【大前提】賃貸をゴミ屋敷化させたら退去時は原状回復が原則
賃貸を退去する際、借主には居住中に故意・過失などで損傷した箇所を復旧する「原状回復義務」があります。
参照元:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について」
これは、入居時の状態に完全に戻すのではなく、善管注意義務違反などによって生じた損耗のみ借主が回復させるという意味です。
一般常識として求められるレベルの注意を払って、大切に賃貸を使用するという借主側の義務
退去時はゴミの撤去はもちろんのこと、ゴミの放置によって生じた室内のカビ・シミ・腐食も原則として原状回復しなくてはなりません。
退去時にトラブルを発生させないためにも、借主はできる限りの原状回復をして退去する必要があります。
賃貸のゴミ屋敷退去時には原状回復費用と片付け費用がかかる
賃貸のゴミ屋敷退去時には、以下2つの費用がかかります。
費用相場を把握して資金を用意し、スムーズな退去を目指しましょう。
原状回復費用は1.5万円~
原状回復費は通常、入居時に支払った敷金から差し引かれます。
ただし、ゴミ屋敷化によって敷金を上回るほど修繕が必要になった場合には、退去時に追加料金が発生します。
原状回復費用の一般的な価格帯は以下のとおりです。
間取り | 費用相場 |
---|---|
ワンルーム・1K | 1万5,000円〜4万円 |
1DK・1LDK | 2万円〜4万円 |
2DK・2LDK | 3万円〜6万円 |
3DK・3LDK | 5万円〜8万円 |
4LDK〜 | 10万円〜 |
上記のように部屋の広さによって費用が高くなり、修繕の範囲が多いと追加料金がかかります。
ゴミ屋敷は上記の価格帯よりも高額になる可能性があります。
片付けの費用は4.3万~50万円ほど
ゴミ屋敷の片付け費用の相場を、間取り別で以下にまとめました。
間取り/ゴミの高さ | 10cm~50cm | 50cm~100cm |
---|---|---|
ワンルーム・1K | 4万3,000円~10万円 | 10万円~20万円 |
1DK・1LDK | 6万円~20万円 | 20万円~30万円 |
2DK・2LDK | 10万円~30万円 | 30万円~50万円 |
3DK・3LDK | 10万円~40万円 | 40万円~100万円 |
4LDK〜 | 20万円~ | 50万円~ |
上記にくわえて、生ゴミの汁・ペットの糞尿などによって強い悪臭・損傷がある場合は、特殊清掃の依頼も必要です。
特殊清掃とは、通常の掃除ではとれない汚れ・匂いを除去する清掃方法です。
特殊清掃を含む片付け費用の相場は以下のとおりです。
間取り | 費用相場 |
---|---|
ワンルーム・1K | 6万円〜30万円 |
1DK〜3LDK | 10万円〜60万円 |
4LDK〜 | 20万円〜70万円 |
ゴミ屋敷の退去費用をできるだけ安く済ませる8つの方法
ゴミ屋敷の退去にはどうしてもお金がかかります。
自分で片づけできる範囲であればゴミ屋敷になる事態にはなっていないのではないでしょうか。
自分で対応できないと思ったら、人の手を借りてでも、できるだけ早く対処した方がよいでしょう。
この章では、できるだけゴミ屋敷の退去費用を安く済ませる方法8選をご紹介します。
- 自分でできるだけ掃除を行う
- 大家に謝罪し退去費用の相談をする
- ガイドラインに沿って原状回復費用を支払う
- 火災保険で原状回復できるか確認する
- 分割払い可能で安い業者を選ぶ
- ボランティアやNPOに依頼する
- 空き家のゴミ屋敷助成金を活用する
- シルバー人材に依頼する
自分でできるだけ掃除を行う
お金をかけずできる方法は、自分でできる範囲の片付けを済ませることです。
ゴミの量が少ない・汚れが軽度といった場合には、自分ができる範囲の片付けで完結できる可能性があります。
仮に、すべてを清掃できなかった場合にも、業者に依頼する際に費用を抑えやすくなります。
自分で掃除をする大まかな流れは、ゴミの片付け・水回りの清掃・室内の拭き取りの3つです。
なお、ゴミ屋敷を自分で片づけたい方は、こちらの記事も併せてお読みください。
ゴミを片付ける
部屋を退去する際は、入居時に備え付けられていた家具・家電以外はすべて撤去しておく必要があります。
引越し先で必要なもの・不要なものを分別し、不要な家財は処分しましょう。
また、リサイクルが可能な荷物であれば、不用品買取業者に買い取ってもらうのも一つの手段です。
水回りを清掃する
水回りに目立つ汚れがある場合は、退去前に除去しておきましょう。
ゴミ屋敷状態だったことが原因で発生したカビについては、原状回復の対象です。
カビが発生していた場合は、塩素系のカビ取り洗剤などでカビを落としておきます。
床・壁の汚れを拭き取る
床・壁にシミがついている場合も清掃が必要です。
軽い汚れであれば、中性洗剤をつけた雑巾で拭き取ることで汚れは除去できます。
ただし、長年ゴミ屋敷だったことで床・壁そのものが傷んでいる場合は、リフォームによる原状回復が必要になります。
汚れが深刻な場合は、リフォームを依頼する前に大家さんに相談しましょう。
大家に謝罪し退去費用の相談をする
ゴミ屋敷が賃貸物件の場合、大家に誠意をもって謝罪したうえ退去費用の相談をしましょう。
退去費用は大家の裁量で決まる側面もあるためです。
ゴミ屋敷となる背景には、身体機能の低下・精神病による無気力・夜勤に伴う不規則な生活リズムなど、所有者自身の致し方ない事情もあります。
下記アンケート調査からもわかるとおり、片付けたい気持ちがあっても部屋を片付けられない方は多数おられます。
謝罪によって、ゴミ屋敷の退去費用が劇的に安くなることはありません。
しかし、最低限の修繕に抑えてもらえる・支払い期限に猶予をもらえるなど、金銭的な負担が軽くなる提案をしてもらえる可能性があります。
ガイドラインに沿って原状回復費用を支払う
ゴミ屋敷が賃貸物件の場合、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に則った原状回復費用を支払いましょう。
原状回復費用は通常の使用による損耗・経年劣化の箇所は大家負担となっているためです。
大家・業者が「入居時の状態に戻すこと」と誤った認識をもっている場合、修繕する必要がない箇所をまとめて請求される可能性があります。
国土交通省のガイドラインの内容を、以下にまとめました。
- 居住中の故意・過失などによる損傷は借主負担
- 借主の過失による損傷も経年劣化がある程度考慮される
- 原状回復にかかる費用は敷金で精算する
- クリーニング特約が契約書に明記されている場合は、借主が費用負担をする
余計な原状回復費用を支払わないよう、自身でもガイドラインの内容・修繕費の内訳を確認しておく必要があります。
火災保険で原状回復できるか確認する
火災保険で原状回復できるか、保険会社に確認しましょう。
借家人賠償責任保険がセットになった火災保険に加入している場合、借主の過失によって生じた損害を保険でカバーできる可能性があります。
火災保険を退去時に利用できる条件は以下のとおりです。
- 傷・破損が生じてから長期間経過していない
- 故意によって生じた傷・破損ではない
- 修理業者に見積もり依頼をしている
フローリング・壁紙・窓ガラスなどの損傷を保険金で修繕できるか、事前に保険会社に確認しましょう。
分割払い可能で安い業者を選ぶ
依頼する業者を選ぶ時に、安くて分割払いができる会社を選ぶ方法もあります。
お金がかかることは変わりませんが、安い業者を探して分割払いができれば、すぐに支払う費用は一旦、少なくなります。
最近では、クレジットカードに対応している業者もあるので、契約後に分割払いの設定もできるでしょう。
一度に大きなお金を支払えない時は、安くて分割払いができる業者を選ぶことも検討しましょう。
ボランティアやNPOに依頼する
ゴミ屋敷の片付けを手伝ってもらえる人材を探すこともできます。
NPOやボランティアに頼ることで、人手を確保することができます。
完全に片付くかまでは保障されませんが、業者に依頼する前にある程度の掃除ができるでしょう。
ゴミの量が減ることで、業者への作業量も多少減ります。加えて、自分1人で作業するよりも人手があった方が作業が進むのではないでしょうか。
NPO法人清爽力では、ゴミ屋敷清掃を行っています。害虫駆除や畳の張り替えまでお任せできます。
また、遺品整理や特殊清掃も実施しています。
また、人手が欲しい場合はジモティーで片づけの手伝いを募ることもできます。
ジモティーでは、女性限定で手伝いを募集することもできるので、女性の住居者は安心できるのではないでしょうか。
しかしながら、人手が必ず集まるという保証はないので、その点は考慮しておく必要があります。
プライベートな空間に他人を入れることに躊躇する方もいるでしょうが、ゴミ屋敷を早く片付けることに注力しましょう。
空き家のゴミ屋敷助成金を活用する
各自治体では、空き家の助成金を設けているので活用することができます。
各自治体によって、補助金額、対象者、対象物件など異なってくるので確認が必要ですが、申請できるのであれば申請して退去費用にあてることができます。
神戸市では、片付け補助(空き家地域利用)の助成金が設けられています。
自治体が空き家に関して助成金や補助金を設けているのは、空き家活用を促すことも目的ですが、空き家に関する問題を解決することも目的でしょう。
仮に、ゴミ屋敷が空き家の状態であれば、空き家のある地域で空き家に関する支援があるかどうか調べることをおすすめします。
また、「ゴミ屋敷 福祉的支援」とネット検索すると、ゴミ屋敷の解決に向けた支援を知ることができます。各地域によって異なるので確認が必要です。
参照元:横須賀市|いわゆる「ごみ屋敷」の解消と発生(再発)防止について
しかし、申請したとしても必ず受給できるとは限らないので、補助金に頼り切るのは危険です。
補助金の申請はしておいた方良いですが、あくまで補助として捉えておく方がよいでしょう。
シルバー人材に依頼する
各地域のシルバー人材センターに問い合わせをして、ゴミ屋敷の掃除を手助けしてもらうこともできるでしょう。
シルバー人材は60歳以上の就労可能な高齢者です。ゴミ屋敷を完全に掃除することは難しいでしょうが、大まかな片付けは依頼をしてみてもよいでしょう。
家の中にあるタンスや冷蔵庫などの大きな家電を運ぶまではいかなくとも、庭のゴミ捨てや庭木の伐採などは依頼してみてもよいのではないでしょうか。
全国シルバー人材センター事業協会で、各地域のシルバー人材を探すことができます。ゴミ屋敷のある地域を選んで探してみましょう。
しかし、高齢者という観点から重労働は避ける配慮がされていますし、片付けとはいえゴミ屋敷の清掃を断られる可能性も十分にあります。頼り切るというのではなく、あくまでも手伝いを依頼できたらという考えでいましょう。
シルバー人材の人手を借りてゴミ屋敷の片付けを手伝ってもらえれば、専門の業者への退去費用は多少なりとも安くなると考えます。
賃貸のゴミ屋敷を原状回復して退去するまでの4つの流れ
賃貸のゴミ屋敷を原状回復して退去するまでの流れは、以下の4ステップです。
複数のゴミ屋敷清掃業者から見積もりをとる
まずは、ゴミ屋敷の原状回復をしてもらえる業者を選定します。
目安としてゴミ屋敷清掃業者を3社以上ピックアップし、見積もりを依頼しましょう。
複数の業者に見積もりをとることで、以下のようなメリットがあります。
- 適正価格を把握できる
- 最適なサービスを選択しやすくなる
- 好印象な業者に出会いやすくなる
上記のように複数社を比較・検討することで、低価格かつ好条件なサービスを見つけやすくなります。
業者にゴミを片付けてもらい原状回復する
依頼した業者にゴミ屋敷を片付けてもらい、原状回復します。
当日は、不用品の分別・ゴミの搬出・室内の清掃などをおこなってもらえます。
ゴミと一緒に貴重品を処分されないよう、当日は立ち会いするのが望ましいです。
退去する
大家に返却できる状態まで原状回復ができたら、引越しの準備をおこないましょう。
ゴミ屋敷清掃業者に分別してもらった必要な荷物を梱包し、退去の手続きを進めます。
退去時は、大家・管理会社と立ち会いのもと、修繕が必要な箇所の選定・修繕費用の負担割合について話し合います。
退去時の立ち会いの所要時間は、30分〜1時間程度です。
追加の退去費用(原状回復費用)があれば支払う
退去後1ヵ月以内に大家から原状回復費用の請求が通知されたら、請求内容を確認しましょう。
通常は壁紙・床の張り替えなどは敷金で相殺されますが、不足分に関しては追加の退去費用として借主に請求されます。
退去前に、ハウスクリーニングなどの原状回復をおこなっている場合は、明細に反映されているか確認が必要です。
請求内容に問題がなければ、請求書に記載されている期限までに支払いをおこない、退去は完了です。
ゴミ屋敷片づけ業者紹介5選
ゴミ屋敷の片づけを依頼できる業者はきちんと選ぶ必要があります。
なぜなら、業者によっては見積もりの金額以外に追加料金を請求されることもあったり、高い金額を設定されたりすることがあるからです。
最低でも3社に問い合わせをして見積もりを出してもらってから、見積もり金額や内容を比べて選択することが重要です。
この章では、おすすめのゴミ屋敷の片づけ業者を5社紹介します。
買取業者 |
不用品なんでも回収団 |
不用品回収相談所 |
片付け堂 |
ゴミ屋敷バスター七福神 |
|
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おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県 |
買取実績 相談実績 | 年間1,000件以上のゴミ屋敷を片した実績 | 一般廃棄物収集運搬業許可を取得している業者と連携 | 「一般廃棄物収集運搬業の許可」を取得している会社 | 車代や出張費用、基本料金などが無料 | 代表者が元ゴミ屋敷の住人 |
問い合わせ | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細ははこちら | 詳細はこちら |
不用品なんでも回収団
不用品なんでも回収団では、年間1,000件以上のゴミ屋敷を片した実績があります。
女性スタッフも在籍していますし、夜間清掃にも対応してくれます。また、再利用できるものは買取してくれることもメリットです。
依頼者に一番適したプランを案内してもらえますし、クレジットカードも対応可能です。
参照元:不用品なんでも回収団
会社名 | 株式会社アシスト |
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本社所在地 | 東京都稲城市平尾4-17-1 |
営業時間 | 年中無休:8:00~0:00 |
創業 | ‐ |
公式HP | https://weddingshowcase.jp/ |
口コミ | 当日ご対応いただいたスタッフさんがとても丁寧で、見積もりも予算内に治まるよう考えてくださって助かりました。 作業もスムーズにしていただけてよかったです。ありがとうございました。 |
不用品回収相談所
不用品回収相談所では、一般廃棄物収集運搬業許可を取得している信頼性の高い業者のみと提携しています。連携している会社の中から、依頼に適した業者を紹介するシステムです。
メールでの相談は24時間受け付けておりますし、無料下見・無料見積りを行っています。
不用品回収相談所に問い合わせをして、片づけなければならないゴミ屋敷に適した1社を紹介してもらうことができます。
参照元:不用品回収相談所
会社名 | 環境デジタルソリューション株式会社 |
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本社所在地 | 島根県松江市北陵町1番地テクノアークしまね |
営業時間 | 年中無休:8:00~20:00 |
創業 | ‐ |
公式HP | https://fuyouhin-soudansho.com/ |
口コミ | 引越シーズンでお忙しいにも関わらず、電話の翌日にはすぐに下見に来てくれました。 ご提示金額も分かりやすかったです。ありがとうございました。 参照元:不用品回収相談所|お客様の声 |
片付け堂
片付け堂では、無料で見積もりを依頼することができるだけでなく、電話・メール・LINEにて見積もり依頼ができます。
全国に店舗を構え、市町村から「一般廃棄物収集運搬業の許可」を取得している会社なので安心して不用品の処分が可能です。
参照元:片付け堂
会社名 | 株式会社片付け堂 |
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本社所在地 | 東京都中央区銀座1-24-1 銀一パークビル4F |
営業時間 | 平日:8:30~17:30・土日:定休日 |
創業 | 2017年12月 |
公式HP | https://www.katazukedou.com/ |
口コミ | 片付け堂は、年間作業実績1万件以上と実績のしっかりとした不用品回収業者さんです!とにかくスタッフの方が明るく丁寧、スピーディな仕事ぶりでとても感動しました!またご縁がありましたら利用したいと思っております! |
ゴミ屋敷バスター七福神
ゴミ屋敷バスター七福神では、ゴミの片付けだけでなく、荒れた庭の草刈りまで行っています。
他社では車代や出張費用などが請求されますが、ゴミ屋敷バスター七福神はそのような費用はかかりません。
PayPayやLINEPayなどキャッシュレス対応も実施しております。
参照元:ゴミ屋敷バスター七福神
会社名 | 株式会社 テンシュカク |
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本社所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町1778-6番地 |
営業時間 | 24時間営業 |
創業 | ‐ |
公式HP | https://777fukujin.com/ |
口コミ | 引越ししてから、ゴミを捨てるのが苦手でゴミがどんどん溜まっていまい、今回勇気を出してお願いしました。 フレンドリーな女性の方が来てくださり、安心してお願いできました。 これからはなるべく掃除を心がけていきます。この度はありがとうございました。 |
オークラ清掃社
オークラ清掃社は、代表者が元ゴミ屋敷の住人ということで、お客様も気兼ねなく依頼することができます。
ゴミ屋敷片付けの専門業者として、丁寧な仕事と誠実な価格で対応していただけます。
対応地域は東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県と限られていますが、対応地域の方は問い合わせしてみてもよいでしょう。
参照元:オークラ清掃社
会社名 | オークラ清掃社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都北区赤羽北1-12-11-404 |
営業時間 | 年中無休:10:00~20:00 |
創業 | 2015年10月 |
公式HP | https://www.3-9.tokyo/index.html |
口コミ | 実家がゴミ屋敷のように汚くなってきてどうしようもなくなったので、おもいきってプロにお願いすることにしました。 明確に見積もりをしていただき、追加料金が発生することもなく低価格でしていただけました!不要なものは買い取っていただけて驚きでした。 |
ゴミ屋敷を放置する3つの問題
ゴミ屋敷を放置することは地方自治体からの行政指導や勧告、近隣住民の苦情につながります。
なぜなら、ゴミ屋敷を放置すると、衛生的な問題、景観の悪化、近隣住民の健康的な生活を脅かすなどの問題が生じるからです。
ゴミ屋敷の住人自身も、住んでいる家が換気も掃除もされない状態であれば、カビが繫殖して、ぜんそくやアレルギー性鼻炎、結膜炎などの健康被害を起こしやすいという危険性があります。
ゴミ屋敷が近くにあるのであれば、近隣住民の健康被害につながることは明確ではないでしょうか。
環境省によると、ゴミ屋敷は5200件余りに上ることが把握されています。
参照元:NHK政治マガジン|「ごみ屋敷」過去5年間で5200件余 環境省
この章では、ゴミ屋敷が起こす問題について詳しくご紹介します。
地方自治体からの行政指導や勧告が来る
ゴミ屋敷に関して地方自治体からの行政指導や勧告がきた場合、速やかに問題を解決するように対処しなければなりません。
なぜなら、自治体からの勧告と無視し続けると、法的根拠に基づいて正式な改善命令を発出されたり、過料や罰金が科されたりするからです。
そもそもの問題として、自治体が動くということはゴミ屋敷が既に周囲の環境を悪化させたり、これ以上のトラブルを生じさせると考えられたりなど問題のもととなっているからです。
勧告がきた時点で速やかに対応しなければ、法的処置が課されます。行政代執行という自治体が強制的にゴミ屋敷を片づける処置もあります。
その場合、費用は建物の所有者に請求されます。ゴミ屋敷の状態が原因で罰金や行政代執行費用が未払いの場合には、不動産を含めた財産が差し替え対象になります。
実際に、2015年度にはごみ屋敷条例に基づいて、京都府にて全国で初の行政代執行が決まりました。
参照元:産経WEST|京都の「ごみ屋敷」を全国初の行政代執行へ
行政代執行に要した費用は所有者負担になるのですが、所有者がに支払い能力がない場合、費用は自治体が負担することにつながります。
強制徴収は手続きが非常に複雑で専門家ではない人間が手続きするには負担がかかります。
自治体からの行政指導や勧告が来る前に、ゴミ屋敷を片付けることが必要です。
ゴミ屋敷の行政代執行について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
近隣住民から苦情を受ける
ゴミ屋敷を放置すると、近隣住民から苦情が来ます。
ゴミ屋敷は景観を悪化させるだけでなく、悪臭の原因にもなったり近隣住民の健康に悪影響を与えたりするからです。
また、隣人の家がゴミ屋敷であると、家を売却したくても買い手が見つからずできないことにもつながります。
そのような状況では、別の場所に引越しができずにゴミ屋敷に苦しめられることになります。
参照元:FNNプライムオンライン|【独自】「隣人ガチャ外れた」「家売りたくても売れない」“ゴミ屋敷”の近隣住民が苦情…
他にも、ネズミなどの害虫が発生したら、周囲の家に現れて新しく住み家にする可能性もあります。ネズミは高い繫殖力を持つだけでなく、電線などをかじることもあるので火事の原因になりえます。
ゴミ屋敷はゴミが積み重なっているので火事になりやすいことでも知られています。ゴミ屋敷が火事になったら隣の家にも被害が行くでしょう。
その場合、損害賠償請求は住人又は所有者に支払い義務が発生します
。その建物が保険に入っていないとしたら、周囲への損害を全額負担する必要があります。
近隣住民が著しく多方面で被害を受けている場合、住民訴訟を提起することがあります。この場合、損害賠償請求や差し止め請求が行われる可能性があります。
近隣住民に大きな被害を与える前にゴミ屋敷を片付ける必要があるでしょう。
自治体の条例違反になる恐れがある
ゴミ屋敷が自治体の条例違反にあたるかどうかは各地域ごとに規制が異なります。
衛生管理条例、景観条例、建築・消防法、環境保全条例など、各条例に違反する場合は、規制対象となります。
横浜市では、不良な生活環境の解消・発生防止による対策として「ゴミ屋敷」対策条例を設けています。
各自治体ごとに、ゴミ屋敷条例があるので、「○○市 ゴミ屋敷条例」とネット検索をして確認しましょう。
買取ならゴミ屋敷でもそのまま買取可能
居住中の自宅・相続した空き家など、所有している不動産がゴミ屋敷の場合は、不動産買取業者に依頼すれば、現状のまま買い取ってもらえます。
自力で撤去せず、ゴミ屋敷を丸ごと売却する方法であれば、片付け自体不要ですし、今後の面倒な管理も必要ありません。
家の売却には、「仲介」と「買取」の2つの方法がありすが、仲介はおすすめできません。
仲介では、不動産業者が売主の代わりに買主を探し、売却までに必要な契約サポートを行います。
しかし、仲介で不動産を探している人は長く住むことを想定して綺麗な物件を探しています。
ですので、ゴミ屋敷は求められません。
仮に、ゴミ屋敷を綺麗に片づけてから買手を見つけようとしても時間もお金もかかります。
一方、買取はゴミを含めた家を丸ごと手放すことができるので、ゴミ屋敷ごと買い取ってもらえばよいでしょう。
しかしながら、一般の不動産業者ではゴミ屋敷の買取は断られることがあります。
買取を依頼するにしても、ゴミ屋敷に適した不動産買取業者を選ぶことが重要です。
弊社株式会社AlbaLink(アルバリンク)はどのような物件でも買取を積極的に行っている不動産買取業者です。
弊社では、他社に「きれいにしないと売れない」と言われた物件も買い取った実績があります。ゴミ屋敷自体の買取をした実績もございます。
引用元:株式会社AlbaLink
ゴミ屋敷でお困りのことがございましたら、無料相談にお気軽にお問い合わせください。
仲介・買取の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
本記事では、ゴミ屋敷の退去費用からゴミ屋敷を片づける費用をできるだけ安く済ませる方法、ゴミ屋敷に対応してくれる業者をご紹介しました。
自分でゴミ屋敷を片づけるのが1番お金がかからない方法だとはわかっているけど、自分1人でゴミ屋敷を片すと考えると気が滅入ると感じる方が多いのではないでしょうか。
ゴミ屋敷を丸ごと売却する手段もあることもお伝えしました。その方法であれば、ゴミ屋敷の片付け自体を行わずに、ゴミ屋敷問題を解決が可能です。
ゴミ屋敷の買取を依頼するのであれば、ゴミ屋敷を積極的に買取を行っている不動産業者に頼むことがおすすめです。
なぜなら、どのような物件でも有効的に扱う知識がある専門の不動産業者では、残置物を含めて適正価格で買取を行うからです。
実績がある業者を選んで、相場よりも1円でも高く買取を依頼しましょう。
弊社株式会社Albalink(アルバリンク)も、年間相談実績が6,500件以上のどのような不動産にも強い専門の買取業者です。無料相談・無料査定は随時行っております。
弊社では残置物を含めての空き家が可能ですし、ゴミ屋敷の買取実績もあります。
専門のスタッフがゴミ屋敷の状況に合わせて、お客様のご希望に添えるようにスムーズに対応いたします。ゴミ屋敷に関することは何でもお話しください。
「誰かに相談に乗ってほしいけど、誰かに相談したら良いかわからない」という方もご相談いただければ、弊社は全力でご対応いたします。是非、お気軽にお問い合わせください。