が乏しいことが、空き家バンクでの取引が成功しにくい要因と考えられます。
空き家を魅力的に見せるサイトになっていないため購入希望者が集まらず、また、不動産売買に関する経験が乏しいため、適切なアドバイスができないでしょう。
空き家バンクについて詳しく知りたい方は、以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。
仲介業者に売却を依頼する
仲介業者に売却を依頼することも、空き家ゲートウェイ以外で空き家を売却する方法です。
仲介業者に空き家の売却を依頼する場合は、以下の3つのケースがあります。
- そのままの状態で売却する
- リフォームして売却する
- 建物を解体して売却する
それぞれのケースごとに詳しく解説します。
そのままの状態で売却する
まずは空き家をそのままの状態で売却するケースです。
ただし、そのままの状態で仲介業者に売却を依頼して売れる可能性がある空き家は限られ、以下のような特徴が必要です。
- 築20年以内で、外観や設備の状態が良い空き家
- 駅近くなど立地条件が良い空き家
仲介業者に売却を依頼する場合は、自分たちが住むための家を探している一般の買い手が対象となります。
そのため、リフォームなどの費用があまりかからず、購入後に早く住める物件という条件が必要なのです。
築20年以内で建物の外観や設備の状態が良ければ、仲介で売却できる可能性があるでしょう。
また、老朽化が進んでいる空き家でも立地条件が良ければ、仲介業者がそのままの状態で売却できる可能性があります。
駅近くなど立地条件が良い物件は人気があるため、修繕に多額の費用がかかっても売れるのです。
資金に余裕があれば、購入後空き家を解体して、新築を建てる可能性もあるでしょう。
上記の条件に当てはまる空き家であれば、そのままの状態で仲介業者に売却を依頼することをおすすめします。
なお、空き家を売却する流れについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
リフォームして売却する
空き家は、リフォームして売ることも可能です。
築年数が古く、外観がボロボロの場合はリフォームすれば、仲介業者に売却を依頼して売却できる可能性があります。
ただし、築年数が経過した古い空き家のリフォームには多額の費用がかかり、リフォームしたからといって売れる保証はありません。
立地条件が悪い空き家の場合は、高額な費用をかけてリフォームしても、需要自体が少ないため売れない可能性もあるでしょう。
売れない場合は、余計な費用を負担することになるため、リフォームして売却することはおすすめできません。
建物を解体して売却する
建物を解体して、更地として売却することも選択肢の1つといえます。
築年数が古い空き家は見た目が悪いことが多く、購入希望者が敬遠する要因となるため、解体して更地にすることで売れる可能性は上がるでしょう。
建物を解体する手間と費用を省けるため、購入希望者にとっては喜ばれるポイントになります。
しかし、立地条件が悪い空き家の場合は、解体費用を負担して更地にしても売却できるとは限りません。
空き家をリフォームして売却するのと同様に、解体して売却することもリスクが高いため、おすすめできる方法ではありません。
なお、空き家を解体して売却するリスクは、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
専門の買取業者に売却する
築年数が古く、立地条件も悪い空き家は、専門の買取業者に売却することをおすすめします。
専門の買取業者であれば、最小限の費用で空き家を再生して売却できるノウハウを持っているため、そのままの状態で買い取ってくれます。
そのため、リフォーム費用や解体費用はもちろんですが、仲介手数料もかからないため、余計な負担なく空き家を売却することが可能です。
また、仲介業者に空き家の売却を依頼する場合や空き家ゲートウェイを利用して売却した場合は、契約不適合責任を負う必要があります。
契約書に記載がない欠陥や不具合が発覚した場合に売主が買主に対して負う責任
空き家を売却後に、シロアリ被害や設備の不具合が見つかった場合は、損害賠償される危険性もあり、契約が解除されることもあるのです。
ただし、専門の買取業者に空き家を売却する場合は、契約不適合責任が免責になります。
専門の買取業者は、欠陥や不具合を現地調査で見抜くことが可能で、リフォームによって不具合箇所を直すため、契約不適合責任を免責できるのです。
弊社アルバリンクも空き家を積極的に買い取っている買取業者です。
弊社であれば契約不適合責任を免責して買い取りできるため、空き家売却後のトラブルが発生するリスクがありません。
また、空き家を最低限の費用で物件を再生させるノウハウを持っており、できる限り高額で買い取っているため、空き家ゲートウェイを利用して100円で売るより高く売れる可能性があります。
無料相談・無料査定のみの問い合わせも歓迎しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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なお、空き家の買取業者については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
まとめ
この記事では、空き家ゲートウェイについて詳しく解説しました。
空き家ゲートウェイは、他の空き家マッチングサイトと比べて、独自性が高く、評判も良いですが、100均物件に認定される必要があります。
基本的に空き家のオーナーが手放したいけど値段がつかない、もしくは売れない物件が対象で、ある程度の金額で売れる資産価値のある物件は、空き家ゲートウェイに掲載されません。
空き家ゲートウェイの物件査定で100均物件に認定されない場合は、ほかの売却方法を検討しなければいけません。
空き家マッチングサイトは、空き家バンク等ほかにもありますが、交渉や契約は基本的に利用者同士で行うため、トラブルになるリスクがあります。
築年数が古く、立地条件も悪い空き家の場合は、専門の買取業者に売却することをおすすめします。
専門の買取業者であれば、空き家を解体せずにそのままの状態で買いとってくれる可能性が高いでしょう。
さらに専門の買取業者の中でも実績が豊富な業者であれば、高い買取金額が期待できます。買取実績が豊富な業者であれば、ほかの業者よりも、最低限の費用で物件を再生させるノウハウを持っているため、高く買い取ることが可能なのです。
また、実績が豊富な買取業者であれば、買い手となる不動産投資家のネットワークを持っているため、空き家マッチングサービスのように買い手探しに困りません。
たとえば、立地条件が悪く、老朽化が進んだ空き家でも、最低限のリフォームを施し、戸建て賃貸用物件として不動産投資家に販売できるのです。
なお、弊社アルバリンクは空き家の買取の実績が多い専門の買取業者です。
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