家の傾きは補助金の対象?認定基準や申請方法・傾き放置のリスクも解説!

568 その他

「地震で家が傾いてしまった・・・・・・修繕したいけど、補助金は受けられるのかな?」
「自然災害で生じた家の傾きを自分で直すにはどのくらいの費用がかかる?」

地震大国である日本にあって、地震の被害を受けて家が傾いてしまうケースは少なくありません。
自然災害で家の傾きが生じた場合、国からの補助金を受けられるのかは気になるところですよね。

結論から申し上げると、自然災害が「被災者生活再建支援制度」の対象になったら補助金を受けることが可能です。

ただし、補助金では修繕費用のすべてをまかなうことはできません。

そこで今回は、自然災害で家に傾きが生じてしまったとお悩みの方へ向けて、以下の内容を詳しく解説していきます。

この記事を読むと、家の傾きが補助金の対象となるのかどうかがわかり、速やかに申請手続きをおこなえるようになります。

家の傾きを修繕する費用があまりにも高額になってしまって対応できないときには、売却を検討するのも選択肢のひとつです。

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傾いた家が補助金の対象にならずに修繕できない、傾いた家を売却して住み替えしたいなどといった場合には、お気軽に弊社までご相談ください。

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自然災害による「家の傾き」は補助金の対象

地震や台風、豪雨などによって家の傾きが生じた場合には、国や自治体から補助金を受け取ることができます。
家の傾きを修繕する際には数百万円以上の費用がかかるケースも少なくないため、補助金を有効活用して経済面の負担を抑えましょう。

ただし補助金が支給されるのは、自然災害が「被災者生活再建支援制度」の対象となったときです。
自然災害で家の傾きが生じた場合には、まず被災者生活再建支援制度の対象かどうかを確認する必要があります。

被災者生活再建支援制度の適用状況については内閣府のホームページに掲載されているので、自然災害の被害を受けたあとにはチェックしておくことをおすすめします。

もしあなたの所有する家が、「被災者生活再建支援制度」の対象にならなかった場合でもご安心ください。この記事では、補助金以外に利用できる2つの補償についても説明しているのでぜひそちらを読んでみてください。

家の傾きの被害認定基準

災害で受けた家の被害の大きさによって受けられる補助金の額は変わります。
この章で自分の家だといくら補助金がもらえるか確認していきましょう。

地震などによって家が傾いた場合、以下の状態で補助金の対象額が変わります。

・住宅が全壊した世帯
・住宅が半壊、または住宅の敷地に被害が生じ、その住宅をやむを得ず解体した世帯
・災害による危険な状態が継続し、住宅に居住不能な状態が長期間継続している世帯
・住宅が半壊し、大規模な補修をおこなわなければ居住することが困難な世帯(大規模半壊世帯)
・住宅が半壊し、相当規模の補修をおこなわなければ居住することが困難な世帯(中規模半壊世帯)

引用元:内閣府|被災者生活再建支援制度の概要

国による被災者生活再建支援制度の対象は「中規模半壊以上」の判定が出た世帯であり、半壊や一部損壊の判定を受けた世帯は補助金制度の対象外となります。

葛飾区震災復興マニュアル

引用元:葛飾区|葛飾区震災復興マニュアル

なお、自然災害による住宅の被害認定基準については、「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」に基づき、以下のように定められています。

被害の程度 住家の主要な構成要素の経済的被害の住家全体に占める損害割合
全壊 50%以上
大規模半壊 40%以上50%未満
中規模半壊 30%以上40%未満
半壊 20%以上30%未満
準半壊 10%以上20%未満
一部損壊 10%未満

自然災害に伴う家の傾きの被害基準は、以下のとおりです。

被害の程度 被害認定基準
全壊 ・外壁または柱の傾斜が1/20以上
・床上1mまでのすべての部分が地盤面下に潜り込んでいる
大規模半壊 ・不同沈下していて傾斜が1/60以上1/20未満
・床までのすべての部分が地盤面下に潜り込んでいる
中規模半壊 設定なし
半壊 ・不同沈下していて傾斜が1/100以上1/60未満
・基礎の上端下25cmまでのすべての部分が地盤面下に潜り込んでいる

参照元:内閣府|「災害に係る住家の被害認定基準運用方針」(令和3年3月)の改定について

被災者生活再建支援制度による補助金の支給額

被災者生活再建支援制度は被災時に実際に住んでいた家が対象であり、被害認定されると以下の補助金を受け取れます。

被害の程度 基礎支援金 加算支援金
全壊 100万円 建設・購入:200万円 300万円
補修:100万円 200万円
賃借:50万円 150万円
大規模半壊 50万円 建設・購入:200万円 250万円
補修:100万円 150万円
賃借:50万円 100万円
中規模半壊 なし 建設・購入:100万円 100万円
補修:50万円 50万円
賃借:25万円 25万円

参照元:内閣府|被災者生活再建支援制度の概要

また、石川県のように自治体によっては半壊世帯でも補助金を支給しているところがあります。
家の被害が中規模半壊までにはいたらなくても補助金を受けられる可能性があるので、まずは自治体の窓口に問い合わせてみることをおすすめします。

空き家や別荘、他人に貸している場合には補助金を受けられないので、ご注意ください。

このような場合は弊社AlbaLink(アルバリンク)にぜひお問い合わせください!
弊社は訳アリ物件を中心に買取事業を行っているため、他の不動産では断るような傾いた家でも買い取ることができます。
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補助金が支給された事例

ここからは、被災者生活再建支援制度の対象となった自然災害時に補助金が支給された以下3つの事例を見ていきましょう。

令和6年石川県能登半島地震

石川県能登半島地震は2024年1月1日に発生したマグニチュード7.6の大地震で、北陸地方の各県に甚大な被害をもたらしました。

石川県能登半島地震は被災者生活再建支援制度の対象であり、傾斜した住宅の修復に対しては最大で120万円の補助金が支給されています。

参照元:自民党|液状化被害への支援強化 国の補助率倍増へ

そのほかの補助金について詳しくは、石川県のホームページをご参照ください。

令和2年熊本豪雨

2020年7月に熊本県を襲った豪雨による被害も、被災者生活再建支援制度の対象であり、一定の被害を受けた世帯には最大で300万円の補助金が支給されています。

ただし補助金を受けられるのは、「中規模半壊」以上と認定された世帯のみです。

詳しくは、熊本県のホームページをご参照ください。

平成23年東日本大震災

2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0にものぼる東日本大震災は戦後最大の自然災害です。
東北地方を中心に、北海道から関東地方にかけて多くの人や家屋が被害を受けました。

東日本大震災ももちろん被災者生活再建支援制度の対象であり、住宅の被害程度に応じて最大で300万円の補助金が支給されています。

詳しくは、宮城県のホームページをご参照ください。

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補助金申請に必要な書類と手続きの流れ

被災者生活再建支援制度による補助金を受けるには、必要書類を揃えたうえで自治体の窓口に申請する必要があります。

補助金申請に必要な書類と手続きの流れをそれぞれ見ていきましょう。

必要書類

補助金申請に必要な書類は、以下のとおりです。

  • 罹災(りさい)証明書
  • 長期避難世帯証明書(長期避難世帯のみ)
  • 住民票の写し
  • 預金通帳の写し
  • 解体証明書または滅失登記簿謄本(半壊解体世帯・敷地被害解体世帯)
  • 敷地被害証明書類(敷地被害解体世帯)

参照元:被災者生活再建支援法人(公財)都道府県センター|被災者生活支援金のご案内

このうち、特に重要なのは「罹災証明書」です。

罹災証明書(松山市引用)

引用元:松山市|罹災証明書・罹災届出証明書とは

罹災証明書は自治体が家屋の被害程度を認定した証明書ですが、発行されるまでには2週間ほどの時間がかかります。
そのため、自然災害による被害を受けた際には、速やかに自治体に罹災証明書の発行を申請することをおすすめします。

なお、罹災証明書は後述する地震保険による補償を受けるときにも必要となるため、複数枚発行してもらうようにしましょう。

また、罹災証明書発行の申請期間は罹災日から1か月~1年以内など自治体によって異なるので、事前確認が必要です。

手続きの流れ

被災者生活再建支援制度による補助金を申請する際には、以下の流れで手続きを進めます。

  1. 申請書に必要書類を添え、被災当時に居住していた自治体窓口に被災世帯主が提出
  2. 自治体での確認作業ののち、都道府県へ送付
  3. 都道府県での確認作業ののち、都道府県センター(被災者生活再建支援法人)へ送付
  4. 都道府県センターで最終審査をおこない、支給要件に合致した場合に補助金が支給される

申請は、被災した「世帯主」がおこなう必要があります。

申請方法には自治体の窓口で手続きをおこなうほか、郵送やマイナポータル(対応している自治体のみ)でも可能なので、あなたにとって最適な方法を選択するとよいでしょう。

なお、ひとり世帯の方や被災した世帯の方全員が補助金の支給を受ける前に亡くなってしまった場合は受給できません。

また、補助金はあくまでも被災した家の再建や補修のために支給されるものです。
「被災した家にはその後住まない」場合は補助金の対象外となるので、注意しましょう。

補助金の対象外だった場合は、家の売却も選択肢の1つです。

弊社AlbaLink(アルバリンク)でも、被災して傾いた家を積極的に買い取っております。
無料査定は24時間365日おこなっておりますので、被災した家をいくらで売却できるのかが知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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家の傾きで補助金以外に利用できる2つの補償

自然災害が被災者生活再建支援制度の対象となったとしても、補助金の額には限度があるため、修繕費のすべてをまかなうのは難しいのが実情です。

そのため、自然災害で家が傾いてしまったときには、以下の補償もあわせて活用することをおすすめします。

ここでは、家の傾きを修繕する際に利用できる補助金以外の補償について解説していきます。

火災保険

火災保険とは、その名のとおり家が火災にあった際に損害額を補償してくれる保険です。
ただし、火災保険で補償してもらえる災害は火災だけではなく、以下のように多岐にわたります。

  • 落雷
  • 風災
  • 水害
  • 雹害
  • 雪害

たとえば、屋根に積もった雪の重みで家が傾いたときは「雪害」に該当し、火災保険が適用される可能性があります。
この場合に受け取れる保険金は、実際に損害を受けた金額から免責金額を差し引いた金額です。

免責金額
損害の一定額について、契約者が自己負担する金額。

たとえば、契約時に設定した免責金額が5万円で、実際の損害額が100万円だった場合は、95万円を受け取れます。

補償内容は加入する火災保険の種類によって異なるので、自然災害による家の傾きを修繕する際には保険が適用されるかを事前に確認しておくとよいでしょう。

地震保険

地震保険とは、地震や津波などによって受けた損害を補償してくれる保険です。
地震保険単独では加入できず、火災保険とセットで入る必要があります。

地震が発生したときの被害額は高額になる可能性が高いため、火災保険に加入する際には万一に備えて地震保険にも加入しておくと安心です。
もし全損に認定された場合は、保険金額の100%が支給されます。

ただし、地震保険は火災保険金額の30~50%の範囲内でしか加入できないので、建物の火災保険金額が5,000万円のときは、最大で2,500万円受け取れるということです。

また、自然災害による家の傾きが地震保険で補償されるのは、保険の対象が「建物」であり、かつ以下の認定基準を満たすときに限られる点に注意が必要です。

被害の程度 認定の基準 支給される保険金額
全損 家の傾きが1度超 保険金額の100%
大半損 家の傾きが0.8度超~1度以下 保険金額の60%
中半損 家の傾きが0.5~0.8度以下 保険金額の30%
一部損 家の傾きが0.2度超~0.5度以下 保険金額の5%

家の傾きが1度とは、1mにつき18mm傾いている状態を指します。
家の傾きが0.2度を超えていると地震保険の適用対象となるので、自然災害後に少しでも家が傾いていると感じたら、保険会社に連絡を入れて現地を確認してもらうようにしましょう。

地震保険に加入すると所得税が安くなる

地震保険に加入すると支払った保険金額に応じて所得控除を受けられるので、結果的に所得税の節税につながるメリットがあります。

控除できる金額は最大で5万円です。

参照元:国税庁|No.1145 地震保険料控除

自然災害以外による家の傾きは地震保険の補償対象外

家が傾いてしまったとしても、地震保険の補償対象とはならないケースには、以下があります。

  • 自然災害によって生じた家の傾きが0.2度以下
  • 家の傾きの原因が地震ではない

基本的に地震による被害が軽微だったときには、保険金は下りません。
また、軟弱地盤のせいで家が傾いたなど原因が地震によるものではないときも、地震保険の対象外です。

災害以外の原因で家の傾きが生じてしまったときには、次の見出しでご紹介する「契約不適合責任」を活用するようにしましょう。

地震などの災害以外の家の傾きでも費用を請求できることがある

地震などの災害以外の家の傾きでも、契約不適合責任の場合は費用を請求できる可能性があります。

契約不適合責任とは、物件の引き渡し後に不動産売買契約書には記載のない不具合や欠陥が見つかったときに売主が買主に負う責任のことです。

契約不適合責任

そのため、家の購入後に傾いていることに気がついた場合には、売主に対して修繕をするように請求できます。

具体的には、家の傾きが新築住宅で3/1000(1mあたり3mmの傾斜)、中古住宅で6/1000(1mあたり6mmの傾斜)以上ある際には売主に契約不適合責任を追及できます。

ただし、不動産の売買契約を交わす際に家の傾きに関して了承していた場合には契約不適合責任を問えない点に注意が必要です。

なお、契約不適合責任については以下の記事で詳しく解説しています。

不動産売買における契約不適合責任の教科書【弁護士監修の保存版】
契約不適合責任の要点をわかりやすく解説 契約不適合責任とは、売買取引の場面で、「契約の内容と目的物の数量や品質が適合しない時、売主に課せられる責任」を指します。 平たく言えば、引き渡したものが契約内容と異なる(契約不適合)と...

家の傾きを自分で直すときにかかる費用相場

家の傾きを修繕する際にかかる費用相場は、施工方法によって以下のように大きく異なります。

工事方法 費用相場
土台上げ工法
基礎の下にジャッキを入れて建物を持ち上げる工法
100~400万円
薬液注入工法
基礎の下にセメント系の薬液を注入して傾きを直す広報
250~600万円
耐圧板工法
基礎の下に耐圧盤を設置し、その上にジャッキなどを置いて家を持ち上げる工法
200~700万円
鋼管圧入工法
地盤の支持層にまで鋼管を打ち込み、家を基礎ごと持ち上げる工法
300~1,000万円

家の傾き具合や地盤の状態などによって用いられる工法は異なるものの、傾きを修繕するには数百万円以上の費用がかかります。

自然災害が被災者生活再建支援制度の対象となって補助金が下りたとしても、全額はカバーできずに経済面での大きな負担となりかねません。

傾いた家に今後も住み続けたいのなら、多額の費用をかけて修繕する価値はあるといえます。

しかし、地震などの自然災害に強いエリアに住み替えたいと考えている場合には傾いた家を売却し、そのお金を元手として新たな住まいを購入するのも選択肢のひとつです。

家の傾きを放置する4つのリスク

ここまで、家の傾きに利用できる補助金や補償について解説してきました。

家が傾いていると感じたら、速やかに対処することが重要です。
なぜなら、家の傾きを放置することで以下4つのリスクに見舞われる恐れがあるからです。

ここからは、家の傾きを放置すると生じる4つのリスクについて、詳しく見ていきましょう。

健康被害が生じる

家の傾きを放置すると、やがて平衡感覚を保てなくなってしまいます。
すると、頭痛や肩こりが生じたり、だるさを感じたり、めまいがしたりといった健康被害が生じる恐れがあります。

頭痛やめまいといった症状は医療機関の受診によって改善できる可能性がありますが、家が傾いたままでは問題を根本的に解決することはできません。

健康な状態で生活を送るには、家の傾きを直すことが不可欠といえます。

倒壊の恐れがある

倒壊リスクが高まる点も、家の傾きを放置するリスクのひとつです。

家が傾いていると、建物の一部に荷重がかかります。

やがて建物の重みに構造が耐えられなくなり、壁がひび割れたり、柱に亀裂が入ったりしかねません。
必然と耐震性は低下し、地震や台風などの自然災害時に倒壊しやすくなる点に注意が必要です。

また所有している家屋が倒壊して近隣の方に被害を与えたら、何千万円もの損害賠償を請求されかねません。

周囲に損害を与え 損害賠償を求められるリスク (1)

倒壊リスクを回避したいのなら、やはり家の傾きを修繕することが大切です。

所有している家が倒壊するリスクは、以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

放置空き家はトラブルの元|実例と解決策
放置空き家で起こりうる危険とトラブル 放置空き家には大きく分けて7つのリスクがあり、所有者にとって大きな責任と多額の負担を伴います。 放置せず、あなたに合った管理・活用方法で財産を守りましょう。 倒壊のリスク 国内の空き家のおよそ7...

資産価値が低下する

家の傾きを放置し続けると、資産価値は下がり続ける一方です。

時間の経過とともに資産価値が減少する

家の売却価格は需要と供給のバランスによって決まります。
たとえば、購入したいと考える方が多いにもかかわらず、売りに出ている物件数が少ない場合には、必然と売却価格が上昇します。

しかし、傾いた家を購入したいと考える方はまずいません。
前述のように、健康被害が生じたり、倒壊する恐れがあったりするからです。

そのため、傾いた家を売却して住み替えたいと考えても思うように買い手が見つからないばかりか、ますます家の資産価値が低下してしまう点に注意が必要です。

ただし、訳あり物件を専門に取り扱っている買取業者に相談すると、傾いた家でもスピーディーに買い取ってくれます。
傾いた家を買取業者に売却する方法は、後述の「そのままの状態で買取業者に売却する」の見出しで解説します。

なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)は、全国の訳あり物件を積極的に買い取っている専門の買取業者です。
傾いている家でも問題なく買い取らせていただきますので、売却できないとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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一定期間が経過すると補助金を受けられなくなる

災害の発生から一定期間が過ぎると、補助金を受け取れなくなることも家の傾きを放置するリスクです。

前述のように、被災者生活再建支援制度の対象となった自然災害で家が傾いた場合は、補助金の対象となります。

しかし、原則として災害発生日から13か月が経過すると基礎支援金が、37か月が経過すると加算支援金を受け取れません。

火災保険や地震保険の保険金請求期限も、災害発生日の翌日から36か月以内です。

地震などの被害を受けた際には生活の再建が優先であり、どうしても補助金や保険金の申請が後回しになりがちです。

しかし傾いた家を放置するとさらに傾きが進んでしまいかねないため、1日でも早く申請をおこなったうえで修繕することをおすすめします。

傾いた家のリスクを避けたいなら売却がおすすめ

傾いた家に住み続けると、健康被害が生じるなどさまざまなリスクに見舞われる恐れがあります。
しかし傾きを直すには、数百万円以上の費用が必要です。

「傾いた家には住み続けたくないが、修繕費用を負担する費用がない」といった場合には、売却を検討するとよいでしょう。

傾いた家の売却方法は、以下の2通りです。

仲介は不動産業者が探してくる一般個人の方に売却する方法、買取は買主である専門の買取業者に直接売却する方法です。

仲介と買取の違い

詳しくは本文で解説しますが、傾いた家の売却に際して費用をかけたくない方は専門の買取業者に売却することをおすすめします。

傾いた家を売却する2つの方法について、具体的に解説します。

なお、仲介と買取の違いについて知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

仲介と買取の違いを日本一わかりやすく解説!あなたに最適な方法がわかる!
仲介と買取の違いをまとめた記事です。仕組み、売却の確実性、売却価格など各項目について両者を比較していき、メリットやデメリットについても理解していきます。また記事の後半では、仲介と買取はあなたにとってどちらが向いているかや両者の共通点、買取業者であるアルバリンクの買取事例などを紹介しています。

家の傾きを直してから仲介業者に売却を依頼する

仲介では、マイホームの購入を検討している方が買主となります。
したがって、傾いた家を仲介で売却するためには、事前に傾きをリフォームすることが欠かせません。
傾いた家を購入したいと考える方はほぼいないからです。

ただし、数百万円以上の費用をかけて家の傾きを直したとしても、仲介で買主が見つかるとは限らない点に注意が必要です。

弊社がおこなったアンケート調査によると、マイホームを購入した多くの方は一番に「立地」を優先していたことがわかりました。

家の購入で優先したこと

引用元:訳あり物件買取プロ|【家を購入する際に優先したことと妥協したこと】経験者493人アンケート調査

したがって「傾いている家が駅から徒歩で15分以上かかる場所にある」「周辺に買い物ができる商業施設がない」など立地条件が悪い場合には買主が見つからず、売却に要したリフォーム代が無駄になってしまう恐れがある点に注意が必要です。

そのままの状態で買取業者に売却する

傾いた家の売却に際して費用をかけたくない、とにかく早く手放したいのなら、専門の買取業者に依頼しましょう。

専門の買取業者は、買い取った物件にリフォームなどを施してから再販している不動産業者です。
そのため、傾いた家でもそのままの状態で買い取ってくれるのです。

リフォームをおこなって家の傾きを修繕するのは専門の買取業者のため、売主であるあなたが修繕費用を負担する必要もありません。

買取業者への売却は費用負担がほぼゼロ

また、専門の買取業者が直接傾いた家を購入するので買主を探す手間が省け、短期間で売却できる点もメリットです。

仲介と買取の売却スピードの違い

なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)は、全国の訳あり物件を積極的に買い取っている専門の買取業者です。

これまでに傾いた家をはじめとする多くの訳あり物件を買い取ってきた実績が豊富にあり、「熊本地震で半壊した家を買い取ってもらえて本当に感謝の気持ちでいっぱいです」をはじめ、弊社をご利用いただいたお客様からも感謝の言葉をいただいております。

相馬桂子
相馬桂子
2023-09-29
担当してくれた方がとても優しく 迅速に処理していただけてるので助かっております
豊田直子
豊田直子
2023-09-04
役場から空家の適切な管理をお願いしますと通知が来ました。早くどうにかしないとご近所に迷惑がかかると思いネットでアルバリンクさんを検索し相談しました。担当の野間さんが丁寧な対応で「一緒に頑張りましょう」と言って頂き、心強かったです。買取りもスピーディで、本当に感謝しています。ありがとうございました。
山本建夫
山本建夫
2023-09-01
二十数年前に四国(松山市内)の実家を相続しましたが、今後とも活用の予定がなく、処分(売却)する方向で地元(松山市)の不動産業者を中心に処分の相談をしていましたが、立地条件等の関係から話がまとまらず、困っていました。 そんな折、たまたまテレビ(フジテレビ系列)でアルバリンクさんの「空き家処分について」の放映が目に留まりました。早速、相談させていただこうと電話で土地と建物の現状を説明したところ、担当の方(池澤さん)が非常に親切で丁寧にご対応くださり、おかげさまで売買契約の締結に至りました。アルバリンクさんのテレビ放映を見るまでは、もう処分は無理かと諦めていたこともありました。 アルバリンクさん(担当:池澤さん)に出会えて本当に良かったです。感謝しております。ありがとうございました。
木村敏子
木村敏子
2023-08-12
このたびは、アルバリンク担当安藤様に大変お世話になりました。父の相続手続きで、一番ネックだったのが、10年近く空き家状態になっていた実家の処遇でした。地元の不動産屋数件にも現地確認に来てもらいましたが買い取りを断られ続け、更地にしてはどうか?と提案されましたが、数百万かけて解体しても、再建築不可の土地のため、売れるはずがないと途方に暮れていました。 そんな時、たまたまネット検索で訳あり物件買取プロがヒットし、安藤さんと数回お電話させていただき、とても親しみやすい方で親身に話を聴いていただいたことを覚えています。しかも、ラインで実家の写真や不動産関係書類を送信するだけで、こういった取り引きが成立することに、まずは驚きました。先祖代々引き継がれた、父母とも過ごした思い出の家でしたが、再建築不可の場所でもアルバリンクさんのおかげで、所有権移転登記することができました。誠に感謝申し上げます。 今回、アルバリンク様のおかげで売却できたこと、お盆のお墓参りで先祖にも報告できましたし、自分自身の気持ちもスッキリ軽くなりました。本当にありがとうございました!!
ちゃむ
ちゃむ
2023-07-28
再建築不可(家の側の道は原付が通れる幅しかない)、残置物あり、長年動物を飼育していたため家屋のダメージあり…と地元の不動産会社数件には相手にもされなかった実家の物件を藁にもすがる思いでアルバリンク様に相談させて頂きました。きっと断られるんだろうなと思いましたが、担当の池澤様から前向きな返答を頂きビックリした事を覚えています。 私が体調面で不安を抱えていた事も考慮して下さり、なるべく身体に負担のないようにスムーズに進めて下さいました。 リフォームするとしても数百万かかるだろうし、同じく数百万かけて解体しても使い道がなく税金が跳ね上がるだけの負の遺産を手放せた時には長年の悩みが無くなり肩の荷が下りました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。御丁寧に対応して下さり本当にありがとうございました。
森の熊
森の熊
2023-07-21
不動産の悩みは、同業多くあれどAlbaLinkさんは外さない方がいいです。担当者さんが親身で丁寧、LINEでリアルタイムに写真付きでやり取り出来て話も早い。安心して取り引き出来ます、たいへん助かります。
おはゆうちゃん
おはゆうちゃん
2023-06-28
再建築不可&傾いた古い家の処分で困ってました。 地元の不動産では相手にもされず、固定資産税の関係で更地にもできず、草抜きや隣家との対応など高年齢が近い夫婦ではとても日頃の管理は重労働でした。 こちらに相談したところ快く買い取っていただき、肩の荷がおりました。本当にありがとうございました。 担当いただいた菊池様の心遣いに感謝しております。
ウーティスメチウス
ウーティスメチウス
2023-06-09
横浜在住です。築50年以上の中国地方の再建築不可戸建てを相続し、不動産買取業者に聞いても断られ、処分に困っていました。必死の思いでネットで見つけたアルバリンクさんに査定依頼したところ、すぐに米長さんからご連絡をいただき、親身に相談にのっていただきました。一週間後には売買契約書に署名捺印の運びとなりました。本当に助かりました。

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以下の記事でも傾いた家の売却方法を解説しているので、あわせて参考にしてください。

傾いた家は売れる!|不動産業者が教える高額売却可能な4つの方法!
売れない訳あり不動産の活用方法なら

まとめ

被災者生活再建支援制度の適用となった自然災害によって家の傾きが生じた場合は、国の補助金を受け取ることができます。
ただし補助金には申請期限があるので、利用を考えているのなら手続きを忘れないようにしましょう。

しかし補助金だけでは、家の傾きにかかる修繕費用をまかなうことはできません。
家の傾きを修繕したいのなら、家計への負担を少しでも軽減するためにも火災保険や地震保険などの補償も有効に活用しましょう。

また、家の傾きにかかる修繕費用を負担できない、傾いた家をとにかく早く手放したい場合は、専門の買取業者に売却することをおすすめします。

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「家の傾きに利用できる補助金」に関するよくある質問

家の傾きを直すのにかかる費用は工法によって異なりますが、200~500万円ほどが相場です。 ケースによっては、1,000万円以上かかることも珍しくありません。
地震保険に加入しており、地震による地盤沈下によって家が傾いたときには保険金を受け取れます。 ただし被害状況によっては、保険金を受け取れないことがあるので注意が必要です。
家がたった1度傾いただけでも平衡感覚がくるい、頭痛やめまいなどの症状が引き起こされることがあります。 ひどいケースでは食欲不振や睡眠障害に悩まされることもあるため、家が傾いているときには速やかな修繕が必要です。
内閣府の「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」によると、家の傾斜が1/20(2.86度)以上で全壊と認定されます。 1/10(5.7度)を超えると倒壊の恐れが生じるほどの被害を受けていると考えられているためです。
監修者
株式会社AlbaLink代表取締役の河田憲二です。同社は空き家や事故物件などの売れにくい不動産の買取再販を行う不動産業者です。同社が運営しているサービスサイトである「訳あり物件買取プロ」の運営者も務めています。同社は東京証券取引所東京プロマーケット市場にも上場している不動産会社になります。

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