隣の家の落ち葉を無断で戻す行為はトラブルのもと
弊社が行ったご近所トラブルのアンケートによると、隣家の樹木に悩まされている方は少なくありません。
しかし、隣の家の落ち葉が自分の家の庭などに落ちてきて困っているからといって、集めた落ち葉を隣家へ戻す行為は新たなトラブルの火種となりかねないため、避けたほうが無難です。
「嫌がらせをされている」と隣人に捉えられ、さらに関係性が悪化してしまいかねません。
隣人と話すらできない状況になってしまうと落ち葉問題を根本から解決するのが難しくなるため、集めた落ち葉を隣家へ戻す前に、隣人と話し合いを行うことが大切です。
隣家の落ち葉問題に関して自分でできる具体的な対策は、次の章で詳しく解説します。
隣の家の落ち葉に悩まされているときの3つの対策
隣の家の落ち葉に悩まされているときには、以下3つのうちいずれかの対策を講じるとよいでしょう。
隣人に樹木の枝を切ってもらう
まずは、落ち葉の原因となっている樹木の枝を切ってもらえないか、隣人に頼んでみましょう。
もしかしたら、あなたの家の庭に葉っぱが落ちて迷惑をかけていることに気がついていないだけかもしれません。
そのため、落ち葉に悩んでいることを伝えれば、隣人側から解決へ向けて動いてくれる可能性があります。
ただし、隣人への伝え方には配慮が必要です。
相手を責めるような口調で伝えると、隣人も態度を硬化させてあなたの話を聞き入れてくれなくなってしまいます。
したがって落ち葉で悩んでいることを隣人に伝えるときには、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
隣人へ直接言いにくいときには、手紙を出すのもひとつの手です。
手紙の例文は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

勝手に隣の家の木を切る行為は法律違反
隣の家の木の所有者は隣人にあるため、あなたが隣家の木を切る行為は法律違反にあたります。
そのため、落ち葉に悩まされているからといって、勝手に隣家の木は切らないようにしましょう。
ただし民法第233条第1項により、自分の敷地に隣家の樹木の枝が越境してきている場合は、隣人に枝を切るよう要求することが可能です。
したがって前述のように、まずは落ち葉の原因となっている隣家の木の枝を切ってもらえないかお願いするところから始めましょう。
市役所に相談しても解決してくれない
隣の家の木の落ち葉に悩まされていることを市役所に相談しても、何の対応もしてもらえません。
なぜなら、市役所は「民事不介入」の立場を取っているからです。
そのため、隣人との間に起こったトラブルは、当事者同士で解決する必要があります。
なお、隣の家の木が敷地にはみ出している問題への対処法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

隣の家の木を自分で切る
民法の改正により、隣人に木の枝の切除を依頼したにもかかわらず、2週間~1ヵ月ほど経っても何も対応してくれないときには自分で切ることが可能となりました。
そのため、隣人にお願いしても落ち葉問題が解決しないときには、自分の敷地に越境してきている隣家の木の枝を自分で切るのはひとつの方法です。
ただし法律で認められているとはいえ、隣家の木の枝を勝手に切ると隣人が激怒し、大きなトラブルへと発展しかねません。
したがって落ち葉問題を円滑に解決したいなら、自分の敷地内に越境してきている木の枝を切ることに対して隣人の合意を得ることが大切です。
隣人から合意を得られたら、「言った・言わない」のトラブルを防ぐためにも合意書を交わすことをおすすめします。
どの枝をどのくらい切るのかを明確にして互いに確認しておけば、不要なトラブルを起こさずに済みます。
木の枝の切除費用を請求するために裁判が必要になることがある
隣家の枝を自分で切るときには、費用の負担についても隣人と話し合っておきましょう。
木の枝の切除費用を隣人が負担すると言ってくれているなら問題はありません。
しかし、隣人から費用の支払いをかたくなに拒否されたときには、裁判を起こさないと費用を回収できない恐れがあります。
裁判になると、数十万円ほどの弁護士費用や手数料を負担しなければなりません。
問題が解決するまでに半年以上の時間もかかります。
そのため、隣人が木の枝の切除費用の支払いを拒む場合は、落ち葉問題を解決する必要経費として自分で負担するか、もしくは住み替えなど他の対処法を検討するとよいでしょう。
売却して住み替える
隣人が落ち葉問題の解決に非協力的であり、話し合いが進まないときには現在の家を売却し、その売却金額を元手に新たな家へと住み替えるのは選択肢のひとつです。
不動産の売却方法には、仲介と買取の2種類があります。
仲介は不動産仲介業者を通じて一般個人の買い手に売却する方法、買取は不動産買取業者に直接買い取ってもらう方法です。
落ち葉問題を抱えている家の条件によって適切な売却方法は以下のように異なるので、自分に合った方法を選択しましょう。
なお、仲介と買取の違いは以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

立地・建物の状態がよければ仲介業者に相談
あなたの家が駅から徒歩10分以内など立地がよく、また築年数が浅くて建物の状態がよい場合には、仲介業者に相談しましょう。
仲介では、マイホームの購入を検討している一般個人の方が買い手となります。
そのため条件がよい家ほど、相場に近い価格で早く売却できる可能性があります。
ただし、隣人との間で落ち葉を巡って揉めている家を売却するときには、買主に事実を告知する必要があります。
落ち葉問題に悩まされるリスクがあると知ったうえで、家を購入したいと考える方はまずいません。
したがって隣家の落ち葉問題が発生している家をできる限り早く売却したいなら、次の見出しでご紹介するように、専門の買取業者に相談することをおすすめします。
なお、以下の記事では隣人トラブルへの対処法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

立地・建物の状態が悪ければ専門の買取業者に売却
あなたの家が駅から徒歩で15分以上かかるなど立地が悪い、築年数が古く建物や設備の状態がよくない、かつ隣人トラブルが起こっているときには、専門の買取業者に相談しましょう。
専門の買取業者は、一般の買い手が見つかりにくい家でも活用し、収益を上げられるようにするノウハウを持っています。
そのため、落ち葉問題が起こっている家でも問題なくスピーディーに買い取ることが可能なのです。
ただし一口に買取業者といっても、マイホームに適した物件しか扱わないところもあります。
したがって隣の家の落ち葉で悩まされている家を早く売却したいなら、訳あり物件専門の買取業者に相談することをおすすめします。
なお、当サイトを運営している弊社AlbaLink(アルバリンク)は、一般の買い手が見つかりにくい訳あり物件専門の買取業者です。
弁護士と連携しており、隣人トラブルを解決してから活用することができるため、隣家と落ち葉で揉めている家でも適正価格で買い取れる点が強みです。
無料査定は全国の不動産を対象に24時間365日受けつけております。
査定を依頼しても無理な営業をかけることはいっさいありませんので、隣家と落ち葉で揉めている家をいくらで売却できるかを知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
>>【隣人トラブルのある家でも高額売却!】無料の買取査定を依頼する
なお、以下の記事では隣人のせいで売れない土地を売却する方法を詳しく解説しています。
併せて参考にしてください。

隣の家の落ち葉を放置する3つのリスク
隣の家から飛んできた落ち葉をそのまま放置すると、以下のリスクに見舞われる恐れがあります。
これらのリスクからいますぐ解放されたいなら、専門の買取業者に相談して隣の家の落ち葉に悩まされている家を売却することをおすすめします。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は一般の買い手が見つかりにくい訳あり物件専門の買取業者であり、これまでに隣人トラブルのある家も数多く買い取ってまいりました。
隣人トラブルのある家でもスピーディーに、かつ適正価格で買い取ることが可能なので、隣家の落ち葉問題から解放されたい方は、お気軽にご相談ください。
>>【隣人トラブルのある家でも高額売却!】無料の買取査定を依頼する
掃除の手間がかかる
隣の家の落ち葉問題を解決しないまま放置すると、永遠に掃除の手間に悩まされてしまいます。
隣人が対応してくれない限り、自分の家の敷地内に飛んできた落ち葉は自分で片づけなければなりません。
落ち葉を掃除する手間から解放されたいなら、前述のようにまずは隣人に落ち葉の原因となる木の枝を切ってもらえないか、やんわりと頼んでみましょう。
隣人がこちらの言い分をまったく聞いてくれないときは、住み替えなどの対策が有効です。
雨どいが詰まって排水できなくなる
隣家から飛んできた落ち葉で雨どいが詰まり、排水がうまくいかなくなるリスクが考えられます。
雨水を適切に排出できないと、雨どいから溢れた水が外壁材や軒天などに浸透し、ひび割れや剥がれを引き起こしてしまいます。
すると建物内部にまで雨水が入り込み、雨漏りが起こったり、構造が腐ったりしかねません。
家の劣化が進むと、資産価値も大きく損なわれて売却にも不利に働きます。
そのため、落ち葉問題は放置せず、速やかに解決することが望ましいといえます。
害虫被害にあう
敷地内に落ちてきた大量の葉っぱが原因で、家が害虫被害にあうリスクもあります。
隣の家から敷地内に飛んできた落ち葉を掃除せずに放置すると、葉っぱをエサとする虫が集まってきます。
中でも、とくに注意しなければならないのはシロアリです。
シロアリがひとたび発生すると、家を支えている柱を食べられてしまい、家の耐久性が大きく損なわれます。
シロアリはコンクリートにも穴をあけられるため、家が木造以外で建てられているときでも安心はできません。
シロアリによって家の耐久性が低下すると、台風や地震などの自然災害で倒壊するリスクが高まるため、庭に隣の家の落ち葉が飛んできたら、こまめに掃除をすることが大切です。
なお、シロアリ被害にあった家の売却方法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

隣の家の落ち葉を処分する適切な2つの方法
隣の家から飛んできた落ち葉を掃除したら、今度は処分しなければならない問題に直面します。
落ち葉を処分する方法は、主に以下の2つです。
一生隣家の落ち葉拾いが続くのかとうんざりしている方、落ち葉が大量に飛んできて自分では処理できないとお困りの方は、弊社AlbaLink(アルバリンク)にご相談ください。
専門の買取業者である弊社AlbaLink(アルバリンク)は、買い取った物件にリフォームを施し、資産価値を高めてから再販する事業を行っています。
たとえ庭に大量の落ち葉があったり、落ち葉が原因で家の劣化が進んでいたりしても、問題なくそのままの状態で買い取ることが可能です。
全国の不動産を対象に無料査定を行っておりますので、隣の家の落ち葉に悩まされている家をいくらで売れるのかが知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
>>【隣人トラブルのある家でも高額売却!】無料の買取査定を依頼する
燃やすゴミとして出す
家庭で発生した落ち葉は、燃えるゴミとして扱われます。
そのため、敷地内に落ちてきた葉っぱは自治体の指定収集袋(指定がない場合は透明・半透明のゴミ袋)に入れ、燃やすゴミ(可燃ゴミ)の日にゴミ集積所へ出しましょう。
ただし清瀬市のように、11月~12月に落ち葉を捨てるときには収集を依頼しなければならない自治体もあります。
参照元:清瀬市|落ち葉の出し方
落ち葉をどう捨てればよいか迷ったときは、まず自治体のホームページなどで出し方を確認しましょう。
落ち葉を燃やす行為は多くの自治体で禁止されている
集めた落ち葉を庭で燃やす行為はNGのため、避けましょう。
かつては庭先や公園などで落ち葉焚きを行う光景をしばしば見られましたが、現在では「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」や「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」などにより、野外における焼却行為は禁止されています。
煙や悪臭などにより、近隣に住む方の健康を害する恐れがあるからです。
そのため、隣家から飛んできた落ち葉をまとめたら、きちんと燃やすごみの収集日に出すよう心がけましょう。
腐葉土にして再活用する
自宅でガーデニングを行っているなら、落ち葉を使って腐葉土を作るのはひとつの手です。
広葉樹の落ち葉なら、どのような樹種でも腐葉土づくりに向いています。
一方で、スギやマツ、ヒノキなどの針葉樹の葉は腐葉土には向いていないため、燃やすゴミとして出すことをおすすめします。
落ち葉を使った腐葉土づくりの工程は、以下の通りです。
- ポリバケツの側面・底部に穴を開ける
- 土と落ち葉、米ぬかを交互に入れ、足で踏んで固める
- 落ち葉全体に水をかけて湿らせる
- 2と3の作業を繰り返し、バケツがいっぱいになったらふたをする
- 月に一度全体をかき混ぜる
参照元:北見市|落ち葉の腐葉土の作り方
ただし、落ち葉を使った腐葉土ができるまでには1年以上の時間がかかります。
腐葉土づくりにそこまでの時間をかけていられない方は、やはり燃やすゴミとして処分したほうがよいでしょう。
まとめ
隣の家から飛んできた落ち葉を放置すると、雨どいが詰まる、害虫被害にあうなどのリスクに見舞われる恐れがあります。
そのため、隣の家から落ち葉が飛んできて迷惑しているときは、まず原因となる樹木の枝を切ってもらえないか隣人に頼んでみることが大切です。
もし直接言いにくいときには、手紙で伝えることを検討しましょう。
しかし、隣人に頼んでも落ち葉問題を解決できないこともあります。
そのようなときには現在の家を売却し、その売却金額を元手に新たな家へと住み替えることをおすすめします。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、一般の買い手が見つかりにくい訳あり物件を積極的に買い取っている専門の買取業者です。
過去には、フジテレビの「newsイット!」にも「訳あり物件専門の買取業者」として紹介された実績もあります。
隣人トラブルが起こっている家でもスピーディーに、かつ適正価格で買い取ることが可能なので、隣の家の落ち葉に悩まされている家を売却したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。