5000万で買った家はいくらで売れる?築年数別値下がり率
国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によると、住宅は築年数経過とともに値下がりしていくことが一般的です。
例えば、新築で木造一戸建てを購入すると入居した年から徐々に価値が減少し続け、築20年超えると建物の価値は新築時に比べ約1/10になってしまいます。
また、マンションは一戸建てのような急激な下落はなく、減価償却期間である47年を経過するまで緩やかなスピードで価値が減少していきます。
その理由は、マンションの構造は鉄筋コンクリート製の頑丈な造りであり、木造住宅に比べると老朽化のスピードが遅く耐用年数が長いからです。
5,000万円で買った家を少しでも高く売るには、「できる限り築年数が浅いときに売る」がセオリーとなります。
なお、4,000万円で買った家がいくらになるのかについてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
5000万円で買った新築一戸建ての築年数別売却相場
前章でご紹介したグラフをもとに、5,000万円で買った新築一戸建ての築年数別売却相場を見ていきましょう。
下記は一般的な売却相場であるため、建物の立地や状態、接道条件などにより実際の売却金額は大きく変わるので、一般的な参考数値としてご覧ください。
また、一戸建ての場合、価値が減少するのは建物のみで、土地の価値についてはほとんど変動することはありません。
以下の表は、新築時5,000万円(内訳が建物2,500万円、土地2,500万円)で購入した一戸建ての築年数別の売却相場です。
築年数 | 建物(新築時との比較) | 土地(新築時との比較) | 一戸建ての価値(建物+土地) |
---|---|---|---|
新築時 | 2,500万円(100%) | 2,500万円(100%) | 5,000万円 |
築5年 | 2,125万円(85%) | 2,500万円(100%) | 4,625万円 |
築10年 | 1,500万円(60%) | 2,500万円(100%) | 4,000万円 |
築20年 | 500万円(20%) | 2,500万円(100%) | 3,000万円 |
築25年 | 250万円(10%) | 2,500万円(100%) | 2,750万円 |
上記例の場合、築10年経過で新築時より20%の価値減少、築25年で45%の価値減少となっています。
なお、地価上昇により土地価格が変動した場合には、建物価値減少分を相殺できる可能性があり、減少幅が少なくなることや、反対に地価下落があるとさらに一戸建て自体の価値が下がるケースがあります。
よって、木造一戸建ては築年数が経過する毎に建物価値は減少、土地の価値次第で減少幅が増加若しくは抑えられるということになります。
築40年の一戸建ての売却相場についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
5000万円で買った新築マンションの築年数別売却相場
続いて、5,000万円で買った新築マンションの築年数別売却相場を見ていきましょう。
マンションの資産価値は、一戸建てに比べてゆるやかに減少していくことや、土地の持ち分は少なくなるため地価変動による影響は受けにくいことが特徴です。
築年数 | 建物(新築時との比較) |
---|---|
新築時 | 5,000万円(100%) |
築5年 | 4,500万円(90%) |
築10年 | 4,000万円(80%) |
築15年 | 3,500万円(70%) |
築20年 | 3,000万円(60%) |
築25年 | 2,500万円(50%) |
築30年 | 2,000万円(40%) |
築35年 | 1,500万円(30%) |
マンションの場合、築年数経過毎に一定の割合で価値の減少が続き、築25年経過で新築時の約50%となっています。
なお、マンションは昨今の不動産価格上昇基調により、建物自体の価値は減少するものの、その分を補う相場自体の高騰や物件が持つ付加価値等により、購入時より高く売却できるケースが多くなっています。
特に、東京都心部など不動産の需要が高く取引が活発なエリアでは、外国資本などの流入などによりマンション価格高騰が続いています。
参照元:「家が買えない」なぜ高騰?いつまで続く?マンション・戸建て 首都圏の最新住宅事情【NHK】
よって、2024年現在、マンションに限っては立地条件が良いほど、価値減少自体を抑えられる傾向が続いています。
なお、築古のマンションでも確実に売却するテクニックなどについてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
5000万円で買った家がいくらで売れるのかを知る3つの方法
買った家がいくらで売れるのかを知るには、以下に紹介する3つの方法があります。
不動産ポータルサイトで販売価格を調べる
不動産ポータルサイトで実際の売却事例を調査する方法があります。
例えば、不動産ポータルサイトとしては、スーモやヤフーなどの不動産情報関連サイトです。
立地、広さ、築年数、建物規模感や構造などの情報のなかから、売却を検討したい不動産と似たようなものが出ていれば売り出し価格の参考になるケースがあるでしょう。
このように、無料で閲覧できるポータルサイトを駆使することで、大まかに売れそうな金額の見込みを立てることができます。
過去の成約価格を調べる
実際の事例を調査することで、周辺の大まかな相場観や市場の動き等を確認できるからです。
例えば、過去の成約価格を調査する方法として下記のようなサイトがあります。
・不動産情報ライブラリー
不動産流通機構(レインズ)が運営するサイトで、誰でも無料で利用できる。
日本全国市町村別の過去の売却事例を閲覧できるようになっている。
国土交通省が運営する不動産情報に関するサイトで誰でも無料で利用できる。
過去の取引情報、成約価格情報の他にも防災や地形、都市計画の情報まで多くの内容を確認できる。
参照元:不動産情報ライブラリー
レインズマーケットインフォメーションや不動産情報ライブラリーでは、主に過去の取引価格情報を確認できます。
売却を検討している不動産の所在地付近の成約情報を調査することで、市場としての動きや需要、売却できそうな金額帯など大まかな部分がわかります。
これら無料のサイトを利用することで、過去の売却相場などを掴むことができます。
不動産業者に査定を依頼する
買った家がいくらで売れるのかを明確に知るもっとも良い方法は、不動産業者に査定依頼することです。
なぜなら、先に紹介した二つの方法では市場の動きや周辺の大まかな価格帯を知ることはできるものの、売却を検討したい不動産についてピンポイントで売却価格を知ることはできないからです。
特に、レインズマーケットインフォメーションなどの過去の売却事例を確認できるサイトでは、住所の一部が省略されていることで立地の詳細を掴むことができず、参考事例としてピックアップしづらいようになっています。
また、不動産の売却価格は、立地条件や間取り、築年数、一戸建てであれば土地の形状や間口の広さ、マンションであれば眺望や階数など、さまざまな要素が加味されて決まるからです。
よって、5000万円で買った家の売れる金額を正確に知りたいなら、不動産業者の査定を受けましょう。
不動産業者に査定を依頼するときのポイント
不動産業者に査定を依頼するときのポイントは、複数社に査定を受けることになります。
なぜなら、不動産業者によって査定額が異なるからです。
査定額が異なる理由は、不動産業者はレインズを使い過去の成約事例と比較しながら査定額を算出するのですが、基本的には相場観に応じた価格を提示するものの、不動産に対する評価や見解に微妙な違いがあるためになります。
また、複数社に依頼することで査定額の比較や相場観を掴みやすく、さらに相場を逸脱した高い査定額を提示してくる悪徳な不動産業者を排除できる可能性も高まります。
他にも、複数社の査定を受けると信頼できる担当者に出会える可能性も高まります。
信頼できる担当者には査定額に根拠があり、適正な売り出し金額や売却活動、市場や相場の動きに応じた満足度の高い売却を実現できます。
よって、不動産業者に査定を依頼するときには、売却の満足度を高めるためにも複数社(できれば3社程度)の査定を受けることがおすすめです。
5000万円で買った家を高く売るための3つのコツ
本章では、買った家を高く売るためのコツについてご紹介します。
家を高く売る方法についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
築年数が浅いうちに売却する
高く売るためのコツは、築年数が浅いうちに売却することになります。
なぜなら、不動産中古市場では築浅物件ほど人気があり、高値売却できる可能性があるからです。
実際、弊社が実施した【不動産を購入するなら築年数は何年までがベストか】男女100人アンケート調査によると、築10年以内を希望する人が6割以上を占めています。
よって、5,000万円で購入した家を高く売るには、なるべく築年数が浅いうちに売却することがおすすめです。
高く売却しやすい時期を狙う
東日本不動産流通機構の首都圏不動産流通市場の動向(2023年)によると、中古マンションの成約物件価格は11年連続上昇、中古戸建て住宅も3年連続で上昇となっています。
参照元:首都圏不動産流通市場の動向【公益財団法人東日本不動産流通機構】
よって、近年は不動産価格が上昇傾向にあることから、高く売却するには適した時期と言えます。
なお、高額売却のコツや売れないときの対処法についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
売却実績が豊富な不動産業者に依頼する
売却したい不動産が所在する周辺で、売却実績が豊富な不動産業者に依頼する方法があります。
売却実績が豊富であれば、周辺市場や売却相場の動きに詳しく、買主の傾向を掴んでいることから広告等の宣伝手法に長けることで、早期且つ高値売却できる可能性が高いからです。
また、周辺の事情を良く知る不動産業者は、過去の経験や実績をもとに売却を円滑に進められる可能性もあるでしょう。
よって、5,000万円で買った家を高く売るなら、売却実績が豊富な地元の不動産業者への依頼がおすすめです。
5000万円で買った家を売るときの3つの注意点
5,000万円で買った家を売るときの注意点は、以下のとおりです。
家の売却でやってはいけないことについてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
住宅ローン残債を確認しておく
住宅ローンを返済中であれば、現在の住宅ローンの残債を確認しておきましょう。
なぜなら、売却時には住宅ローンを完済し、抵当権を抹消した状態で買主に引き渡さなければならないからです。
債権者のローン返済が滞った場合に、債権者が融資物件を売却して弁済に充てられる権利。
抵当権を抹消するには住宅ローンを完済して、抵当権抹消登記が必要となる。
まずは、【住宅ローンの残債額<査定金額(+自己資金)】(アンダーローン)となるかを確認しましょう。
仮に、【住宅ローンの残債額>査定金額(+自己資金)】(オーバーローン)となれば売却を進めることはできません。
住宅ローンの残債額を上回る査定額であればアンダーローン、下回ればオーバーローンという
よって、買った家が売却できるかは、査定金額とローン残債額により決まります。
なお、ローンがある家を売却する方法についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
売却時に発生する費用や税金を把握しておく
仮に、家の売却で譲渡所得が発生した場合には、所得税と住民税(譲渡所得税)を納める必要があります。
売却したことによって生じた所得のこと。
譲渡所得は、給与所得と分離して所得税と住民税が課税される。
譲渡所得は、以下の式で算出でできます。
※1譲渡収入金額とは、土地・建物の譲渡代金、固定資産税と都市計画税の精算金
※2取得費の計算方法は以下の2通りから選べます
実額法‥土地建物の購入代金と取得に要した費用の合計金額から、建物の減価償却費を差し引いた金額
概算法‥譲渡収入金額の5%
※3譲渡費用とは、売却するためにかかった費用(仲介手数料や所有権移転登記時の登記費用など)
上記式により譲渡所得が発生しても、3,000万円特別控除が使えれば譲渡所得を抑えることができ、節税に繋がります。
一定の要件を満たした場合に譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける特例。
控除後に残った譲渡所得に対して、所定の譲渡所得税率が課せられる。
課税譲渡所得は、【譲渡所得-3,000万円特別控除】で算出できます。
つまり、譲渡所得が3,000万円以下であれば、税負担が無くなるので必ず確認しておきたいポイントです。
また、不動産仲介業者を使うことで成約時には仲介手数料、売却前にはハウスクリーニングやリフォーム費用を負担するケースもあります。
仲介で売却を行うときに、売主と買主が成約時に仲介会社に支払う成功報酬。
400万円以上の成約の場合「成約価格×3%+6万円+消費税」以内に仲介手数料が設定される。
専門のクリーニング業者が室内や敷地内を清掃すること。
落ちにくい汚れや掃除しにくい箇所など、専門的な知識を持ったスタッフが清掃作業を行う。
このように仲介業者での売却では、各種費用負担や専門業者への面倒な手配が生じてしまいます。
よって、このような事態を避けたいと思っているなら専門の買取業者への売却がおすすめです。
買取業者であれば売却時に余計な費用負担はなく、現況且つ契約不適合責任を免責にして買取するので安心して取引を進められます。
なお、株式会社アルバリンクも買取専門の不動産業者ですが、他の買取業者よりも高く買い取れる可能性があることが特徴です。
その理由は、弊社アルバリンクでは各専門家との連携により買取した不動産の商品化を迅速に行え、独自販路を確立しているからです。
買取から商品化、販売までの一連のスキームが構築出来ているので、買取を積極的に行っています。
実際、弊社の買取サービスをご利用いただいたお客様より、お喜びの声を多数いただいています。
まずは、弊社アルバリンクの無料査定をご利用ください。
>>【5,000万円で買った家を高額売却】無料の買取査定を依頼する
売却後の確定申告や特例の利用などについてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
家に潜んでいる欠陥や不具合を洗い出しておく
なぜなら、引き渡し後に買主より契約不適合責任を追及されないためです。
売買契約前に買主が思った物件でなかった場合に、売主に異議申し立てできる権利。
買主の権利として、修補、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除が認められている。
建物や内装の不具合は、一般的に築年数が古いほど生じやすく、売却前に全ての状態を把握して買主に状況報告することは大変な作業です。
また、これらを行うには専門家の住宅診断(インスペクション)を受け、不具合の程度が酷い場合には売却前にリフォームや補修工事を行う必要があります。
ここまで行っても、仮に引き渡し後に不具合や欠陥等が見つかった場合には、契約不適合責任により都度対応する必要があり、引き渡し後も安心して過ごすことができません。
よって、このようなときには仲介での売却ではなく専門業者の買取がおすすめです。
専門の買取業者であれば、契約不適合責任を免責にしたうえで買取してくれるので安心して売却できます。
そのなかでも弊社アルバリンクは、他の買取業者よりも高値売却できる可能性があるのでおすすめです。
まずは、弊社アルバリンクの無料査定をご利用ください。
>>【5,000万円で買った家を高額売却】無料の買取査定を利用する
なお、契約不適合責任についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
本記事では、5,000万円で購入した一戸建てやマンションの売却相場、いくらで売れるのかを知る方法、高く売るコツなどについてご紹介してきました。
原則、家は新築時から築年数が経過する毎に建物価値は減少していくので、少しでも高く売るならなるべく築浅の状態で売ることがセオリーです。
また、売却時の注意点として住宅ローン残債額や査定額の確認、売却時にかかる費用などを予め把握しておくことなどがあります。
よって、これら余計な費用負担などをかけたくない場合には、専門の買取業者への売却がおすすめです。
専門の買取業者は、5,000万円で買った家がどんな状態の建物や立地でも、現況のまま現金決済で買取りできます。
また、株式会社アルバリンクも買取専門の不動産業者ですが、他社よりも高値買取できる可能性があります。
その理由は、弊社アルバリンクでは各専門家との連携により買取した不動産を迅速に商品化するスキームと投資家等への独自販路の確立により、積極的な買取ができるからです。
実際、不動産を高く買い取る不動産業者としてフジテレビ「イット」など、多くのメディアで紹介されています。
まずは、弊社の無料査定をご利用ください。