共有名義の土地分割で失敗しないために!状況別の共有解消方法3選

共有名義不動産

「共有名義の土地を単独所有にしたい」
このような思いを抱えている方が多数いらっしゃいます。

実際、共有名義の土地は共有者間のトラブルの種であり、相続時に子孫にも面倒ごとを押し付けることになりかねません。
そのため、なるべく早期に共有状態を解消することをおすすめします。

結論、土地の共有状態を解消するには「土地の分筆」が有効です。

この記事では

主に以上の3点を詳しく解説しております。
記事を読み終えていただければ、あなたのシチュエーションに適した共有状態の解消方法を選ぶことが可能です。

なお、共有している土地を分筆するには、共有者全員の合意が必要です。
もし、共有者の合意が得られない場合は、あなたの共有持分のみを専門の買取業者に売却しましょう。
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共有名義とは

1つ(1筆)の土地に複数の所有者を設定することを「共有名義」と言います。
また、複数の所有者がいる状態を「共有」と呼びます。

共有名義不動産

本記事で使用する共有名義に関連する用語は表の通りです。

共有者 不動産を共有している人
共有持分 不動産に対して各共有者が持つ割合的な権利
持分割合 各共有者が持つ権利の割合。

共有名義・共有持分の概要については、以下の記事で詳しく解説しています。

共有名義とは?共有持分とは?が世界一わかる入門書
共有名義や共有持分、持分割合など不動産の共有に関する用語、共有者が行えること、共有名義不動産のメリット・デメリットを解説します。この記事を読むと、不動産を共有名義にするのが得策なのかの判断ができるようになります。

共有名義の土地のリスク3選

共有名義の土地には複数のリスクがあります。
主なリスクは以下の3つです。

  • 土地全体の売却に共有者全員の同意が必要
  • 土地の管理や活用に共有者の過半数の同意が必要
  • 相続が繰り返されることで土地の所有権が細切れになる

それぞれ解説します。

なお、共有持分を所有するリスクについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

共有持分のリスクをすべて公開!あなたに最適な処分方法も見つかる!
共有持分とは?3つの事例でわかりやすく解説 共有持分とは、不動産に対して各共有者が持つ「所有権」の割合のことを言います。 不動産を共有で所有していると言っても、物理的に「Aさんの持ち分はここまで」「Bさんの持ち分はここまで」というように...

土地全体の売却に共有者全員の同意が必要

共有名義の土地全体の売却は民法251条における「変更行為」にあたるため、共有者全員の同意が必要です。

変更行為は共有者全員の同意が必要

以下が実際の条文です。

(共有物の変更)
第二百五十一条 各共有者は、他の共有者の同意を得なければ、共有物に変更を加えることができない。
e-Govポータル「民法251条」

例えば「相続した土地を手放したくない」「売却手続きが面倒」等の理由で、共有者のうち1人でも反対すると、売却は不可能です。

共有不動産に関する保存行為・変更行為・管理行為については、以下の記事で詳しく解説しています。

不動産の共有に関する民法条文のまとめ【保存行為、変更行為、管理行為とは?】
共有物の使用 各共有者には使用収益権がある 共有というのは物理的にその不動産を2つ以上に分けて使用権を持つのではなく、全体に対して、全員が持分に応じた使用収益権を持つという概念的なものです。 つまり、誰か1人がそれをす...

土地の管理や活用に共有者の過半数の同意が必要

土地共有名義の土地は使用や管理にも共有者間で話し合いが必要になるため、不動産を自由に使えないケースが多くなります。

例えば、以下の行為には「共有持分の過半数」の同意が必要です。

  • 使用方法の決定(土地に住宅を建てるなど)
  • 賃貸借契約の締結・更新
  • 不動産の性質を変えない範囲でのリフォーム工事
※「共有者の人数」ではなく「共有持分の割合」での判断
合計の持分割合が50%以上である必要がある。
管理行為は共有者の持分価格の過半数が必要

共有者間の希望する利用目的が異なる場合、土地の活用をめぐって裁判沙汰になるケースも少なくありません。

相続が繰り返されることで土地の共有持分が細切れになる

共有名義の土地には、相続を繰り返すことで共有持分が細切れになるリスクがあります。
例えば、共有者Aに複数の相続人がいた場合、Aが亡くなると土地の共有者はさらに増えます。

【共有持分・相続】相続のたびに権利関係が複雑になる

相続を繰り返すことで共有者が際限なく増え、いずれは誰と共有している土地なのか分からなくなるのです。

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土地の共有状態は分筆で解消可能

共有名義のリスクをお伝えしてきましたが、土地を「分筆」することで共有状態を解消することができます。

この章では、分筆の概要・メリットとデメリットについて紹介します。

なお、共有名義の土地の分筆については以下の記事でも詳しく解説しています。

共有名義の土地の分割と分筆をわかりやすく解説!手順や注意点と売却のコツも
売れない訳あり不動産の活用方法なら

土地の分筆登記とは

土地の用途や所有者等の情報は「登記簿」で管理しており、1冊の登記簿で管理している土地を「1筆」と数えます。
分筆とは1筆の土地を、複数の土地に分ける登記手続きのことです。

また、持分割合に合わせて分筆することで、共有名義の1筆の土地を、単独所有の複数の土地に分けることができます。

簡単な数字をもとに解説します。


面積が200㎡の土地Aを兄弟2人で「2分の1」ずつ共有
土地Aを「100㎡の土地X」「100㎡の土地Y」に分筆
※「土地X」「土地Y」の価値は同じとする

例の場合、分筆後の兄弟の共有持分は以下のようになります。

兄の共有持分 弟の共有持分
100㎡の土地X 50㎡ 50㎡
100㎡の土地Y 50㎡ 50㎡

このままでは「土地X」「土地Y」はどちらとも共有名義のままです。
そこで、表の太字で表した共有持分を「所有権移転登記」で交換します。

兄の共有持分 弟の共有持分
100㎡の土地X 100㎡ なし
100㎡の土地Y なし 100㎡

すると、図のように単独所有の2筆の土地に分けることができるのです。

分筆のメリット3つ

共有名義の土地を分筆するメリットは主に以下の3つです。

  • 土地を自由に活用できる
  • 土地を別々の用途に使用できる
  • 共有持分のみの売却より高値で売却できる

それぞれ解説します。

土地を自由に活用できる

分筆後の土地は各共有者の単独所有に切り替わるため、それぞれが自由に活用できます。

例えば、兄は土地を売却したい、弟は所有し続けたいと意見が割れていた場合、双方の意見が対立して裁判沙汰となるケースが多々あります。共有不動産の活用方法で共有者同士の意見が対立

ここで、分筆することでそれぞれの土地を兄は売却し、弟は所有し続けることができるのです。

土地を別々の用途に使用できる

分筆した土地はそれぞれ別の用途に使用することができます。
土地の情報を管理している登記簿には、土地の用途を定める「地目」という項目があります。

地目には「宅地」「田」「公園」等といった種類があり、土地は地目に設定された用途で使用するのが原則です。
ただ、分筆することによって、それぞれの土地に異なる地目を設定することができるため、片方に住宅を建設しもう片方を駐車場に活用するといったことが可能になります。

共有持分のみの売却より高値で売却できる

土地の各共有者は自身の共有持分のみを自由に売却することができますが、多くの場合、その買取相場は「本来の価値の半分」程になってしまいます。

分筆後の土地であれば、自身の単独所有物となるため一般相場で売却することが可能です。


全体の価値が1,000万円の土地における「2分の1」の共有持分
共有持分のみの買取相場=250万円
分筆後の土地の売却相場=500万円

共有持分の売却相場については、以下の記事でも詳しく解説しています。

共有持分の売却相場を実際の買取事例から確認!高額で売却する方法3選
共有持分の購入相手別の売却相場、相場よりも高く買い取ってもらうテクニックを解説します。この記事を読むと共有持分のおおよその相場観をつかめ、より高く売却できるようになります。

分筆のデメリット3つ

共有名義の土地の分筆にはデメリットも存在します。

以下の3つです。

  • 分筆には共有者全員の同意が必要
  • 適切な分筆が行えない
  • 分筆できない土地がある

分筆には共有者全員の同意が必要

土地の分筆は民法251条における変更行為(前述)にあたるため共有者が1人でも反対すると分筆はできません。
また「共有物分割請求」を行うことで、共有者に対して共有状態の解消を求めることもできますが、協議や調停で1~3年ほどの時間を要します。共有物分割請求訴訟

共有者同士で協力できるように、前述した「分筆のメリット」を伝えて、交渉してみましょう。
もしそれでも共有者の同意が得られない場合は、共有持分のみの売却がおすすめです。
各共有者は自身の共有持分のみであれば、他共有者の同意なく自由に売却することができます。

共有持分のみの売却については後述の「方法2 あなたの共有持分のみを売却する【持分売却】」で詳しく解説しておりますので、参照ください。

共有物分割請求訴訟の概要については、以下の記事で詳しく解説しています。

「共有物分割請求訴訟」が世界一わかる!手順や費用面などを完全網羅
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適切な分筆が行えない

土地の形状や周囲の道路の位置によっては、適切に分筆できない可能性があります。
次のような分筆を行うと、土地の価値が下がってしまいます。

  • 接道義務を満たさない

原則、道路に2m以上接していない土地には建物を建てることができません。
このことを「接道義務」と呼びます。

接道義務
分筆後の土地が接道義務を満たさない場合、市場価値が下がってしまうのです。

接道義務については、以下の記事で詳しく解説しています。

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  • いびつな形状になる

土地は整った形状をしているほど利用しやすく、買い手から好まれます。
一部が突出していたり、細長かったりといびつな形状をしている土地は市場価値が下がる傾向にあります。整形地 不整形地

不整形地の定義や評価については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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  • 狭くなりすぎる

建築可能な建物の広さは、土地の面積に比例します。
分筆後に土地が狭くなりすぎて、狭小住宅しか建てられなかったり、そもそも建築不可となる場合、市場価値が下がってしまうのです。狭小地とは

土地家屋調査士へ分筆を依頼する際に、土地の価値が大幅に下がることがないか確認することをおすすめします。
もし、分筆後に土地の価値が「著しく」下がるのであれば、土地を全体で売却して、売却代金を共有者の持分割合に応じて分配するほうがよいでしょう。(この方法を換価分割と言います。)

詳しくは後述の「方法1 土地全体を売却して代金を分配する【換価分割】」で解説しておりますので、参照ください。

狭小地の概要については、以下の記事でも詳しく解説しています。

狭小地・狭小住宅は買取依頼がベスト!売却を諦める必要ナシ
狭小地、狭小住宅の定義とは 狭小地や狭小住宅とはどのような土地や建物のことを指すのでしょうか。まずは狭小地と狭小住宅の定義についてご紹介していきます。 狭小地とは、面積が20坪(または15坪)以下の土地 狭小地や狭小住宅はといった言葉...

分筆できない土地がある

次のような土地はそもそも分筆が出来ない可能性があります。

  • 市街化調整区域内の土地

市街化調整区域とは、市街化が抑制されている地域を指します。都市計画区域は「市街地」と「市街化調整区域」に分かれる」

市街化調整区域内の土地においては、分筆後の面積は200㎡以上と定められているため、それより小さくは切り分けられません。

一般的な住宅が30坪(約100㎡)程度なので、60.5坪(200㎡)の分筆は現実的ではないと言えます。

市街化調整区域の不動産を売却するポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

市街化調整区域の物件を売るには?ポイントをわかりやすく解説!
市街化調整区域とは 市街化調整区域は都市計画法第7条第3項で市街化を抑制する地域として定められている地域で、各都道府県が区域を指定しています。 市街化調整区域を設定する目的は、無秩序な都市化によって農地や林野がなくなることを...
  • 境界が確定しない土地

分筆の手続きには土地の境界を確定する必要があります。
そのため、土地の境界をめぐり隣地の所有者ともめている場合、分筆は困難となります。
筆界特定制度」という救済制度がありますが、境界の確定には半年~1年程の期間を要します。

分筆が難しい場合は、他の方法も含め共有者同士で検討してみましょう。

境界が確定しない土地で起こりやすい隣人トラブルについては、以下の記事で詳しく解説しています。

敷地境界線をめぐるトラブル3選&回避法4選【司法書士が徹底解説】
敷地境界線が曖昧な場合に起こり得るトラブル事例と解決方法について解説します。この記事を読むと境界トラブルを回避するためにすべきことが分かり、敷地境界線が不明確な土地をスムーズに手放せるようになります。

共有名義の土地を分筆する7つの手順

共有名義の土地を分筆する流れを説明します。
以下の通りです。

  • 手順1 他の共有者全員の同意を得る
  • 手順2 土地家屋調査士に依頼
  • 手順3 分筆可能な土地か調査する
  • 手順4 分筆案の作成
  • 手順5 境界標を設置
  • 手順6 分筆登記
  • 手順7 所有権移転登記

手順1 共有者全員の同意を得る

共有名義の土地を分筆するためには、まず共有者全員の同意を得る必要があります。

前述した分筆のメリットについて話して他の共有者の同意が得られるか交渉してみましょう。

手順2 土地家屋調査士に依頼

共有者全員の同意が得られたら、土地家屋調査士に土地の分筆手続きを依頼します。
境界測量から図面の作成、分筆登記等の分筆に必要な手続きは土地家屋調査士に全て任せることができます。

相談の時点で、共有者の土地の利用目的について、担当者に相談しておくとスムーズに手続きを進めることができます。
また、報酬代金は事務所や土地の状況によって変わるため、相談の際に大体の金額を確認しておくとよいでしょう。
分筆費用の相場については後述しておりますので、参考にしてください。

手順3 分筆可能な土地か調査する

まずは、分筆可能な土地であるかの調査が必要です。
土地家屋調査士が法務局や役所で公図や測量図、登記事項証明書を確認して調査を進めます。

登記事項証明書とは、不動産の所在地・担保・所有者の情報などが記載された公的な書類です。 登記簿謄本・建物表題(戸建てver)同時進行で現地を調査し、境界が明らかでない場合は、自分と隣地所有者の立ち合いのもと境界確定測量が行われます。

基本は土地の共有者全員が立ち会いますが、代表者のみの立ち会いで済ませることも可能です。

手順4 分筆案の作成

土地家屋調査士が、調査や測量の結果に基づき、土地の分筆案を作成します。
分筆案は役所や隣地所有者に対する説明資料の役目も果たします。

共有者同士のトラブルを避けるために、分筆後の土地の形状や接道しているか等について、分筆案を確認しておきましょう。

手順5 境界標を設置

分筆案に土地の共有者、隣地所有者の全員が承諾したら、現地に「境界標」を設置します。
境界標とは、土地の境界を明らかにするための目印で、コンクリート杭がよく用いられます。境界標を確認

手順6 分筆登記

ここまでの手続きが完了したら、分筆の登記を行います。

分筆登記の申請には各種書類の用意が必要です。
必要書類は以下の通りです。

各種書類 概要
申請書 分筆登記の申請書
代理権限証書(委任状) 土地家屋調査士の代理権を証明する書類
境界確認書又は筆界確認書 共有者、隣地所有者の全員が境界に承諾したことを証明する書類
地積測量図 測量で明らかになった土地の面積を記載した書類
現地案内図 現地の場所を記載した書類

上記の書類は、土地家屋調査士が用意してくれるので、実際は共有者の代表者が委任状に記名押印すれば、登記申請することが可能です。

手順7 所有権移転登記

分筆が完了したら、所有権移転登記を行います。
分筆登記までが土地家屋調査士の仕事であり、所有権移転登記は司法書士に依頼します。

所有権移転登記の申請に必要となる書類はいくつかありますが、ほとんどの場合書類の取得は司法書士が代行してくれます。

以下の書類が挙げられます。

  • 登記申請書
  • 登記原因証明情報
  • 登記済証または登記識別情報
  • 固定資産評価証明書
  • 共有者全員の住民票
  • 共有者全員の印鑑証明
  • 委任状

【登記識別情報の見本】

登記権利証(登記識別情報通知書) 【固定資産評価証明書の見本】

固定資産税評価証明書

多くの場合、共有者のうち代表者1名が委任状に記名押印することで、登記申請が可能です。

土地の分筆にかかる費用相場は30万円~100万円

土地の分筆登記にかかる費用は30万円~100万円が相場です。

分筆費用には大きく分けて「土地家屋調査士への報酬」と「司法書士への報酬」があります。
それぞれの費用内訳を解説します。

土地家屋調査士への報酬

土地家屋調査士への報酬金額は20万円~100万円と幅があります。
内訳は以下の通りです。

内訳 金額
測量費 10万円以上
境界標の設置費 10万円以上
土地分筆の登記費用 5万円前後
筆界確認書の作成費 10万円前後
官民境界確定図の作成費 10万円前後
登録免許税 1,000円×土地の筆数

隣地との境界が不明瞭で境界確定測量をしなければならない場合、筆界確認書や官民境界確定図が必要となり、その分費用が高くなります。

司法書士への報酬

司法書士への報酬金額は5万円程度が相場です。
内訳は以下の通りです。

内訳 金額
登録免許税 土地の価格の4/1000(円)
司法書士報酬 5万円程度
各種書類の取得費 数百円~数千円

分筆以外で土地の共有関係を解消する2つの方法

共有者や隣地所有者の合意形成が得られない場合、分筆以外の方法を検討することをおすすめします。
具体的には以下の2通りの方法です。

  • 方法1 土地全体を売却して代金を分配する【換価分割】
  • 方法2 あなたの共有持分のみを売却する【持分売却】

方法1 土地全体を売却して代金を分配する【換価分割】

1つ目は土地全体を売却し、売却代金を共有者の持分割合に応じて分配する方法です。

換価分割とは
持分割合に応じた金額が全員の手元に入るため、共有者全員の希望が土地の現金化であれば、もっとも平和的な解決方法と言えます。

またこの方法であれば、分筆によって土地の評価額が下がる場合でも、もともとの価値で売却することができます。
土地全体の売却には、共有者全員の合意が必須なので、金銭的メリットをふまえた交渉をしてみるとよいでしょう。

共有物の分割方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

共有物分割請求にはどんな方法がある?価格賠償についてわかりやすく解説
本記事では、共有物分割請求の概要・共有物分割方法の種類・価格賠償の概要とメリットとデメリット・共有状態を解消する方法について解説します。この記事を読むと、共有物分割請求が最適な方法なのかの判断ができるようになります。

方法2 あなたの共有持分のみを売却する【持分売却】

2つ目はあなたの共有持分のみを第三者に売却する方法です。
各共有者は自身の共有持分のみであれば、他の共有者の同意なしに売却することができます。(前述)No435共有持分は単独で売却可能!

参照元:e-Gov法令検索|民法第206条

ただ、多くの場合共有持分のみの売却は一般個人の買い手が見つかりません。
共有持分のみを買い取っても、他の共有者から合意形成を得ることが難しく、土地を自由に活用できないためです。

共有持分のみの売却であれば、専門の買取業者を利用することが現実的です。
売主と買取業者の条件さえ一致すれば、その場で売買交渉は完了します。
売却完了後は共有状態から抜け出しているため、共有者間のもめごとにかかわる必要がありません。

そのため、共有者全員が分筆に応じない場合や、隣地所有者ともめていて分筆が困難な状況の方におすすめの方法です。

弊社Albalinkは訳アリ物件専門の買取業者として、他社では断られるような複雑に利権が絡まる共有持分を多数買い取ってきました。
実際、弊社は下記のように全国各地の共有持分を買い取っており、中には1000万円以上で買い取ったこともあります。

引用元:共有持分の買取事例(Albalink)

ただ、上記のような買取事例だけを見せられてもピンとこない方もいるでしょう。
そこで、弊社が共有持分を買い取ったお客様からいただいた、直筆のメッセージも紹介します。

引用元:お客様の声(Albalink)

このお客様は共有者である親族と折り合いが悪く、話し合いができる関係ではありませんでした。
そのため、弊社が共有持分を買い取ったことで「(共有者と)やり取りをしなくて済むようになり、気持ちが楽になった」というメッセージをお寄せくださいました。

上記のお客様以外にも、弊社に物件の買取依頼をしていただいたお客様からは「肩の荷が下りた」「もっと早く依頼すれば良かった」といった感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)。

相馬桂子
相馬桂子
2023-09-29
担当してくれた方がとても優しく 迅速に処理していただけてるので助かっております
豊田直子
豊田直子
2023-09-04
役場から空家の適切な管理をお願いしますと通知が来ました。早くどうにかしないとご近所に迷惑がかかると思いネットでアルバリンクさんを検索し相談しました。担当の野間さんが丁寧な対応で「一緒に頑張りましょう」と言って頂き、心強かったです。買取りもスピーディで、本当に感謝しています。ありがとうございました。
山本建夫
山本建夫
2023-09-01
二十数年前に四国(松山市内)の実家を相続しましたが、今後とも活用の予定がなく、処分(売却)する方向で地元(松山市)の不動産業者を中心に処分の相談をしていましたが、立地条件等の関係から話がまとまらず、困っていました。 そんな折、たまたまテレビ(フジテレビ系列)でアルバリンクさんの「空き家処分について」の放映が目に留まりました。早速、相談させていただこうと電話で土地と建物の現状を説明したところ、担当の方(池澤さん)が非常に親切で丁寧にご対応くださり、おかげさまで売買契約の締結に至りました。アルバリンクさんのテレビ放映を見るまでは、もう処分は無理かと諦めていたこともありました。 アルバリンクさん(担当:池澤さん)に出会えて本当に良かったです。感謝しております。ありがとうございました。
木村敏子
木村敏子
2023-08-12
このたびは、アルバリンク担当安藤様に大変お世話になりました。父の相続手続きで、一番ネックだったのが、10年近く空き家状態になっていた実家の処遇でした。地元の不動産屋数件にも現地確認に来てもらいましたが買い取りを断られ続け、更地にしてはどうか?と提案されましたが、数百万かけて解体しても、再建築不可の土地のため、売れるはずがないと途方に暮れていました。 そんな時、たまたまネット検索で訳あり物件買取プロがヒットし、安藤さんと数回お電話させていただき、とても親しみやすい方で親身に話を聴いていただいたことを覚えています。しかも、ラインで実家の写真や不動産関係書類を送信するだけで、こういった取り引きが成立することに、まずは驚きました。先祖代々引き継がれた、父母とも過ごした思い出の家でしたが、再建築不可の場所でもアルバリンクさんのおかげで、所有権移転登記することができました。誠に感謝申し上げます。 今回、アルバリンク様のおかげで売却できたこと、お盆のお墓参りで先祖にも報告できましたし、自分自身の気持ちもスッキリ軽くなりました。本当にありがとうございました!!
ちゃむ
ちゃむ
2023-07-28
再建築不可(家の側の道は原付が通れる幅しかない)、残置物あり、長年動物を飼育していたため家屋のダメージあり…と地元の不動産会社数件には相手にもされなかった実家の物件を藁にもすがる思いでアルバリンク様に相談させて頂きました。きっと断られるんだろうなと思いましたが、担当の池澤様から前向きな返答を頂きビックリした事を覚えています。 私が体調面で不安を抱えていた事も考慮して下さり、なるべく身体に負担のないようにスムーズに進めて下さいました。 リフォームするとしても数百万かかるだろうし、同じく数百万かけて解体しても使い道がなく税金が跳ね上がるだけの負の遺産を手放せた時には長年の悩みが無くなり肩の荷が下りました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。御丁寧に対応して下さり本当にありがとうございました。
森の熊
森の熊
2023-07-21
不動産の悩みは、同業多くあれどAlbaLinkさんは外さない方がいいです。担当者さんが親身で丁寧、LINEでリアルタイムに写真付きでやり取り出来て話も早い。安心して取り引き出来ます、たいへん助かります。
おはゆうちゃん
おはゆうちゃん
2023-06-28
再建築不可&傾いた古い家の処分で困ってました。 地元の不動産では相手にもされず、固定資産税の関係で更地にもできず、草抜きや隣家との対応など高年齢が近い夫婦ではとても日頃の管理は重労働でした。 こちらに相談したところ快く買い取っていただき、肩の荷がおりました。本当にありがとうございました。 担当いただいた菊池様の心遣いに感謝しております。
ウーティスメチウス
ウーティスメチウス
2023-06-09
横浜在住です。築50年以上の中国地方の再建築不可戸建てを相続し、不動産買取業者に聞いても断られ、処分に困っていました。必死の思いでネットで見つけたアルバリンクさんに査定依頼したところ、すぐに米長さんからご連絡をいただき、親身に相談にのっていただきました。一週間後には売買契約書に署名捺印の運びとなりました。本当に助かりました。

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まとめ

今回の記事を要約すると以下の通りです。

  • 分筆とは1筆の土地を複数の土地に分ける登記手続きのこと
  • 土地の分筆にかかる費用の相場は30~100万円程度で、境界確定測量が必要かどうか等で金額に差が生まれる。
  • 分筆によって土地の価値が著しく下がる場合、他の共有者や隣地所有者ともめている場合は分筆以外の方法を検討したほうがいい

分筆には適した状況とそうでない状況があり、きちんと見極めて決断することが大切です。
心配な方は土地家屋調査士に依頼する際に「分筆で土地の価値が大幅に下がるか」「分筆後の土地に建物が建てられるか」等確認しましょう。

なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)は、弊社AlbaLink(アルバリンク)は、共有持分のみの買取実績が豊富にある専門業者です。
共有持分をはじめ、市場で売れにくい訳あり不動産を扱っており、フジテレビの「イット」でも紹介された実績がございます。

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監修者
株式会社AlbaLink代表取締役の河田憲二です。同社は空き家や事故物件などの売れにくい不動産の買取再販を行う不動産業者です。同社が運営しているサービスサイトである「訳あり物件買取プロ」の運営者も務めています。同社は東京証券取引所東京プロマーケット市場にも上場している不動産会社になります。

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